Claude Code v2.1.70 — VS Code拡張の機能拡充と、企業ゲートウェイ経由のAPI 400エラー修正
Claude Code v2.1.70はVS Code拡張の機能追加3件、ANTHROPIC_BASE_URLサードパーティゲートウェイのAPI 400エラー修正、プロンプト入力の再描画約74%削減を含む整備版です。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.70は、VS Code拡張の機能拡充と企業ゲートウェイ運用周辺のバグ修正を中心に29項目の改善を入れた版です。
- VS Code拡張に3つの新機能: activity barのspark icon(セッション一覧をエディタタブとして表示)、planのmarkdownドキュメントビュー + コメント機能、
/mcpからのネイティブMCP管理ダイアログ ANTHROPIC_BASE_URLをサードパーティゲートウェイに向けたときのAPI 400エラーを修正(tool searchがプロキシエンドポイントを正しく検出するように)- カスタムBedrock inference profileで
API Error: 400 This model does not support the effort parameterを修正(標準命名パターンに合わないモデル識別子に対応) - プロンプト入力の再描画を約74%削減、Remote Control
/pollを1-2秒→10分に変更してサーバー負荷を約300倍削減
直前のv2.1.69が103項目の大型メンテだったのに対し、本版は基盤安定化とエディタ統合強化に振られた中規模の整備版です。
あなたの開発フローはどう変わるか
VS Codeで主に作業している開発者
3つの機能追加があります。
- activity barのspark icon: 左端のアイコン列にspark iconが追加され、進行中のClaude Codeセッションを一覧できます。セッションはフルエディタとして開くため、ターミナルpaneに押し込まれた狭い表示ではなく、エディタタブと同等の広さで会話できます。複数プロジェクトを並行して触る開発者には、ターミナルを切り替えずにセッション間を横断できる効用が出ます
- planのmarkdownドキュメントビュー: Claudeが生成したplanをVS Code上でフルmarkdownとして閲覧でき、コメントを付けてフィードバックを返せる機能。plan → 人間の赤入れ → 実行というレビュー的ワークフローをVS Code内で完結できる布石です
/mcpネイティブダイアログ: チャットパネル内で/mcpを打つと、MCPサーバの有効化・無効化・再接続・OAuth認証管理ができるネイティブダイアログが立ち上がります。ターミナル側のclaude mcpコマンドへの文脈スイッチが不要になります
ANTHROPIC_BASE_URLでサードパーティゲートウェイを挟む構成
ANTHROPIC_BASE_URLを社内プロキシや独自ゲートウェイに向けていた場合に出ていたAPI 400エラーが解消します。tool searchがプロキシエンドポイントを正しく検出し、tool_referenceブロックを無効化する動作に変わります。直前のv2.1.69でoauth.authServerMetadataUrl(MCP)が追加された流れの中で、本版はゲートウェイ越しの動作を底上げする位置にあります。
Bedrock inference profileを利用しているケース
カスタムBedrock inference profile、その他Claudeの標準命名パターンに合わないモデル識別子で出ていたAPI Error: 400 This model does not support the effort parameterが修正されました。AWS上でカスタム推論プロファイルを運用する組織では実害のあった経路です。
Remote Controlを利用しているケース
接続中の/poll頻度が1-2秒ごとから10分に1回に変更され、サーバー負荷が約300倍削減されます。接続断時には即座に高頻度pollに戻るため、再接続の体感は変わりません。アイドル時の不要トラフィックを切る設計判断です。
Windows / WSL / SSHを使っているケース
5件のWindows / WSL関連修正が入りました。
- 非ASCII文字(CJK、絵文字)がクリップボード経由で壊れる問題をPowerShellの
Set-Clipboard使用で修正 - 低速SSH接続でEnterキーが改行になり送信にならない問題を修正
- VS Code統合ターミナルから起動した時に余分なVS Codeウィンドウが開く問題を修正
- Windowsネイティブバイナリで音声モードが「native audio module could not be loaded」で起動失敗する問題を修正
voiceEnabled: true設定でもpush-to-talkがセッション開始時に起動しない問題を修正
--resumeを頻繁に使うケース
--resumeのたびにskill listingが再注入されていた無駄が排除され、resume 1回あたり約600トークン節約できます。日に何度もresumeする運用では効きます。
コンテキスト圧縮(compaction)を多用するケース
Compactionがsummarizerリクエスト内の画像を保持するようになり、プロンプトキャッシュ再利用が効くようになりました。圧縮処理が速く・安くなります。
/renameを使うケース
Claudeが処理中でも/renameが即時実行され、キューに積まれずに反映されるようになりました。
主な変更点
VS Code拡張(新機能)
- activity barのspark icon追加: 進行中のClaude Codeセッション一覧をフルエディタタブで表示
- planのmarkdownドキュメントビュー + コメント機能
/mcpからのネイティブMCP管理ダイアログ(有効化 / 無効化 / 再接続 / OAuth認証管理)
改善
- マイク無音検知時のエラーメッセージを「音声が検出されない」ケースと区別
- Compactionがsummarizerリクエスト内の画像を保持(プロンプトキャッシュ再利用が効く)
/renameがClaude処理中でも即時実行されるように- プロンプト入力の再描画を約74%削減
- 起動時メモリをカスタムCA証明書未使用ユーザーで約426KB削減
- Remote Control
/pollを接続中は10分に1回に変更(約300倍軽量化、接続断時は即座に高頻度に復帰)
バグ修正(APIゲートウェイ / モデル識別子)
ANTHROPIC_BASE_URLをサードパーティゲートウェイに向けた時のAPI 400エラーを修正(tool searchがプロキシを検出しtool_referenceブロックを無効化)-
カスタムBedrock inference profile / 非標準モデル識別子で
This model does not support the effort parameterの400エラーを修正 ToolSearch直後のモデル応答が空になる問題を修正(サーバがtool schemaをsystem-prompt風タグでプロンプト末尾に描画していたため早期停止していた)- MCPサーバ(
instructions付き)が最初のターン以降に接続した時のプロンプトキャッシュbustを修正
バグ修正(セッション / 効率)
--resumeのたびにskill listingが再注入される無駄を排除(約600トークン節約 / resume)- 早期起動時に読むfeature flagのdisk cacheが更新されず古い値が残る問題を修正
バグ修正(Windows / WSL / SSH)
- WindowsやWSLで非ASCII文字(CJK、絵文字)がクリップボード経由で壊れる問題を修正
- 低速SSH接続でEnterが改行になり送信にならない問題を修正
- WindowsでVS Code統合ターミナルから起動時に余分なVS Codeウィンドウが開く問題を修正
- Windowsネイティブバイナリで音声モードが起動失敗する問題を修正
voiceEnabled: trueでpush-to-talkがセッション開始時に起動しない問題を修正
バグ修正(プラグイン / コマンド / 表示)
/pluginでプラグインのインストール状態が不正確に表示される問題を修正- 起動直後の
not found in marketplaceを、marketplaceインストール後の自動リフレッシュで解消 /security-reviewが古いgitでunknown option merge-baseで失敗する問題を修正/colorコマンドのデフォルト復帰手段を追加(/color default/gray/reset/none)AskUserQuestionプレビューダイアログで入力のたびにmarkdown再描画が走る性能退化を修正permissions.defaultModeのacceptEdits/plan以外の値がClaude Code Remoteで適用されていた問題を修正(今は無視)- VS Code teleportセッションでteleport markerが表示されない問題を修正
- markdownリンク中の
#NNN参照が現在のリポジトリではなくリンク先URLを指すように修正 .claude/settings.jsonにレガシーOpusモデル文字列がpinされていると「Model updated to Opus 4.6」通知が繰り返し出る問題を修正
企業ゲートウェイ運用への対応強化が示す導入動向
本版で複数入った修正のうち、ANTHROPIC_BASE_URLサードパーティゲートウェイ対応とBedrock inference profile対応は、社内ゲートウェイ経由でClaude Codeを使う企業導入を意識した修正群と読めます。
ANTHROPIC_BASE_URLを独自プロキシに向ける構成は、社内のセキュリティポリシーやコスト管理のために用いられるパターンです。本版でtool searchがプロキシを検出するようになり、ゲートウェイ越しの利用で詰まっていた経路が解消します- Bedrock inference profileは、AWS上で推論コスト・レイテンシ・モデル切替を管理するための仕組みです。標準命名から外れる識別子でeffort parameterの400エラーが出ていた点は、AWS導入の足を止める類のバグでした
直前のv2.1.69でsandbox.enableWeakerNetworkIsolation(MITMプロキシ対応)、oauth.authServerMetadataUrl(MCP OAuthのメタデータURL明示指定)が入った流れと並べると、企業ネットワーク越しの運用に対応する補助インターフェースが継続的に整備されています。Remote Controlの/poll頻度削減も、運用コスト最適化の方向性として同じ系譜です。
VS Code拡張の機能追加は別軸ですが、エディタを起点にしたMCP管理やplanのコメント機能が入ったことで、エディタ中心の開発フローでClaude Codeを使う場合の体験が一段整いました。今後VS Codeをハブにしたチーム運用が増えると想定すると、本版の3機能はその土台として機能します。
まとめ
- 企業ゲートウェイ運用では本版で
ANTHROPIC_BASE_URLサードパーティおよびBedrock inference profileの400エラーが解消します - VS Code拡張ユーザーは推奨: spark icon / planビュー /
/mcpダイアログの3機能追加 - Windows / WSLユーザーは推奨: 5件の修正がまとめて入る
--resume頻用 / Compaction多用は推奨: トークン節約とキャッシュ再利用が効く
派手な新機能は少ないものの、表に出にくいが積み重ねで効くコスト最適化が多く、整備として意味のあるリリースです。直後のv2.1.71では/loopコマンドや音声モード関連修正が中心になり、本版で整えた基盤の上に機能拡張が乗ってくる流れです。更新はclaude updateで取得できます。
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