Claude Code /statusコマンドで見るべき行 — Session kindと接続診断
/statusが表示するバージョン・モデル・アカウント・接続状況の各行を整理し、v2.1.221で追加されたSession kind行の読み方と認証トラブルでの使い方をまとめます。
/statusはClaude CodeのSettings画面をStatusタブで開くコマンドです。バージョン・モデル・アカウント・接続状況を一画面にまとめて表示し、応答中に送っても中断せず即座に開きます。認証エラーの切り分け、設定ファイルが読み込まれているかの確認、そしてv2.1.221以降はセッションが今どういう実行形態にあるかの確認に使います。
/statusが表示する行の全体像
/statusを実行すると、次のような系統の情報がまとまって表示されます。個別の行の有無や名称はバージョンや接続方式によって変わりますが、大枠は共通です。
| 系統 | 表示される内容 |
|---|---|
| 認証 | 表示される内容Login method / Profile / Organization / Emailなど、どの認証手段が有効か |
| 設定 | 表示される内容Setting sources(読み込まれた設定ファイルの階層) |
| 接続先 | 表示される内容APIプロバイダー(Anthropic直結 / Bedrock / AWS / Foundry等)と関連パラメータ |
| セッション種別 | 表示される内容Session kind(v2.1.221以降) |
| 診断 | 表示される内容System diagnostics、Organization policy(v2.1.261以降)等 |
すべての行が常に出るわけではなく、有効な設定・接続方式に対応する行だけが表示されます。行が版ごとに増えてきた経緯は、後半の年表にまとめています。
認証まわりのトラブルはまず/statusで切り分ける
Claude Codeの認証には複数の経路があります(サブスクリプションのログイン、ANTHROPIC_API_KEY環境変数、apiKeyHelper、Anthropicプロファイル等)。これらは優先順位を持ち、競合しうる仕組みです。/statusはどの経路が実際に使われているかを直接示すため、認証エラーの一次切り分けに使えます。
/statusで確認する行は、認証の優先順位と対応しています。公式の優先順位は次の順で、上のものが見つかった時点でそれが使われます。
認証の優先順位(上が先に効く)
- 1
クラウドプロバイダーの認証情報
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK/CLAUDE_CODE_USE_VERTEX/CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRYのいずれかが設定されているとき。 - 2
ANTHROPIC_AUTH_TOKEN
Authorization: Bearerヘッダーで送られます。LLMゲートウェイ経由の運用向けです。 - 3
ANTHROPIC_API_KEY
対話モードでは初回に使用可否を確認され、選択が記憶されます。承認すると、
/statusでAPIキーが使われているかを確認できます。 - 4
apiKeyHelper のスクリプト出力
短命なトークンなど、動的な認証情報向けです。
- 5
CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN
claude setup-tokenで作る長期トークンで、CIやスクリプト用です。 - 6
Anthropicプロファイルとフェデレーション
ANTHROPIC_PROFILEで名指ししたプロファイルなどは/loginより上、それ以外は下です。使われている場合、Login method行の代わりにProfile行が出ます。 - 7
/login のサブスクリプション認証
Pro・Max・Team・Enterpriseの既定です。サブスクリプションのログインが有効なら、
Login method行に出ます。
シェルの環境変数にANTHROPIC_API_KEYが残っていると、優先順位の3番目にあたるため/loginのサブスクリプション認証より先に使われます。ログインとAPIキーの両方が設定されていると、/statusは使われていない側の認証情報に印を付けます(v2.1.260以降)。APIキー側が使われていたら、unset ANTHROPIC_API_KEYで環境変数を外してサブスクリプションへフォールバックさせ、もう一度/statusで確かめます。3つの認証手段それぞれの向き不向きはClaude Codeログイン方法3種の使い分けで扱っています。
Login行がExpired — log in againと表示されることもあります(v2.1.210以降)。これは保存済みのclaude.aiログインが期限切れで更新できない状態です。この行が出るのは、保存済みログインが実際に使われている認証手段のときだけです。表示される組織名・メールアドレスは保存されていた情報で、/loginをやり直せば解消します。
接続先プロバイダーの確認にも使う
Bedrock・Claude Platform on AWS・Foundry等の外部プロバイダーを使う構成もあります。この場合、/statusは解決済みのプロバイダー名・リージョン・ワークスペースIDなどを表示します。設定漏れの切り分けに直結する項目です。
API provider行:Claude Platform on AWSのように解決されたプロバイダー名が出る- Bedrock利用時は
Amazon Bedrock、Mantle有効時はAmazon Bedrock (Mantle)(両方有効なら両方を併記) - リージョンが設定ファイルやAWSのデフォルトから来ている場合、その出所も併記される
環境変数を設定したのに反映されている気配がないときは、まず/statusでプロバイダー名を確認します。期待するプロバイダー名が出ていなければ、その環境変数が実行中のプロセスに届いていない可能性が高いということです。
Setting sourcesで設定ファイルの読み込みを確認する
Setting sources行は、そのセッションで実際に読み込まれた設定ファイルの階層を一覧表示します。User settingsやProject local settingsのような名称が並びます。管理者設定(managed settings)が効いている場合は配信経路も分かります。(remote) (plist) (HKLM) (HKCU) (file)のように括弧書きで併記されます。
この行には、そのセッションで読み込めた設定ファイルが並びます。JSONが壊れているファイルは、起動時にSettings Errorとして通知されます。/statusでも該当ファイルを確認でき、エラーの詳細はclaude doctorで見られます。設定を変えたのに反映されないときは、まずSetting sourcesに対象のファイルが載っているかを見ます。
Session kind行でセッションの実行形態を見る(v2.1.221以降)
Claude Code v2.1.221以降、/statusにSession kindという行が追加されています。それ以前のバージョンでは、このコマンドは実行形態そのものを報告していませんでした。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
interactive | 意味バックグラウンドセッション以外のすべてのセッション(ターミナルから直接起動した通常のセッションなど) |
background job · attached | 意味agent view上のバックグラウンドセッションに、今ターミナルがアタッチしている状態 |
background job · unattended | 意味同じくバックグラウンドセッションだが、ターミナルがアタッチしていない状態 |
attached と unattended の違い
attached
ダイアログを開くコマンド(/install-github-app、/mcpの設定一覧)が、そのまま使えます。
unattended
同じコマンドは完結せず、agent viewの「Needs input」に回ります。attachしてから再実行すると先に進みます。
background jobはagent viewが管理するバックグラウンドセッションを指し、それ以外のセッションはすべてinteractiveと表示されます。agent view全体の設計・アタッチの操作感はagent viewの解説記事で扱っています。
プロキシ・証明書まわりの行
企業ネットワーク配下でプロキシやmTLSクライアント証明書を使う構成では、/statusに接続まわりの行が追加で出ます。
| 行 | 表示条件 |
|---|---|
Proxy | 表示条件有効なプロキシURLを表示。値を解釈できない場合は無効として扱われ、その旨が示される |
mTLS client cert / mTLS client key | 表示条件該当ファイルが実際に読み込めたときだけ表示される。行が出ていない場合は読み込み失敗を意味し、理由はデバッグログに書かれる |
Additional CA cert(s) | 表示条件NODE_EXTRA_CA_CERTSのパスを表示するが、ファイルが実際に読み込めたかまでは確認しない。この行だけはデバッグログ側での確認が必要 |
証明書を設定したのに接続エラーが解消しない場合、mTLS client cert行が出ているかをまず見ます。出ていなければ設定値そのものではなく、ファイルの読み込みに失敗している可能性が高いということです。
/statusの行は版ごとに増えてきた
ネット上の/statusの説明は、書かれた時期の行しか載っていないことがあります。手元の画面に見慣れない行があるときは、次の年表で追加された版を確かめられます。
/statusに足された行(changelog・公式ドキュメントより)
- v2.1.210Login行のExpired表示
保存済みのclaude.aiログインが期限切れのとき、
Expired — log in againと出ます。 - v2.1.221Session kind行
interactiveかバックグラウンドジョブかが分かります。 - v2.1.243Skipped sources行
上位の管理設定が有効なために適用されなかった管理設定ソースを列挙します。同じ版で、GitHub接続の状態を示す行も加わりました(のちに
Cloud sessionsの表記へ変更)。 - v2.1.260使われていない認証情報の印
ログインとAPIキーが両方あるとき、有効でない側に印が付きます。
- v2.1.261Organization policy行
組織ポリシーを読み込めなかった理由(プロキシがエンドポイントを通さない場合など)を表示します。
claude doctorにも同じ行があります。 - v2.1.278Auto mode server行
auto modeの分類器がサーバー側で動くかどうかを示します。
- v2.1.280VS Code拡張のStatusダイアログ
VS Code拡張でも、
/statusと入力するとStatusダイアログが開きます。セッションのバージョン・アカウント・モデル・サーバーの詳細を確認できます。
サーバー管理設定を使う組織では、設定の読み込みに失敗した理由や、まだ取得できていない理由を示す行も出ます。
System diagnosticsはシェル設定ファイルの走査結果などを出す欄で、v2.1.214より前は、走査対象のパスがディレクトリだと空白のまま止まるバグがありました。
セッションの外から診断する: claude doctor
/statusはセッションの中で開く画面です。セッションを起動せずに同種の診断を見たいときは、ターミナルでclaude doctorを実行します。公式ドキュメントでは、読み取り専用のインストール診断を出すコマンドとされています。v2.1.285で、作業用の空のディレクトリから実行した出力は次のとおりです(パスは一部省略しています)。
claude doctor
Claude Code doctor
Running: native (2.1.285) Platform: darwin-arm64 Path: ~/.local/share/claude/versions/2.1.285 Config install method: native Auto-updates: enabled Auto-update channel: latest Managed settings (remote): not fetched — requires an Enterprise or Team subscription Organization policy: not applicable to Pro and Max accounts
No installation issues found.
Organization policy行は、この環境がProアカウントだったため「Pro and Maxには適用されない」と出ています。Team・Enterpriseの管理下にあるアカウントなら、同じ行が組織ポリシーの読み込み状況を示す欄になります。なお、この出力はログイン情報を含まない部分だけを抜粋しています。組み込みコマンド全体の中で/statusがどう位置付くかはClaude Codeスラッシュコマンド一覧で確認できます。
よくある質問
/statusと/statuslineは何が違いますか
/statusはSettings画面のStatusタブを開き、バージョン・認証・接続状況などをまとめて表示するコマンドです。/statuslineは画面下部に常時表示されるステータスラインの表示項目を設定するコマンドで、役割がまったく異なります。設定できる表示項目の詳細はClaude Code statuslineの設定と表示項目の選び方にまとめています。
/statusで表示されるアカウント情報を隠すことはできますか
IS_DEMO環境変数を設定するとデモモードになり、配信や録画向けにUIからメールアドレスと組織名が隠れます(v2.1.0で追加)。
まとめ
認証エラーはLogin methodとProfileのどちらが出ているか、使われていない認証情報に印が付いていないかを優先順位と突き合わせて切り分けます。設定が効かないときはSetting sources、バックグラウンドセッションが止まっているときはSession kindが最初の手がかりです。