Claude Codeのシステム要件 — 対応OSとメモリ4GBの目安
Claude Codeが動くOSのバージョン、メモリ4GB以上、x64かARM64というハードウェア条件を一表にまとめ、要件を満たさないときのエラーの見分け方と対処を示します。
Claude Codeのシステム要件は、OSがmacOS 13.0以降・Windows 10 1809以降・Ubuntu 20.04以降など、ハードウェアがメモリ4GB以上のx64またはARM64プロセッサ、そしてインターネット接続です。シェルはBash、Zsh、PowerShell、CMDのいずれかが使えれば足ります。
この記事では、要件を一覧にしたうえで、足りないときに出るエラーと対処を、環境ごとに引ける形でまとめます。
対応OSとハードウェアの要件一覧
要件はセットアップのページに箇条書きで載っています。表にすると次のとおりです。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| macOS | 要件13.0以降 |
| Windows | 要件Windows 10 1809以降、またはWindows Server 2019以降 |
| Linux | 要件Ubuntu 20.04以降、Debian 10以降、Alpine Linux 3.19以降 |
| メモリ | 要件4GB以上 |
| プロセッサ | 要件x64またはARM64 |
| ネットワーク | 要件インターネット接続が必須 |
| シェル | 要件Bash、Zsh、PowerShell、CMD |
| 利用地域 | 要件Anthropicの対応国・地域 |
システム要件の一覧に載るLinuxはUbuntu・Debian・Alpineの3つです。FedoraとRHELには、署名付きの公式dnfリポジトリがあり、sudo dnf install claude-code で導入できます(リポジトリの追加手順はセットアップのページにあります)。Alpineのようにmuslを使う環境は、追加パッケージが要ります。手順はClaude Code Alpine Linuxセットアップにまとめています。
追加の依存関係として挙がっているのはripgrepだけです。通常はClaude Codeに同梱されていて、検索が動かないときだけ別途の対応が要ります。
自分の環境が要件を満たすかを調べるコマンド
インストール前に、手元の環境を数行で確かめられます。
# macOS: バージョンとCPUアーキテクチャ
sw_vers -productVersion
uname -m
# Linux: ディストリビューション、CPU、メモリ
cat /etc/os-release
uname -m
free -huname -m が x86_64 ならx64、arm64 か aarch64 ならARM64です。それ以外の値が返る環境は、対応プロセッサの外にあります。
Windowsでは、PowerShellで次を実行します。
# 64ビットOSかどうか
[Environment]::Is64BitOperatingSystem
# CPUアーキテクチャ
$env:PROCESSOR_ARCHITECTURE
# Windowsのバージョン(ビルド番号を含む)
[System.Environment]::OSVersion.Version1つ目が True なら64ビット環境です。False の場合は32ビット版のWindowsで、Claude Codeは動きません。
メモリ4GBの意味 — インストールには約512MB
メモリ要件は「4GB以上」と1行で書かれています。動かすための値ですが、インストールの段階にはもう1つ別の数字があります。
インストーラーの実行時には、約512MBの空きメモリが必要です。小さなVPSやクラウドインスタンスでは、この段階でLinuxのOOM Killer(メモリ不足時にプロセスを強制終了する仕組み)が働き、次のようなメッセージで止まります。
Installation was killed before it could finish (exit code 137). This usually means the system ran out of memory.終了コード137は、プロセスが強制終了されたことを示します。インストールのトラブルシューティングには、次の対処が挙がっています。
- スワップ領域を追加する
- ほかのプロセスを閉じて空きメモリを増やす
- 物理メモリが4GB以上のインスタンスに切り替える
メモリ1GBや2GBのインスタンスで「インストールだけ」通しても、普段の利用で足りるとは限りません。インストールが通ることと、要件を満たすことは別の話です。
Dockerのビルド内でインストールが落ちる場合は、2点が挙がっています。インストーラーを / から実行するとファイルシステム全体を走査してメモリを食うため、作業ディレクトリを先に設定すること。もう1つは、Docker Desktopの割り当てメモリを増やすことです。コンテナは、Docker Desktopの仮想マシンに割り当てたメモリを共有します。
WSL2でメモリ不足に似た警告が出る場合は、WSL2の「low memory」誤検知も確認してください。
OS別に見る、要件を満たさないときの症状
macOS 13.0より古いとdyldエラーになる
macOSが古いと、インストール中や起動時に dyld: Symbol not found や dyld: cannot load、Abort trap: 6 が出ます。バイナリがmacOS 13.0向けにビルドされているためで、エラーメッセージに built for Mac OS X 13.0 と出ることもあります。
対処はmacOSの更新です。Homebrewなど別の導入方法を試しても、同じバイナリが配られるので解決しません。バージョンはAppleメニューの「このMacについて」で見られます。macOSでの導入方法の選び方はClaude Code Macインストールが詳しいです。
Windowsは64ビットが前提で、WSL1は注意が要る
Windowsで必要なのは64ビット版のOSです。インストーラーが動かないときは、前述の Is64BitOperatingSystem で確かめます。
Windowsには、実行方法が3つあります。
| 方法 | 前提 | サンドボックス |
|---|---|---|
| ネイティブWindows | 前提なし(Git for Windowsは任意) | サンドボックス非対応 |
| WSL 2 | 前提WSL 2を有効化 | サンドボックス対応 |
| WSL 1 | 前提WSL 1を有効化 | サンドボックス非対応 |
ネイティブWindowsでは、Git for Windowsがなくても動きます。その場合、シェルコマンドはPowerShellツール経由で実行されます。Git for Windowsを入れるとGit Bashが使われ、Bashツールが有効になります。Git Bashが見つからないときは、settings.json で場所を指定します。
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_GIT_BASH_PATH": "C:\\Program Files\\Git\\bin\\bash.exe"
}
}WSL1では、claude の実行時に Exec format error が出る既知の不具合があります。WSL2へ変換するのが最も確実な対処で、PowerShellから wsl --set-version <ディストリビューション名> 2 を実行します。サンドボックスを使いたい場合も、WSL2が前提です。WindowsのOS選びはClaude Code Windowsインストールで詳しく扱っています。
Linuxはglibc系とmusl系でバイナリが分かれる
Linuxでは、Ubuntu、Debianのようなglibc系と、Alpineのようなmusl系でバイナリの種類が違います。glibc系なのにmusl向けのバイナリを取得してしまうと、libstdc++.so.6 や libgcc_s.so.1 が見つからないというエラーになります。
どちらの環境かは、次のコマンドで見分けます。
ldd --version 2>&1 | head -1出力に GNU libc か GLIBC とあればglibcです。musl とあればmuslです。glibcなのにmusl版が入ったときの対処はlibstdc++.so.6エラーの原因と対処にあります。Ubuntuでの依存関係はClaude Code Ubuntuインストールを参照してください。
CPUがAVXに対応していないとIllegal instructionになる
OSとメモリを満たしていても、Illegal instruction で止まることがあります。原因は2種類です。
- アーキテクチャの不一致: ARMサーバーにx86向けバイナリが入ったような場合です。
uname -mの結果とバイナリの種類を突き合わせます - AVX命令セットの欠如: おおむね2013年より前のIntel・AMDのCPUや、AVXをゲストに渡さない仮想マシンで起こります
VPSやVMでは、次のコマンドでAVXの有無を調べられます。
grep -m1 -ow avx /proc/cpuinfo何も表示されなければ、AVXがゲストに見えていません。ネイティブバイナリには回避策がなく、状況は公開されているissueで追跡されています。ほかの導入方法も同じバイナリを使うため、解決しません。
npmで入れる場合はNode.js 22以降が条件
ネイティブインストーラーはNode.jsを必要としません。npmで導入する場合だけ、Node.js 22以降が条件になります。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code古いNode.jsでは、インストール中に EBADENGINE の警告が出ます。ただし警告だけで、インストールは完了して claude も動きます。npmパッケージが落とすのはネイティブバイナリで、実行時にNode.jsを使わないからです。
npm経由で対応しているプラットフォームは、darwin-arm64、darwin-x64、linux-x64、linux-arm64、linux-x64-musl、linux-arm64-musl、win32-x64、win32-arm64 の8つです。パッケージマネージャーがオプション依存関係を許可していないと、バイナリが入りません。Node.jsまわりの詳細はClaude CodeにNode.jsは必要かにまとめています。
ネットワーク要件 — 許可リストに入れるホスト
インターネット接続は必須です。社内プロキシやファイアウォールの内側では、Claude Codeが接続するホストを許可リストに入れる必要があります。主なものは次のとおりです。
| ホスト | 用途 |
|---|---|
api.anthropic.com | 用途APIリクエスト、機能フラグの取得、テレメトリ |
claude.ai | 用途claude.aiアカウントの認証 |
platform.claude.com | 用途Consoleアカウントの認証、OAuthトークンの更新 |
downloads.claude.ai | 用途ネイティブインストーラーと自動更新、プラグインのダウンロード |
claude.ai アカウントでも platform.claude.com が必要です。OAuthトークンの交換・更新・失効が、このホストに向かうためです。インストーラー自体が downloads.claude.ai から取得するので、これを塞ぐと導入の段階で止まります。表は主なものを抜き出したもので、全体は公式のネットワーク設定のページに載っています。
初回起動時の接続チェックで api.anthropic.com か platform.claude.com に届かないと、その旨のメッセージが出ます。
要件を満たさないときの切り分け表
症状から原因を引く早見表です。
| 症状 | 疑うもの | 次の一手 |
|---|---|---|
Killed、終了コード137 | 疑うものメモリ不足 | 次の一手スワップ追加、4GB以上のインスタンス |
dyld: Symbol not found | 疑うものmacOSが13.0未満 | 次の一手macOSを更新 |
Illegal instruction | 疑うものAVX欠如またはアーキテクチャ不一致 | 次の一手uname -m と /proc/cpuinfo を確認 |
libstdc++.so.6 が見つからない | 疑うものglibc/muslの取り違え | 次の一手ldd --version で判定 |
Exec format error(WSL) | 疑うものWSL1 | 次の一手WSL2へ変換 |
| インストーラーが動かない(Windows) | 疑うもの32ビット版Windows | 次の一手64ビット版へ |
表の「疑うもの」は、公式のトラブルシューティングで挙がっている原因です。同じ症状で別の原因があり得るため、最初の1つで決め打ちせず、確認コマンドの結果で絞り込んでください。
まとめ
要件は、OS・メモリ4GB以上・x64かARM64・インターネット接続の4つが軸です。Linuxの要件一覧はUbuntu・Debian・Alpineですが、FedoraやRHELもdnfで入れられます。要件を表で満たしても、AVXのないVMやglibcとmuslの取り違えのように、表に出ない条件で止まることがあります。迷ったら、症状の表から確認コマンドを引いてください。導入手順そのものはClaude Code install完全ガイドにあります。