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advisor toolのモデル互換性 — executorごとに選べるadvisor一覧

advisor toolのモデル互換性 — executorごとに選べるadvisor一覧

advisor toolのexecutorとadvisorは自由に組めません。Sonnet 4.6以上かつexecutor以上の2条件、executor別の一覧、Sonnet 5.5がOpus 4.8以前を弾く理由を解説します。

このTipsでできること

advisor toolのexecutorとadvisorは、任意の組み合わせを選べません。無効な組み合わせを指定すると、リクエストは400で弾かれます。executorごとに選べるadvisorの一覧と、Opus 4.8以前がSonnet 5.5 executorで通らなくなる理由、Claude Managed Agentsでの設定の違いをまとめます。最小構成の実装はClaude APIのadvisor toolを実装する最小構成にあります。

互換性の基本ルール — advisorはSonnet 4.6以上、かつexecutor以上

判定条件は2つです。advisorはClaude Sonnet 4.6以上の性能を持ち、かつexecutorと同等以上の性能でなければなりません。どちらか一方だけでは組み合わせは成立しません。

たとえばexecutorがOpus 5のとき、Sonnet 4.6はadvisorの下限条件こそ満たします。しかしOpus 5より下位なので、executor以上の条件で落ちます。逆にexecutorをHaiku 4.5にすれば、Sonnet 4.6以上のモデルはすべてadvisorに選べます。

同格のモデル同士は、互いにadvisorになれます。Opus 4.7をexecutorにしてOpus 4.8をadvisorにする組み合わせも、その逆も有効です。

executor/advisorの組み合わせ表

executorごとに、advisorとして選べるモデルは次のとおりです。

executorモデルadvisorに選べるモデル
Haiku 4.5advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5 / Opus 4.8 / Opus 4.7 / Opus 4.6 / Sonnet 5.5 / Sonnet 5 / Sonnet 4.6
Sonnet 4.6advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5 / Opus 4.8 / Opus 4.7 / Opus 4.6 / Sonnet 5.5 / Sonnet 5 / Sonnet 4.6
Sonnet 5advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5 / Opus 4.8 / Opus 4.7 / Sonnet 5.5 / Sonnet 5
Sonnet 5.5advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5 / Sonnet 5.5
Opus 4.6advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5 / Opus 4.8 / Opus 4.7 / Opus 4.6 / Sonnet 5.5 / Sonnet 5
Opus 4.7advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5 / Opus 4.8 / Opus 4.7 / Sonnet 5.5
Opus 4.8advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5 / Opus 4.8 / Opus 4.7 / Sonnet 5.5
Opus 5advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5
Opus 5.5advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5
Fable 5advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5
Mythos 5advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1 / Mythos 5 / Fable 5 / Opus 5.5 / Opus 5
Fable 5.1advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1
Mythos 5.1advisorに選べるモデルMythos 5.1 / Fable 5.1

Haiku 4.5はexecutorにはなれますが、どのexecutorのadvisorにも出てきません。下限のSonnet 4.6を下回るためです。

表の包含関係から、モデルの序列を読む

公式ドキュメントの互換性表は、性能の順位ではなく有効なペアを列挙しています。ただし表の行どうしを突き合わせると、序列が導けます。モデルAのexecutor行にモデルBがあり、Bのexecutor行にAがなければ、AはBより下位です。

序列

表から導ける性能の序列(下位から上位へ)

  1. 1

    Haiku 4.5

    最下位です。advisorとしてはどこにも出てきません。

  2. 2

    Sonnet 4.6 → Opus 4.6

    Opus 4.6のexecutor行にSonnet 4.6は入りません。

  3. 3

    Sonnet 5 → Opus 4.7 / Opus 4.8

    Opus 4.6の行にSonnet 5があり、Sonnet 5の行にOpus 4.6はありません。Opus 4.7とOpus 4.8の行は一致し、同格です。

  4. 4

    Sonnet 5.5

    Opus 4.8の行にSonnet 5.5があります。Sonnet 5.5の行にOpus 4.8はありません。

  5. 5

    Opus 5 / Opus 5.5 / Fable 5 / Mythos 5

    Sonnet 5.5の行にこの4つがあり、4つの行は同じ内容です。

  6. 6

    Fable 5.1 / Mythos 5.1

    最上位です。互いにしかadvisorになれません。

モデル名のSonnet/Opusだけでは序列は決まりません。Sonnet 5.5はOpus 4.8より上位で、Opus 5より下位です。この序列は互換性の判定に使われるもので、ベンチマークの順位表ではありません。

Sonnet 5.5 executorではOpus 4.8以前が400になる

executorだけをclaude-sonnet-5-5に差し替えると、これまで通っていたadvisorが突然400 invalid_request_errorになることがあります。Sonnet 5.5がOpus 4.8・Opus 4.7・Opus 4.6・Sonnet 5・Sonnet 4.6より上位だからです。

Sonnet 5 executorの行にはOpus 4.8とOpus 4.7が入っています。同じadvisorでもSonnet 5.5に替えた瞬間に落ちます。直し方は、advisorをMythos 5.1・Fable 5.1・Mythos 5・Fable 5・Opus 5.5・Opus 5のどれか、またはSonnet 5.5自身に替えることです。

advisorの助言を平文で読めるのはどのexecutorか

advisorの助言が平文のadvisor_resultで返るか、暗号化されたadvisor_redacted_resultで返るかは、advisorモデルで決まります。暗号化で返すのはSonnet 5.5・Fable 5.1・Mythos 5.1・Opus 5.5・Opus 5・Fable 5・Mythos 5の7つです。表のそれ以外のモデルは平文を返します。

くらべる

助言を平文で読めるexecutor

advisor_result

平文を選べるexecutor

Haiku 4.5・Sonnet 4.6・Sonnet 5・Opus 4.6・Opus 4.7・Opus 4.8です。行にOpus 4.8などの平文advisorが含まれるので、助言を画面やログに出せます。

advisor_redacted_result

暗号化だけのexecutor

Sonnet 5.5・Opus 5・Opus 5.5・Fable 5・Mythos 5・Fable 5.1・Mythos 5.1です。選べるadvisorがすべて暗号化を返すため、クライアントでは助言を読めません。

暗号化ブロックの扱いは、advisorの助言が暗号化される仕組みにあります。次のターンでは、サーバー側が復号してexecutorのプロンプトに差し込みます。

なぜこの制約があるのか

advisorは、executorが自力で出す計画より質の高い助言を返す役です。advisorがexecutorと同等以下なら、相談しても同じ水準の判断が返るだけになります。

公式も、advisorの効果はexecutorの性能がadvisorに近づくほど小さくなると述べています。「executor以上」という条件は、この仕組みが意味を持つ範囲を表の形にしたものと読めます。互換性の説明には、下限がSonnet 4.6である理由は書かれていません。

無効な組み合わせを指定するとどうなるか

無効な組み合わせは、リクエスト時点で400 invalid_request_errorになります。エラー本文には、サポートされていない組み合わせが示されます。

{
  "type": "error",
  "error": {
    "type": "invalid_request_error",
    "message": "..."
  }
}

advisorの失敗が400になるとは限りません。設定したadvisorモデルが使えない場合は、リクエスト自体は失敗せず、advisor_tool_resultの中にmodel_not_foundが入ります。executorはその助言なしで続行します。逆にツール定義のmax_tokensにadvisorモデルの出力上限を超える値を入れると、こちらは400です。

Claude Managed Agentsでの設定はどう変わるか

Managed Agentsでは、tools配列ではなく、エージェントのマルチエージェント構成(roster)にadvisorを足します。ペアの有効・無効はMessages APIと同じ表で決まります。違いは、無効なペアが返る場面と、roster側の制約です。

{
  "name": "Backend engineer",
  "model": "claude-sonnet-5",
  "multiagent": {
    "type": "coordinator",
    "agents": [
      {"type": "advisor", "model": "claude-opus-5-5"}
    ]
  }
}

Sonnet 5 executorにOpus 5.5 advisorの組み合わせは、表の上では有効です。

  • 無効なペアはリクエスト時ではなく、エージェントを保存した時点で400の検証エラーになります
  • advisorのエントリはrosterに1つまでで、予約名anthropic.advisorを使います
  • advisorに相談できるのはセッションの主スレッドだけで、roster内の他のエージェントは相談できません。advisorのスレッドは同時スレッド数の上限にも数えられません
  • roster側にはmax_uses・max_tokens・cachingがありません
  • 助言はadvisor_tool_resultではなく、セッションのイベントストリームにagent.thread_message_receivedとして届きます
  • 暗号化を返すadvisorでは、メッセージ本文は[{"type": "redacted"}]のプレースホルダーです

executorとadvisorは別のモデルとして扱われる

ペアが有効でも、制限と課金はモデルごとに別々です。advisorのレート制限は、そのモデルを直接呼ぶ場合と同じバケットから引かれます。advisor側が詰まっても、結果ブロックにtoo_many_requestsが入るだけで、リクエストは続きます。executor側が制限に当たったときは、リクエスト全体がHTTP 429で失敗します。

Priority Tierもモデルごとに効きます。executorに契約があっても、advisorには及びません。advisorを優先枠で動かしたいなら、advisorモデルにも契約が要ります。

advisorを途中で外す場合も同じ考え方です。履歴にadvisor_tool_resultが残っていれば、次のターンでtoolsからadvisor toolだけを外しても、リクエストは通ります。ただしその履歴を通すには、ベータヘッダーを付け続けます。

プラットフォーム別の利用可否

advisor toolはClaude APIとClaude Platform on AWSでベータとして使えます。Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundryでは、モデルの組み合わせ以前にadvisor tool自体が使えません。Foundry環境の認証とSDKの違いは、ClaudeをMicrosoft Foundryで使う — 直接APIとの違いとSDK認証にあります。

組み合わせを選ぶときの指針

組み合わせの選び方として、公式は2つの出発点を挙げています。Sonnetを複雑なタスクで使っているなら、上位のadvisorを足します。Opusなら総コストは同程度か下がり、Fable 5.1なら品質の上積みが最大になります。Haikuから知能を一段上げたいなら、OpusかFableのadvisorを足します。Haiku単独よりコストは上がりますが、executorそのものを大きいモデルに替えるより安く済みます。効果はタスクで変わるので、自分のワークロードで測るのが前提です。

advisorの出力は、advisorモデルの料金で課金されます。表の中でOpus級から試し、足りなければFable 5.1へ上げる、という段階の踏み方もできます。

組み合わせの一覧を、アプリケーション側にハードコードするのはあまり向きません。Sonnet 5.5のように、モデル名や世代の新旧だけでは序列が読めないモデルもあります。モデルが増えるたびに表が変わるからです。400を検知し、エラー本文に出る組み合わせを見て対処する設計にしておくと、ラインアップの変化に追随しやすくなります。

Sonnet 5.5・Opus 5.5・Fable 5.1・Mythos 5.1のexecutorでは、tool_choiceのtoolとanyも弾かれます。advisorを強制する代わりに、プロンプトで促す方法はadvisor toolのHaikuナッジで通過率を7ポイント上げる実装にあります。

まとめ

組み合わせは、表のexecutor行を引くのが最短です。迷ったら、Sonnet 4.6以上かつexecutor以上という2条件で当てはめます。executorを替えるなら、advisorも新しい行から選び直す必要があります。

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