Claude Code v2.1.71 — /loopとcronで繰り返し実行が公式化、長時間運用の摩擦を解消
Claude Code v2.1.71は/loopコマンドとcronスケジューリングツールでセッション内の繰り返し実行が公式化、voice mode起動フリーズや/forkのplan共有バグ修正を含む中規模リリースです。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.71は、繰り返し実行という新しい運用軸をセッション内に持ち込みつつ、長時間運用の摩擦を広く解消した版です。
/loopコマンドでプロンプト / スラッシュコマンドを定期実行できるように(例:/loop 5m check the deployで5分ごとに実行)+ より柔軟な時刻指定向けのcronスケジューリングツールvoice:pushToTalkキーバインディングがkeybindings.jsonで再割り当て可能に(既定のスペースキーは入力と競合しやすいため、meta+k等の修飾キー組合せが推奨)- voice mode有効時の5〜8秒起動フリーズを修正(CoreAudio初期化がシステム復帰後にメインスレッドをブロックしていた)
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fmt/comm/cmp/numfmt/expr/test/printf/getconf/seq/tsort/prの11個がbash自動承認に追加 - 長時間セッションのstdinフリーズ、
/forkしたセッションのplanファイル共有、plugin marketplaceの@refパース不具合などを修正
直前のv2.1.70が基盤安定化とエディタ統合だったのに対し、本版は常駐運用の摩擦を削りにきた性格です。
あなたの開発フローはどう変わるか
セッションを常駐させて使う運用
/loopコマンドでプロンプトやスラッシュコマンドをセッション内で繰り返し実行できるようになりました。/loop 5m check the deployのように書けば、5分ごとに「check the deploy」をセッション内で繰り返し走らせる形です。
ユースケースとしては、デプロイ監視・ログの定期要約・長時間ジョブの完了確認といった「完全自動化するほどではないが、こちらから何度も聞きに行くのも面倒」という中間帯の作業が対象になります。これまで別スキル化・Hooks化・シェルのwatchコマンド併用で実現していた領域が、セッション内の標準機能として降りてきた形です。
セッションを跨ぐ自動化はリモートエージェント側のschedule系機能が担う領分のため、/loopは今開いているセッションの中だけで回す軽量ループと位置付けて読むと混乱が少ないです。
voice modeを常用しているケース
voice:pushToTalkがkeybindings.jsonで再割り当て可能になりました。既定はスペースキーですが、通常の入力と競合しやすいため、meta+kのような修飾キー + 文字キーの組み合わせが公式に推奨されています。voice modeを常用している環境では、初回だけでもkeybindings.jsonを見直しておくと誤作動を減らせます。
加えて、システム復帰後にCoreAudio初期化がメインスレッドをブロックして発生していた5〜8秒の起動フリーズが解消されます。Windowsネイティブバイナリで音声モジュールがロードできない問題、voiceEnabled: trueでpush-to-talkがセッション開始時に起動しない問題も合わせて修正されています。
/forkでplanを分岐運用しているケース
forkした会話が同じplanファイルを共有してしまい、一方のplan編集がもう一方を上書きする問題が修正されました。フォーク後のplan分岐運用が信頼できるようになります。重要なplanの分岐がある場合は、更新前に念のため退避しておくと安全です。
plugin marketplaceを使っているケース
/plugin marketplace add owner/repo@refの@パース不具合が修正されました(従来は#のみがref区切りとして認識されていた)。/plugin marketplace updateがブランチ / タグref固定のmarketplaceでマージ競合を起こす問題、複数Claude Codeインスタンス同時起動でプラグインインストールが失われる問題も解消されます。
/plugin uninstallがproject-scopedプラグインを.claude/settings.local.json側で無効化するように変更され、.claude/settings.jsonを書き換えなくなりました。チーム開発で.claude/settings.jsonのdiffノイズが減るのが実利です。プラグイン提供MCPサーバが手動設定と同一(コマンド / URL一致)の場合は自動的に重複排除され、/pluginメニューに抑制理由が表示されます。
shellで多くのテキストユーティリティを使うケース
bash自動承認の対象が11個拡大されました。すべて副作用のないテキスト / 数値系ユーティリティで、パイプラインの中継役として頻出するものです。seq 1 10 | xargs -n1 ...のようなワンライナーや、test -fを含む複合コマンドで毎回承認プロンプトが出ていた構成では、確認頻度が目に見えて下がります。
長時間セッションを開きっぱなしにする運用
stdinがフリーズしてキー入力が処理されなくなる問題(プロセスは生きている)、laptopスリープ復帰後のbridgeセッション再接続が最大10分待ちだったのを数秒で完了するように改善、Readツールが画像処理に失敗した時に巨大画像をコンテキストに入れて以降のターンが壊れる問題などが修正されています。
並行ジョブを多用するケース
heredocを含むコミットメッセージの複合bashコマンドで権限プロンプトが誤検知で出ていた問題、claude.aiコネクタがOAuthトークン更新後に再接続失敗する問題、バックグラウンドエージェント完了通知に出力ファイルパスが含まれない(コンテキスト圧縮後に親エージェントが結果回収困難)問題、Bashツールのエラーメッセージが非ゼロ終了時に二重出力する問題が修正されました。
主な変更点
新機能・追加
/loopコマンド: プロンプト / スラッシュコマンドを定期実行(例:/loop 5m check the deploy)- cronスケジューリングツール: セッション内での柔軟な時刻指定による繰り返し実行
voice:pushToTalkキーバインドの再割り当て:keybindings.jsonで変更可能(既定はスペース)- bash自動承認に11個追加:
fmt/comm/cmp/numfmt/expr/test/printf/getconf/seq/tsort/pr
改善
- ネイティブ画像プロセッサのロードを初回使用時まで遅延(起動時間短縮)
- laptopスリープ復帰後のbridgeセッション再接続を数秒で完了(従来最大10分待ち)
/plugin uninstallがproject-scopedプラグインを.claude/settings.local.json側で無効化(チームメイトに影響しない)- プラグイン提供MCPサーバの手動設定との重複を自動排除、
/pluginメニューに抑制理由を表示 /debugがセッション途中でデバッグログ切り替え可能に(デフォルトでは書かれなくなった)- claude.aiコネクタの組織全体の起動時通知ノイズを抑制(認証済みのみ表示)
バグ修正
- 長時間セッションのstdinフリーズ(プロセスは生きているがキー入力が処理されない)を修正
- voice mode有効時の5〜8秒起動フリーズ(CoreAudio初期化のメインスレッドブロック)を修正
- claude.aiコネクタが多数同時にOAuthトークン更新する起動UIフリーズを修正
/forkでフォークした会話が同じplanファイルを共有していた問題を修正- Readツールが画像処理失敗時に巨大画像をコンテキストに入れる問題を修正
- heredoc含むコミットメッセージの複合bashコマンドで権限プロンプトが誤検知で出ていた問題を修正
- 複数Claude Codeインスタンス同時起動時のプラグインインストール消失を修正
- claude.aiコネクタがOAuthトークン更新後に再接続失敗する問題を修正
- claude.ai MCPコネクタの起動時通知が組織設定された全コネクタに対して出ていた問題を修正
- バックグラウンドエージェント完了通知に出力ファイルパスが含まれない問題を修正
- Bashツールのエラーメッセージが非ゼロ終了時に二重出力される問題を修正
- Chrome拡張の自動検出がローカルにChromeがない環境で「未インストール」のまま永続的に詰まる問題を修正
/plugin marketplace updateがブランチ / タグref固定marketplaceでマージ競合する問題を修正/plugin marketplace add owner/repo@refの@パース不具合を修正/permissionsWorkspaceタブで同じディレクトリが末尾スラッシュ有無で重複する問題を修正--printがteam agents構成時にin_process_teammateタスクを待ち続けて永久ハングする問題を修正- REPLで
ToolSearch呼び出しのたびに❯ Tool loaded.が出る問題を修正 - Windowsでmingwスタイルパスのとき
cd <cwd> && git ...の承認プロンプトが毎回出ていた問題を修正
「セッション内の繰り返し実行」が示す常駐運用への接続
/loopとcronスケジューリングツールの追加は、Claude Codeを1往復の対話から、セッションを常駐させながら使う方向へ振る機能です。並行する修正群を見ると、この方向と整合する変更が並んでいます。
- voice modeの起動フリーズ解消、laptopスリープ復帰後のbridge即時再接続、stdinフリーズ修正は、すべて「セッションを長時間開いたままにする」ユースケースで効く改善
- プラグイン周辺の修正は、複数インスタンス同時起動・チーム共有
.claude/settings.json・ref指定marketplaceといった個人開発から少し外に出たときに顕在化する不具合が対象 /forkのplan共有バグ修正、--printのteam agents永久ハング解消も、長時間 / 並行運用の信頼性を上げる方向
直後のv2.1.72が51項目で/plan引数化・ExitWorktree・SDK query()プロンプトキャッシュ修正など同方向の改善を続けることを踏まえると、本版と次版の2連発で繰り返し実行を常用させる前段の地固めを進めている、と位置付けて読めます。/loopとcronを入れた直後にstdinフリーズや/forkのplan共有のような「長時間運用で詰まる箇所」を潰しているあたりにその意図が見えます。
まとめ
/loop/ cron利用環境では本版でセッション内の繰り返し実行が公式機能になります- voice mode常用は推奨: 起動フリーズ解消 + キーバインド再割り当て
/forkでplan分岐は推奨: plan共有による相互上書きが解消- 長時間常駐運用は推奨: stdinフリーズ・スリープ復帰・並行ジョブ周辺が改善
v2.1.72と合わせて拾っておくと、次の1週間の体験が目に見えて変わります。/loopとcronスケジューリングツールはいずれもセッション内で完結するため、環境変数やグローバル設定の事前準備なしに使い始められます。更新はclaude updateで取得できます。
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