Claude Code v2.1.197 — Sonnet 5が既定モデルになり1Mトークンの文脈を扱える
Claude Code v2.1.197は、Claude Sonnet 5が既定モデルになり、ネイティブ1Mトークンの文脈で長時間のセッションを扱いやすくなった版です。導入価格は8月31日まで。
Claude Code v2.1.197は、Claude Sonnet 5が既定モデルになり、ネイティブで100万(1M)トークンの文脈を扱えるようになった版です。これまで自分でモデルを選んでいなかったセッションは、本版に更新すると既定のままSonnet 5で動くようになります。あわせて、$2/$10 per Mtok(入力/出力、100万トークンあたり)の導入価格が用意され、この価格は2026年8月31日までの期間限定です。本稿では、1Mトークンの文脈が日々の開発で何を変えるのかを利用形態別の早見表で見たうえで、既定モデルが切り替わる意味と、価格の期間という3点を順に見ていきます。
このリリースで何ができるようになるか
この版でまず把握したい変化は、既定モデルがClaude Sonnet 5になったこと、その文脈幅がネイティブで1Mトークンに広がったこと、そして$2/$10 per Mtokの導入価格が8月31日まで使えることの3点です。
1つ目は、既定モデルの切り替えです。これまで/modelや環境変数ANTHROPIC_MODELでモデルを明示的に選んでいなかったセッションは、本版に更新すると既定でSonnet 5を使います。自分で別のモデルを選んでいる場合はその選択が優先され、勝手にSonnet 5へ置き換わることはありません。
2つ目は、文脈の広さです。Sonnet 5はネイティブで1Mトークンの文脈窓を持ちます。1回のセッションで読み込めるコードや会話履歴の量が増えるため、大きなリポジトリや長い作業ログを抱えたまま進めやすくなります。
3つ目は、価格です。導入価格として$2/$10 per Mtok(入力/出力、100万トークンあたり)が設定され、2026年8月31日まで適用されます。本版に更新するとこのモデルと価格を利用できます。
あなたの開発フローはどう変わるか
効き方は使い方でかなり分かれます。大規模なモノレポを横断する人や、1つのセッションを長時間回す人ほど1Mトークンの文脈が効き、短い単発タスクを繰り返すだけなら文脈幅の体感差は小さくなります。価格の面では、トークン消費の大きい継続的インテグレーション(CI)やエージェント運用ほど、導入価格の期間が判断材料になります。
大規模なモノレポを横断する人には、文脈幅の広がりが効きます。これまでは、関連するファイルや過去のやり取りが増えてくると、/compactで文脈を圧縮したり、途中で文脈が押し出されて前半の経緯が抜け落ちたりする場面がありました。1Mトークンの文脈では、同じ作業の中で読み込んでおける範囲が広がるため、こうした文脈の入れ替えが起きる頻度を下げられます。
1つのセッションを長時間回す人にも、同じ理由で効きます。設計の議論から実装、テスト修正まで一続きで進めると会話履歴は膨らみますが、文脈窓が広いほど、前半で決めた方針や読み込んだ仕様を保ったまま後半の作業を続けやすくなります。文脈が切れて経緯を説明し直す手間が減る、という形での変化です。
トークン消費の大きいCIやエージェント運用では、文脈幅より価格の期間が判断材料になります。大量のトークンを継続的に消費する使い方ほど、$2/$10 per Mtokの導入価格が効く一方で、その価格が8月31日までという点も同時に効いてきます。期間を見越して運用の規模感を考える、という読み方ができます。
主な変更点
この版の公式changelogは、Claude Sonnet 5に関する1項目で構成されています。新機能の列挙ではなく、既定モデルと文脈、価格という1点に絞られた内容です。
- 既定モデルがClaude Sonnet 5になりました。
/modelやANTHROPIC_MODELで明示的に選んでいないセッションは、本版で既定のままSonnet 5を使います(自分でモデルを選んでいない人)。 - Claude Sonnet 5はネイティブで1Mトークンの文脈窓を持ちます。1回のセッションで扱えるコードや履歴の量が広がります(大規模リポジトリや長時間セッションを扱う人)。
- 導入価格として$2/$10 per Mtok(入力/出力、100万トークンあたり)が、2026年8月31日まで適用されます(トークン消費の大きい運用をする人)。
- 本版へ更新するとSonnet 5と導入価格を利用できます(更新を検討している人すべて)。
更新後はバージョンを確認できます。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
claude --version特定の作業で別のモデルを使いたいときは、セッション内のコマンドで選び直せます。
/model1Mトークンの文脈は、長時間セッションでの文脈の入れ替えをどの程度減らすか
1Mトークンの文脈は、機能の追加というより、作業を一続きで進められる範囲を広げる変更として読めます。Claude Codeの長いセッションでは、読み込んだファイル・実行結果・会話履歴が積み上がり、文脈窓に収まりきらなくなった分が押し出されます。/compactで要約して圧縮する、あるいは押し出された前半の経緯が抜けて説明し直す、という場面はこの限界から生まれます。文脈窓が広がると、同じ作業の中でこうした入れ替えが起きるまでの余裕が増えます。
どの程度効くかは作業の性質で変わります。1つのファイルを直す単発タスクなら、もともと文脈窓を使い切らないため体感差はほとんどありません。一方、複数のディレクトリにまたがる変更を、設計から実装、テストまで一続きで進める作業では、保っておきたい文脈の総量が大きく、文脈幅の広さがそのまま作業の連続性に効いてきます。
ここでは性能の数値ではなく、文脈窓という仕組みの面からの説明にとどめます。Sonnet 5が他のモデルと比べて速いか賢いかといった比較は、本稿の確認できる範囲を超えるため触れません。確かに言えるのは、既定モデルが1Mトークンの文脈を持つようになり、長い作業で文脈の入れ替えが起きにくくなる、という仕組み上の変化です。
利用形態別の影響早見表
自分の使い方でどの程度効くかは、次の早見表で確認できます。全員が一律に急いで動く種類の変更ではなく、利用形態ごとに濃淡が分かれます。
| 利用形態 | 影響度 | 効く理由 |
|---|---|---|
| 大規模モノレポを横断する | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由1Mトークンで関連ファイルを抱えたまま進められる |
| 1つのセッションを長時間回す | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由履歴が膨らんでも文脈の入れ替えが起きにくい |
| IDEで長時間運用する | 影響度条件次第 | 効く理由文脈量が多いセッションほど効き、軽い操作では差が小さい |
| トークン消費の大きいCIやエージェント運用 | 影響度導入価格の恩恵あり | 効く理由$2/$10 per Mtokが8月31日まで効く |
| 短い単発タスクを繰り返す | 影響度ほぼ影響なし | 効く理由文脈窓を使い切らず文脈幅の体感差が小さい |
大規模なモノレポを横断する人と、1つのセッションを長時間回す人にとっては、文脈幅の広がりが作業の連続性に直結するため「明確な恩恵あり」に寄ります。IDEで長時間運用する人は、抱える文脈量が多いセッションほど効く一方、軽い操作中心なら差が小さいため「条件次第」に置いています。トークン消費の大きいCIやエージェント運用では、文脈幅より$2/$10 per Mtokの導入価格と8月31日という期限が判断材料になります。短い単発タスクを繰り返すだけなら、もともと文脈窓を使い切らず、文脈幅の体感差は小さくなります。
既定モデルの切り替えと導入価格のタイムライン
本版で起きる切り替えと、価格の期間を時系列で並べます。番号上の直前はv2.1.196(2026-06-29)で、v2.1.194・v2.1.192はchangelogに掲載のない欠番です。
| 日付 | 区分 | 内容 |
|---|---|---|
| 2026-06-29 | 区分直前版 | 内容v2.1.196。組織デフォルトモデルの/model表示、MCP自動起動の停止 |
| 2026-06-30 | 区分本版 | 内容v2.1.197。既定モデルがSonnet 5に、ネイティブ1Mトークンの文脈、導入価格の開始 |
| 2026-08-31 | 区分価格の区切り | 内容$2/$10 per Mtokの導入価格の適用が終了 |
記事化された直前のClaude Code v2.1.196は、組織の管理者が決めた既定モデルを/modelに表示し、claude mcp listの自動起動を止めた版でした。そのひとつ前のClaude Code v2.1.195も、スペースのない言語での音声自動送信やフックの完全一致といった、既存挙動の手当てが中心でした。これらが細かな修正や挙動調整を積み上げる版だったのに対し、本版は既定モデルそのものが入れ替わる版という点で性格が異なる、と読めます。日々の小さな改善の流れの中で、土台にあたるモデルが切り替わった版として位置づけられます。なお、v2.1.194・v2.1.192はchangelogに掲載がないため、この並びには含めていません。
まとめ
Claude Code v2.1.197は、既定モデルがClaude Sonnet 5になり、ネイティブで1Mトークンの文脈を扱えるようになった版です。/modelやANTHROPIC_MODELでモデルを選んでいないセッションは、本版に更新すると既定のままSonnet 5で動きます。導入価格として$2/$10 per Mtok(入力/出力、100万トークンあたり)が2026年8月31日まで用意されています。
大規模なモノレポを横断する人や、1つのセッションを長時間回す人には、1Mトークンの文脈が文脈の入れ替えを減らす点で効きます。IDEで長時間運用する人は、抱える文脈量が多いほど恩恵を感じやすく、軽い操作中心なら差は小さくなります。トークン消費の大きいCIやエージェント運用では、$2/$10 per Mtokの導入価格と8月31日という期限が運用計画の判断材料になります。短い単発タスクを繰り返すだけなら文脈幅の体感差は小さいため、手の空いたタイミングでの更新で問題ありません。既定モデルの入れ替えは、直前数版の細かな手当てとは性格の違う変更として読め、モデルや価格の前提を追ってきた人はまとめて確認する価値があります。Claude Code全体の使い方はClaude Code完全ガイドを参照してください。
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