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Claude Code v2.1.200 — 権限モードの表示が「Manual」になり、背景エージェントを安定化

Claude Code v2.1.200 — 権限モードの表示が「Manual」になり、背景エージェントを安定化

Claude Code v2.1.200は、AskUserQuestionが既定で自動継続しなくなり、権限モードの表示が「Manual」に変わった版です。背景エージェントの起動失敗や常駐時の不具合、スクリーンリーダー対応も広く修正しました。

Claude Code v2.1.200は、2つの挙動変更と、背景エージェントまわりの信頼性修正を中心にした版です。AskUserQuestionのダイアログが既定で自動継続しなくなり、権限モードの画面表示が「default」から「Manual」に変わりました。あわせて、スリープからの復帰後に背景セッションが止まる問題や、古いビルドがデーモン(常駐プロセス、daemon)を乗っ取る問題など、常駐運用の足元を固める修正が入っています。新しい機能の追加はありません。直前のv2.1.199が背景エージェントとサブエージェントの信頼性を広く手当てした版で、本版はその流れの上で、確認ダイアログと権限表示の既定を調整しつつ、背景エージェントの起動経路をさらに塞いだ版と読めます。この記事では、利用形態別の早見表と背景エージェントの版差分で、更新の判断材料を示します。

このリリースで何ができるようになるか

この版で押さえたい変化は、確認ダイアログの既定が「勝手に進まない」側へ寄ったこと、権限モードの画面表示が「Manual」に統一されたこと、そして背景エージェントの起動と常駐が安定したことの3点です。いずれも新しい能力の追加ではなく、既定の挙動を調整し、運用を止めていた不具合を取り除く方向の変更になります。

1つ目は、AskUserQuestionのダイアログが既定で自動的に先へ進まなくなった点です。これまでは、確認を求めるダイアログが操作を待たずに継続する経路がありました。本版では既定で自動継続せず、一定時間で自動的に進めたい場合は/configからアイドルタイムアウトを有効にして選び取る形になります。確認を挟みたい対話では取りこぼしが減り、自動で進めたい運用では明示的に設定する、という切り分けです。

2つ目は、権限モードの呼称が画面上でそろった点です。これまで既定として「default」と表示されていたモードが、CLI・--help・VS Code・JetBrainsのすべてで「Manual」という表示名に変わりました。これは画面表示上の呼称の変更で、動作そのものは変わっていません。設定値のdefaultは引き続き有効で、新たにmanualが同じ意味の別名として受け付けられます。

3つ目は、背景エージェントの起動と常駐の安定性です。スリープからの復帰後や、止まったセッションを開き直したときに背景セッションが無言で停止する問題、クラッシュ後に残ったdaemon.lockのPIDをOSが別プロセスに再利用したせいで背景エージェントが二度と起動しなくなる問題などが修正されました。古いビルドを入れ直してもデーモンを乗っ取れないよう、ビルドの新しさをバージョンに埋め込まれたビルド時刻で判定するようにもなっています。

あなたの開発フローはどう変わるか

本版の効き方は利用形態でかなり分かれます。背景エージェントを常駐させる運用と、スクリーンリーダーや拡大鏡を使う利用では手応えが大きく、無人実行や対話的なIDE利用では既定の変化に気づく程度、ローカルでの短い対話利用ではほとんど変化を感じません。

無人実行やCIで自動継続に頼っていた場合

-pでの非対話実行やCIのように、人が張り付かない実行ではAskUserQuestionの既定変更に注意が要ります。これまで確認ダイアログが自動で継続していた前提で組んでいたフローは、既定では待ちに入る形へ変わります。一定時間で自動的に進めたい運用は、/configからアイドルタイムアウトを有効にすることで従来に近い挙動へ戻せます。確認を挟みたいのか、自動で流したいのかを、設定で明示する切り分けになります。

対話的なIDE(VS Code / JetBrains)で使う場合

IDE統合で使っている場合は、権限モードの表示が「default」から「Manual」に変わって見えます。変わったのは呼称だけで、モードの動作は同じです。設定値のdefaultはそのまま効くため、既存のプロファイルや共有設定を書き換える必要はありません。表示名を手掛かりに手順書やスクリーンショットを整えている場合だけ、表記の差し替えを検討する形になります。

背景エージェントを常駐させる運用

claude agentsで背景エージェントを立てっぱなしにする運用では、これまで複数の停止要因が残っていました。マシンがスリープから復帰したあとに背景セッションが無言で止まる、止まったセッションを開き直すと途中でEscで中断したターンが再実行される、クラッシュ後に残ったdaemon.lockが原因で二度と起動しない、といった症状です。本版はこれらをまとめて手当てしており、該当環境で常駐運用の予見性が上がります。名簿(roster、稼働中エージェントの一覧記録)の破損で孤立プロセスの後始末が止まる問題や、デーモン再起動時に通信の認証トークンが外れる問題も直っています。

スクリーンリーダーや拡大鏡を使う場合

支援技術を併用する利用では、読み上げの質が上がります。/mcpのサーバー一覧が焦点(フォーカス)を追従せず、スクリーンリーダーや拡大鏡が現在位置を追えなかった問題が修正されました。読み上げ出力そのものも、装飾的な記号を読み飛ばし、トランスクリプト上の記号を短いラベルとして読み、入れ子の表を「見出し: 値。」の形で1行ずつ読むよう改善されています。音声入力が、音を拾えなかったときに紛らわしい「Voice connection failed」を出していた問題も直りました。

利用形態別の影響早見表

利用形態影響度効く理由
背景エージェントの常駐運用影響度明確な恩恵あり効く理由スリープ復帰後の停止・デーモン乗っ取り・名簿破損を修正
スクリーンリーダー / 拡大鏡の利用影響度明確な恩恵あり効く理由/mcpの焦点追従と読み上げ出力を改善
無人実行 / -p / CIで自動継続に依存影響度条件次第効く理由AskUserQuestionが既定で自動継続しなくなる
対話的なIDE利用(VS Code / JetBrains)影響度条件次第効く理由権限モードの表示が「Manual」に変わる(動作は同じ)
ローカル単発・短時間の対話利用影響度ほぼ影響なし効く理由対象が既定変更・常駐・支援技術に寄っている

主な変更点

本版の17項目は、性質で見ると、2つの挙動変更、背景エージェントの信頼性、アクセシビリティの改善、そしてその他の不具合修正の4テーマに分けられます。各項目に「誰に効くか」を添えます。

2つの挙動変更

  • AskUserQuestionのダイアログが既定で自動継続しなくなり、/configからアイドルタイムアウトを選んで有効化する形に — 確認ダイアログを自動で流していた無人運用の利用者に効きます
  • 既定の権限モードの表示名を「default」から「Manual」に統一(CLI・--help・VS Code・JetBrains)。設定値のdefaultは有効なまま、manualを同じ意味の別名として受け付け — IDEやCLIで権限モードの表示を目にする利用者に効きます

背景エージェントの信頼性

  • スリープからの復帰後、または止まったセッションを開き直した際に、背景セッションが途中で無言で停止する問題を修正 — ノートPCなどスリープを挟む環境で背景エージェントを常駐させる利用者に効きます
  • 停止したセッションの再起動後に、Escで中断したターンが再実行される問題を修正 — 中断した処理が勝手にやり直されるのを避けたい利用者に効きます
  • クラッシュ後に残ったdaemon.lockのPIDをOSが別プロセスに再利用したせいで、背景エージェントが二度と起動しなくなる問題を修正 — 予期しない終了のあと再起動できずに困っていた利用者に効きます
  • 古いビルドを入れ直してもデーモンを乗っ取れないよう、ビルドの新しさをバージョンに埋め込まれたビルド時刻で判定するように修正 — 複数のバージョンを行き来しながら使う利用者に効きます
  • 名簿の一時的な破損が孤立プロセスの後始末を恒久的に止める問題、古いバイナリが新しい版の書いたフィールドを保持しない問題、デーモン再起動時に通信の認証トークンが外れる問題を修正 — 長期間デーモンを立てっぱなしにする利用者に効きます
  • 背景エージェントの出力に含まれる制御バイトが、エージェント表示のターミナルへそのまま届く問題を修正 — 背景エージェントの出力を画面で追う利用者に効きます

アクセシビリティの改善

  • /mcpのサーバー一覧が焦点を追従せず、スクリーンリーダーや拡大鏡が現在位置を追えない問題を修正 — 支援技術でMCPサーバーを管理する利用者に効きます
  • 読み上げ出力を改善。装飾的な記号を読み飛ばし、トランスクリプトの記号を短いラベルとして読み、入れ子の表を「見出し: 値。」の形で読み上げ — スクリーンリーダーで会話を追う利用者に効きます
  • 音声入力が、録音で音を拾えなかったときに紛らわしい「Voice connection failed」を表示する問題を修正 — 音声入力を使う利用者に効きます

その他の修正

  • .claude.jsondisabledMcpServersまたはenabledMcpServersが配列以外の値だと、起動時にクラッシュする問題を修正 — 設定ファイルを手で編集する利用者に効きます
  • レート制限でテキスト出力を1つも出す前に打ち切られたサブエージェントが、きれいに失敗する代わりに空の結果を返す問題を修正 — サブエージェントの結果を当てにして次に進む利用者に効きます
  • claude agents --plugin-dir <dir>で、フラグをagentsの後に置くとプラグインのエージェントとスキルがエージェント表示に出ない問題を修正 — プラグインのディレクトリを指定して確認したい利用者に効きます
  • 同じリポジトリのgit worktreeから、プロジェクト単位のプラグインが正しく読み込まれない問題を修正 — worktreeで並行して作業する利用者に効きます
  • tmux 3.4以降で起きていた描画のちらつきを、同期出力(synchronized output)を有効にして修正 — 新しめのtmuxの中でClaude Codeを使う利用者に効きます
  • インストールがメモリ不足でシステムに強制終了された場合に、その旨を説明するようインストールスクリプトを改善 — メモリの少ないマシンに導入する利用者に効きます
claude update
claude --version

権限モードの呼称変更で既存の設定は動き続けるのか

本版でいちばん問い合わせが集まりそうなのは、権限モードの表示が「Manual」に変わったことで手元の設定が壊れないか、という点です。結論から言えば、変わったのは画面上の呼称で、設定値の互換性は保たれます。changelogの記述でも、manualdefaultと並んで受け付けられる別名として説明されており、defaultが廃止・非推奨になったとは書かれていません。既存の--permission-mode default"defaultMode": "default"はそのまま有効です。

呼称と設定値の対応は次のとおりです。どの書き方でも、画面には同じ「Manual」と表示されます。

書き方種別画面上の表示
default種別従来の設定値(引き続き有効)画面上の表示Manual
manual種別新しい別名(defaultと同じ意味)画面上の表示Manual
--permission-mode manual種別コマンドフラグでの別名画面上の表示Manual
"defaultMode": "manual"種別設定ファイルでの別名画面上の表示Manual

実務では、共有の設定ファイルやCIスクリプトにdefaultと書いてあっても、書き換えは不要です。手順書やオンボーディング資料で権限モードを画面表示名で説明している場合だけ、「default」の記述を「Manual」へ差し替えるかどうかを検討する形になります。新規に書くならmanualを使い、既存資産はそのまま残す、という運用も取れます。

背景エージェントの修正はv2.1.196から本版までどうつながるか

本版の背景エージェント修正は単発の手当てではなく、数版にわたる調整の続きに位置づけられます。同じ経路で回帰の混入と回収、そして起動と常駐の穴埋めが交互に起きてきました。時系列で並べると、積み上がりと揺り戻しが見えてきます。

バージョン背景エージェントまわりの変化
v2.1.196背景エージェントまわりの変化SSH越しのコールドスタートに回帰(regression)が混入
v2.1.198背景エージェントまわりの変化サブエージェントが既定で背景実行へ移行
v2.1.199背景エージェントまわりの変化約50秒ごとのデーモン自壊を修正し、v2.1.196のSSH回帰を回収
v2.1.200背景エージェントまわりの変化スリープ復帰後の停止・デーモン乗っ取り・名簿破損を修正

v2.1.198でサブエージェントが既定で背景実行になり、この経路が常時使われるようになりました。だからこそ、続くv2.1.199でデーモンの自壊やSSHの回帰が片付き、本版でスリープ復帰後の停止や古いビルドによるデーモン乗っ取り、名簿の破損といった起動と常駐の穴が埋められた、という流れです。単発の対話利用では表に出にくい領域ですが、背景エージェントを本格的に常駐させるなら、この一連の版を通して安定度が上がってきた点は判断材料になりそうです。

まとめ

本版は、確認ダイアログと権限表示の既定を調整しつつ、背景エージェントの起動と常駐を固め、スクリーンリーダー対応を広げた修正中心の版です。背景エージェントをスリープの挟まる環境やSSH越しで常駐させていて起動や停止が不安定だった場合、スクリーンリーダーや拡大鏡で/mcpや読み上げに不便を感じていた場合は、更新する価値が見込めます。

無人実行でAskUserQuestionの自動継続に頼っていた場合は、既定が待ちに変わる点を確認したうえで、必要なら/configでアイドルタイムアウトを有効にする形になります。権限モードの表示が「Manual」に変わっても設定値のdefaultはそのまま効くため、既存のスクリプトや共有設定を急いで書き換える必要はありません。一方、ローカルで短い対話利用が中心であれば、体感の変化は小さいと考えられます。更新はclaude updateで取得できます。背景エージェントやサブエージェントの前提から押さえたい場合は、Claude Codeの全体像をまとめた完全ガイドもあわせて参照できます。

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