Claude Code v2.1.75 — Opus 4.6の100万トークン文脈が上位プランで標準対応
Claude Code v2.1.75はOpus 4.6の100万トークン文脈をMax / Team / Enterpriseで既定化し、/colorや/rename表示などmulti-session運用を磨く改善と、Windows managed settingsのパス変更を含む版です。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.75は、Opus 4.6の100万トークン文脈を上位プランで既定化したのが最大の前進です。あわせてmulti-session運用を磨く小粒な改善と、Windows managed settingsのパス変更が同居する版でもあります。
- Opus 4.6の100万トークンコンテキストがMax / Team / Enterpriseプランの追加課金なしの既定になり、設定切り替えなしで長文脈を使える
-
プロンプトバー色指定
/colorとセッション名表示(/rename)で複数セッション運用の識別性が向上 -
token推定の過剰カウント修正により、
thinking/tool_useブロックでの早すぎるcontext compactionが起きなくなる
「Opus 4.6を使っているが100万トークンを使うかどうか毎回判断していた」「複数のターミナルを並走させていてどのセッションが何なのか分からない」のいずれかに該当する場合は、本版で運用が楽になります。
あなたの開発フローはどう変わるか
Max / Team / EnterpriseプランでOpus 4.6を使うチーム
従来Opus 4.6の100万トークンコンテキストはextra usage(追加課金・追加トークン消費)の扱いでオンにする必要がありました。本版からはMax / Team / Enterpriseプランの既定となり、設定で明示的に切り替えなくても100万トークンまで使えるようになります。モノレポ全体を一度にClaudeに読ませて横断リファクタをかける使い方や、長時間セッションでcompactionを避けたいケースで、運用上の「100万トークンを使うかどうか」の判断コストがゼロに近くなります。
合わせて、token推定の過剰カウントが修正され、thinking/tool_useブロックでの早期compactionが起きにくくなりました。100万トークンを既定で配るのと同じ版で、それを使い切れない原因を潰している構図です。Proなど下位プランの扱いはchangelogに記載がないため、利用形態によっては公式のプラン比較表で確認する選択肢があります。
複数のターミナルでClaude Codeを並走させているチーム
/colorコマンドでセッション単位にプロンプトバーの色を指定でき、/renameで付けたセッション名がプロンプトバー上に常時表示されます。色と名前の両面でセッションを識別できるため、tmuxやiTermのタブ機能に近い運用がClaude Code側でできるようになります。Sub-agentやAgent Teams相当の使い方が広がってきた流れに対する手当てです。
memoryファイルを長期で運用しているチーム
~/.claude/*/memory/*.mdのプロジェクト横断メモリに最終更新タイムスタンプが付与されます。Claude側が「このメモリは新しいから優先」「これは古いから整合しない可能性がある」と判断する材料になるため、内部的にはプロンプト組み立てに効いてきます。長期運用のメモリは放置で陳腐化しますが、タイムスタンプを見て自動的に優先度を下げる挙動が入ることで、ユーザー側で古いメモリを削除するメンテナンスの負荷は下がる方向です。
Windows端末にmanaged installを配布しているIT管理者
唯一の破壊的変更が、Windowsのmanaged settings読み込みパスです。旧パス(C:\ProgramData\ClaudeCode\managed-settings.json)が削除され、新パス(C:\Program Files\ClaudeCode\managed-settings.json)のみが有効になります。Intune / GPOの配布スクリプトに反映が必要です。deprecatedとしてアナウンスされてきた経緯がある変更ですが、fallbackが消えた以上、旧パスにしか置いていない構成は設定が読み込まれません。
Bashツールでjq/シェル芸を多用するユーザー
!を含むbashパイプ(例: jq 'select(.x != .y)')が正しく通るようになります。地味な修正ですが、結果が壊れて戻ってきてデバッグに時間を取られていたタイプのバグで、シェル芸系のワンライナーをClaudeに渡す使い方には直接効きます。
主な変更点
本版は追加5件・修正10件・改善2件・破壊的変更1件の構成です。
Opus 4.6の100万トークンコンテキストが既定化
Max / Team / Enterpriseプランで、Opus 4.6の100万トークンコンテキストが既定で使えるようになりました。これまでextra usage扱いだったものが、ユーザー設定なしで利用可能です。
/colorと/rename表示でセッション識別を強化
/color: セッション単位でプロンプトバーの色を指定できるスラッシュコマンド。全ユーザー対象です/renameのセッション名表示: 付けた名前がプロンプトバー上に常時表示されるようになります
memoryファイルにlast-modifiedタイムスタンプ
プロジェクト横断memoryに最終更新時刻が付与され、Claude側がfresh / staleを判断する材料になります。
hook承認ダイアログに出所表示
Hookがconfirmationを要求するときの権限ダイアログに、そのhookがどこ由来か(settings/plugin/skill)が表示されるようになります。サプライチェーン観点のチェックに効く改善です。
macOS非MDM機での起動高速化
MDM管理下でないmacOSで、起動時に不要なsubprocess spawnをスキップするようになりました。個人のMacでclaudeを叩いたときの数百ms単位の遅延が解消される方向の改善です。
修正で地味だが効くもの
| 領域 | 内容 |
|---|---|
| Bash tool | !を含むパイプコマンド(例: jq 'select(.x != .y)')がmangleされていた問題を修正 |
| token推定 | thinking/tool_useブロックのover-countを修正、早期context compactionを防止 |
/voice | fresh install時に2回トグルしないとvoice modeが有効にならなかった問題を修正 |
| モデル表示 | /modelやOption+Pでモデルを切り替えた後、ヘッダーの表示が更新されない問題を修正 |
セッション安定性
- 添付メッセージ計算がundefinedを返すときのセッションクラッシュを修正
/resumeでフォークまたはcontinuedなセッションを再開したときに、セッション名が失われる問題を修正- プラン承認・却下時の入力処理を修正
- Configタブ経由で開いた
/statusダイアログでEscが効かない問題を修正 - agent teamsのフッターヒントを
shift + ↓ to expandに修正(以前は↓ to expandと誤表示)
プラグイン / マーケットプレイス
- 組織ポリシーでforce-disableされているpluginが
/pluginのInstalledタブに見えていた問題を修正(ポリシーで無効化されたpluginは隠蔽されるように) - marketplaceのconfig pathが破損していたケースのハンドリングを修正
破壊的変更: Windowsのmanaged settingsパス
旧パス(C:\ProgramData\ClaudeCode\managed-settings.json)が削除され、新パス(C:\Program Files\ClaudeCode\managed-settings.json)のみが有効になります。Windows端末にClaude Codeをmanaged installしている環境では、Intune / GPO側の配布スクリプトを新パスに合わせ直す必要があります。
async hook完了メッセージの抑制
非同期hookの完了メッセージが既定で出なくなりました。必要なときは--verboseやtranscriptモードで見られます。ノイズが多いと感じていたユーザーには嬉しい変更です。
100万トークン文脈の既定化は何の運用を変えるか
本版でextra usage扱いの解除とthinking/tool_use過剰カウントの修正が同じ版に入った点は、長時間セッション運用にとって意味が大きい組み合わせです。
extra usageの解除だけでは、設定上は100万トークン使えても、token推定の過剰カウントによってthinkingブロックやtool_useブロックが早く膨張し、実質的なcontext上限は1Mより手前で頭打ちになります。同じ版でその推定バグを潰したことで、「設定で切り替えなくても100万トークン使える」と「100万トークンを実際に使い切れる」が初めて同時に成り立つ形になりました。
運用面では、これまで「1Mを使うかどうか」「いつcompactionを許すか」の判断をセッション単位で挟んでいたケースで、その判断自体が省ける場面が増えます。モノレポ全体を一度に読み込ませる横断リファクタや、半日単位でClaude Codeに張り付かせる調査・実装セッションは、この組み合わせで段取りが書き換わる典型です。
長時間セッションの段取りはこう書き換えられる
multi-session向けの小粒改善(/color /rename表示、memoryタイムスタンプ、hook出所表示)は、単独では小さい変更ですが、100万トークン既定化と並べて見ると役割がはっきりします。
- セッションが長くなる(100万トークン使い切るまで継続できる)→ どのターミナルで何のタスクを走らせているかが分からなくなる →
/color+/rename常時表示で識別性を確保 - セッションが長くなる → 過去メモリの陳腐化が顕在化しやすい → memoryタイムスタンプでfresh / staleを区別
- セッションが長くなる → 信頼境界(どのhookがどの権限を要求するか)を見失いやすい → hook出所表示で都度確認できる
つまり「長時間1セッション運用」「複数セッション並走運用」の両方を成立させる側の細かな調整が、この版にまとまっている形です。Windows managed settingsのパス廃止も、deprecatedのまま残してきたフォールバックを小粒版で落とすことで、次の大型版で破壊的変更が積み重ならないよう地ならしする位置付けに見えます。
まとめ
- Max / Team / EnterpriseでOpus 4.6を使う場合: 100万トークン既定化 + token推定修正の組み合わせで、長文脈運用の段取りが軽くなる
- 複数セッション並走の場合:
/color+/rename表示でセッション識別が強化される - Windows managed install運用の場合:
C:\Program Files\ClaudeCode\managed-settings.jsonへの配布スクリプト更新が必要(旧パスは削除) jq等シェル芸を多用する場合:!mangle修正で結果が壊れなくなる
派手な機能追加はありませんが、Opus 4.6を日常的に使っているユーザーほど影響が大きい版です。Windows managed installを運用している環境では、新パスへの移行確認をこの版のタイミングで合わせて済ませる選択肢があります。
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