Claude Code VS Code拡張で複数会話を並行実行・グループ分け
VS Code拡張で複数のClaude Code会話をタブやウィンドウで並行実行し、セッション一覧をグループにまとめて管理する方法を解説します。
VS Code拡張では、新しいタブやウィンドウを開くだけで複数のClaude Code会話を同時に走らせられます。会話ごとに履歴とコンテキストが独立するため、片方でリファクタリングを進めながら、もう片方で別のバグ調査を並行させるといった使い方が可能です。
複数の会話をタブ・ウィンドウで並行実行する
コマンドパレット(Cmd+Shift+P / Ctrl+Shift+P)を開き、「Open in New Tab」または「Open in New Window」を選びます。これで新しい会話を追加で開始できます。ショートカットで開きたい場合は Cmd+Shift+Esc(Mac)/ Ctrl+Shift+Esc(Windows/Linux)が「Open in New Tab」に割り当てられています。それぞれの会話は独自の履歴とコンテキストを保持するため、同時に別々のタスクを進めても互いの文脈が混ざりません。
タブとウィンドウのどちらを選ぶかは、画面をどう使いたいかで決まります。
| 開き方 | 向いている場面 |
|---|---|
| New Tab | 向いている場面同じウィンドウ内で切り替えながら見比べたいとき。エディタのタブバーに並ぶので既存の操作感のまま扱える |
| New Window | 向いている場面別々のモニターに分けて常時両方を見えるようにしたいとき。ウィンドウ単位でスペースを完全に分離できる |
一方の会話にレビューを任せながら、もう一方では別の機能を実装するといった進め方をするとき、New Windowで物理的に画面を分けておくと、切り替えの手間そのものが減ります。逆に、切り替え頻度が高い軽いタスクを2〜3個並行させる程度なら、New Tabでタブバーを行き来するほうが手数は少なくて済みます。
タブで開いたセッションのアイコンには小さな色付きドットが表示され、状態がひと目で分かります。青は許可リクエストが保留中であること、オレンジはタブが非表示の間にClaudeが処理を終えたことを示します。複数のタブを行き来していると「どのタブが待っているか」を見失いがちですが、このドットを目印にすれば確認漏れを防げます。
セッション一覧をグループにまとめる(v2.1.229以降)
アクティビティバーのセッション一覧では、関連するセッションを名前付きのグループにまとめられます。この機能はClaude Code v2.1.229以降が対象です。並行実行できる会話数が増えるほど、一覧の見通しをどう保つかが実務上の課題になりやすく、グループ機能はその課題への直接的な回答にあたります。
- グループを作る・解除する: セッションを右クリックすると、そのセッションからグループを新規作成する、既存グループへ移動する、グループから外す、のいずれかを選べます。1つのセッションは常に1つのグループにしか属さないため、別のグループへ移動すると元のグループからは自動的に外れます
- 複数セッションをまとめて移動する:
Cmd(Mac)/Ctrl(Windows/Linux)を押しながらクリックすると複数選択、Shiftを押しながらクリックすると範囲選択ができます。選択した状態で右クリックすれば、まとめて同じ操作を適用できます - グループの名前変更・削除: グループヘッダーを右クリックします。グループを削除してもグループ自体が消えるだけで、中のセッションは未グループの一覧に戻ります
グループはワークスペースのフォルダ単位で保存されるため、ウィンドウを再読み込みしても消えません。同じフォルダを別のウィンドウで開いたときも、同じグループ構成が引き継がれます。一覧を検索すると、グループをまたいだ結果が1つのフラットなリストとして表示されます。
グループ機能が加わる前は、セッション一覧はグループ化されないフラットな並びでした。並行する会話が増えるほど「このセッションは何をしていたか」を名前だけで判別するのが難しくなり、目的のセッションを探すのに一覧をスクロールし続ける状況が起きがちでした。グループへ分類しておけば、折りたたんだ状態で目的のカテゴリだけを開けるため、一覧が長くなっても見通しを保ちやすくなります。
よくあるつまずき
複数会話とグループ機能は直感的に使える一方、いくつか誤解しやすい点があります。
- グループに入れたのに別のグループにも表示される: 1つのセッションは常に1つのグループにしか属せません。別のグループへ右クリックで移動すると、元のグループからは自動的に外れます。二重に表示されているように見える場合は、実際には移動が反映されていないだけの可能性があるため、一覧を再読み込みして確認します
- 複数選択の操作が効かない:
Cmd/Ctrl-clickは個別選択、Shift-clickは範囲選択という役割の違いがあります。意図した選択にならない場合は、修飾キーを押しっぱなしにできているか確認します
どんな単位でグループ分けすると使いやすいか
公式ドキュメントはグループの用途を規定していませんが、機能・チケット・作業フェーズのいずれかを軸にすると管理しやすくなります。「認証まわり」「決済まわり」のように機能単位でまとめれば、関連するセッションを検索一覧の中から探し出す手間が減ります。スプリント中のチケット番号ごとにグループを作る運用も、終わったチケットのグループをまとめて削除しやすい点で扱いやすい形です。「今日のタスク」のように期間で区切るグループも、日々の作業単位でセッションを整理したいときには有効です。セッションが増えるほど、あとから振り返って「これは何のためのセッションだったか」を思い出すコストが上がるため、作りながらグループへ入れる習慣をつけておくと一覧が荒れません。グループ名は後から右クリックでいつでも変更できるため、最初から完璧な粒度を決めようとせず、作業が進んでグループの内容が変わったら名前を追随させる運用でも十分機能します。逆に、細かく分けすぎると今度はグループ自体の数が増えて見通しが悪くなるため、検索一覧で目的のセッションをすぐ見つけられる程度の粒度を目安にするとバランスが取りやすくなります。
パネルの配置と組み合わせる
VS Code拡張のパネルは、右サイドバー・左サイドバー・エディタ領域のどこにでもドラッグで配置できます。メインの会話をサイドバーに固定しつつ、並行させたい別タスクをエディタ領域のタブとして開く組み合わせは、画面を広く使いながら複数会話を同時に見渡したいときに向いています。アクティビティバーのセッション一覧アイコンはパネルの配置場所とは別に常時表示されているため、パネルをどこに置いていても一覧からセッションを呼び出せます。
Worktreeとの役割の違い
複数会話の並行実行は「同じ作業ツリーの上で、会話単位のコンテキストを分ける」仕組みです。ファイルシステム上のディレクトリ自体を分けたい場合は、Worktreeを使う選択肢もあります。会話を分けるだけなら新しいタブで足りますが、依存関係のインストール状態やビルド成果物までブランチごとに独立させたい場合は、Worktreeで作業ツリーごと分離したほうが事故が起きにくくなります。片方が「会話の整理」、もう片方が「ファイルシステムの分離」という役割分担です。
たとえば、同じブランチの中で「調査用の会話」と「実装用の会話」を分けたいだけなら、New Tabで十分です。両方とも同じファイルを参照しますが、会話の履歴が混ざらないので、調査結果を実装側のプロンプトに手動でまとめ直す手間が省けます。一方で、2つの機能追加を完全に独立させて並行開発したい場合は、Worktreeでディレクトリごと分けたうえで、それぞれのWorktreeでタブを開くという組み合わせが安全です。同じファイルを別々のタブが同時に編集すると、片方の変更をもう片方が意識できないまま上書きしてしまう可能性があるため、ファイルの重なりが大きい作業ほどWorktreeでの分離を検討する価値があります。どちらを選ぶか迷ったときは、「同じコードベースを別視点で見ているだけか」「別々に変更を加えて後から統合する前提か」を基準にすると判断しやすくなります。前者ならタブ、後者ならWorktreeという住み分けです。
よくある質問
グループ分けはどのバージョンから使えますか
Claude Code v2.1.229以降のVS Code拡張で使えます。それより前のバージョンでは、セッション一覧はグループ化されないフラットな並びのままです。
別のPCやワークスペースを開いたときもグループは引き継がれますか
グループはワークスペースのフォルダ単位で保存されます。同じフォルダを別のウィンドウで開けば同じグループ構成が表示されますが、別のフォルダ(別のワークスペース)を開いた場合は、そのフォルダに紐づくグループ構成が個別に管理されます。
タブの色付きドットはいつ消えますか
青いドット(許可リクエスト保留中)は、対象のタブを開いて許可を判断すれば消えます。オレンジのドット(非表示中に処理完了)は、そのタブを一度表示すれば消える仕組みです。複数のタブを並行させているときほど、このドットが「次にどのタブを見ればいいか」の目印になります。
複数タブを開きすぎるとパフォーマンスに影響しますか
公式ドキュメントはタブ数の上限を明記していません。ただしタブごとに独立した会話コンテキストを保持するため、同時に開くタブが増えるほど管理対象は増えます。使い終えたタブはこまめに閉じ、グループ機能で必要なセッションだけを見渡せる状態に保つ運用が現実的です。
New Tabで開いた会話とNew Windowで開いた会話を、あとからグループにまとめて管理できますか
できます。グループ機能はセッション一覧の表示上の整理であり、そのセッションがタブとウィンドウのどちらで開かれているかとは独立しています。New Windowで開いた会話も、アクティビティバーのセッション一覧に表示されている限り、他のセッションと同じグループへ移動できます。