Claude Codeのauto mode既定化で確認したい設定
Pro・Max・Teamプランでauto modeが組み込みの既定パーミッションモードになりました。対象条件、初回セッションの例外、確認したい設定をまとめます。
Pro・Max・Teamプランでは、ターミナルまたはVS Code拡張の新規セッションがauto modeで始まるようになりました。設定ファイルを何も書いていなくても、組み込みの既定値そのものがauto modeに変わっています。対象はmacOS・Linux・WSLがClaude Code v2.1.228以降、Windowsはv2.1.233以降(2026年8月14日リリース)です。古いバージョンでは何も変わりません。同じv2.1.233では、Opus 4.8以降のモデルでTodo/Taskツールが既定オフになる変更も入っており、この時期のバージョンアップでは既定値の変化が重なっている点に注意が必要です。
auto mode既定化とは何か
auto mode既定化とは、Claude Codeがセッション開始時に選ぶ権限モードの組み込みの既定値が、これまでのManual(default)からauto modeに切り替わったことを指します。ユーザーが--permission-mode autoを指定しなくても、条件を満たせば最初からauto modeで立ち上がります。設定は何も要りません。
対象になるのは「Pro・Max・Teamプランで、ターミナルまたはVS Code拡張から使っている」ケースに限られます。Bedrock・Vertex AI・Foundry経由や、Enterpriseプラン、Claude ConsoleのAPIキーを使う環境は対象外で、これまでどおりManualモードから始まります。auto modeそのものの設計はClaude Code auto modeの中身で扱った二層防御の分類器が土台になっており、既定化はその分類器を「使うかどうかを選ぶ機能」から「最初から動いている前提」へ格上げする変更です。
どの条件で何が既定になるか
組み込みの既定値は、実行環境と条件によって次のように分かれます。上から順に該当する行が適用され、最初に一致した行で確定します。
| 実行環境・条件 | 組み込みの既定モード |
|---|---|
設定ファイルでdisableAutoModeが"disable" | 組み込みの既定モードManual(default) |
| フィーチャーフラグを取得できない、またはインストール直後・対応バージョンへの更新直後の初回セッション | 組み込みの既定モードManual(default) |
claude -p(非対話実行)またはAgent SDK経由 | 組み込みの既定モードManual(default) |
| Bedrock・Vertex AI・Foundry・Claude Platform on AWS・Claude appsゲートウェイ | 組み込みの既定モードManual(default) |
| Pro・Max・Teamプランで、ターミナルまたはVS Code拡張 | 組み込みの既定モードauto |
| Enterpriseプラン、またはClaude Console APIキー | 組み込みの既定モードManual(default) |
permissions.defaultModeをユーザー設定ファイルに書いていれば、auto以外の値はその設定が優先されます。プロジェクト側の.claude/settings.jsonや.claude/settings.local.jsonに"auto"を書いても効かず、この場合は組み込みの既定値にフォールバックする点に注意が必要です。
既に手動固定していた設定はどうなるか
~/.claude/settings.jsonでdefaultModeをauto以外の値に固定していて、ほかの設定ファイルがdefaultModeを指定していない場合、セッションはそのまま指定したモードで始まり続けます。ただし初回は、ターミナルまたはVS Code拡張が「auto modeに切り替えますか」と一度だけ尋ねてきます。断れば設定はそのまま残り、次回から再度聞かれることもありません。
VS Code拡張は判定の経路がCLIと少し違います。フィーチャーフラグを取得できない状況、または初回セッションの2ケースでは、拡張は設定ファイルを一切読まずにManualモードで始めます。プロジェクトの.claude/settings.jsonは、CLI・拡張のどちらでも既定モードの決定には使われません。設定の階層と優先順位の全体像はClaude Code settings.json完全ガイドにまとめています。
今すぐ確認したい設定
既定化の影響を受けるかどうかは、次の4点で切り分けられます。
claude --version
claude update- バージョン: macOS・Linux・WSLはv2.1.228以降、Windowsはv2.1.233以降で既定化の対象になります。古いバージョンでは組み込みの既定値は引き続きManualです
- プランと接続経路: Pro・Max・Teamでターミナルまたは拡張から使っているかを確認します。Bedrock・Vertex・Foundry経由は既定化の対象外で、こちらを使う場合の手順はCLAUDE_CODE_ENABLE_AUTO_MODEの解説にまとめています
~/.claude/settings.jsonのdefaultMode: すでに値を書いているなら、その値が優先されます。書いていなければ既定化の影響を直接受けます- 組織の
disableAutoMode: Team・Enterpriseで管理者が無効化していないか、/permissionsで確認します
セッションが実際にどのモードで動いているかは、ステータスバーの表示(⏵⏵ auto mode onか⏸ manual mode on)で見分けられます。既定を明示的に手動へ戻す手順はClaude Codeの自動承認オフで扱っています。
既定化後も分類器の判定は変わらない
既定になるのは「どのモードで始まるか」だけで、auto mode自体の中身は変わっていません。ツール呼び出しはこれまでどおり分類器が評価し、危険と判定したものだけが手元に戻ってきます。分類器がどのルールをどう評価するかはautoMode設定で調整でき、hard_deny・soft_deny・allowの優先順位や、Bash・PowerShellコマンド全体を分類器に通すclassifyAllShellといった項目の詳細はauto mode分類器は何を止めているかで扱っています。
プランモード中の扱いも既定でオンです。useAutoModeDuringPlanが有効なら、計画中のシェルコマンドは毎回のプロンプトの代わりに分類器の判定を経由します。既定化によってこの設定が変わるわけではありませんが、auto modeで始まるセッションが増えた分、計画中に分類器を経由する場面も増えます。
auto modeが既定になったのは分類器の実績が理由と見てよいか
Anthropicは既定化の判断理由を個別には説明していません。ただし時系列で見ると、既定化はauto mode単体のリリースから半年近く経ってからの変更です。この間にhard_deny・soft_deny・allowの3層ルールとclassifyAllShellが追加され、分類器が止める範囲は当初よりも広がっています。承認プロンプトの93%が形骸化していたという当初の課題認識に対し、機械判定の網が育った段階で「既定を変える」判断に進んだ、という順序としては筋が通っています。
一方で、既定化は分類器の性能そのものが変わったことを意味しません。auto modeが利用可能になった時点の設計と、v2.1.234時点の分類器は評価対象こそ広がっていますが、判定の仕組み自体は同じ二層防御です。既定が変わったからといって、個々のセッションでの見え方が急に変わるわけではありません。
設定の優先順位で迷ったとき
defaultModeを複数の場所で設定していると、どれが効いているか分かりにくくなります。優先順位は「起動時のフラグ」「設定ファイル(管理設定 > プロジェクト設定 > ユーザー設定)」「組み込みの既定値」の順です。組織の管理設定でTeam・Enterprise向けにdefaultModeを配布している場合、ユーザー個人の~/.claude/settings.jsonより管理設定が優先されます。既定化の影響を受けるのは、どの階層にもdefaultModeが書かれていない場合に限られる、と覚えておくと切り分けが早くなります。
よくある質問
自分ですでにauto modeを選んでいた場合、何か変わりますか
変わりません。組み込みの既定値は「何も指定していないときにどうなるか」を決めるだけなので、すでに--permission-mode autoやdefaultMode: "auto"でauto modeを使っていた環境には影響しません。
Bedrock・Vertex・Foundry経由でも既定でautoになりますか
なりません。この3経路とClaude appsゲートウェイは既定化の対象外で、これまでどおりManualモードから始まります。autoモードを使うにはpermissions.defaultModeを明示的に"auto"へ設定します。
Enterpriseプランは対象になりますか
なりません。EnterpriseプランとClaude Console APIキーを使う環境は組み込みの既定値がManualのままです。組織としてauto modeを既定にしたい場合は、管理設定側でdefaultModeを明示的に指定します。
更新した直後のセッションでいきなりautoになりますか
なりません。フィーチャーフラグの取得が間に合わないため、更新後の最初のセッションはManualで始まります。auto modeで始まるのは2回目以降です。
VS Code拡張でも同じ判定になりますか
条件を満たす限り同じ組み込みの既定値が使われますが、判定経路はCLIと異なります。フィーチャーフラグを取得できない状況と初回セッションの2ケースでは、拡張は設定ファイルを読まずにManualで始めます。
組織として全員に既定でauto modeを使わせられますか
できます。管理設定(managed settings)でpermissions.defaultModeを"auto"に設定すると、Team・Enterpriseのターミナルセッションはその値で始まります。個々のユーザーは引き続き手動でauto modeから切り替えられるため、既定を揃えたい場合の設定先はここになります。
まとめ
auto mode既定化は、Pro・Max・TeamプランのターミナルおよびVS Code拡張セッションに限って、組み込みの既定パーミッションモードをManualからautoへ切り替えた変更です。対象外の環境は今までどおりです。macOS・Linux・WSLはv2.1.228以降、Windowsはv2.1.233以降(2026年8月14日)が対象になります。Bedrock・Vertex・Foundry経由やEnterpriseプランは対象外で、更新直後の初回セッションも例外的にManualのままです。すでにdefaultModeを設定している環境には影響しないため、確認すべきはバージョンと~/.claude/settings.json、そして組織のdisableAutoModeの3点になります。