Claude Code v2.1.152 — /code-review --fixで指摘を作業ツリーに自動適用、auto modeのオプトイン同意も廃止
v2.1.152は、/code-review --fixでレビュー指摘を作業ツリーに直接適用、スキルにdisallowed-tools、MessageDisplayフックとSessionStart reloadSkillsを追加した版です。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.152は、/code-review --fixでレビュー指摘を作業ツリーに直接適用できるようにし、スキルとスラッシュコマンドのfrontmatterにdisallowed-toolsを書いてモデルから特定ツールを外せるようにし、MessageDisplayフックとSessionStartのreloadSkills対応でスキル・表示まわりのカスタマイズ経路を一通り拡張した版です。番号上の直前にあたるv2.1.150は内部基盤の改善のみで、ユーザー向けの動きが見える機能追加・修正版としてはv2.1.149以来となります。
本版で読者の運用に直接効くのは、次の3点です。
1点目は、/code-review --fixでレビュー指摘を作業ツリーに自動適用できるようになった点です。v2.1.147で/simplifyから刷新された/code-reviewは、これまで「正しさに関わる不具合(correctness bug)」と「再利用・簡略化・効率化の提案」を出力するだけのコマンドでした。本版以降は、--fixフラグを付けるとレビュー結果をそのまま作業ツリーに書き込み、さらに/simplifyは/code-review --fixを呼ぶ別名として復活しました。レビューと修正反映が同じコマンドで一気通貫になるため、人間がレビュー結果を見て1件ずつ手で当てていく工程が省略できます。
2点目は、スキルとスラッシュコマンドのfrontmatterにdisallowed-toolsを指定することで、そのスキルが有効な間だけモデルから特定ツールを取り外せるようになった点です。これまではツールの制限は/permissionsや管理設定で全体的にかけるしかなく、「このスキルだけはBashを見せたくない」「あるスラッシュコマンドの間だけWebFetchを遮断したい」といった粒度の絞り方ができませんでした。本版以降は、スキル単位・コマンド単位で動的にツールセットを縮めるという制御が可能になります。
3点目は、MessageDisplayフックの追加とSessionStartフックでのreloadSkills・sessionTitle対応です。MessageDisplayは表示直前のアシスタントメッセージを書き換える・隠す経路を提供する新しいフックイベントで、ログや機密マスキングをセッション内の表示層で処理する用途に向きます。SessionStartは、起動時または再開時にhookSpecificOutput.sessionTitleでセッションタイトルを上書きでき、reloadSkills: trueを返すとフック内でインストールしたスキルを同じセッション内で即座に有効化できます。あわせて、セッション中にスキルディレクトリを再スキャンする/reload-skillsコマンドも追加されました。再起動なしのスキル運用が一通りそろう構成です。
これら3点に加えて、本版ではauto modeのオプトイン同意が不要になる重要な挙動変化、--fallback-modelが一発失敗ではなくセッション残り全体で切り替わる挙動の変更、Vimモードの/で逆引き履歴検索が開く拡張、/usageの内訳に大型セッションファイルを含めるようになる変更、pluginSuggestionMarketplaces管理設定の追加とclaude plugin marketplace removeの--scope対応など、運用に効く変更が多数入っています。修正は権限・サンドボックス・UI・MCP・プラグイン・SDKと広い範囲にわたります。
あなたの開発フローはどう変わるか
/code-reviewを使ってコードを直していたチーム
本版でもっとも体感差が大きいのが/code-review --fixです。v2.1.147で/simplifyから刷新された/code-reviewは、エフォートレベル(/code-review low〜/code-review high)で正しさ寄りの不具合を報告するコマンドとして導入されましたが、出力は人間に向けたレビューであり、修正そのものは手作業でした。
本版から、/code-review --fixがレビュー指摘の中の再利用・簡略化・効率化に関する提案を、レビュー実行のあとそのまま作業ツリーに適用するようになります。さらに、過去に「整理して修正する」用途で使われていた/simplifyは、本版以降は/code-review --fixを呼び出す薄いラッパとして再導入されました。レビューだけ出してほしいなら/code-review、レビューと修正反映までまとめてほしいなら/code-review --fixまたは/simplify、という使い分けが成立します。
人間のレビュアーがレビューと作業を分けたい場面では従来どおり/code-review(または/code-review --commentでPRインラインコメント化)を、ローカルの一周整備でレビュー指摘を全部当てたい場面では/code-review --fixを、という運用に切り替わります。GitHub Actionsから/code-review --commentでPRレビューを自動化しているチームは挙動に変更はなく、ローカルの開発フローでだけ--fixの選択肢が増える形です。
スキル・スラッシュコマンドでツール制限をかけたいチーム
スキルのfrontmatterにdisallowed-toolsを書けるようになったことで、スキルが有効な区間だけモデルからツールを取り外す運用が可能になりました。これまでは「/permissionsで恒久的に拒否」「管理設定で組織全体に拒否」しか選択肢がなく、「このスキルではBashを見せたくないが、別のスキルでは見せたい」という相反する要件がぶつかると、運用側でスキルを別エージェントに分割する必要がありました。
本版以降は、スキルやスラッシュコマンドのドキュメントヘッダにdisallowed-tools: [Bash, WebFetch]のような指定を書けば、そのスキル・コマンドが有効な間だけ該当ツールがモデルに公開されません。記事生成スキルでBashを遮断し、リサーチスキルでBashは許す、といった切り替えがfrontmatterレベルで宣言できます。スキル単位での権限境界を作りたい用途に直接効く変更です。
スキルの基礎やよく使うスキルパターンを組み立て直しているチームでは、disallowed-toolsを入れたfrontmatter設計に切り替えることで、スキルごとのツール権限がfrontmatterを見るだけで把握できるようになります。
フックでスキル・タイトル・表示を制御したいチーム
本版ではSessionStartフックの返り値が拡張され、hookSpecificOutput.sessionTitleでセッションタイトルを起動時・再開時に上書きでき、reloadSkills: trueを返すとフック内でインストールしたスキルを同じセッション内で即座に使える状態にできます。これまでは、スキルディレクトリを動的に書き換えても再起動するまでスキルリストが更新されず、「セットアップ用スクリプトを書く→再起動を案内する」という二段構えになっていました。本版以降は、SessionStartフックでスキルを動的にインストールし、reloadSkills: trueを返すだけで完結します。
セッション中に再スキャンしたい場合のための/reload-skillsコマンドも追加されており、フックを書かずにスキルディレクトリの中身を更新したあと、コマンド一発で同じセッション内に反映できます。再起動のたびに会話履歴を捨てたくないが、スキルだけは差し替えたい、という運用に向きます。
加えてMessageDisplayフックが新設され、表示直前のアシスタントメッセージを書き換える・非表示にする経路が用意されました。マスキング・装飾・ログ送信の差し込みなど、これまでは表示後のターミナル側で処理するしかなかった用途を、Claude Code内部の表示パイプラインに組み込めます。フックの全体像を整備しているチームには、表示層に手を入れる新しい余地が増えた版です。
auto modeを使う・使わせない両方のチーム
本版で見落としやすい挙動変更が、auto modeのオプトイン同意が不要になるという1行です。これまでauto modeを初めて使うときには確認ダイアログが出て、ユーザーが意図的にオプトインする手順が必要でしたが、本版以降はこの同意が要らず、auto modeが直接利用できる状態になります。
auto modeを業務でいったん試したいチームには摩擦の少ない変更ですが、組織内で「auto modeは個別承認の上で有効化する」運用にしていたチームでは、本版の挙動を踏まえて/permissionsや管理設定で別途制御をかける必要が出てきます。auto modeの有効・無効そのものは引き続きユーザー側で切り替えられますが、最初の同意ダイアログが省略される点だけは押さえておく必要があります。
モデルの一時不在に強くしたいチーム
本版以前は、--fallback-modelを指定していても、プライマリモデルが見つからない場合はそのリクエストだけフォールバックに切り替わり、次のリクエストでまたプライマリを試して失敗する、という構造でした。本版以降は、プライマリが見つからないと判明した時点で残りのセッション全体を--fallback-modelに切り替えます。
モデル名のtypoや、組織管理設定で利用可能モデルが一時的に変わったとき、これまでは1回ごとに失敗とフォールバックを繰り返していましたが、本版ではセッション内の最初の不在検出で挙動が安定します。CI環境やヘッドレス運用でモデル文字列を半自動で組み立てているチームでは、想定外のモデル名でも全リクエストが落ちる事態を避けられます。
プラグインの推奨範囲と削除スコープを管理したい企業環境
pluginSuggestionMarketplaces管理設定が追加され、コンテキストアウェアな「このプラグインが使えそうです」ヒントで提案されるプラグインのマーケットプレースを、管理者があらかじめ許可リスト方式で絞れるようになりました。社内マーケットプレース以外のプラグインを文脈ヒントとして出さない、という制御を一行で書ける構成です。
あわせて、claude plugin marketplace removeが--scope user|project|localに対応しました。marketplace add・install・uninstallはすでにスコープ指定ができましたが、removeだけが対称性を欠いていました。本版で揃ったため、ユーザー設定・プロジェクト設定・ローカル設定のどこからマーケットプレース定義を消すかを明示できるようになります。
主な変更点
本版は機能追加が10件超、修正・改善が15件超と、多めのリリースです。読者の運用に効く主要なものを以下にまとめます。
/code-review --fixの追加と/simplifyの復活
/code-review --fixが、レビュー結果のうち再利用・簡略化・効率化に関する提案を作業ツリーに直接適用するようになりました。あわせて/simplifyが/code-review --fixを呼び出す別名として再導入されています。
スキルとスラッシュコマンドにdisallowed-toolsを指定可能
スキルとスラッシュコマンドのfrontmatterにdisallowed-toolsを書くと、そのスキル・コマンドが有効な間だけモデルから該当ツールを取り外せるようになりました。スキル単位の権限境界を宣言的に持てる仕組みです。
/reload-skillsコマンドを追加
セッションを再起動せずに、スキルディレクトリを再スキャンするコマンドが追加されました。スキルを差し替えてから/reload-skillsを実行することで、同じ会話履歴のまま新しいスキルが有効になります。
SessionStartフックにreloadSkillsとsessionTitleを追加
SessionStartフックがreloadSkills: trueを返すと、フック内でインストールしたスキルが同じセッションで即時利用可能になります。hookSpecificOutput.sessionTitleで起動時・再開時のセッションタイトルを上書きできるようにもなりました。
MessageDisplayフックの新設
表示直前のアシスタントメッセージを書き換える・非表示にできる、新しいフックイベントが追加されました。マスキングや装飾、表示層のログ送信といった用途に使えます。
pluginSuggestionMarketplaces管理設定の追加
コンテキストアウェアな提案ヒントで紹介されるプラグインのマーケットプレースを、管理者が許可リストで絞れるようになりました。組織管理下のマーケットプレースだけを提案対象にできます。
claude plugin marketplace removeに--scopeを追加
マーケットプレース定義を削除するときに、--scope user|project|localでどの設定階層から消すかを明示できるようになりました。既存のadd・install・uninstallと挙動が揃います。
--fallback-modelが残りセッション全体で切り替わるように変更
プライマリモデルが見つからない場合、これまでは該当リクエストのみフォールバックでしたが、本版以降は同じセッション内の以降のリクエストすべてが--fallback-modelに切り替わります。
auto modeのオプトイン同意を廃止
auto modeを利用する際の初回確認ダイアログが廃止され、設定どおりに直接利用できるようになりました。
Vimモードで/を逆引き履歴検索に割当
VimモードのNORMALモードで/を押すと、Ctrl+R相当の逆引き履歴検索が開きます。bash・zshのvi-modeと同じ挙動です。
/usageの内訳に大型セッションファイルを含めるよう変更
/usageの表示が、大型のセッションファイルもストリーミング読み込みで走査して内訳に含めるようになりました。メモリ使用量はファイル数によらず一定に保たれます。
思考サマリーの表示拡張
折りたたみグループの思考サマリーが、最低3秒は読める時間表示されるようになり、Markdownとしてレンダリングされ、10行で省略表示されます(Ctrl+Oで全文展開)。フルスクリーンモードでは「Thinking for Ns」がライブカウントアップで進み、思考中断時もその時点の値が残ります。
主な修正
- ターミナルスタイルが長時間セッションで劣化していた問題を、レンダラのスタイルプール再利用で修正
- サンドボックス有効化の警告が省略起動表示モードで出ていなかった問題を修正
- ツール実行中にローディングスピナーが「still thinking」「almost done thinking」のままになり、ツール終了後に「thinking」に戻らなかった問題を修正
- フォーカスモードで隠れた活動がないターンに「N messages hidden」が出ていた問題を修正
- 展開されたツール結果内のリンクをクリックしたときに、リンクが開く代わりにセクションが畳まれていた問題を修正
- Markdownテーブルのセル枠線がインラインコードの色を引き継いでいた問題、折り返し継続行のスタイル消失、ナロー端末の縦積みレイアウトで空ヘッダセルにラベルが残っていた問題を修正
- 同じコマンドで環境変数だけ異なるプラグインMCPサーバが誤ってまとめられていた問題を修正
/doctorが、削除されたマーケットプレースや脱落したプラグインのenabledPlugins残骸に対して「marketplace not found」「plugin not found」を報告し続けていた問題を修正- gitブランチを追跡するプラグインが、プラグインレジストリの再構築後に更新を受け取れなくなっていた問題を修正
- Claude Code Remoteセッションで、egressプロキシ有効時にリモートMCPサーバへ接続できない問題を修正
- 会話にメッセージがない、または同じ実効値に解決される
/effortレベルへ切り替えるときに、エフォート変更確認ダイアログが出ていた問題を修正 --bare実行時や添付ファイル無効時に、Agentツールの説明が存在しないエージェント一覧を参照していた問題を修正- サブエージェントがキャンセルされたあとに古い権限プロンプトを承認すると、
claude agentsのバックグラウンドワーカがクラッシュしていた問題を修正 - API側がキャッシュ書き込みを
cache_creation内訳でのみ報告するケースで、トランスクリプトと結果usageのcache_creation_input_tokensが0と報告されていた問題を修正 - Remote Controlが有効なSDKホスト型セッションで、
PushNotificationツールが誤って「Mobile push not sent (Remote Control inactive)」と報告していた問題を修正 - モデル切替やログイン切替の後に古い思考ブロック署名が履歴に残り、セッションが固まる問題を修正(プロアクティブな剥がしとリトライ・セーフティネット)
- ポストレスポンス時刻表示が、バックグラウンドのエージェント・ワークフローがまだ動いているときに「Waiting for N background agents/workflows to finish」を表示し、結果処理後に累計時間を出すよう改善
- OpenTelemetryメトリクス属性に、セッションエントリポイント(
app.entrypoint)を追加(OTEL_METRICS_INCLUDE_ENTRYPOINT=trueでオプトイン) - Workflowツールのインラインプログレス表示を簡略化(ライブのエージェント数表示はプロンプト下の常設Workflowステータス行のみに集約)
v2.1.152が示す方向性
本版の中核は、/code-review --fixによるレビューと修正の一気通貫化、スキル・スラッシュコマンドのfrontmatterによるツール権限の宣言的制御、SessionStartのreloadSkillsとMessageDisplayによるカスタマイズ表面の拡張、そしてauto modeのオプトイン同意廃止という、自動化・カスタマイズの摩擦を一段下げにいった整備版という構図です。
v2.1.140以降のリリースを並べると、機能追加とカスタマイズ表面の拡張が同じ動線で進んでいるのが見えます。
| 領域 | v2.1.144 | v2.1.145 | v2.1.147 | v2.1.149 | v2.1.152 |
|---|---|---|---|---|---|
| マルチエージェント運用 | バックグラウンドセッションを/resumeから扱えるよう拡張 | claude agents --json、Stop/SubagentStopフックにbackground_tasks/session_crons | Workflowツール追加、/code-reviewへの刷新 | — | /code-review --fixの追加と/simplifyの復活 |
| スキル・フック | — | 引数ヒント関連のスキル不具合修正 | — | スキルname:の不整合修正 | スキルdisallowed-tools、/reload-skills、SessionStartのreloadSkills・sessionTitle、MessageDisplayフック |
| 権限・サンドボックス | バックグラウンドセッションのworktree隔離ガード | — | サンドボックス強化、ログイン制御の管理設定整備 | PowerShell cdバイパス、worktreeサンドボックス過広 | auto modeのオプトイン同意廃止、pluginSuggestionMarketplaces管理設定 |
| 公開日 | 2026-05-19 | 2026-05-19 | 2026-05-21 | 2026-05-22 | 2026-05-27 |
直前の機能追加版にあたるv2.1.149は、/usageの内訳表示と権限・サンドボックスの4件の修正をまとめた整備版でした。本版はその5日後に出たリリースで、/code-review周辺とスキル・フック・auto modeにまたがる「カスタマイズ・自動化の表面積」を一気に広げる方向で動いています。
ここから読み取れるのは、v2.1系がしばらく続けてきた「マルチエージェントとサンドボックスの基盤整備」から、本版で**「ユーザー側がClaude Codeの挙動を宣言的にカスタマイズする経路」を増やすフェーズ**に入りつつあるという流れです。disallowed-toolsのfrontmatter指定、SessionStartでの動的スキル投入、MessageDisplayフックでの表示制御は、いずれも「Claude Code本体に手を入れずに、スキル・フック・管理設定で挙動を曲げる」方向の機能群です。
利用形態別の影響度
本版が自分の環境にどの程度効くかは、次の早見表で確認できます。
| 利用形態 | 影響度 | 本版の効果 |
|---|---|---|
ローカルで/code-reviewを回しているチーム | 高 | --fixでレビューと修正反映を一気通貫にできる、/simplifyが/code-review --fixの別名として復活 |
| スキル・スラッシュコマンドを自作している運用 | 高 | disallowed-toolsでスキル単位のツール権限を宣言的に制御可能、/reload-skillsで再起動なしの差し替え |
SessionStartフックでセットアップを自動化しているチーム | 高 | reloadSkills: trueとsessionTitleの追加でフック側の表現力が広がる |
| auto modeを業務で試したいチーム | 中〜高 | 初回オプトイン同意が省略され、設定どおりに直接利用可能 |
| プラグインを社内マーケットプレースで配っている企業環境 | 中 | pluginSuggestionMarketplacesで提案対象を管理者がリスト化できる、marketplace remove --scopeが対称化 |
--fallback-modelを運用に組み込んでいるチーム | 中 | プライマリ不在の検出後、残りセッション全体でフォールバックに切り替わる |
| Vimモードを常用しているチーム | 低〜中 | NORMALモードの/が逆引き履歴検索になる(bash・zshのvi-modeに合わせた挙動) |
| 対話中心でカスタマイズ・auto modeを使わない運用 | 低 | UI修正と思考サマリーの表示改善程度の体感差 |
/code-reviewとスキル・フックを組み合わせて自前の運用パイプラインを組んでいるチームほど、本版の効きは大きく出ます。一方で、対話中心でカスタマイズ表面をほとんど触らない使い方をしている運用では、UI修正と思考サマリーの読みやすさが少し良くなる程度の差にとどまります。
/code-review --fixと/simplify再導入の意味
本版の地味だが重要なポイントは、v2.1.147で一度消えた/simplifyが、/code-review --fixを呼び出す薄いラッパとして役割を変えて戻ってきた点です。
v2.1.147時点では、/simplifyの「整理して修正する」挙動を、エフォートレベル付きでレビューを出す/code-reviewに置き換える、という単純な刷新でした。本版では、レビューだけ出す/code-reviewに加えて、**レビュー結果を作業ツリーに当て込む--fix**という新しい段を載せ、過去の/simplifyをその短縮形として再配置しています。
これは、/code-reviewが「レビュー→修正反映」のパイプラインの上で2つの停止地点(レビューだけ・修正反映まで)を持つようになった、と読めます。CIから--commentでPRレビューを自動投稿する用途、ローカルで人間がレビューだけ受け取って差分を見たい用途、ローカルで一周整備として--fixまで一気に通す用途を、同じコマンド系統で住み分けられるようになりました。/simplifyを従来から手癖で打っていた人にも、同じキー入力でレビュー+修正の最新フローに合流できる経路が用意されています。
スキル・フックのカスタマイズ表面が広がったことの帰結
disallowed-toolsのfrontmatter指定とSessionStartのreloadSkills、MessageDisplayフックの追加は、別々の項目に見えてつながった話と読めそうです。3つを足し合わせると、Claude Codeの挙動を「frontmatterとフックの組み合わせだけで宣言的に変える」経路がほぼ完成形に近づきます。
disallowed-toolsでスキル単位のツール権限を絞り、SessionStartのreloadSkillsでスキルセットを動的に差し替え、MessageDisplayで表示を整形・マスキング、/reload-skillsでセッション内の手動再スキャンを許す、という4点で、再起動なし・本体改修なしで挙動を曲げられる範囲が大きく広がります。
スキル・フックを自作運用しているチームでは、本版以降は「セッションを起動する→必要なスキルだけを動的に投入する→そのスキル区間だけツールを絞る→表示を加工する」という構成を組みやすくなります。マルチエージェントやWorkflowツールを併用しているチームほど、frontmatterによるツール境界がエージェント単位の動線設計を助ける形になります。
まとめ
/code-reviewを使っているチーム:/code-review --fixでレビュー指摘を作業ツリーに直接適用できるようになります。/simplifyは/code-review --fixの別名として再導入されました- スキル・スラッシュコマンドを自作している運用:
frontmatterのdisallowed-toolsでスキル区間だけのツール権限制御が可能になり、/reload-skillsで再起動なしの差し替えが効くようになります SessionStartフックでセットアップを自動化しているチーム:reloadSkills: trueでフック内で投入したスキルを同じセッションで即利用でき、hookSpecificOutput.sessionTitleでタイトルを上書きできます。MessageDisplayフックで表示直前のメッセージ加工も可能になります- auto modeを使うチーム: 初回オプトイン同意が廃止され、設定どおりに直接利用可能になります。組織内で承認を運用に組み込んでいたチームは、
/permissionsや管理設定で別途制御を組み直す必要があります
v2.1.152は、/code-review --fixによるレビュー〜修正反映の一気通貫化、disallowed-tools・reloadSkills・MessageDisplayによるカスタマイズ表面の拡張、auto modeのオプトイン同意廃止を組み合わせて、ユーザー側のカスタマイズと自動化の摩擦をまとめて下げにいった版です。直前のv2.1.149で固められた権限・サンドボックスの土台の上に、スキル・フック側の表現力を一段引き上げる順序で乗ってきた、と位置付けて読むと、Claude Codeのv2.1系後半が描いている方向が見通しやすくなります。
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