Claude freee連携の設定手順 — Remote MCPとPluginの使い方
freee公式のMCPサーバーとAgent Skillsを使い、Claude / Claude CodeからfreeeのAPIを操作する手順を接続方法別にまとめます。
Claude freee連携とは何か
Claude freee連携は、freeeが公式に配布する「freee-mcp」を使って実現します。会計・人事労務・請求書・工数管理・販売・IT管理という6つのfreee APIをClaudeから直接操作できるようになる仕組みで、freeeサイン(電子契約)も別コマンドで対応します。認証はOAuth 2.0 + PKCEで、複数事業所を切り替えて使うことにも対応しています。
接続方法は大きく2つです。freeeが運用するRemote MCPサーバーにURLを登録するだけの方法と、自分でfreeeアプリを登録してローカルでMCPサーバーを起動する方法があります。加えて、Claude Codeにはプラグインとして一括インストールする専用の方法も用意されています。この記事では3つの方法それぞれの手順と、接続後に使えるツールを扱います。
freee-mcpはMCPサーバー単体ではなく、「Agent Skills」というAPIリファレンス集とセットで設計されています。Agent SkillsがAPIの仕様や操作レシピをClaudeのコンテキストに注入し、MCPサーバーが実際のAPI呼び出しと認証を担当する2段構成です。両方を揃えて初めてfreeeの操作が正確になります。
方法1: Remote MCPで接続する(推奨)
freeeはRemote MCPサーバーを自社で運用しており、ローカルでのセットアップなしに接続できます。freeeの公式READMEでも「推奨」と案内されている方法です。
ClaudeまたはClaude Desktopでは、「カスタマイズ」から「カスタムコネクタを追加」を開き、次の内容を設定します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 名前 | 値freee |
| URL | 値https://mcp.freee.co.jp/mcp |
freee公式以外のURLを誤って入力しないよう注意してください。この方法では認証情報をローカルに保存する必要がなく、freeeアプリストアでの事前登録も不要です。
Claude Codeから同じRemote MCPサーバーに接続する場合は、HTTPトランスポートとして登録します。
bash claude mcp add --transport http freee https://mcp.freee.co.jp/mcp
初回利用時にOAuth認証のフローが走り、freeeアカウントでのログインと事業所の許可を求められます。Remote MCP接続でのOAuth認証の仕組みそのものをもう少し詳しく知りたい場合は、リモートMCPのOAuth認証が参考になります。
方法2: ローカルでMCPサーバーを起動する
自分のfreeeアプリを登録してローカルでMCPサーバーを動かす方法です。Remote MCPを使わない事情がある場合や、freeeアプリ側で細かく権限を絞りたい場合に選びます。
- freeeアプリストアで新しいアプリを作成する。コールバックURLはに設定し、Client IDとClient Secretを取得する
- 必要な権限にチェックを入れる
- 以下のコマンドでセットアップウィザードを起動する
bash npx freee-mcp configure
対話式ウィザードが認証情報の設定・OAuth認証・事業所選択を順に進めます。完了すると、Claude Desktopの設定ファイルに追加するJSON設定が出力されます。
{
"mcpServers": {
"freee": {
"command": "npx",
"args": ["freee-mcp"]
}
}
}Claude Codeで同じ構成を使う場合は、claude mcp add-jsonで同じ内容を登録します。
bash claude mcp add-json freee '{"command":"npx","args":["freee-mcp"]}'
Windows Store(Microsoft Store)版のClaude Desktopを使っている場合、設定ファイルのパスが通常版と異なりますが、freee-mcp configureが自動的に適切なパスを検出します。
方法3: Claude Code Pluginとして使う
Claude Codeでは、MCPサーバーとAgent Skillsをまとめてインストールできる専用のプラグインが用意されています。個別にMCPサーバーとSkillsを設定する方法1・2に比べて、Claude Code内で完結する手軽さがあります。
bash claude plugin marketplace add freee/freee-mcp claude plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplace
同じ内容はClaude Codeのプロンプト内からスラッシュコマンドでも実行できます。
text /plugin marketplace add freee/freee-mcp /plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplace
プラグインとしてインストールすると、MCPサーバーとAgent Skillsの両方が一度に有効になるため、方法2で必要だったAgent Skillsの個別インストール作業が不要になります。
Agent Skillsを個別にインストールする
方法1(Remote MCP)を使う場合は、Agent Skillsを別途インストールする必要があります。ClaudeまたはClaude Desktopでは「カスタマイズ」から「スキル」を開き、最新のfreee-api-skill.zipをアップロードします。
Claude CodeなどのコーディングエージェントではSkillsパッケージマネージャーが使えます。
bash npx skills add freee/freee-mcp
GitHub CLI(v2.90.0以降)を使っている場合はgh skill install freee/freee-mcp freee-api-skillでも導入できます。--agent claude-codeのようにエージェントを指定したり、--scope user/--scope projectでインストール範囲を絞ったりする指定にも対応しています。
Agent Skillsは会計33ファイル・人事労務28ファイル・請求書6ファイル・工数管理9ファイル・販売13ファイル・IT管理4ファイル・サイン8ファイルという内訳で構成されています。会話中にfreee APIの操作を依頼すると、Claudeはこれらのリファレンスとレシピを参照して実行内容を組み立てます。
接続後にできる操作
freee-mcpが公開しているツールは、事業所や認証を扱う管理ツールと、freee APIを直接叩くAPIツールの2系統です。
| ツール | 説明 |
|---|---|
freee_authenticate | 説明OAuth認証を実行(stdioのみ) |
freee_auth_status | 説明認証状態を確認 |
freee_set_current_company | 説明事業所を切り替え |
freee_get_current_company | 説明現在の事業所を表示 |
freee_list_companies | 説明事業所一覧を取得 |
freee_api_get | 説明データ取得(例: /api/1/deals) |
freee_api_post | 説明新規作成 |
freee_api_put / freee_api_patch | 説明更新・部分更新 |
freee_api_delete | 説明削除 |
APIツールはHTTPメソッドごとにシンプルな構成になっており、パスはOpenAPIスキーマに対して自動検証されます。「先月の◯◯社への請求書を参考に、今月分を作成して」のように過去データを参照させる依頼は、入力ミスを防ぎながら効率的に作業を進める使い方としてfreee公式も推奨しています。
リクエストにcompany_idを含める場合は、現在切り替えている事業所と一致している必要があり、不一致だとエラーになります。複数事業所を扱う場合は、freee_get_current_companyで現在の事業所を確認してから操作する習慣をつけると事故を防げます。
freeeサイン(電子契約)を使う場合
freeeサインのAPIはfreee-sign-mcpという専用コマンドで利用します。会計・人事労務等のfreee-mcp本体とは別のMCPサーバーとして起動する構成です。
bash npx --package=freee-mcp -- freee-sign-mcp configure
Claude Desktopの設定には次のように追加します。
{
"mcpServers": {
"freee-sign-mcp": {
"command": "npx",
"args": ["--package=freee-mcp", "--", "freee-sign-mcp"]
}
}
}freeeサインのRemote MCPでの提供は準備中で、ローカルでのMCPサーバー起動のみに対応しています。文書・フォルダ・テンプレート・マイ印鑑などを扱う専用ツールが8種類用意されています。
よくあるつまずき
company_idの不一致でAPIエラーになるのが最初につまずきやすい点です。パラメータやボディに含めたcompany_idが現在切り替えている事業所と違うとエラーが返ります。操作前にfreee_get_current_companyで確認する癖をつけると防げます。
Remote MCPとローカルMCPの認証は別物です。方法1(Remote MCP)で一度認証しても、方法2(ローカル)に切り替えると改めてfreeeアプリの登録とOAuth認証が必要になります。両方を試す場合は、どちらの認証情報がどちらの接続に紐づくかを混同しないよう注意してください。
MCPサーバーだけではAPIの仕様までは分かりません。Agent Skillsをインストールし忘れると、Claudeがエンドポイントやパラメータを正確に把握できず、遠回りな試行錯誤が増えます。方法3(Claude Code Plugin)を使えばこの取りこぼしを防げます。
接続そのものがうまくいかない場合は、MCPサーバーに接続できないときの切り分け手順を参照してください。Claude CodeでのMCPサーバー管理コマンド全般は、claude mcp addの構文からスコープ・認証までをまとめた記事にまとめています。
よくある質問
Remote MCPとローカルMCP、どちらを選べばよいですか
freee公式もREADMEで「推奨」としているのはRemote MCPです。ローカルでのセットアップが不要で、認証情報を自分のマシンに保存する必要もありません。freeeアプリ側で権限を細かく絞りたい事情がある場合はローカル方式を選びます。
個人事業主でも使えますか
freee-mcpはfreeeのアカウントとAPI利用条件に従います。会計・請求書などの各機能を実際に使えるかどうかは、契約しているfreeeのプランに依存するため、freeeの利用契約側で確認してください。
Claude Code以外(Cursor等)でも使えますか
使えます。Agent Skillsのインストールはnpx skills add freee/freee-mcpのほか、GitHub CLIやAgent Package Manager(APM)経由でも可能で、--agentオプションでCopilot・Cursor・Codex・Gemini CLIなど対象エージェントを指定できます。MCPサーバー自体もMCPの標準仕様に沿っているため、Remote MCP・ローカルMCPのいずれもMCP対応クライアントから接続できます。
freeeサインも同じMCPサーバーで動きますか
いいえ。freeeサインはfreee-sign-mcpという別コマンドで、freee-mcp本体とは別のMCPサーバーとして起動・登録します。Remote MCPでの提供は準備中のため、ローカル起動のみです。
まとめ
Claude freee連携は、Remote MCP・ローカルMCP・Claude Code Pluginの3つの方法で実現できます。freee公式が推奨するのはセットアップが最も軽いRemote MCPで、Claude Codeで完結させたい場合はプラグイン一括インストールが手軽です。会計・人事労務・請求書など6つのAPIとfreeeサインを扱えるため、まずは自分の利用形態に合った接続方法から試すのが近道です。