Claude Code v2.1.181 — /configで設定変更、macOSの認証エラーとファイル破損を修正
Claude Code v2.1.181は、/config key=valueでプロンプトから設定を変えられるようにし、macOSの認証エラーやネットワークドライブでのファイル破損、企業エンドポイントでのキャッシュ不発を修正した版です。
Claude Code v2.1.181は、設定の変え方と起動・継続の安定性を整えた版です。/config key=valueでプロンプトから直接設定を変えられるようになり、対話セッション・-pの非対話実行・Remote Controlのいずれでも同じ書き方が使えます。あわせて、カスタムエンドポイントや企業環境でプロンプトキャッシュが効かない問題、macOSの認証エラー、ネットワークドライブでのファイル破損といった、運用の土台に関わる修正がまとまっています。本稿では、この版がどの利用形態に効くのかを、利用形態別の早見表と版差分のタイムラインで見ていきます。
このリリースで何ができるようになるか
この版で読者がまず把握したい変化は、3つです。新しい設定の操作方法が1つと、運用の継続性に関わる修正が2つです。
1つ目は、/config key=valueでプロンプトから設定を変えられるようになった点です。これまで設定画面を開いて操作していた項目を、/config thinking=falseのように1行で切り替えられます。対話セッションの中だけでなく、-pの非対話実行やRemote Controlからも同じ書き方で使えるため、設定変更を操作の流れに組み込みやすくなります。
2つ目は、カスタムエンドポイントや企業環境でプロンプトキャッシュが再び効くようになった点です。独自のANTHROPIC_BASE_URLやFoundry経由では、リクエストごとの認証トークンが毎ターン変わるため、キャッシュが読まれない状態になっていました。本版でこれが直り、該当環境でもキャッシュの恩恵を受けられます。
3つ目は、不安定なネットワークでの起動と継続が安定した点です。劣化したネットワークでアカウント設定の取得が遅いと、起動が最大15秒ブランクのまま止まる問題が直りました。2.1.169で混入した起動の遅延も解消され、フレッシュな環境では起動が約120ミリ秒速くなります。思考中にAPI接続が切れたときの自動再試行も改善されています。
あなたの開発フローはどう変わるか
効き方は利用形態でかなり分かれます。CIや遠隔操作で設定を切り替える人、カスタムエンドポイントや企業環境で運用する人ほど恩恵が大きく、ローカルで標準のエンドポイントを単発で使うだけなら体感差は限られます。
-pの非対話実行で回している人にとっては、設定変更の取り回しが変わります。これまでは事前に設定ファイルや環境変数を整える必要がありましたが、/config thinking=falseのような指定を実行の文脈に直接書けるようになります。Remote Controlでスマホやwebからつなぐ場合も同じ書き方が通るため、出先からセッションの挙動を調整する操作が1行で済みます。CIのバッチ実行と遠隔操作の両方で、設定の切り替えが統一された形になる点が効いてきます。
カスタムエンドポイントや企業ネットワークで運用している人には、キャッシュ不発の修正が大きく効きます。独自のANTHROPIC_BASE_URLやFoundryを使う構成では、毎ターンのトークン差し替えでキャッシュが読まれず、同じ文脈を何度も送り直すような無駄が生じていました。本版ではこれが解消され、長い文脈を持ち回るセッションのコストと待ち時間が下がります。AWSの資格情報まわりでも、残存寿命の短い資格情報で毎分リフレッシュが走っていた挙動が直り、aws configure export-credentialsのJSON形式を受理するようになりました。
macOSでopenやosascript、ブラウザ経由の認証フローを使う人には、認証エラーの修正が効きます。Apple Eventsのentitlement(権限付与)が追加され、これらの操作で出ていたerror -600が解消されました。これは認証フローやファイルを開く操作が絡む場面で表面化していたエラーで、サンドボックスからAppleイベントを送る別の設定キーとあわせると、macOS連携の挙動が把握しやすくなります。
ネットワークドライブやクラウド同期フォルダで作業する人には、ファイル破損の修正が効きます。これらの場所でWriteやEditが0バイトや途中で切れたファイルを作る問題が直り、保存結果の信頼性が上がります。
主な変更点
この版は、新しい設定操作の追加と、起動・継続まわりの修正が中心です。テーマごとにまとめ、各項目に「誰に効くか」を1行添えます。
追加された機能・設定
/config key=valueを追加:プロンプトから設定を直接変更できます。例として/config thinking=falseのように指定し、対話セッション・-p・Remote Controlを横断して使えます(設定を操作の流れで切り替えたい人)。sandbox.allowAppleEventsを追加:macOS向けのオプトイン設定で、サンドボックスからAppleイベントを送信できるようにします(macOSでサンドボックス越しに連携したい人)。CLAUDE_CLIENT_PRESENCE_FILEを追加:マーカーファイルで在席中を示し、モバイルへの通知を抑制できます(デスクトップとモバイルを併用する人)。- 同梱のBunを1.4へ更新:内部で同梱するBunのバージョンが上がりました(全利用者)。
改善された挙動
- 長文段落の行単位ストリーミング:長い段落で最初の改行を待たず、行ごとに表示するようになりました(長い応答を読む人)。
- 思考中の自動再試行を改善:思考中にAPI接続が切れたときに自動で再試行し、「Connection closed while thinking」を出さないようになりました(不安定なネットワークで使う人)。
- サブエージェントのパネル整理:アイドルのサブエージェントは30秒で自動的に隠れ、リストは5行までに抑えてスクロールの案内を出し、キーボード操作のヒントをフッターに表示します(複数エージェントを並行で回す人)。
- MCPのOAuthページを刷新:MCPサーバーのOAuth認証のブラウザページがClaude Codeの体裁に揃い、成功時に自動で閉じるようになりました(MCPサーバーを認証して使う人)。
変更された挙動
- 全画面モードのURLオープン:全画面モードでURLを開くとき、macOSはCmd+click、その他はCtrl+clickが必要になりました。ネイティブの端末の挙動に合わせる変更です(全画面モードを使う人)。
- メモリー更新行の表示:「Improved N memories」の行が、verbose以外では個別ファイルを列挙しなくなりました(出力を簡潔に保ちたい人)。
修正された不具合
- カスタムの
ANTHROPIC_BASE_URLとFoundryで、リクエストごとの認証トークンが毎ターン変わってプロンプトキャッシュが読まれない問題を修正(カスタムエンドポイント・企業環境の運用者)。 - ネットワークドライブやクラウド同期フォルダで
Write・Editが0バイトや切り詰めたファイルを生成する問題を修正(ネットワークドライブ運用者)。 - macOSの
open・osascript・ブラウザ認証フローで出ていたerror -600を、Apple Eventsのentitlement追加で修正(macOS利用者)。 - 2.1.169で混入した起動の遅延を修正し、フレッシュな環境で約120ミリ秒速くなります。MCP未設定時は最初のプロンプトが管理設定の取得を待ちません(全利用者)。
- 劣化したネットワークでアカウント設定の取得が遅いと、起動が最大15秒ブランクで止まる問題を修正(不安定なネットワークの利用者)。
.claude.jsonに壊れたnullのプロジェクトエントリがあると、起動時にTypeErrorでクラッシュする問題を修正(状態ファイルが壊れやすい環境の運用者)。- Spotlightの再索引中にmacOSのTUIがセッション開始でフリーズし、Ctrl+Cが効かなくなる問題を修正(macOS利用者)。
- 別のClaude Codeプロセスが30日分のトランスクリプト掃除を走らせると、長時間アイドルだったセッションの履歴が消える問題を修正(複数プロセスを並行で動かす人)。
- 前景のサブエージェントが無制限のネスト連鎖を生む問題を修正し、背景のサブエージェントと同じ5階層の深さ制限を尊重します(サブエージェントを多段で使う人)。
- モデル切り替え直後に
/recapや会話のフォークが旧モデルを使う問題を修正(モデルを切り替えて使う人)。 - サブエージェントの「Thinking」時間が親エージェントの経過時間を表示する問題、ネストエージェント待ちのサブエージェントが「waiting」ではなく経過時間を表示する問題を修正(サブエージェント運用者)。
- 再試行が成功した後も「Retrying in 0s · attempt N/10」が残る問題を修正(不安定なネットワークの利用者)。
claude mcp get・listがtools/listの失敗時に誤って「✓ Connected」と表示する問題を修正し、「! Connected · tools fetch failed」に変更(MCPサーバーを使う人)。- AskUserQuestionのプレビューがダイアログ端で折り返さず見切れる問題、複数選択で入力した「Other」の自由記入が送信時に消える問題を修正(対話で選択肢を使う人)。
- UTCマイナス地域で
/statsの「Most active day」と日次トークンチャートの日付が1日早くなる問題を修正(対象地域の利用者)。 - Linuxで起動後にインストールしたクリップボードユーティリティを
/copy・選択コピーが検出しない問題を修正(Linux利用者)。
このほか、Windowsやシンボリックリンク配下まわりの修正も入っています。Windowsでbare gitの解決ができないときに、ExitWorktreeがクリーンなworktreeを「Could not verify worktree state」で削除拒否する問題、agentsディレクトリが既にあるときに「EEXIST」になる問題が直りました。~/.claudeがシンボリックリンク配下にあり~/.claude/settings.jsonが相対シンボリックリンクのとき、/effortや/modelなどがENOENTになる問題も解消されています。IDEで選択した行番号が文脈の通知で1ずれる問題(IntelliJ・VS Code)、ネイティブ選択後の全画面でCtrl+Cがクリップボードを上書きする問題、クリップボードにテキストがあるときにCtrl+Vが「No image found」を出す問題も修正されました。/remote-controlの古い「connecting…」行が残る問題、新規作成のWriteプレビューでタブインデントのコードが誤って表示される問題、ターン途中でキュー投入したプロンプトが全幅の背景ハイライトにならない問題、Ghosttyでアクティビティのスピナーが誤ったグリフサイズに留まる問題も整っています。
更新後はバージョンを確認できます。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
claude --version設定をプロンプトから切り替えるときは、/configにkey=valueを渡します。
/config thinking=falseこの書き方は非対話実行やRemote Controlでも同じように通ります。
/configのkey=value指定で設定変更が初めて遠隔とCIを横断する
/config key=valueの追加は、設定変更が初めて操作の流れに乗る変化と読めます。これまで設定の切り替えは、画面を開いて操作するか、設定ファイルや環境変数を事前に整える形が中心でした。本版で/config thinking=falseのように1行で書けるようになり、しかもこの書き方が対話セッション・-pの非対話実行・Remote Controlの3経路で共通になります。
この共通化が効くのは、設定を「その場で」変えたい場面です。CIで-pを回すとき、ジョブごとに思考の有無のような挙動を切り替えるのに、環境変数や設定ファイルを分けて用意する必要が薄れます。Remote Controlで出先からつなぐ場合も、スマホやwebから同じ書き方で設定を調整できるため、遠隔操作の自由度が上がります。1つの設定操作が、対話・バッチ・遠隔の3つの利用形態をまたいで同じ形で通る点が、この追加の運用価値と言えそうです。
Apple Eventsまわりの2つの変更をどう読むか
macOS向けにはApple Eventsに関わる変更が2つ入っており、別々の項目です。混同しやすいため、それぞれの役割を分けて並べます。
| 項目 | 種別 | 役割 |
|---|---|---|
| Apple Eventsのentitlement追加 | 種別不具合修正 | 役割open・osascript・ブラウザ認証で出ていたerror -600を解消 |
sandbox.allowAppleEvents | 種別設定キーの追加 | 役割サンドボックスからAppleイベントを送信できるmacOS向けオプトイン |
entitlementの追加は、認証フローやファイルを開く操作で表面化していたエラーを直す修正です。一方のsandbox.allowAppleEventsは、サンドボックス環境からAppleイベントを送るかどうかを利用者が選べるようにする設定の追加で、既定では有効になりません。前者は「これまで失敗していた操作を通す」修正、後者は「サンドボックス越しの連携を明示的に許可する」設定という違いがあります。両者をあわせて見ると、macOSでの連携まわりが、エラーの解消と権限の明示的な制御の両面で整えられたと読めます。
v2.1.178から本版までの安定化タイムライン
起動や接続の安定性が、ここ数版でどう積み上がってきたかを時系列で並べます。番号上の直前はv2.1.179で、v2.1.180とv2.1.177はchangelogに掲載がない欠番です。
| 版 | 公開日 | 安定化まわりの中核 |
|---|---|---|
| v2.1.178 | 公開日2026-06-15 | 安定化まわりの中核接続・状態管理まわりの整備 |
| v2.1.179 | 公開日2026-06-16 | 安定化まわりの中核番号上の直前にあたる版 |
| v2.1.181 | 公開日2026-06-17 | 安定化まわりの中核起動ブランク・起動遅延・思考中再試行を修正(最新・先頭) |
v2.1.180とv2.1.177はchangelogに掲載がないため、この並びには含めていません。本版で加わった、劣化ネットワークでの起動ブランクの解消、2.1.169で混入した起動遅延の修正、思考中の接続断の自動再試行は、いずれも「不安定な環境でも起動して走り続ける」方向の修正です。番号上の直前にあたるv2.1.179の内容はClaude Code v2.1.179の解説に、その前のv2.1.178はClaude Code v2.1.178の解説にまとめています。
利用形態別の影響早見表
自分の使い方でどの程度効くかは、次の早見表で確認できます。全員が一律に急いで動く種類の変更ではなく、利用形態ごとに濃淡が分かれます。
| 利用形態 | 影響度 | 効く理由 |
|---|---|---|
-p・CIで設定を切り替える | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由/config key=valueで設定変更を実行の流れに組み込める |
| カスタムエンドポイント・企業環境 | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由キャッシュ不発とAWS資格情報まわりの修正が効く |
| 不安定・劣化ネットワーク | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由起動ブランク・起動遅延・思考中再試行が直る |
| macOSで認証・連携を使う | 影響度条件次第 | 効く理由error -600の修正は該当操作を使う場面でのみ効く |
| ローカル単発・標準エンドポイント | 影響度ほぼ影響なし | 効く理由上記の前提に当てはまらず体感差は小さい |
-pやCIで設定を切り替える人、カスタムエンドポイントや企業環境で運用する人、不安定なネットワークで使う人にとっては、操作の取り回しや継続性が改善する点で「明確な恩恵あり」に寄ります。macOSの認証エラーの修正は、openやosascript、ブラウザ認証を実際に使う場面でのみ効くため「条件次第」に置いています。ローカルで標準のエンドポイントを単発で回すだけの場合は、これらの前提に当てはまらず、体感の変化は小さくなります。
まとめ
Claude Code v2.1.181は、/config key=valueによる設定操作の追加と、起動・継続の安定性、カスタムエンドポイントまわりの修正を整えた版です。あわせて、sandbox.allowAppleEventsやCLAUDE_CLIENT_PRESENCE_FILEといった設定の追加、サブエージェントのパネル整理、MCPのOAuthページの刷新なども加わりました。
-pやCIで設定を切り替える人、Remote Controlで遠隔操作する人、カスタムエンドポイントや企業環境で運用する人、不安定なネットワークで使う人では、操作の取り回しや起動・継続の信頼性が上がる点に更新の価値があります。macOSで認証フローやファイルを開く操作を使う人も、error -600の解消が効きます。ローカルで標準のエンドポイントを単発で回す使い方では体感差は小さいため、手の空いたタイミングでの更新で問題ありません。Claude Code全体の使い方はClaude Code完全ガイドを参照してください。
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