Claude Code VS Code拡張の設定ガイド — 全15項目の意味と使い方
Claude CodeのVS Code拡張機能が持つ15個の設定項目を、既定値と用途つきで一覧化します。パーミッションモードの決まり方や環境変数の渡し方まで扱います。
VS Code拡張の設定でできること
Claude CodeのVS Code拡張機能には、性質の異なる2種類の設定があります。1つはVS Code側の「Extension settings」で、パネルの起動場所や許可モードの既定値などパネル固有の挙動を変えます。もう1つはCLIと共有する ~/.claude/settings.json で、許可ルールやhooks、環境変数、MCPサーバーの登録などプロジェクト横断の設定を持ちます。この記事が扱うのは前者、Extension settingsの全15項目です。共有設定側の全項目はClaude Code settings.json完全ガイドにまとめています。
開き方は2通りです。Cmd+,(Mac)または Ctrl+,(Windows/Linux)でVS Code設定を開き、Extensions → Claude Codeを選ぶか、プロンプトボックスに / と入力して「General Config」を選びます。設定名の接頭辞は claudeCode. で統一されているため、設定検索欄に直接 claudeCode と打ち込んでも一覧を絞り込めます。
15項目の一覧 — 既定値と役割
全項目を既定値つきで並べると次のとおりです。
| 設定 | 既定値 | 役割 |
|---|---|---|
| useTerminal | 既定値false | 役割GUIパネルの代わりにターミナルモードで起動する |
| initialPermissionMode | 既定値未設定 | 役割新規会話の許可モードの既定値(default / plan / acceptEdits / bypassPermissions) |
| preferredLocation | 既定値panel | 役割Claudeの開く位置(sidebar / panel) |
| autosave | 既定値true | 役割Claudeが読み書きする前にファイルを自動保存する |
| useCtrlEnterToSend | 既定値false | 役割プロンプト送信をEnterからCtrl/Cmd+Enterに変える |
| enableNewConversationShortcut | 既定値false | 役割Cmd/Ctrl+Nで新しい会話を開始できるようにする |
| enableReopenClosedSessionShortcut | 既定値true | 役割Cmd/Ctrl+Shift+Tで直近に閉じたセッションタブを再び開く |
| hideOnboarding | 既定値false | 役割オンボーディングのチェックリスト(帽子アイコン)を隠す |
| focusView | 既定値false | 役割ツール呼び出しと結果、thinkingを折りたたみ、プロンプトと応答だけを表示する |
| respectGitIgnore | 既定値true | 役割ファイル検索から.gitignoreパターンを除外する |
| usePythonEnvironment | 既定値true | 役割Claude実行時にワークスペースのPython環境を有効化する |
| environmentVariables | 既定値[] | 役割Claudeプロセス用の環境変数を設定する(共有設定は別項目) |
| disableLoginPrompt | 既定値false | 役割認証プロンプトを省略する(サードパーティプロバイダー向け) |
| allowDangerouslySkipPermissions | 既定値false | 役割モード選択にBypass permissionsを追加する |
| claudeProcessWrapper | 既定値未設定 | 役割Claudeプロセスを起動する実行ファイルを指定する |
項目数が多く見えますが、実際に触る頻度が高いのはこのうち5〜6個です。残りは既定値のまま使って支障がありません。
よく変える設定はどれか
用途別に見ると、変える価値がある設定とそうでない設定がはっきり分かれます。
| 用途 | 変える設定 | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|---|
| ネット遮断されたサンドボックスで自動実行させる | 変える設定allowDangerouslySkipPermissions | おすすめ度◎(限定条件下) | 理由Bypass permissionsが選択肢に出るようになる。ネットアクセスがある環境では避ける |
| BedrockやVertex経由でサインインする | 変える設定disableLoginPrompt | おすすめ度◎ | 理由通常の認証プロンプトを飛ばし、プロバイダー設定を先に済ませられる |
| ツール呼び出しのログでプロンプトが埋もれる | 変える設定focusView | おすすめ度○ | 理由プロンプトと応答だけが残り、会話を追いやすくなる |
| ターミナル操作に慣れている | 変える設定useTerminal | おすすめ度○ | 理由GUIパネルではなくターミナルモードで起動できる |
| 2画面目にClaudeを常時表示したい | 変える設定preferredLocation | おすすめ度△ | 理由sidebarに固定すると毎回ドラッグし直す手間が省ける |
| Claudeにファイルを書き換えられたくない場面が多い | 変える設定autosaveの見直し | おすすめ度△ | 理由自動保存を切ると、保存前に自分で内容を確認する一手間が挟まる |
ショートカット系設定はキー衝突を避けるためにある
useCtrlEnterToSend / enableNewConversationShortcut / enableReopenClosedSessionShortcut の3つは地味ですが、他の拡張機能との衝突を避けるための設定です。既定では改行なしのEnterキーだけでプロンプトが送信されますが、長文を書きながら改行を挟みたい場合は useCtrlEnterToSend を有効にしてCtrl/Cmd+Enterを送信キーに変えられます。enableNewConversationShortcut は既定で無効になっているCmd/Ctrl+Nでの新規会話ショートカットを有効化する設定で、VS Code本体の「新規ファイル」ショートカットと同じキーのため、明示的にオプトインする形になっています。enableReopenClosedSessionShortcut は既定で有効ですが、最後に閉じたタブがClaude Codeのセッションでなかった場合はVS Code標準の「閉じたエディタを再度開く」コマンドにフォールバックする点は覚えておく価値があります。
usePythonEnvironmentとrespectGitIgnoreの効き方
usePythonEnvironment は、ワークスペースでPython拡張機能が有効な場合に、Claudeを実行するプロセスにもその仮想環境を反映させる設定です。Python拡張機能自体が入っていなければ効果はありません。モノレポでPythonとNode.jsが混在するプロジェクトでは、意図しないインタープリタが使われていないか一度確認しておくと安心です。respectGitIgnore は既定で有効で、@ メンションのファイル検索や自動的なコンテキスト収集から .gitignore に列挙されたパスを除外します。ビルド成果物や依存パッケージのディレクトリを検索対象に含めたくない場合の既定挙動で、無効化するとそれらもファイル候補に出てくるようになります。
パーミッションモードの既定値は設定だけで決まらない
initialPermissionMode は一見ただのトグルですが、決まり方が単純ではありません。Pro・Max・Teamプランでは、この設定を明示していない限りAutoモードが起点になります。設定した場合も、VS Codeはユーザー設定の値だけを読み、ワークスペース設定の値は無視します。v2.1.225より前はここが逆で、既定値は default かつワークスペース側の値も適用されていました。プロジェクトの .vscode/settings.json に許可モードを書いていたチームは、拡張機能を更新したタイミングでこの挙動が変わっている可能性があります。
拡張機能専用の環境変数と共有設定の違い
environmentVariables はExtension settingsの一項目ですが、対象範囲が他の設定と異なります。ここに書いた値はVS Code拡張機能が起動するClaudeプロセスだけに適用され、統合ターミナルで動かすCLIには渡りません。プロジェクト全体やCLIとも共有したい環境変数は、~/.claude/settings.json の env ブロックに書きます。公式ドキュメントも「共有設定にはClaude Code settingsを使う」と明記しており、拡張機能側の environmentVariables は拡張機能だけで完結する一時的な上書きに位置づけられています。
設定ファイルを直接編集する機会が多いなら、settings.json の先頭に次の1行を足しておくと、VS Code上で入力補完とインライン検証が効くようになります。
{
"$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json"
}claudeProcessWrapperはどんなときに使うか
claudeProcessWrapper は、拡張機能に同梱されたバイナリが使えない環境向けの設定です。対応プラットフォーム用のバイナリが同梱されていないと、拡張機能の起動時に「Unsupported platform」エラーが出ます。この設定に別途インストール済みの claude バイナリのパスを指定すると、そのバイナリをラップして起動できます。ただしラップした構成では、initialPermissionMode を明示していない限り既定でManualモードから始まる点に注意が必要です。通常の起動フローで参照される「設定値 → 組み込みの既定値」の判定ステップが、ラップ構成では省略されるためです。バイナリ配布状況やインストール手順自体でつまずく場合は、Claude Codeでよくあるエラーの対処ガイドを先に確認してください。
hideOnboardingとfocusViewを組み合わせて画面を絞る
パネルの表示を最小限にしたい場合、hideOnboarding と focusView は組み合わせて使うと効果が大きくなります。hideOnboarding はオンボーディング用のチェックリストアイコンそのものを消し、focusView はツール呼び出しやthinkingの表示を折りたたんでプロンプトと応答だけを残します。両方を有効にすると、パネルは会話のやり取りだけが並ぶシンプルな見た目になります。逆に、Claudeがどのファイルをどう読んでいるかを都度確認したい学習段階では、両方とも既定値のままにしておくほうが動きを追いやすくなります。disableLoginPrompt はBedrockやVertex AI経由でサインインする際の設定で、詳しい手順はVS Code拡張でサードパーティプロバイダーを使う設定にまとめています。
よくあるつまずき
ワークスペースに書いた許可モードが効かない
v2.1.225以降、initialPermissionMode はユーザー設定の値だけが読まれます。チームの .vscode/settings.json に書いていた値は無視されるため、個人のユーザー設定側に同じ値を設定し直す必要があります。
environmentVariablesを設定したのにCLIに反映されない
対象範囲の違いが原因です。拡張機能のGUIパネルだけに適用したいなら environmentVariables、統合ターミナルのCLIとも共有したいなら ~/.claude/settings.json の env ブロックに書きます。
allowDangerouslySkipPermissionsを有効にしても不安が残る
この設定はモード選択肢にBypass permissionsを追加するだけで、実際に選ぶかどうかは別です。公式ドキュメントもネットアクセスのないサンドボックス限定の利用を前提としており、通常の開発環境での常用は想定されていません。
よくある質問
Extension settingsと ~/.claude/settings.json はどちらを優先すればいいですか
パネルの見た目・起動位置・ショートカットなど拡張機能固有の挙動はExtension settingsで変えます。許可ルール・hooks・MCPサーバー・CLIとも共有したい環境変数は ~/.claude/settings.json に書きます。両方に同じ性質の項目(環境変数)がある場合は、共有したいかどうかで置き場所を選びます。
設定を変えてもすぐに反映されないことがありますか
多くの設定は保存直後に反映されますが、initialPermissionMode は新しい会話を開始したときに適用されます。既に開いている会話には遡って適用されません。
focusViewを有効にすると過去のツール呼び出しは見られなくなりますか
見えなくなるわけではなく、展開可能な行として折りたたまれます。必要なときはクリックして展開できます。
JetBrainsプラグインにも同じ設定項目がありますか
いいえ。JetBrainsプラグインはIDE内でCLIをターミナル実行する構成のため、GUIパネル固有の設定は持ちません。JetBrains側の設定項目はClaude Code JetBrainsプラグインの導入と設定にまとめています。
設定を初期化してすべて既定値に戻せますか
拡張機能側に一括リセットのコマンドはありません。VS Code設定画面で各項目の右側に出る「Reset Setting」を1つずつ実行するか、settings.json から claudeCode. で始まるキーを直接削除します。
まとめ
Extension settingsは15項目ありますが、実際に触るのは許可モード・起動位置・環境変数まわりの数項目に絞られます。共有設定との対象範囲の違いさえ押さえておけば、あとは用途に応じて既定値から必要な項目だけを変えるだけです。VS Code拡張機能自体の基本操作はClaude Code VS Code拡張機能の使い方、共有設定側の全項目はClaude Code settings.json完全ガイドを参照してください。