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Claude Codeの/recapでセッションの経過を素早く確認する — /btwとの使い分け

Claude Codeの/recapでセッションの経過を素早く確認する — /btwとの使い分け

/recapはセッションの一行要約を、/btwは会話履歴に残さない一問一答を返します。使い分けと制約、要約が出ないときの原因をまとめます。

/recapは、現在のセッションで何が起きたかを一行に要約して表示するコマンドです。実行するとその場で要約が生成されます。v2.1.108で追加されました。

本記事は/recapを軸に、会話履歴に残さず一点だけ聞ける/btwとの使い分けを扱います。離席後に自動で出る要約の発火条件は、Claude Code session recapの使い方と自動表示の条件にあります。/btw単体の操作とサブエージェントとの違いは、Claude Code /btwの使い方を参照してください。

「どこまで進んだか」を思い出したいのか、会話の一点を確かめたいのか

セッションの記憶を扱うコマンドは2つあり、どちらも通常のメッセージを送らずに確かめられます。違いは、答えの範囲です。

くらべる

/recapと/btwの守備範囲

全体を思い出す

/recap

セッション全体を一行にまとめます。長時間の作業から戻ったときに、会話をスクロールせず「ここまで何をしたか」を確認する用途です。質問文は要りません。

一点だけ聞く

/btw

質問を1つ渡すと、会話・返信・収集済みのツール結果から答えを返します。「さっきのあの設定ファイル名は?」のような確認向きで、Claudeが作業中でもメインターンを止めません。

/btwの質問と回答は、どちらも会話履歴に入りません。/recapは一行の表示で、会話に質問を足す必要がありません。通常のメッセージで同じことを聞けば答えは返りますが、確認のたびに履歴が伸び、後続のターンが読み込むコンテキストが膨らみます。その逃がし先として用意されているのが/btwで、/recapは質問すら要らない手軽な確認手段です。

手元のclaudeで確認できること・できないこと

v2.1.285のclaude --helpで確認したところ、/recapも/btwもCLIのオプションや引数には出てきませんでした。どちらもセッションの中で打つスラッシュコマンドです。v2.1.284のchangelogは、/recapをターミナル・Claudeアプリ・Remote Control・-p・SDKホストのいずれから打っても従来どおり動くと明記しています。/btwを非対話で使えるかは確認できていません。セッション再開まわりでは--resumeや--fork-sessionのフラグがあります。

claude --version
claude --help | grep -i -E "recap|btw"

1行目は2.1.285 (Claude Code)を返し、2行目は何も出力しませんでした。対話セッションを開かずにコマンドの存在を確かめたいときは公式のコマンド一覧を、すでにセッションを開いているなら/を打って出る候補を見ます。

/recapの挙動と、要約が出ないときの原因

/recapは、離席から戻ったときに自動表示される要約と同じ仕組みをオンデマンドで呼びます。自動表示は直前のターン完了から3分以上が経ち、ターミナルがフォーカスを失っているとバックグラウンドで生成が始まり、戻った時点で用意されています。

/recapならこの離席条件を待たず、見たいタイミングで取得できます。手動と自動のどちらも、出力は400文字で打ち切られます。これは暴走的に長い要約が出た不具合(v2.1.236で修正)への対処で、単語の切れ目で切られます。

挙動の細部は、最近のバージョンでいくつか手直しされています。プロンプトに未送信の文字を入力している最中に自動発火する不具合はv2.1.113で、モデルを切り替えた直後の/recapが前のモデルで走る不具合はv2.1.181で直りました。フォーカスモードで要約行が表示されない問題はv2.1.110の修正です。

テレメトリを無効にした環境(Bedrock・Vertex・Foundry、DISABLE_TELEMETRY)でも、v2.1.110から自動要約は既定で有効です。使いたくない場合は/configで切るか、環境変数を0にします。バックグラウンドセッションでは、要約が重複して表示される不具合がv2.1.186で、スキーマ不合格になった構造化出力の再試行が要約と並んで描画される不具合がv2.1.196で直りました。v2.1.186以降は、エージェント自身のターン末尾のまとめがそのまま要約行になります。

要約機能の経緯は、changelogを追うとはっきりします。v2.1.108で入った当初は「/configで設定でき、テレメトリを無効にした環境ではCLAUDE_CODE_ENABLE_AWAY_SUMMARYで強制する」という位置づけでした。追加時の説明は「セッションに戻ったときの文脈を示す機能」で、手動で呼ぶ/recapはその手動版として同時に加わりました。テレメトリ無効の環境は既定でオフだったわけです。v2.1.110でBedrock・Vertex・FoundryやDISABLE_TELEMETRYの環境でも既定オンに変わり、この環境変数は「強制オン」から「オプトアウト用」に役割が移りました。

似た名前の挙動に、コンパクション後の再開があります。こちらは以前、再開時に前置きの要約を出してから作業を続けていましたが、その前置きが出なくなりました。/recapや離席後の要約とは別の機能で、/recapを打てば、コンパクションのあとでも「どこまで進んだか」の要約は取れます。前置きが消えた分、再開直後に状況を確かめたい場面で/recapを使う意味が出てきます。

要約が出ない・止めたいときは、次の切り分けが手がかりになります。

まとめ

要約が出ない・止めたいときの切り分け

  • 自動表示だけ止める

    /configの「Session recap」をオフにします。設定ファイルではawaySummaryEnabled: falseが対応します。オフにしても/recapコマンドは使えます。

  • 環境変数で固定する

    CLAUDE_CODE_ENABLE_AWAY_SUMMARYに0を入れると、/configの設定に関係なく要約が強制的にオフになります。awaySummaryEnabledがfalseでも、1で強制的にオンにできます。

  • そもそも出ない条件

    セッションが3ターンに満たない場合、直前にすでに要約が表示された場合、非対話モードの場合は自動表示されません。チャットスレッドやroutine・webhook経由で届いた/recapは、短い通知で断られます(v2.1.284)。

自動要約はすべてのプランとプロバイダーで既定オンで、設定ファイルのawaySummaryEnabledは未設定のときオン扱いになります。環境変数は、設定よりも/configのトグルよりも優先されます。設定項目全体の見取り図はClaude Code settings.json完全ガイドにあります。

v2.1.108で一緒に変わったセッション管理まわり

/recapが追加されたv2.1.108では、セッションを行き来するコマンドにも手が入りました。/undoが/rewindのエイリアスになり、どちらを打っても同じ巻き戻し操作です。/resumeの選択画面は、既定でカレントディレクトリのセッションだけを表示します。他プロジェクトを含む全件表示はCtrl+Aで切り替えます。

並べると、/recapは単発の追加というより、複数セッションにまたがる作業の摩擦を減らす改善の1つでした。「どこまで進んだか」を思い出すコストと、「目的のセッションに戻る」コストの両方を下げています。

/btwは何を見て、何を見ないのか

/btwはClaude Codeが応答している最中でも実行でき、メインターンを中断しません。ただし、Claudeがまだ書いている途中の返答は見えません。回答はターミナル上のオーバーレイに出て、Space・Enter・Escapeで閉じます。やり取りはメモリ上に残り、xで消去するかClaude Codeを終了すると消えます。書式はコマンドの後に質問を続けるだけです。

/btw what was the name of that config file again?

回答の材料は、会話中のあなたのメッセージ、Claudeの返信、収集済みのツール結果です。読み込み済みのコードや、以前に下した判断は聞けます。/recapとの使い分けに効く制約は次の3点です。

  • ツールが使えない: ファイルの再読み込みやコマンド実行はできないため、「このファイルの最新の中身」には答えられません。Claudeがツール呼び出しを文章で書いてしまった場合は、回答の末尾に「何も実行されていない」旨の注記が付きます
  • オーバーレイでは1問1答: 続きを聞くなら、もう一度/btwを打つか、ツールが使えるフォークに切り替えます(サブエージェントとの違いは/btwの記事にあります)
  • 直近20件は次の質問に見える: 後の/btwには、それまでの/btwのやり取り(最新20件まで)が再送されます。履歴には入らなくても、xで消さないかぎり次の回答には影響します

変更履歴から読む、2つのコマンドの直近の手入れ

公式changelogを遡ると、/recapと/btwは8月中旬以降、小さな修正が続いています。実際に使うときの注意点が読み取れるものを並べます。

あゆみ

/recapと/btwの主な変更(v2.1.251〜v2.1.285)

  1. v2.1.251要約行の描画を修正

    要約行の斜体が、GNU screenやscreen系のターミナルタイプのtmuxで、反転したブロックのように表示される問題が直りました。

  2. v2.1.257キャッシュ外しを修正

    advisorモデルを設定したセッションで、/recapなどのバックグラウンド要求がプロンプトキャッシュを外し、会話全体を未キャッシュで再送していた問題が直りました。

  3. v2.1.268フォーカス報告によるCPU高負荷を修正

    要約の生成中にターミナルのフォーカス報告が短時間に大量に届くと、CPUが高いままになる問題が直りました。

  4. v2.1.269/btwの作り話を防止

    /btwの回答にツール呼び出しと出力がでっち上げられる問題に対し、書かないよう指示するようになり、混ざった場合は「実行されていない」と示されます。

  5. v2.1.280実行中のツールを認識

    ツールがまだ実行中のときに/btwを打つと、その呼び出しを「失敗した」と読まず、進行中と理解して答えるようになりました。

  6. v2.1.285遠隔セッションの/btw

    Claude Desktopなどが主催するセッションへの/btwは、直近の完了ターンだけでなく進行中のターンも見えるようになりました。

長い作業の途中で/btwを使うことが多いなら、v2.1.280より前は実行中のツール呼び出しを失敗と読み違える場面があった点は覚えておく価値があります。

まとめ

作業の現在地を一行で思い出したいなら/recap、いま画面に出ていない一点を確かめたいなら/btwです。ファイルの現在の中身やコマンドを走らせないと分からないことは、どちらでも答えが出ないので、通常のメッセージかfキーのフォークに切り替えます。

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