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「Waiting for API response」の意味と対処 — Claude Codeの応答待ちと接続断

「Waiting for API response」の意味と対処 — Claude Codeの応答待ちと接続断

Claude Codeの「Waiting for API response」はエラーではなく、20秒無応答の保留表示です。続くmid-responseエラーの種類別の動きと対処も扱います。

Waiting for API response · will retry in … · check your network — Claude Codeを使っていると、こう出たまま画面が止まって見える瞬間があります。結論から言うと、この表示はエラーではありません。応答ストリームで20秒間データが届かないときに出る「保留中」のヒントで、リトライはまだ始まっていません。

この表示はCLI・Desktopアプリ・Web版のいずれでも同じ形で出ます。3つとも同じClaude Code本体をラップしているためです。表示の意味を取り違えると、実は正常に待っているだけの場面でセッションを止めてしまったり、逆に本当のネットワーク障害を「そのうち直る」と放置してしまったりします。

「Waiting for API response」は何のサインか

この文言はv2.1.185(2026年6月20日)で導入されました。それ以前はNo response from API · Retrying in …という文言が、無応答10秒後に表示されていました。v2.1.185からは無応答20秒後に表示が切り替わり、文言も「応答がない」ではなく「応答を待っている」という表現に変わっています。この旧文言がv2.1.181とv2.1.183で頻発した経緯は「No Response From API」が繰り返し出る原因と対処にまとめています。

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表示文言の変更前後

旧

v2.1.183まで

No response from API · Retrying in …を、無応答10秒で表示。表示時点でリトライ扱いでした。

新

v2.1.185以降

Waiting for API response · will retry in … · check your networkを、無応答20秒で表示。表示時点ではリトライは未開始です。

「応答がない」は障害を疑わせますが、実態はリクエストがまだ生きていて応答を待っているだけのことがほとんどです。カウントダウンは、Claude Codeが止まった接続を諦めてリトライに切り替えるまでの残り時間を示しています。

20秒はいつから数え始めるか — アドバイザー利用時は90秒

しきい値の20秒は、リクエストが保留中のままレスポンスストリームにデータが一切届かない時間で数えます。データが少しでも流れてくれば、その時点でカウントはリセットされます。

例外が1つあります。アドバイザー(advisor)ツール(セカンドモデルに助言を求める機能)を使っている間は、しきい値が20秒ではなく90秒に延びます。アドバイザーへの相談は、応答が長時間ノーデータのまま進むことがあるためです。この例外はv2.1.214(2026年7月18日)で入りました。それより前のバージョンではアドバイザー相談中も20秒のしきい値がそのまま適用されており、実際には何も問題が起きていないのにアドバイザー相談中だけ表示が出るという誤検知がありました。アドバイザーを有効にして使っている場合、20秒経っても表示が出ないのは正常な挙動です。

表示のあと、何が起きるか

この表示が出たあとの流れは一本道ではありません。3つの分かれ方があります。

まとめ

表示のあとの3つの行き先

  • データが再開する

    ストリームが動き出せば、バナーは自動で消えます。何もする必要はありません。

  • リトライが成功する

    Claude Codeが接続を諦めて再送し、それが通ればバナーは消えてターンが続きます。

  • リトライも尽きる

    完了したブロックがあれば、そこまでの出力を保持したままAPI Error: The response stopped arriving. The response above may be incomplete.が表示されます。何も完了していなかった場合は、通常のエラーとして扱われます。

ここで注意したいのは、Waiting for API response · will retry in …と、その後に出ることがあるRetrying in Ns · attempt x/yは別物だという点です。前者はまだ実際のリトライが始まっていない「保留中」の表示で、後者は実際にリトライ試行が動いている番号付きのカウントダウンです。表示が切り替わったからといって、それだけで状況が悪化したとは限りません。ストリームの停止を検知してリトライフェーズに移った、というだけのこともあります。

テキストだけが完了した状態でThe response stopped arrivingのままターンが終わった場合、対話セッションなら画面に残っている応答はそのまま読めます。Claude Codeは完了したブロックを保持し、未完了だった最後のブロックだけを破棄する挙動です。続きが欲しければ、continueと送ればそこから再開します。

「Connection lost mid-response」は保留表示とどう違うか

API Error: Connection lost mid-response. The response above may be incomplete.というエラーは、応答が完了する前に接続そのものが切断されたときに出ます。Claudeがテキストやツール呼び出しのブロックを完成させたあと、または思考を終えてブロックを書き始めた段階で接続が切れた場合が対象です。思考を終えたあと、テキストやツール呼び出しを始める前に切れた場合はConnection lost before a response was producedという別のエラーになり、この区間だけは最大2回まで即座に再送されます。思考の途中で切れたときは通常のバックオフ付きリトライが働き、ターンはそのまま続きます。ここまでのWaiting for API responseは保留中の表示でした。こちらはすでに確定したエラーです。接続断はデータの滞留とは別の事象なので、20秒の保留表示を経由せずに出ることもあります。

同じThe response above may be incomplete.で終わる確定エラーは、原因違いで6種類あります。

エラー文言原因
Server error mid-response原因ストリーム中に過負荷や5xx系のサーバーエラーが発生した
Connection lost mid-response原因ストリーム中に接続そのものが切断された
Your computer went to sleep mid-response原因ストリーム中にPCがスリープして接続が切れた
The response stopped arriving原因ストリームがデータを送らなくなった(保留表示とリトライの末に確定)
Part of the response never arrived原因APIとClaude Codeの間でストリームのイベントが欠け、後続のイベントが届いていない内容を参照した
The response stream was malformed原因完了済みのブロックにイベントが届いた、またはイベントの中身が壊れていた

Server error mid-responseはv2.1.199で追加された区分です。6つとも、完成済みのブロックを破棄しない点は共通です。なおv2.1.226以前は、Connection lost mid-responseがConnection closed mid-response、The response stopped arrivingがResponse stalled mid-streamという文言でした。古いバージョンでこれらの文言を見た場合も、原因と対処は同じです。

エラー後の流れも共通です。完了したツール呼び出しがあればClaude Codeはそれを実行し、その結果からターンを続けます。テキストだけの場合は前述のcontinueで再開します。

非対話モード(-p)では挙動が少し変わります。デフォルトのテキスト出力は最後に完成したテキストブロックをそのまま表示したうえで、このメッセージを追加します。--output-format jsonまたはstream-jsonを使っている場合は、resultフィールドにこのメッセージが報告されます。なお、-p・Agent SDK・Claude Code on the webのような非対話のセッションでは、テキストだけで途切れても、continueを自分で送る必要がありません。Claude Codeが最大3回まで続きを促します(v2.1.246以降)。

エラー別に見る、出たあとの動き

確定エラーは文言で次の動きが分かれます。どれも完成済みのブロックは残るので、まず画面の応答を読み返します。

Server error mid-responseは、過負荷や5xxが原因のため、時間を置いてcontinueを送る方法があります。

Your computer went to sleep mid-responseでは、復帰後にClaude Codeがその接続を壊れたものとして扱い、読み取りを止めます。続きが必要ならcontinueで再開します。

Connection lost mid-responseは、プロキシやゲートウェイが応答の本文を途中で閉じたときにも出ます。同じ症状が続くなら、次の節の切り分けに進みます。

Part of the response never arrivedとThe response stream was malformedの対処も、他の文言と同じでcontinueで続きを送ります。

毎回のターンで出るなら、疑う順番

たまに一瞬出るだけなら気にする必要はありません。問題は、ほぼ毎回のターンで出て、しかも最終的にエラーで終わるケースで、この場合はネットワーク側の問題として切り分けます。

curl -I https://api.anthropic.com
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curlの結果で原因の場所が分かれる

Claude Codeより手前

curlが失敗する

  • インターネット接続そのものがない、またはVPNがapi.anthropic.comをブロックしている
  • 社内プロキシが必須なのにHTTPS_PROXYが未設定
  • ファイアウォールが必要なホストを許可していない
ランタイムとネットワークの間

curlは通る

  • Linux / WSLの/etc/resolv.confに、到達できないネームサーバーが残っている
  • macOSに、切断・アンインストール済みVPNの古いutunインターフェースやルーティングが残っている
  • Docker Desktopのコンテナランタイムが外向き通信を横取りしている

Windows PowerShellでは、組み込みのInvoke-WebRequestエイリアスに引っかからないようcurl.exe -I https://api.anthropic.comと明示します。curlとだけ打つと別のコマンドを実行してしまい、誤診断につながります。

企業のLLMゲートウェイやリレーを経由している場合は、疎通確認の相手先も変わります。ANTHROPIC_BASE_URLを設定して自前のゲートウェイ経由でAnthropicへつないでいる構成では、通信は直接api.anthropic.comへは向かいません。curlで叩く先もapi.anthropic.comではなく、設定したANTHROPIC_BASE_URLのホストに変えて確認します。ゲートウェイ側の応答が遅い、あるいは途中で詰まっているだけのことも多く、その場合は運用担当への確認が近道です。

curlが通るのにClaude Codeだけ失敗するときは、上の右側を疑います。WSLはホストの壊れたリゾルバーをそのまま引き継ぐことがあり、macOSの古いutunはifconfigで確認できます。Docker Desktopは一度終了して切り分けます。

回線が正常なのに繰り返し出るとき

curlが通り、/etc/resolv.confやVPNにも問題がないのに、何分も止まる報告がGitHubに複数あります。「check your network」と出ていても、回線が原因とは限りません。

GitHub issue

回線が正常でも出たという報告

  • issue #82155(macOS・v2.1.220)

    終日、複数のセッションでwill retry in 2m 35sのように2分を超える待ちが繰り返されました。表示中に測ったところ、api.anthropic.comへのcurlは合計33ミリ秒で応答しており、DNSも接続も遅れていません。報告者は、回線のせいではない停滞に「check your network」と出ること自体が誤解を招くと指摘しています。

  • issue #76555(Linux)

    どのモデルでも、返信のたびに数秒から数分の「Waiting for API response」が出るという報告です。以前は起きなかったとされていますが、原因や発生バージョンは特定されていません。

  • issue #88178(デスクトップアプリ・v2.1.234)

    接続が無通知で死ぬ(FINもRSTも来ない)と、スピナーだけが3〜15分続き、手動で中断して再送すると数秒で通る、という報告です。この報告者は、停止時間が900秒・939秒・753秒で、いずれもRequest timed outで終わったと書いています。

3つとも、どれもユーザーの報告で、原因が確定したわけではありません。3件ともオープンのままで、公式の見解も示されていません。

#88178には、デスクトップアプリ固有の指摘があります。アプリがCLIを起動するときにAPI_TIMEOUT_MS=900000を環境に入れており、プロセスの環境変数はsettings.jsonのenvより優先されるため、API_TIMEOUT_MSをsettings.jsonで短くしても効かなかった、という報告者の実測です。デスクトップアプリで3〜15分の停止に当たる場合、settings.jsonで待ち時間を縮めたつもりでも変わっていない可能性があります。

回線を疑って時間を使う前に、次の順で確かめる手があります。

  1. 停止中にcurl -wで所要時間を測り、数十ミリ秒で返るかを見る(回線は無実であることが分かる)
  2. 数分止まったらEscで中断し、同じ内容を送り直す。再送がすぐ通るなら、止まっていたのは接続のほうです
  3. --debug-fileでログを残し、止まった時刻の前後に何が出ているかを見る(次節)
  4. デスクトップアプリなら、環境変数側でAPI_TIMEOUT_MSが上書きされていないかを疑う

手元の環境で再現するか記録する — v2.1.285のフラグで確認できること

切り分けの材料が欲しいときは、デバッグログをファイルに残す手があります。v2.1.285のclaude --helpには次の項目が出ます。

claude --version
# 2.1.285 (Claude Code)
claude --help | grep -A1 -e "--debug-file"
#   --debug-file <path>                   Write debug logs to a specific file path
#                                         (implicitly enables debug mode)

--debug-file <path>を付けて起動すると、デバッグモードが暗黙で有効になり、ログが指定ファイルに書かれます。表示が出た時刻の前後のログを、curlの結果と並べて見られます。カテゴリで絞るなら--debug=api,hooksのように=でつなぎます。空白区切りで渡すと絞り込みは効かず、全カテゴリのデバッグになります。

もう1つ、v2.1.285の--helpの全オプションを見渡しても、タイムアウトやリトライ回数を直接指定するフラグは見当たりません。待ち時間とリトライは、後の「待ち時間そのものを調整する設定」で挙げる環境変数で調整します。会話に戻るための-c, --continue(現在のディレクトリで直近の会話を再開)と-r, --resume [value](セッションID指定、または検索語つきの選択画面)はあります。

保留表示と確定エラーを取り違えない

この表示を、確定済みのエラーと混同しないことも重要です。使用量の上限に達したときの429や、Claude側が混雑している529 Overloadedは、待っている状態ではなくすでに失敗が確定した表示で、対処もまったく別です。この2つの切り分けはClaude rate limitエラーの対処にまとめています。プロキシ環境で接続が途中で切れるSocket is closedは、v2.1.214以降は完了済みの出力がなければ自動でリトライされるようになっており、これも今回の保留中バナーとは別の症状です。

待ち時間そのものを調整する設定

20秒(アドバイザー利用中は90秒)というしきい値は、あくまで表示が出るタイミングです。カウントダウンが尽きた先で止まった接続を切るのは、ストリームのアイドル監視という別の仕組みです。調整先は、何を待たせたいかで分かれます。

待たせたい対象環境変数既定・範囲
ストリームが止まってから切るまで環境変数CLAUDE_STREAM_IDLE_TIMEOUT_MS既定・範囲バイト単位・イベント単位の両方の監視に効く。明示時は5分未満が5分に切り上げられる
バイト単位の無通信で切るまで環境変数CLAUDE_BYTE_STREAM_IDLE_TIMEOUT_MS(v2.1.210以降)既定・範囲既定は直接APIで180秒、それ以外で300秒。10秒〜30分
ストリーミングで応答ヘッダが来るまで環境変数CLAUDE_STREAM_FIRST_BYTE_TIMEOUT_MS(v2.1.242以降)既定・範囲ヘッダ未着の待ち
各試行の上限(非ストリーミングは完了まで。ストリーミングの本文の長さは縛らない)環境変数API_TIMEOUT_MS既定・範囲既定600000ミリ秒(10分)
リトライの回数・粘り環境変数CLAUDE_CODE_MAX_RETRIES / CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG既定・範囲既定10回

ストリームが止まる症状には、API_TIMEOUT_MSだけを上げても効きません。アイドル監視は独立して動くので、止まったストリームをもっと待たせたいなら、その閾値も一緒に上げる必要があります。ANTHROPIC_BASE_URLでゲートウェイを通している場合、バイト単位の監視は既定で300秒の無通信で接続を切ります。

たとえば、ゲートウェイ越しで応答が途中で止まり、5分前後で切れるなら、2つの監視を併せて10分に上げます。settings.jsonのenvに次のように書きます。

{
  "env": {
    "CLAUDE_BYTE_STREAM_IDLE_TIMEOUT_MS": "600000",
    "CLAUDE_STREAM_IDLE_TIMEOUT_MS": "600000"
  }
}

応答ヘッダがそもそも届かない症状なら、上げる対象はCLAUDE_STREAM_FIRST_BYTE_TIMEOUT_MSです。変数どうしの組み合わせはClaude Code環境変数リファレンスにまとめています。

よくある質問

企業のLLMゲートウェイ経由でも同じしきい値ですか

はい、20秒(アドバイザー利用中は90秒)というしきい値自体はゲートウェイ経由でも変わりません。ただし、アドバイザーツール自体はAnthropic APIを直接使う構成向けの実験的機能です。Amazon Bedrock・Claude Platform on AWS・Google Cloud Agent Platform・Microsoft Foundry経由では利用できません。これらの面では90秒側のしきい値は関係せず、20秒のしきい値だけを見ておけば十分です。バイト単位の監視の既定が変わる点は、上の表のとおりです。

まとめ

表示が出るタイミング(20秒)と、接続を切るタイミング(アイドル監視)は別の仕組みです。症状がストリーム停止ならアイドル監視の2変数、ストリーミングでヘッダが来ないならCLAUDE_STREAM_FIRST_BYTE_TIMEOUT_MS、非ストリーミングを含む各試行の上限ならAPI_TIMEOUT_MSと、症状から表の行を選びます。

起動時の認証エラーやMCP接続エラーなど、この表示以外の症状はClaude Codeでよくあるエラー10選で幅広く扱っています。

参照した一次ソース

この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。

  1. code.claude.com/docs/en/errors
  2. code.claude.com/docs/en/changelog
  3. code.claude.com/docs/en/env-vars
  4. code.claude.com/docs/en/troubleshooting
  5. github.com/anthropics/claude-code/issues/82155
  6. github.com/anthropics/claude-code/issues/76555
  7. github.com/anthropics/claude-code/issues/88178
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