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Claude freee連携の設定手順 — Remote MCPとPluginの使い方

Claude freee連携の設定手順 — Remote MCPとPluginの使い方

freee公式のMCPサーバーとAgent Skillsを使い、Claude / Claude CodeからfreeeのAPIを操作する手順を接続方法別にまとめます。

Claude freee連携とは何か

Claude freee連携は、freeeが公式に配布する「freee-mcp」を使って実現します。会計・人事労務・請求書・工数管理・販売・IT管理など12種類のfreee APIをClaudeから操作でき、freeeサイン(電子契約)も別コマンドで対応します。認証はOAuth 2.0 + PKCEで、複数事業所の切り替えにも対応しています。

接続方法は3つあります。freeeが運用するRemote MCPサーバーのURLを登録する方法と、自分でfreeeアプリを登録してローカルでMCPサーバーを起動する方法です。残る1つは、Claude Codeにプラグインとして一括導入する方法です。

freee-mcpはMCPサーバー単体ではなく、「Agent Skills」というAPIリファレンス集とセットで設計されています。役割は次の2つに分かれます。

仕組み

freee-mcpの2つの部品

  • Agent Skills(知識側)

    エンドポイントやパラメータの仕様、操作レシピを、必要になった分だけ会話に注入します。呼び出し名はfreee-api-skillです。

  • MCPサーバー(実行側)

    freee APIの呼び出し、認証トークンの付与、リクエストの検証を担当します。パスはOpenAPIスキーマに対して自動検証されます。

自分の環境ではどの方法を選ぶか

選び分けの軸は「どこから使うか」と「freeeアプリを自分で登録したいか」の2つです。

くらべる

Remote MCPとローカルMCP

方法1

Remote MCP

freeeが運用するサーバーにURLで接続します。ローカルでのセットアップが不要で、READMEが推奨している方法です。freeeアプリの登録は求められません。

方法2

ローカルMCP

freeeアプリを自分で登録し、npxでサーバーを起動します。権限を自分のアプリ単位で選べます。認証や事業所選択はウィザードで進めます。

使う場所向く方法Agent Skillsの入れ方
Claude(Web)・Claude Desktop向く方法方法1Agent Skillsの入れ方「スキル」画面にzipをアップロード
Claude Code(手早く始めたい)向く方法方法3Agent Skillsの入れ方プラグインに同梱(別途不要)
Claude Code(接続設定を自分で管理したい)向く方法方法1または方法2Agent Skillsの入れ方npx skills addなどで別途導入
freeeアプリの権限を自分で絞りたい向く方法方法2Agent Skillsの入れ方上のいずれか

サーベイ・開業・人事評価・申告については、READMEが接続環境やOAuthクライアント、契約プラン、利用者権限が必要になると明記しています。さらにサーベイ・開業・人事評価は、Agent Skillsの一覧で「freee-mcpリモート版限定」と書かれています。この3つを使いたい場合は、方法2のローカル起動では扱えない前提で考えるのが安全です。

方法1: Remote MCPで接続する

ClaudeまたはClaude Desktopでは、「カスタマイズ」から「カスタムコネクタを追加」を開き、次の内容を設定します。

項目値
名前値freee
URL値https://mcp.freee.co.jp/mcp

freee公式以外のURLを誤って入力しないよう、READMEも注意を促しています。他のAIツールからRemote MCPを使う場合は、それぞれのツールの案内に従ってサーバーを追加します。

Claude Codeから同じサーバーに接続する場合は、HTTPトランスポートとして登録します。

claude mcp add --transport http freee https://mcp.freee.co.jp/mcp

OAuth 2.0で認証が必要なリモートサーバーは、Claude Codeの/mcpから認証します。Remote MCPのOAuthの仕組みそのものは、リモートMCPのOAuth認証で詳しく扱っています。

方法2: ローカルでMCPサーバーを起動する

Remote MCPを使わない事情がある場合や、freeeアプリ側で細かく権限を絞りたい場合の方法です。

手順

ローカル起動の3ステップ

  1. 1

    freeeアプリを登録する

    freeeアプリストアで新しいアプリを作成します。コールバックURLはhttp://127.0.0.1:54321/callbackに設定し、Client IDとClient Secretを取得します。

  2. 2

    必要な権限にチェックを入れる

    使うAPIに合わせて、アプリに付与する権限を選びます。

  3. 3

    ウィザードを実行する

    npx freee-mcp configureで、認証情報の設定、OAuth認証、事業所選択が対話式で進みます。

npx freee-mcp configure

完了すると、Claude Desktopの設定ファイルに追加するJSONが出力されます。

{
  "mcpServers": {
    "freee": {
      "command": "npx",
      "args": ["freee-mcp"]
    }
  }
}

Claude Codeで同じ構成を使う場合は、claude mcp add-jsonで同じ内容を登録します。

claude mcp add-json freee '{"command":"npx","args":["freee-mcp"]}'

Windows Store(Microsoft Store)版のClaude Desktopは設定ファイルのパスが通常版と異なります。freee-mcp configureが適切なパスを自動で検出します。

方法3: Claude Code Pluginとして使う

Claude Codeでは、MCPサーバーとAgent Skillsをまとめて入れる専用のプラグインが用意されています。Skillsの別途導入が要らないので、Claude Code内で完結します。

claude plugin marketplace add freee/freee-mcp
claude plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplace

同じ操作は、Claude Codeのプロンプト内からスラッシュコマンドでも実行できます。

/plugin marketplace add freee/freee-mcp
/plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplace

claude plugin marketplace addには--scopeでマーケットプレースの宣言先(user・project・local)を選ぶオプションがあり、既定はuserです。v2.1.286のヘルプで確認しました。チームのリポジトリで使うなら、宣言先をprojectにするかどうかを先に決めておくと後から迷いません。

Claude Codeの設定はどこに書かれるか(v2.1.286で確認)

方法1と方法2のclaude mcp add系コマンドが、実際に何を書き出すのかを確認しました。空の作業ディレクトリで--scope projectを付けて実行し、生成された.mcp.jsonを開いたものです。接続はしていません。

claude mcp add --scope project --transport http freee https://mcp.freee.co.jp/mcp

出力は次の2行でした。

Added HTTP MCP server freee with URL: https://mcp.freee.co.jp/mcp to project config
File modified: <作業ディレクトリ>/.mcp.json

生成された.mcp.jsonは次のとおりです。

{
  "mcpServers": {
    "freee": {
      "type": "http",
      "url": "https://mcp.freee.co.jp/mcp"
    }
  }
}

方法2のadd-jsonを同じ条件で実行すると、Added stdio MCP server freee to project configと表示され、typeを持たない次の形になりました。

{
  "mcpServers": {
    "freee": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "freee-mcp"
      ]
    }
  }
}

読み取れるのは、Remote MCPがtype: httpのURL定義、ローカル起動がcommandとargsの定義という違いです。freee-mcpを使う自分のリポジトリに.mcp.jsonを置いてチームで共有したいときは、--scope projectが使えます。--scopeを省くとlocalになり、このプロジェクトの自分だけの設定になります。

プロジェクトスコープの.mcp.jsonは、書いただけでは有効になりません。Claude Codeの公式docsによると、未承認のサーバーはclaude mcp listでPending approvalと表示され、claudeを対話で起動して承認します。v2.1.196以降は、ワークスペースの信頼ダイアログを承認するまで、リポジトリにコミットされた承認設定が無視されます。リポジトリ側にコミットされたenableAllProjectMcpServersなどの設定は、サーバーの自己承認に使えません。承認は、クローンした本人が信頼ダイアログで行います。

Agent Skillsを個別にインストールする

方法1または方法2を使う場合は、Agent Skillsを別途入れます。ClaudeまたはClaude Desktopでは「カスタマイズ」から「スキル」を開き、最新のfreee-api-skill.zipをアップロードします。

Claude CodeなどのコーディングエージェントではSkillsパッケージマネージャーが使えます。

npx skills add freee/freee-mcp

グローバルインストールは-g、特定のスキルだけを入れるときは-sを付けます。GitHub CLI(v2.90.0以降)のgh skill install freee/freee-mcp freee-api-skillでも導入できます。--agent claude-codeのようにエージェントを指定したり、--scope userと--scope projectでインストール範囲を絞ったりできます。--pinで特定のタグやコミットに固定することもできます。

READMEの一覧によると、Skillsに含まれるファイル数は申告が58、会計が33、人事労務が28、販売が13、工数管理が9、サインが8、請求書が6、IT管理が3です。固定資産・サーベイ・開業・人事評価は1ファイルずつ、業務委託管理は3ファイルです。会話中にfreee APIの操作を依頼すると、Claudeはこれらのリファレンスとレシピを参照して実行内容を組み立てます。

接続後にできる操作

freee-mcpのツールは、事業所や認証を扱う管理ツールと、freee APIを直接叩くAPIツールの2系統です。

ツール説明
freee_authenticate説明OAuth認証を実行(stdioのみ)
freee_auth_status説明認証状態を確認
freee_clear_auth説明認証情報をクリア
freee_set_current_company説明事業所を切り替え
freee_get_current_company説明現在の事業所を表示
freee_list_companies説明事業所一覧を取得
freee_current_user説明現在のユーザー情報を表示
freee_server_info説明サーバー情報を取得
freee_file_upload説明ファイルをアップロード(stdioのみ)
freee_api_get説明データ取得(例: /api/1/deals)
freee_api_post説明新規作成
freee_api_put / freee_api_patch説明更新・部分更新
freee_api_delete説明削除
freee_api_list_paths説明エンドポイント一覧

APIツールはHTTPメソッドごとのシンプルな構成です。READMEは、請求書や経費精算のように同じ形式のデータを繰り返し作る場面で、過去データを参照させる使い方を勧めています。請求書なら取引先・品目・税区分、経費精算なら勘定科目や部門の指定、取引登録なら類似の取引が参考になります。

例: 「先月の◯◯社への請求書を参考に、今月分を作成して」

備考に「stdioのみ」とあるツールは、方法2のローカル起動(stdio)向けです。READMEの備考でfreee_authenticateは「stdioのみ」とされているため、Remote MCP(HTTP接続)では使えない前提で考えるのが安全です。freee_file_uploadも同じ備考なので、ファイルのアップロードを伴う操作は方法1では使えない前提にしておきます。

複数事業所で事故を防ぐ

リクエストにcompany_idを含める場合は、現在切り替えている事業所と一致している必要があり、不一致だとエラーになります。company_idを含まないAPI(例: /api/1/companies)は、そのまま実行できます。

操作前にfreee_get_current_companyで現在の事業所を確認し、必要ならfreee_set_current_companyで切り替える流れが基本です。事業所をまたぐ作業では、この確認を依頼文の最初に入れておくと安全です。

freeeサイン(電子契約)を使う場合

freeeサインのAPIはfreee-sign-mcpという専用コマンドで利用します。会計・人事労務などを扱うfreee-mcp本体とは別のMCPサーバーとして起動する構成です。

npx --package=freee-mcp -- freee-sign-mcp configure

Claude Desktopの設定には次のように追加します。

{
  "mcpServers": {
    "freee-sign-mcp": {
      "command": "npx",
      "args": ["--package=freee-mcp", "--", "freee-sign-mcp"]
    }
  }
}

Remote MCPでの提供は準備中で、ローカルでの起動のみに対応しています。ツールはsign_authenticate・sign_auth_status・sign_clear_authと、HTTPメソッドごとのsign_api_get・sign_api_post・sign_api_put・sign_api_patch・sign_api_deleteの8種類です。Agent Skillsのサイン用リファレンスは、文書・フォルダ・テンプレート・マイ印鑑などを扱います。

よくあるつまずき

Remote MCPとローカルMCPでは認証が別です。方法2は自分で登録したfreeeアプリのClient IDで認証する構成です。方法1で一度認証しても、方法2に切り替えれば改めてアプリ登録とOAuth認証が要ります。

MCPサーバーだけではAPIの仕様までは分かりません。Agent Skillsを入れ忘れると、Claudeがエンドポイントやパラメータを正確に把握できず、試行錯誤が増えます。

接続そのものがうまくいかない場合は、MCPサーバーに接続できないときの切り分け手順を参照してください。Claude CodeでのMCPサーバー管理コマンド全般は、claude mcp addの構文からスコープ・認証までをまとめた記事にまとめています。

よくある質問

個人事業主でも使えますか

freee-mcpはfreeeのアカウントとAPI利用条件に従います。会計・請求書などの各機能を実際に使えるかどうかは、契約しているfreeeのプランに依存するため、freeeの利用契約側で確認してください。

Claude Code以外(Cursor等)でも使えますか

使えます。Agent Skillsはnpx skills add freee/freee-mcpのほか、GitHub CLIやAgent Package Manager(APM)でも導入できます。--agentオプションでCopilot・Cursor・Codex・Gemini CLIなどの対象を指定できます。MCPサーバー自体もMCPの標準仕様に沿っているため、MCP対応のクライアントなら接続できます。OpenAI CodexにもプラグインのマーケットプレースがREADMEで案内されています。

まとめ

Claude(Web)とClaude DesktopならRemote MCPとSkillsのzipの組み合わせ、Claude Codeならプラグインが最短です。権限を自分のアプリ単位で絞りたいとき、またはサーベイ・開業・人事評価以外の範囲だけで足りるときは、ローカル起動を検討する余地があります。

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