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Anthropic Academyの資格は無料か — 全コースと認定試験の学習ルート

Anthropic Academyの資格は無料か — 全コースと認定試験の学習ルート

Anthropic Academyの資格は、無料のコース修了証と有料のClaude Certified認定試験で別物です。受験できる人の条件、Pearson VUEでの受け方、23コースの選び方を解説します。

Anthropic Academy(anthropic.skilljar.com)の資格には2種類あります。無料のコース修了証と、有料の「Claude Certified」認定試験です。修了証は誰でも取れますが、認定試験はClaude Partner Network(CPN)に参加する組織の人だけが、会社ドメインのメールアドレスで受けられます。試験はPearson VUEで配信され、受験料は$99〜$175、試験と対策教材は英語と日本語で提供されており、日本語でも受験できます。

カタログには23件のコース・パスがあり、すべて無料で受講できます。以下では、役割別に最初に受けるコースと、4資格それぞれの受験条件・出題配分を並べます。

最初に受けるコースの選び方

自分の状況から最初の1本を選ぶなら、次の早見表が目安になります。

こんな人最初に受けるコースレベル
Claudeを日常業務で使い始めたい最初に受けるコースClaude 101レベル100
Claude Codeでコーディングしたい最初に受けるコースClaude Code 101レベル記載なし
ファイル操作を自動化したい非エンジニア最初に受けるコースIntroduction to Claude Coworkレベル100
APIでアプリに組み込みたい開発者最初に受けるコースClaude Platform 101 → Building with the Claude APIレベル101は記載なし、APIは100〜200
外部ツールとClaudeを接続したい最初に受けるコースIntroduction to Model Context Protocolレベル200
長時間セッションを安全に自動化したい最初に受けるコースClaude Code in Actionレベル200
自社のClaude Enterprise導入を任された管理者最初に受けるコースDeploying Claude Enterprise with Confidenceレベル記載なし

Claude Platform 101は「チャットでClaudeを使う」から「アプリに組み込む」への橋渡しとして設計されています。APIコールをまだ試したことがない人でも、リクエストの中身・エージェントループ・コンテキストウィンドウという基礎概念から学べます。推奨の前提は、少なくとも1つの言語でのコード経験と、TypeScript SDK(@anthropic-ai/sdk)を動かすためのNode・npm環境です。加えて、Anthropic ConsoleのアカウントとAPIキー、実習用の少額の前払いクレジットが要ります。デモはTypeScriptで書かれていて、Python SDKの例はありません。

Claude Code 101は、ソフトウェア開発を始めたばかりの人と、AIコーディングエージェントをまだ試していない経験者の両方が対象です。インストールからCLAUDE.mdの書き方、サブエージェントの活用までをカバーし、前提はコードエディタとコマンドラインの基本操作、そしてPro・Max・EnterpriseいずれかのClaudeアカウントまたはAPIキーだけです。

Claude Code in Actionは101の続編で、単発の指示を数時間の自律実行に伸ばす内容に絞られています。Plan Modeによる長時間セッションの制御、Claudeが実際に従うCLAUDE.mdの書き方、権限モードとhooksによる強制ルールが並びます。さらにRoutineやheadlessモードでの定期実行、GitHub Actionsと連携したコードレビューの自動化、人が見ていない実行結果を検証する方法まで進みます。

Introduction to Model Context Protocolは対照的にサーバー側の実装が中心です。前提はPythonの実務知識とJSON・HTTPの基本で、ツール・リソース・プロンプトというMCPの3要素をゼロから実装し、Server Inspectorでのデバッグまで体験します。

受講にAnthropicアカウントは要りません。Skilljarのアカウントだけで学習できます。ただし実習で手を動かすには別途アカウントが要るコースがあります。Claude Code 101はPro・Max・EnterpriseのClaudeアカウントかAPIキー、Claude Platform 101はAnthropic ConsoleのアカウントとAPIキーです。

全23コースの系統別一覧

系統は大きく5つに分かれます。

Claude基礎: Claude 101(Level 100)・Claude Code 101・Claude Platform 101・Introduction to Claude Cowork(Level 100)

開発者向け: Building with the Claude API(Level 100〜200)・Claude Code in Action(Level 200)・Introduction to Model Context Protocol(Level 200)・Model Context Protocol: Advanced Topics(Level 300)・Introduction to agent skills(Agent Skillsの仕組みも参照)・Introduction to subagents(Sub-agents完全ガイドも参照)・Claude with Amazon Bedrock(Level 100〜200)・Claude on Google Cloud(Level 100〜200)

AI Fluency系列: AI Fluency: Framework & Foundations(Level 100)を土台に、教育者向け・学生向け・非営利団体向け・中小企業向け・ビルダー向け・クリエイティブワーク向け・指導者向け(Teaching AI Fluency)・pK-12教育者向け(2コースで構成されるパス)へ、対象者別に枝分かれしています。教育者向けは授業設計や機関全体の方針への落とし込みを、クリエイティブワーク向けは「何が自分の作品を自分のものたらしめるか」を守りながらAIを使う判断軸を扱っており、同じ土台から出発しても学ぶ内容の性格はかなり違います。ビルダー向けは、Framework & Foundationsを先に受けたほうが理解が深まるとコースページが案内しています。

管理者向け: Deploying Claude Enterprise with Confidence(Claude Enterpriseの展開で決める5点を扱う)

その他: AI Capabilities and Limitations(AIの仕組み全般の入門コース。前提知識は不要とされています)

管理者向けコースは「決める順番」に沿った構成

Deploying Claude Enterprise with Confidenceは、ほかの系統と毛色が違います。機能の使い方ではなく、組織全体の設定を「Structure & Identity」「Access」「Governance」「Spend」「Visibility」の5つの決定に分け、依存する順に進む構成です。各レッスンは「自分の決定・選べる選択肢・あとから変えたときの影響」の3ステップで進み、架空の会社Plutoが全編の例になります。

前提知識は不要とされ、5つの決定は組織全体の設定なので、手を動かして進めるにはClaude EnterpriseのOwner権限があると役立つと案内されています。権限がなくても修了はできます。カリキュラムの最後は「How the decisions connect」「When a new product arrives」とCourse quizです。認定4資格の推奨コースには含まれていません。

個別の解説記事があるコース

学生向けコースの具体的なカリキュラムはAI Fluency for studentsの内容、教育者向けが2セクション4レクチャーで何を教えているかはAI Fluency for Educatorsコースの構成と演習内容、Framework & Foundationsのモジュール構成はコースの中身を解説した記事にあります。開発者向けでは、Introduction to subagentsを委任ワークフロー設計のコース解説、Introduction to agent skillsを6レッスンのカリキュラム解説で扱っています。カタログ外では、GitHub公開のreal_world_promptingコースでも実践的な演習ができます。

Anthropicの資格は無料か — 修了証と認定試験の違い

コース詳細ページのFAQには、学習の進捗やクイズの成績をもとに修了証(completion certificates)を発行するという記載があります。ただし、実際にカリキュラムへ修了証が現れるコースは限られます。Claude 101には最終レッスンとして「Conclusion & certificate」があり、「Certificate of completion」が組まれています。AI Fluency for Educatorsにも同じ「Conclusion & certificate」があります。一方でClaude Code 101・Claude Code in Action・Deploying Claude Enterprise with Confidenceは、カリキュラムがCourse quizで終わり、修了証の記載がありません。「全コースで修了証が出る」と受け取ると外れます。

くらべる

Academyのコースと認定試験の違い

無料

コースの修了証

Skilljarが学習の進捗・レッスンの完了・クイズの成績を記録して発行します。Claude 101のように修了証が明示されたコースだけが対象です。

有料・監督つき

Claude Certified

Pearson VUEが配信する試験で、オンライン監督またはテストセンターで受けます。合格するとCredlyのデジタルバッジを受け取り、資格には12か月の有効期間があります。

認定試験の運用は、コースの延長ではなくパートナー向けプログラムの一部です。認定プログラムのFAQは、受験できるのはClaude Partner Network(CPN)参加組織の人だけと明記しています。登録には会社ドメインのパートナー用メールアドレスが必要で、個人のメールアドレスは使えません。4資格とも同じ扱いです。

申込みはAnthropic Partner Academy経由で、その後にPearson VUEのアカウントを作る流れです。同じFAQによると、試験の配信は2026年6月30日にProctorFreeからPearsonへ、バッジの発行はCredlyへ切り替わりました。ProctorFreeで受けた試験のスコアレポートは、いまは見られません。

4資格の試験ガイドはいずれもVersion 1.0(2026年7月施行)です。受験条件はほかに2つあります。18歳以上であることと、登録の有効期間が5年であることです。

4つの資格と受験条件

数字

認定4資格の受験料と問題数

  • Associate – Foundations

    $99

    60問。実務でのClaude活用。コード経験は不要

  • Developer – Foundations

    $125

    53問。API・エージェントを作る開発者

  • Architect – Foundations

    $125

    60問。ソリューション設計者

  • Architect – Professional

    $175

    63問。エンタープライズ規模の設計者

4資格とも120分・合格スコア720(100〜1,000のスケール)・有効期間12か月

出題形式は択一と複数選択の両方で、設問ごとに選ぶ数が示されます。試験ガイドが示す推奨経験は資格ごとに大きく違います。

資格推奨経験(ガイドの記載)
Associate – Foundations推奨経験(ガイドの記載)職場でClaudeを日常的に使った経験。ソフトウェア開発やAPIの経験は不要
Developer – Foundations推奨経験(ガイドの記載)ソフトウェア開発1〜5年、Claudeなどの実務経験6か月以上、Python/TypeScript
Architect – Foundations推奨経験(ガイドの記載)Claude API・Agent SDK・Claude Code・MCPでの構築経験6か月以上(想定受験者の記述)
Architect – Professional推奨経験(ガイドの記載)システム設計・プラットフォーム開発3年以上、本番でのClaude運用6か月以上

Architect – Foundations以外の3本のガイドは、必須の前提コースや資格はなく、特定の教材で合格が保証されるものでもないと明記しています。次の節のコース対応表は、あくまで準備の目安です。

Associate資格には「Claude Partner Networkのティア資格には算入されない」という注記が公式に付いています。この注記が付いているのはAssociateだけで、開発者・アーキテクト向けの3資格のページにはこの注記がありません。

Pearson VUEでの申込みから再受験・更新まで

手順

申込みから受験まで

  1. 1

    Partner Academyで試験の詳細を確認する

    資格ごとのページで試験ガイドをダウンロードし、Certification Terms and ConditionsとExam Policyを読みます。

  2. 2

    購入して、Pearson VUEのアカウントを作る

    支払いはPartner Academy側で済ませます。確認メールのリンクからPearson VUEにログインし、日程を選びます。

  3. 3

    オンライン監督かテストセンターを選ぶ

    オンラインなら事前にPearsonのシステムテストを通します。試験は120分ですが、受付と事後アンケートを含めて約135分の見込みとFAQは案内しています。

  4. 4

    結果を画面で確認する

    スコアは試験終了時に画面へ出ます。合格するとCredlyからバッジ受け取りのメールが届きます。

日程の変更・キャンセルはPearson VUEで予約の48時間前までに行います。それ以降は受験料を失います。試験ガイドv1.0は24時間前と書いていますが、認定FAQは48時間前としています。Pearsonでキャンセルしても返金にはならず、返金の依頼はcertifications-support@anthropic.comへ出す扱いです。

試験内容の持ち出しや公開は禁止で、開始前に秘密保持契約への同意が求められます。同意しなければ試験は始まらず、返金もありません。

試験中に禁止されている行為には、AI製品やサービスの利用、複数モニター、メモや電子機器の持ち込みが含まれます。試験の練習用模擬試験は用意されておらず、ガイドに載るサンプル問題が形式を知る手段です。試験と対策教材は英語と日本語で提供されています。

あゆみ

不合格後の再受験と有効期間

  1. 1回目の不合格の後14日待つ

    再受験には受験料が全額かかります。

  2. 2回目の不合格の後30日待つ

    待機期間は失敗のたびに延びます。

  3. 3回目の不合格の後90日待つ

    同じ試験は、直近12か月のうち最大4回まで受けられます。別の資格の受験には影響しません。

  4. 合格から12か月有効期間の終了

    期限内なら、変更点の確認と無料・監督なしの評価で更新できます。失効すると、全額を払って試験を受け直します。

試験の内容が大きく変わったときは、更新の評価ではなく試験のやり直しを求められる場合があるとガイドは書いています。不正が疑われる場合の措置や不服申立ての期限(通知から14日)は、Anthropic Certification Exam Policyにまとめられています。

出題配分と、資格ごとの推奨コース

認定資格のページには、受験前に推奨される無料コースが資格ごとに挙がっています。

資格推奨コース
Associate – Foundations推奨コースAI Fluency、Claude 101、Introduction to Claude Cowork
Developer – Foundations推奨コースBuilding with the Claude API、Claude Code in Action、Introduction to MCP
Architect – Foundations推奨コースAI Fluency、Claude 101、Building with the Claude API、Claude with Amazon Bedrock、Claude on Google Cloud、Introduction to MCP、Claude Code in Action
Architect – Professional推奨コースBuilding with the Claude API、Introduction to MCP、MCP: Advanced Topics、Claude with Amazon Bedrock、Claude on Google Cloud

Associate・Developer・Architect – Professionalには、資格専用の無料の対策コースもあります(Developerは/path/claude-certified-developer-foundations)。Architect – Foundationsに専用の対策パスはありません。受験料は、Architect – Foundationsが2026年6月30日に$99から$125へ上がりました。割引はパートナーのティアで決まり、Select・Preferred・Global Premierは50%です。Global Premierは2026年12月31日まで100%割引になっています。

Developer資格の出題範囲は「Applications and Integration」が33.1%と突出して大きく、次が「Model Selection and Optimization」の16.8%です。Claude Code関連は3.1%にとどまるため、Claude Codeの操作知識だけでは合格しづらい配分です。Architect – Professionalは「Integration」19%、「Solution Design & Architecture」17%、「Evaluation, Testing & Optimization」16%で半分強を占め、複数の統合先を横断する設計力が問われます。

Associate – Foundationsは開発者向けの3資格と性格が異なります。「Output Evaluation and Validation」が21%で最大で、「Workflow Integration and Solution Design」16%、「Governance, Risk, and Responsible Use」15%と続きます。コードを書く技術より、返ってきた結果を業務上正しく評価し、責任を持って運用に組み込む判断力を測る配分です。Architect – Foundationsは「Agentic Architecture & Orchestration」27%、「Claude Code Configuration & Workflows」20%、「Prompt Engineering & Structured Output」20%、「Tool Design & MCP Integration」18%、「Context Management & Reliability」15%で、単一のツール知識ではなく複数の要素を組み合わせる設計が主眼です。

まとめ

コースは無料なので、自分の役割に近いLevel 100から試して構いません。認定試験はCPN参加組織に所属していないと受けられず、受験料と再受験の待機期間もかかります。自分の組織が参加しているかを先に確かめてから、準備を始めると手戻りが少なくなります。

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