Claude Code v2.1.174 — /modelのモデル選択がプランとプロバイダごとに正しく出るよう修正
Claude Code v2.1.174は、/modelのモデル選択がプランとプロバイダごとに正しく出るよう整え、VSCodeに利用状況の内訳を追加し、バックグラウンド実行の信頼性も直した版です。誰に効くかを早見表で示します。
Claude Code v2.1.174では、/modelのモデル選択が、加入プランと利用プロバイダごとに正しく表示されるよう整えられました。Maxやチームの上位プランではOpus、Pro系ではSonnet、従量課金のAPIアカウントではOpusが、それぞれDefaultの実体として一覧に並びます。あわせて、VSCode拡張の利用状況ダイアログに直近24時間・7日間の内訳が加わり、バックグラウンドセッションと事前ウォーム済みワーカーの信頼性も直りました。本稿では、この版で何が変わり、どの利用形態に効くのかを、モデル選択まわりの修正タイムラインと利用形態別の早見表で見ていきます。
このリリースで何ができるようになるか
この版の中核は、モデル選択の表示がプランとプロバイダの実態に合うようになった点です。読者がまず把握したい変化は次の3つです。
1つ目は、/modelピッカーの正常化です。これまでは「Default」が実際にどのモデルへ解決されるのかが隠れていましたが、本版ではその実体が独立した行として並ぶようになりました。Max・Team Premium・EnterpriseではOpus、Pro・TeamではSonnet、従量課金のAPIアカウントではOpusが、それぞれDefaultの中身として明示されます。
2つ目は、VSCode拡張の利用状況の可視化です。アカウントと利用状況のダイアログ(/usage)に、キャッシュミス・ロングコンテキスト・サブエージェント、さらにスキル・エージェント・プラグイン・MCPごとの内訳が、直近24時間または7日間の単位で表示されるようになりました。何がトークンを消費しているのかを、利用形態の粒度で追えます。
3つ目は、バックグラウンド実行の信頼性向上です。バックグラウンドセッションが別セッションのプロバイダ設定を引き継いでしまう問題と、事前ウォーム済みのワーカーがアイドル後に認証で落ちる問題が、いずれも解消されています。
あなたの開発フローはどう変わるか
変化の効き方は、加入プラン・利用プロバイダ・利用ツールによって異なります。モデルを明示的に選んで運用している人や、企業のクラウド環境でClaude Codeを動かしている人ほど、表示のずれが解消する恩恵が大きく出ます。
Max・Team Premium・Enterpriseのプランを使っている場合、/modelでOpusが独立した行として並ぶようになり、Defaultが何に解決されるのかを開く前に把握できます。ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELで別のSonnetを固定していたときに、ピッカー側が古い固定ラベルを出していた問題も直っているため、表示と実体の食い違いがなくなります。
従量課金のAPIアカウントで使っている場合、DefaultがOpusへ解決される実態が一覧に出るようになります。加えて、使用クレジットに基づく課金の企業アカウントで「Fable 5が使用クレジットを消費し始めました」というバナーが誤って出ていた問題も解消され、不要な警告に惑わされなくなります。
企業でAmazon Bedrockを使っている場合、GovCloudのリージョン(us-gov-*)で推論プロファイルの接頭辞がglobalと誤って導出され、派生したモデルIDで400エラーになる問題が直りました。米国政府向けクラウドでClaude Codeを運用しているチームには、これまで通らなかったリクエストが通るようになる変化です。
VSCodeで使っている場合、/usageに利用状況の内訳が出るため、どのスキルやエージェント、MCPサーバーがトークンを多く使っているかを24時間・7日間の単位で確認できます。バックグラウンド実行を組んでいる場合は、別セッションのプロバイダ設定の引き継ぎや、アイドル後の認証失敗といった、再現条件が読みにくかった不具合が解消します。
主な変更点
13項目の変更があります。それぞれの内容と、どの利用者に効くかを添えます。
モデル選択まわりの修正
/modelピッカーがDefaultの解決先のモデルファミリーを隠していた問題を修正。Max・Team Premium・EnterpriseではOpus、Pro・TeamではSonnet、従量課金のAPIアカウントではOpusが、それぞれ独立した行として並びます(モデルを明示的に選ぶ利用者)。ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELで別のSonnetを固定しているのに、/modelピッカーがSonnetのバージョンラベルを固定値で表示していた問題を修正(Sonnetを固定して使う利用者)。/advisorダイアログが、availableModelsの許可リストで禁止されているアドバイザーモデルを保存値として初期選択してしまう問題を修正(モデルを絞る組織)。
プロバイダ・課金まわりの修正
- 使用クレジットに基づく課金の企業アカウントで、「Fable 5が使用クレジットを消費し始めました」というバナーが誤って表示される問題を修正(該当する企業アカウント)。
- Amazon BedrockのGovCloudリージョン(
us-gov-*)で、推論プロファイルの接頭辞がus-govではなくglobalと誤って導出され、派生したモデルIDで400エラーが出る問題を修正(政府向けクラウドのBedrock利用者)。 - git commitの共著者表示で、一部のモデルについて誤ったモデル名が出ていた問題を修正(コミットの帰属表示を見る利用者)。
バックグラウンド実行と信頼性の修正
- バックグラウンドセッションが、デーモンを起動したシェルから別セッションの
ANTHROPIC_*系のプロバイダ設定(ゲートウェイURL・カスタムヘッダー・/modelのエイリアス)を引き継いでしまう問題を修正(バックグラウンド実行を組む利用者)。 - 事前ウォーム済みのバックグラウンドワーカーが、アイドル状態のまま放置されたあとに割り当てられると「Could not resolve authentication method」で失敗する問題を修正(事前ウォームを使う利用者)。
- macOSとLinuxで、シェルコマンドを中断・強制終了した直後にClaude Codeを終了すると、1〜2秒の待ちが発生する問題を修正(対話的に頻繁に終了する利用者)。
表示・連携まわりの修正
- VSCode拡張のアカウントと利用状況のダイアログ(
/usage)に、キャッシュミス・ロングコンテキスト・サブエージェント、およびスキル・エージェント・プラグイン・MCPごとの内訳を、直近24時間または7日間で表示する機能を追加(VSCodeで利用状況を追う利用者)。 - スキルのホットリロードで、1つのスキルが変わっただけでもスキル一覧全体を再送信していた挙動を修正。変わったスキルだけが再通知されるようになりました(スキルを頻繁に編集する利用者)。
- ワークフローツールの
agent()で起動したサブエージェントに、エージェント単位の帰属ヘッダーが付いていなかった問題を修正(ワークフローで複数エージェントを動かす利用者)。
このほか、フルスクリーン表示でマウスホイールのスクロール加速を無効にするwheelScrollAccelerationEnabled設定が追加されました。フルスクリーンで長いログを読む際に、ホイールの加速が効きすぎてスクロール量が読みにくいと感じる場合に、加速を切る選択肢になります。
更新後はバージョンを確認できます。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
claude --versionVSCodeでは、利用状況の内訳を/usageで確認できます。
/usageモデル選択の表示はv2.1.172から本版でどう整えられてきたか
/modelまわりの表示の整理は、本版だけの単発の修正ではありません。availableModelsの許可リストとモデルピッカーの表示は、v2.1.172から本版にかけて段階的に整えられてきました。本版v2.1.174は、その流れの中で「プランとプロバイダごとにDefaultの実体を正しく出す」修正に位置づけられます。
v2.1.172では、availableModelsの制限がサブエージェントのモデル上書きやエージェント割り当て、アドバイザーモデルに効かない問題群と、Bedrockが提供しないモデルが/modelに並ぶ問題、バージョン固有のIDでOpus / Sonnetの100万トークン行が隠れる問題、[1M][1m]の二重末尾やopusplan[1m]の挙動が修正されました。続くv2.1.173では、Fable 5のモデル名に付く[1m]の末尾を自動で取り除く修正が入っています。本版はこの系譜の先で、プランとプロバイダの違いをピッカーの表示へ正しく反映する段階に進んだと読めます。
直前のまとまりにあたるモデルピッカーまわりの修正はClaude Code v2.1.172の解説に、番号上の直前にあたるFable 5の末尾表記の修正はClaude Code v2.1.173の解説にまとめています。本版の番号上の直前はv2.1.173です。172から174までの間で、v2.1.171は公式の変更履歴に登場せず欠番になっています。
利用形態別の影響早見表
自分の使い方でどの程度効くかは、次の早見表で確認できます。全員が一律に急いで動くべき種類の修正ではなく、プランとプロバイダ、利用ツールごとに濃淡があります。
| 利用形態 | 影響度 | 効く理由 |
|---|---|---|
| Max / Team Premium / Enterpriseでモデル選択 | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由/modelにOpusがDefaultの実体として並ぶ |
Bedrock GovCloud(us-gov-*)で運用 | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由接頭辞の誤導出による400エラーが解消 |
| VSCodeで利用状況を把握したい | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由/usageに24時間・7日間の内訳が追加 |
| バックグラウンド実行を多用 | 影響度条件次第 | 効く理由設定引き継ぎと認証失敗に当たっていた人のみ |
| ローカル単発の対話 | 影響度ほぼ影響なし | 効く理由上記の前提に当てはまらず体感の変化は小さい |
ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELで別のSonnetを固定している場合や、availableModelsの許可リストで利用モデルを絞っている組織は、ピッカーの表示が実体に合う点で「明確な恩恵あり」に寄ります。一方、Defaultのまま単発のタスクを回すだけの使い方では、表示の整理が中心のため体感差は小さく出ます。
モデル選択まわりの修正タイムライン
availableModelsとモデルピッカーまわりの修正が、3つの版でどう積み上がってきたかを時系列で並べます。
| 版 | 公開日 | モデル選択まわりの中核 |
|---|---|---|
| v2.1.172 | 公開日2026-06-10 | モデル選択まわりの中核availableModelsの制限がピッカー全体に効くよう修正、Bedrock非提供モデルの混入や1M行の非表示を解消 |
| v2.1.173 | 公開日2026-06-11 | モデル選択まわりの中核Fable 5のモデル名末尾[1m]を自動で除去 |
| v2.1.174 | 公開日2026-06-12 | モデル選択まわりの中核プランとプロバイダごとにDefaultの実体を表示、固定SonnetのラベルずれとGovCloudの接頭辞誤導出を修正 |
v2.1.172で「許可リストの制限がピッカーに効くか」という土台が整い、v2.1.173で表記の重複が削られ、本版でプランとプロバイダの違いが表示へ反映される、という順で読めます。1つの大きな修正というより、同じ領域を版ごとに少しずつ詰めてきた流れと見ることもできます。
まとめ
Claude Code v2.1.174は、/modelのモデル選択がプランとプロバイダごとに正しく出るよう整え、VSCodeに利用状況の内訳を追加し、バックグラウンド実行の信頼性をまとめて直した版です。モデルを明示的に選んで運用している人、Bedrock GovCloudで動かしている企業、VSCodeで利用状況を追いたい人には、本版で表示や挙動のずれが解消する変更がそろっています。
ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELで別のSonnetを固定していてラベルがずれていた場合や、使用クレジット課金の企業アカウントでFable 5のバナーが誤って出ていた場合も、本版で摩擦が解消します。ローカルで単発のタスクを回す使い方では体感差は小さいため、手の空いたタイミングでの更新で問題ありません。Claude Code全体の使い方はClaude Code完全ガイドを参照してください。
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