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Claude Codeスラッシュコマンド実用集 — 毎日・週次・緊急時の使い分け

Claude Codeスラッシュコマンド実用集 — 毎日・週次・緊急時の使い分け

Claude Codeの膨大なスラッシュコマンドを「毎日使う/週に数回/困った時」の3レイヤーで整理。/resume /cost /ultraplan /doctor 等を頻度と目的で引ける実用集。

読了目安 約10

要点

Claude Codeのスラッシュコマンドは現在70種類以上に膨らんでおり、/ を押して眺めるだけでは使いこなせない規模になっています。以下では利用頻度 × 用途の軸で、「毎日使う」「週に数回使う」「困った時に使う」の3レイヤーに再編成し、各コマンドに1行の使用例を添えて整理しました。実際の作業リズムに沿った引き方で扱います。

利用頻度レイヤー早見表

レイヤー目安代表コマンド主な目的
毎日使う1日複数回/resume /clear /cost /tui /compactセッション運用の基本動線
週に数回週3〜5回/ultraplan /ultrareview /release-notes /config /team-onboarding計画・レビュー・設定調整
困った時不定期/doctor /bug /reload-plugins /permissions /reviewトラブル対応・安全確認

以下、レイヤーごとにコマンドと使用例を並べていきます。

毎日使うコマンド5選

対話を開いたり閉じたり、直前のコンテキストを操作する基本動作に使うコマンド群です。どれも1日に複数回叩く前提で覚えておくと、セッションを切り替えるコストが目に見えて下がります。

/resume — 前回の会話を呼び戻す

セッションIDや名前で会話を再開します。引数なしでセッションピッカーを開けるので、「昨日の続きから」「先週のあれ」をすぐ引き出せます。v2.1.116では大規模セッション(40MB超)の起動が最大67%高速化されており、長期運用でも起動待ちの摩擦が減っています。エイリアスは /continue

使用例: /resume でピッカーを開き、先週のAPI実装セッションを選ぶ。

/clear — 新しい会話を開く

現在の会話を閉じて新規セッションを開始します。コンテキストは空になりますが、前の会話は /resume で戻れるため実質ロスレスです。コンテキストを保ったまま容量だけ空けたい場合は次の /compact を使います。

使用例: 別機能の実装に切り替えるとき、/clear で文脈を分離する。

/cost — トークン使用量の確認

現セッションのトークン使用量と概算コストを表示します。Opus 4.7 xhighのような高effortモデルを使い込んでいる日ほど、数時間ごとに叩いて感覚を合わせておくと予算の取り違えを防げます。

使用例: 大型リファクタ後に /cost でトークン消費を確認する。

/tui — レンダリングモードの切り替え

/tui fullscreen でちらつきのないフルスクリーンレンダリングへ、引数なしで現在の描画モードを確認できます。v2.1.110Ctrl+O との役割が整理され、TUI切り替えが専用コマンドとして独立しました。

使用例: 長いツール出力を追うとき /tui fullscreen で見やすくする。

/compact — コンテキストを要約して節約

会話履歴を要約してコンテキストを圧縮します。引数として要約時のフォーカス指示も渡せるため、「実装方針だけ残して詳細ログは捨てる」といった指定が可能です。Claude Codeは自動コンパクションも備えていますが、大物タスクの切れ目で明示的に叩くと予測しやすくなります。

使用例: /compact 実装方針と型定義だけ残して で後半作業に備える。

週に数回使うコマンド7選

計画立案・レビュー・環境調整など、毎日ではないが定期的に必要になる運用コマンドです。特に /ultraplan/ultrareview は個人開発でも効きます。

/ultraplan — ブラウザ連携のプラン作成

プロンプトを渡すとクラウド側で計画ドラフトを作り、ブラウザでレビューしてから実行に移せます。大きめの改修や新機能設計で、ターミナル単独では俯瞰しづらい場面を救います。

使用例: /ultraplan 認証フローをOAuth対応にリファクタする で計画を練る。

/ultrareview — 並列マルチエージェントの深いレビュー

v2.1.111で追加された、クラウドサンドボックスで並列マルチエージェントが走る深いレビューコマンドです。引数なしで現在のブランチを、/ultrareview <PR#> で特定PRをレビュー対象にできます。ローカルの単一セッションでは届かない観点までカバーされます。

使用例: PR作成直後に /ultrareview 42 を叩いて自動一次レビューにかける。

/release-notes — 変更履歴の対話ピッカー

バージョンピッカーから任意のリリースの変更点を確認できます。claude update のたびに眺める習慣をつけると、気づかず入っていた新機能の見落としが減ります。

使用例: 週次の棚卸しで /release-notes を開き、最新3版の差分を確認する。

/config — 設定インターフェース

テーマ・モデル・エディタモード(Vim切替含む)・出力スタイルなどを対話UIで変更できます。v2.1.116でオプション値検索も効くようになり、「vim と入れればEditor modeが引っかかる」ような使い勝手です。エイリアスは /settings

使用例: 夕方以降は /config からテーマをdarkに切り替える。

/team-onboarding — チーム向け導入ガイド生成

過去30日のセッション・コマンド・MCP利用を分析し、チームメイトが最初のメッセージとして貼り付けられる形式のオンボーディングガイドを生成します。個人開発者が誰かに環境を引き継ぐ時の初期資料作成にも使えます。

使用例: 副業案件の引き継ぎで /team-onboarding を叩いて導入ドキュメントを起こす。

/skills — スキル一覧の俯瞰

導入済みスキルの一覧を表示します。t キーで推定トークン数によるソートが可能なので、コンテキストを食っている重いスキルを特定できます。自作スキルが増えてきた段階で週次の健診に組み込むと、不要なロードを抑えられます。

使用例: 月初に /skills でトークン重量順に並べ、使っていないスキルを棚卸しする。

/stats / /insights — 利用パターンの振り返り

/stats は日次利用量・セッション履歴・モデル選好を可視化、/insights はプロジェクト領域・対話パターン・摩擦ポイントを分析したレポートを返します。どちらも週次の作業ログ代わりに使えます。

使用例: 金曜夜に /insights を開き、週の作業傾向と詰まりどころを振り返る。

困った時に使うコマンド5選

不調・権限エラー・レビュー漏れなど、何か詰まったときに最初に当てるコマンド群です。使う頻度は低いほどよいのですが、どれを当てればよいか即答できる状態にしておくと復旧が速くなります。

/doctor — インストール・設定の診断

Claude Code本体のインストール状態と設定を点検し、問題をステータスアイコンで示します。f キーを押せば検出された問題の自動修正に入ってくれます。v2.1.110からはMCP設定のスコープ衝突(user/project/localで別々のエンドポイントを持つ状態)も警告対象に含まれ、「ローカルで動くのにCIで繋がらない」系の事故を早めに掴めます。

使用例: 朝の起動で挙動が怪しいとき、まず /doctor を叩く。

/bug — 不具合の報告

不具合報告を送信します。エイリアスは /feedback。再現手順を添えて送れば開発チームに届くため、パッチリリースの判断材料にもなります。

使用例: 権限ダイアログが閉じない事象に遭遇したとき、/bug で再現手順を添えて送信する。

/reload-plugins — プラグインの再読み込み

有効なプラグインを再起動なしで再読込します。v2.1.116では既追加のマーケットプレイスから不足依存の自動インストールも効くようになり、プラグイン構成をいじった直後の復旧が楽になりました。

使用例: プラグインの SKILL.md を編集した直後、/reload-plugins で反映する。

/permissions — 許可ルールの見直し

allow/ask/denyの各ルールをスコープ別に確認・編集できます。Auto modeの直近の拒否ログも確認対象です。エイリアスは /allowed-tools。意図せず広く許可しすぎた、逆に必要な操作を毎回聞かれる、といった場面の調整はここで行います。

使用例: rm 系コマンドが通ってしまったとき、/permissions でdenyルールを追加する。

/review — ローカルでのPRレビュー

現セッション内でPRをレビューします。ローカルで軽く確認したい時はこちら、クラウド側の深い並列レビューが必要なら /ultrareview という棲み分けです。

使用例: 小粒な修正PRは /review 128 で済ませ、リリース前の本丸PRは /ultrareview に回す。

補助的に知っておきたいコマンド

頻度こそ低いものの、特定シーンで一気に効くコマンドがいくつかあります。

コマンド用途使用例
/branch会話の分岐を作る実験的な方針を試すとき /branch experiment-a で分岐
/rewind会話・コードを過去時点に巻き戻す変更が破綻したとき /rewind でチェックポイントから再開
/focusフォーカスビュー切替(フルスクリーン時)ツール出力が長すぎる時に /focus で要点だけ表示
/contextコンテキスト使用量の可視化応答が遅くなったとき /context で肥大箇所を特定
/efforteffortレベル切替難所に差し掛かったら /effort xhigh で熟考させる
/security-review差分のセキュリティレビューリリース前のブランチで /security-review を通す
/terminal-setupターミナルキーバインド調整VS Code統合ターミナルでShift+Enterが効かないとき
/memoryCLAUDE.mdとauto-memoryの編集規約変更時に /memory からメモリを更新
/loopプロンプトの定期実行/loop 5m deploy状況を確認 で見守りタスク化
/simplify直近変更の品質レビュー大きなリファクタ後に /simplify で重複・効率を点検

組み合わせパターン3例

単独のコマンドも便利ですが、組み合わせて叩く流れを型として持っておくと作業リズムが安定します。ここでは日常に組み込みやすい3パターンを示します。

パターンA: 朝イチの立ち上げ

  1. /resume — 昨日の文脈を引き継ぐ
  2. /context — コンテキスト使用量を確認(70%を超えていたら /compact に回す)
  3. /release-notes — 前日〜当日の更新分で気になる変更がないか確認
  4. /doctor — 挙動が怪しければ診断

狙い: 起動から作業開始までの5分を型化し、「昨日と環境が違う」に起因するハマりを先に潰します。起動後に挙動が変なら /doctor/reload-plugins の順で当てると切り分けが速くなります。

パターンB: PRを出す前のクローザー

  1. /simplify focus on 差分の重複と命名 — 直近変更の自動点検
  2. /security-review — セキュリティ観点で差分を走査
  3. /ultrareview — クラウド並列レビューに投げる(深い観点まで欲しい場合)
  4. 指摘を反映 → /review でローカル再確認 → PR作成

狙い: ローカルで潰せる範囲を /simplify/security-review に分担させ、広域の観点は /ultrareview に委ねる二段構え。個人開発でも30〜40分でレビュー品質が一段上がります。

パターンC: 大型タスクの立ち上げ

  1. /ultraplan 〜〜〜 — 計画をブラウザでドラフト
  2. /clear で別セッションを開き、プランを貼り付けて実装開始
  3. /effort xhigh に切り替えて難所に対応
  4. 区切りごとに /compact 実装方針と決定事項だけ残して で圧縮
  5. 完了後 /cost でトークン消費を確認し、運用記録に残す

狙い: 計画セッションと実装セッションを物理的に分けて、長大な1セッションに全てを詰めないようにします。実装中のコンテキスト肥大は /compact のフォーカス指示で局所的に削ると、要点を残したまま作業を継続できます。

コマンド体系を覚える順序の提案

コマンド数が多いので、いきなり全部覚えるのは現実的ではありません。下の順序で押さえると、使う度に自然と手が動くようになります。

ステップ覚えるセット判断基準
1/resume /clear /cost /helpセッションの出入りとヘルプに迷わない
2/tui /compact /context /config表示・容量・設定の3点を自分で制御できる
3/doctor /bug /permissions /reload-plugins困った時の一次対応が自力でできる
4/ultraplan /ultrareview /review /security-review計画とレビューの自動化に乗せる
5/loop /schedule /team-onboarding /insights長期運用の自動化と振り返りに入る

このステップは頻度順ではなく習熟の順序です。2まで済ませれば日常の8割は快適になり、3で不慮の事態に強くなり、4〜5で作業そのものを自動化側へ寄せていける、という段階設計になっています。

まとめ

Claude Codeのスラッシュコマンドは、機能別リファレンスとして見ると量に圧倒されがちですが、利用頻度で並び替えると驚くほど少数の「毎日使う」コマンドで大半の作業が回る ことがわかります。毎日の5つ(/resume /clear /cost /tui /compact)を確実に習熟し、週次の7つで計画とレビューを型化し、困った時の5つを即座に引けるようにする。この3層が揃うと、コマンド一覧を開いて探す回数自体が減り、Claude Code本体と対話する時間が増えます。新しいコマンドはリリースごとに追加されているので、/release-notes を週1で眺めるだけでも自然と最新版に追いつけます。

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