Claude Code Web版とは — ブラウザーとスマホアプリから使う方法、CLI版との違い
Claude Codeはブラウザーとスマホアプリから使えます。Web版claude.ai/codeの始め方、iOS/Androidアプリでの操作、Remote Control、CLI版との違いを2026年6月時点でまとめました。
Claude Codeはターミナル専用のツールではなくなっています。Web版の「Claude Code on the web」を使えばブラウザーから、Claudeモバイルアプリを使えばスマホから、コーディングタスクの依頼からプルリクエスト(PR)作成までを完結できます。コードはAnthropicが管理するクラウド上の仮想マシンで実行されるため、リポジトリをcloneしていないPCや外出先のスマホからでも作業を進められる仕組みです。
Claude Codeはブラウザーとスマホで使える
結論から言うと、Claude Codeはブラウザーとスマホの両方で使えます。Web版のClaude Code(Claude Code on the web)とは、Anthropicが管理するクラウドインフラ上でClaude Codeを実行し、ブラウザーのclaude.ai/codeやClaudeモバイルアプリから操作できるサービスです。
2026年6月時点ではリサーチプレビュー(研究プレビュー)段階で、対象はPro / Max / Teamプランのユーザー、およびプレミアムシートまたはChat + Claude CodeシートをもつEnterpriseユーザーです。無料プランでは利用できません。どのプランで使うか迷っている場合は、Claude Codeの料金とプランの選び方が判断材料になります。
タスクを送信すると、GitHubリポジトリが分離された仮想マシンにcloneされ、Claudeがコードの分析・変更・テスト実行を進め、レビュー用のブランチをGitHubにpushします。セッションはブラウザーを閉じても動き続け、後からスマホで進捗を確認したり指示を追加したりできます。
「ブラウザーやスマホからClaude Codeを使う」方法は、正確には3つに分かれます。
| 使い方 | コードが動く場所 | 入口 |
|---|---|---|
| Web版(クラウド実行) | コードが動く場所Anthropicのクラウド仮想マシン | 入口claude.ai/code |
| モバイルアプリ | コードが動く場所Anthropicのクラウド仮想マシン | 入口iOS / AndroidアプリのCodeタブ |
| Remote Control | コードが動く場所自分のPC(ローカル) | 入口claude.ai/codeとモバイルアプリ |
Web版とモバイルアプリは同じクラウドセッションを別の画面から操作する関係で、Remote Controlだけは「手元のPCで動いているセッションを遠隔操作する」別の機能です。本記事では3つすべての始め方を順に追います。
Web版・Remote Control・CLI・デスクトップの違い
4つの実行形態の最大の違いは「コードがどこで実行されるか」と「ローカル設定を使えるか」です。Claude Code自体の能力はどの形態でも同じで、変わるのは実行環境と操作画面になります。
| 項目 | Web版 | Remote Control | CLI | デスクトップ |
|---|---|---|---|---|
| コードの実行場所 | Web版クラウドVM | Remote Control自分のマシン | CLI自分のマシン | デスクトップ自分のマシンまたはクラウド |
| 操作する画面 | Web版ブラウザー / スマホ | Remote Controlブラウザー / スマホ | CLIターミナル | デスクトップデスクトップUI |
| ローカル設定の利用 | Web版不可(リポジトリ内のみ) | Remote Control可能 | CLI可能 | デスクトップセッション種別による |
| GitHub接続 | Web版必須(バンドル送信の例外あり) | Remote Control不要 | CLI不要 | デスクトップクラウドセッションのみ必須 |
| 切断後も動き続けるか | Web版動き続ける | Remote Controlターミナルを開いている間 | CLI動かない | デスクトップセッション種別による |
注意したいのは設定の引き継ぎ範囲です。Web版のクラウドセッションはリポジトリの新規cloneから始まるため、リポジトリにコミットされた CLAUDE.md・.claude/settings.json のフック・.mcp.json のMCPサーバー・.claude/skills/ などは使えますが、ユーザーレベルの ~/.claude/CLAUDE.md や claude mcp add で追加したローカルのMCPサーバーは引き継がれません。クラウドでも使いたい設定はリポジトリにコミットしておく必要があります。
また、Web版で選べる権限モードはAuto accept edits(既定)とPlanモードの2つだけで、CLI版にあるAskモードやBypassモードはありません。実装方針を先に固めたいタスクでは、Planモードの使い方を押さえておくとWeb版でも同じ感覚で進められます。
Web版(claude.ai/code)の始め方
セットアップは初回のみで、GitHub接続とクラウド環境の作成という2ステップです。完了すればブラウザーからもスマホからも同じ環境にタスクを送信できます。
前提条件
- Pro / Max / Teamプラン、またはEnterpriseのプレミアムシート(2026年6月時点)
- GitHubアカウントと、作業対象のGitHubリポジトリ
- (ターミナル連携を使う場合)Claude Code CLI v2.1.80以降
手順1: claude.ai/codeにサインインする
ブラウザーでclaude.ai/codeを開き、Anthropicアカウントでサインインします。Claudeのチャット(claude.ai)と同じアカウントが使えます。アカウントをまだ持っていない場合や認証方式を確認したい場合は、Claudeのログイン方法まとめが参考になります。
手順2: Claude GitHub Appを接続する
サインイン後にGitHub接続を求められるので、案内に従ってClaude GitHub Appをインストールし、リポジトリへのアクセスを許可します。クラウドセッションは接続したGitHubアカウントが閲覧できるすべてのリポジトリで動作するため、新規プロジェクトの場合は先にGitHub側で空のリポジトリを作っておきます。
すでにGitHub CLI(gh)を使っているなら、ブラウザーを開かずにターミナルから接続する方法もあります。Claude Code CLIの中で次のコマンドを実行すると、ローカルの gh トークンがClaudeアカウントに同期され、クラウド環境がなければ既定の環境も自動作成されます。
/web-setup手順3: クラウド環境を作成する
GitHub接続後、クラウド環境の作成画面が表示されます。設定項目は4つです。
- Name: 環境の表示名。プロジェクトごとに複数の環境を作る場合の識別に使います
- Network access: セッションが外部接続できる範囲。既定のTrustedはnpmやPyPIなどのパッケージレジストリやGitHubといった許可リスト上のドメインだけに接続を許可します
- 環境変数: 全セッションで使える変数(
.env形式)。この環境を編集できる人全員に見えるため、シークレットの扱いには注意が必要です - Setup script: セッション開始前に実行されるBashスクリプト。プリインストールされていないツールの導入に使います
最初は既定のままCreate environmentで問題ありません。後から編集も追加もできます。
手順4: タスクを送信する
リポジトリとブランチを選び、権限モード(Auto accept editsまたはPlan)を決めて、やりたいことを入力すれば開始です。「ファイル名や関数名を具体的に書く」「エラー出力を貼る」と精度が上がります。各タスクは独立したセッションと専用ブランチを持つため、1つの完了を待たずに次のタスクを投げられます。
完了後は +42 -18 のようなdiffインジケーターから差分ビューを開き、気になる行にインラインコメントを残してClaudeに修正を依頼できます。差分に納得したらCreate PRでプルリクエストを作成します。PR作成後もセッションは生きているので、CIの失敗ログを貼って修正を続けることも可能です。
スマホアプリからClaude Codeを使う
Claudeモバイルアプリ(iOS / Android)のCodeタブから、クラウドセッションの開始・監視・指示出しができます。アプリは「Claude by Anthropic」としてApp StoreとGoogle Playの両方で配信されており、Web版と同じアカウントでサインインすれば同じセッション一覧が表示されます。
スマホからできることは、おおむねブラウザー版と同等です。
- 新しいコーディングタスクの送信(リポジトリ・ブランチ選択を含む)
- 実行中セッションの進捗確認と追加指示
- PRの監視・自動修正(Auto-fix)の指示。たとえば「このPRを監視してCIの失敗を直して」と頼めます
- Remote Controlで手元のPCのセッションに接続して続行
Claude Code CLIを使っているなら、ターミナルで /mobile を実行するとアプリダウンロード用のQRコードが表示されます。
/mobileプッシュ通知で完了を知る
Remote Controlがアクティブな間、Claudeはタスク完了時や判断が必要になったタイミングでスマホにプッシュ通知を送れます。利用にはClaude Code v2.1.110以降が必要で、アプリにサインインしたうえでターミナルの /config から「Push when Claude decides」を有効にします。「テストが終わったら通知して」のようにプロンプトで頼むことも可能です。
ローカルセッションをスマホから操作する(Remote Control)
Remote Controlは、自分のマシンで動いているClaude Codeセッションをスマホやブラウザーから操作する機能です。コードはローカルで実行され続けるため、ローカルのファイルシステム・MCPサーバー・プロジェクト設定をそのまま使えます。机でタスクを開始して、続きをソファのスマホから操舵する、という使い方ができます。
claude remote-control表示されるセッションURLを開くか、QRコードをスマホでスキャンすれば接続完了です。既存のセッションの途中からなら /remote-control(短縮形 /rc)で会話履歴ごと引き継げます。VS Code拡張でもv2.1.79以降ならプロンプトボックスから /remote-control を実行できます。
Remote Controlは2026年6月時点でリサーチプレビュー段階ながら全プランで利用でき、Claude Code v2.1.51以降とclaude.aiアカウントでのサインインが必要です(APIキー認証は不可)。TeamとEnterpriseでは管理者が管理設定で有効化するまで既定でオフになっています。
ターミナルとWeb版を行き来する(--remote / --teleport)
CLIとWeb版は分断されておらず、タスクを双方向に近い形で移動できます。ターミナルからクラウドセッションを作るのが --remote、クラウドセッションをターミナルに引き込むのが --teleport です。
ターミナルからクラウドに送るには、リポジトリのディレクトリで次のように実行します。
claude --remote "Fix the failing auth test in tests/test_auth.py"クラウドVMはGitHubからcloneするため、ローカルにしかないコミットは先にpushしておきます。--remote を複数回実行すればタスクごとに独立したセッションが立ち、並列で進みます。ローカルで複数タスクを並列に走らせるworktree運用のクラウド版と考えると分かりやすいでしょう。進捗はCLIの /tasks、ブラウザー、スマホのどこからでも確認できます。
逆に、クラウドで進めたセッションをローカルに引き継ぐにはテレポートを使います。
claude --teleport対話的なセッションピッカーが開き、選んだクラウドセッションのブランチをfetch・checkoutし、会話履歴ごとターミナルに読み込みます。ウェブ画面のOpen in CLIからコマンドをコピーする方法もあります。なおこのハンドオフは一方向で、すでに進行中のターミナルセッションをウェブに送ることはできません(--remote はあくまで新規クラウドセッションの作成です)。
組み合わせの定番は「ローカルで計画し、クラウドで実行する」パターンです。手元でPlanモードを使って方針を固め、計画ファイルをリポジトリにコミット・pushしてから claude --remote "Execute the migration plan in docs/migration-plan.md" のように自律実行へ送ると、戦略は自分で握りつつ実装をクラウドに任せられます。
クラウド環境の仕様と制限
Web版のクラウドセッションは、Ubuntu 24.04ベースの分離された仮想マシンで実行されます。リソース上限の目安は4vCPU・メモリー16GB・ディスク30GBで、時間とともに変わる可能性があるとされています。大規模ビルドやメモリー集約的なテストは失敗することがあり、その場合は自分のハードウェアで実行するRemote Controlが代替になります。
PythonやNode.js、Go、Rust、Java、Docker、PostgreSQL 16、Redis 7.0など主要なランタイムとツールはプリインストール済みです。足りないものはSetup scriptで導入でき、実行結果はスナップショットとしてキャッシュされるため、2回目以降のセッションは高速に起動します(キャッシュの有効期間は約7日)。Setup scriptの実行時間は約5分以内に収める必要があります。
外部ネットワークへのアクセスは環境ごとに4段階から選びます。
| レベル | 外部接続の範囲 |
|---|---|
| None | 外部接続の範囲接続なし |
| Trusted(既定) | 外部接続の範囲パッケージレジストリ・GitHub・クラウドSDKなど許可リストのみ |
| Full | 外部接続の範囲任意のドメイン |
| Custom | 外部接続の範囲独自の許可リスト(既定リストとの併用可) |
料金面では、クラウドVMに対する個別のコンピュート課金はありません。ただしWeb版の利用はアカウント内の他のClaude / Claude Code利用とレート制限を共有するため、複数タスクの並列実行は消費が速くなります。
そのほか、導入前に知っておきたい制約をまとめます。
- リポジトリのcloneとPR作成にはGitHubが必要です。GitLabやBitbucketのリポジトリは
--remoteのローカルバンドル(100MB未満)としてクラウドに送れますが、結果をリモートへpushで返せません - Zero Data Retention(データ保持ゼロ設定)を有効にしている組織は、
/web-setupを含むクラウドセッション機能を使えません - 組織でIP許可リストを有効にしている場合、クラウドセッションはAnthropic管理インフラからAPIを呼ぶため認証エラーになります
/modelや/configのような対話的ピッカーを開くコマンドはクラウドセッションでは使えません(/compactや/contextなどテキスト出力系は使えます)
よくあるつまずき
実際のセットアップで引っかかりやすいポイントを挙げます。いずれも原因がはっきりしているので、症状から逆引きしてください。
/web-setupがUnknown commandになる: シェルではなくClaude Code CLIの中で実行します。CLI内でもエラーになる場合はv2.1.80より古いか、APIキー認証になっているかのどちらかです。claude updateで更新し、/loginでclaude.aiアカウントにサインインし直します- GitHub接続後にリポジトリが表示されない: クラウドセッションは「接続したGitHubアカウントが閲覧できるリポジトリ」を使います。GitHub側でそのアカウントにアクセス権があるか確認してください
- Setup scriptが失敗してセッションが始まらない: スクリプトが0以外で終了するとセッション開始がブロックされます。重要でないコマンドには
|| trueを付け、重いダウンロードはSessionStartフックに逃すのが定石です - セッションが期限切れと表示される: 一定時間操作がないと環境が回収されます。claude.ai/codeからセッションを開き直せば、会話履歴を引き継いだ新しい環境が用意されます
--teleportが使えない: claude.aiサブスクリプション認証が必須です。APIキーやBedrock / Vertex AI経由の認証では使えないため、/loginでサインインし直します- タブを閉じてもセッションが動き続ける: これは仕様です。不要になったセッションはサイドバーからアーカイブまたは削除します
よくある質問
Claude CodeはスマホだけでPCなしでも使えますか?
使えます。Web版はAnthropicのクラウドで実行されるため、スマホのClaudeアプリからタスク送信・進捗確認・PR作成まで完結できます。前提になるのはGitHubリポジトリと対象プラン(Pro以上)の2つで、初回のGitHub接続だけはブラウザーかCLIで済ませておくとスムーズです。
Claude Code Web版は無料プランでも使えますか?
2026年6月時点では使えません。対象はPro / Max / Teamプランと、プレミアムシートまたはChat + Claude CodeシートをもつEnterpriseユーザーです。リサーチプレビュー段階のため、対象範囲は今後変わる可能性があります。
Web版の利用に追加料金はかかりますか?
クラウド仮想マシンに対する個別の課金はありません。ただし利用量はアカウントのレート制限(他のClaudeやClaude Codeの利用と共有)を消費します。タスクを並列で多く走らせるほど消費が速くなる点は把握しておきたいところです。
AndroidスマホでもClaude Codeを使えますか?
使えます。Google Playで配信されているClaudeアプリにCodeタブがあり、iOS版と同様にクラウドセッションの開始・監視・Remote Control接続ができます。
ブラウザーで使うclaude.aiのチャットとは何が違いますか?
claude.aiのチャットは会話・文書作成・分析が中心で、claude.ai/codeはGitHubリポジトリに対して自律的にコードを書き換えるコーディングエージェントです。リポジトリのclone・テスト実行・ブランチpush・PR作成まで行う点が根本的に異なります。両者の位置付けはClaude.aiとClaude Codeの違いで詳しく扱っています。
まとめ
Claude Codeは「ターミナルで使うCLI」に加えて、ブラウザーのclaude.ai/code、スマホのClaudeアプリ、ローカルセッションを遠隔操作するRemote Controlという複数の入口を持つようになりました。クラウド実行のWeb版は並列タスクとローカル環境不要の手軽さが強みで、ローカル設定が必要な作業はCLIとRemote Controlが受け持つ、という住み分けです。
Pro以上のプランとGitHubリポジトリがあれば、セットアップはGitHub接続と環境作成の2ステップで終わります。まずはブラウザーで小さなタスクを1つ投げ、スマホから進捗を眺めるところから試すのが入りやすいでしょう。Claude Code自体の全体像はClaude Code完全ガイド、CLI版のセットアップはClaude Codeのインストール手順から読み進めてください。