Claudeのモデル設定を変更する手順 — effortと拡張思考の切り替え方
モデル・effort・拡張思考は送信ボタン横のメニューで一括管理します。それぞれの変更手順と、Enterpriseで選択肢が消える原因、拡張思考が途中で止まる理由をまとめます。
claude.aiのチャット画面には、送信ボタンの隣に1つのメニューがあります。ここでモデル・effort・拡張思考という3つの設定をまとめて操作します。それぞれ別の設定に見えて実は同じ場所にあり、クリックする階層が違うだけです。
モデル・effort・拡張思考は同じメニューから操作する
送信ボタンの左隣に、現在選択中のモデル名とeffortレベルが表示されています。ここをクリックすると、モデルの切り替え・effortレベルの選択・拡張思考のオンオフの3つがすべて同じメニューの中に出てきます。
effortと拡張思考は似ているようで役割が違います。effortは応答1回あたりの丁寧さを段階で決める設定で、拡張思考は考える過程を展開表示するかどうかのトグルです。低いeffortでも拡張思考をオンにできますし、高いeffortでも拡張思考をオフにできるモデルがあります。組み合わせは自由で、どちらか一方だけを変えても構いません。
Enterpriseプランを使っていて、期待しているモデルやeffortレベルがメニューに出てこないことがあります。この場合は管理者がそのロール向けに無効化している可能性が高く、Claude組織のモデルアクセス制限とロール別の利用範囲設定で管理者側の設定を確認できます。
Claude Codeを使っている場合、モデルとeffortの切り替えはこの画面ではなくCLI側の操作です。コマンドでの切り替え方はClaude Codeの/modelにまとめています。この記事が扱うのはclaude.aiのチャット画面での操作です。
モデルを切り替える手順
- チャットを開始するか、既存のチャットを開く
- 送信ボタンの隣に表示されているモデル名をクリックする
- 一覧から使いたいモデルを選ぶ。表示されていないモデルは「その他のモデル」から追加で確認できる
- 選んだモデルが送信ボタン隣の表示に反映されていることを確認する
上位に出ていないモデルは「その他のモデル」から選べます。effortセレクターに対応するモデルはFable 5.1からSonnet 4.6までが公式に挙げられており、前の世代へ戻して挙動を比べることもできます。
モデルごとの性能・料金・向いている用途の比較はClaudeモデル比較で扱っています。どのモデルに切り替えるか迷う場合は、そちらを先に読むと判断が早くなります。
effortレベルを選ぶ手順
effortレベルはモデル名の下にある「Effort」から変更します。
- モデル名をクリックしてメニューを開く
- 「Effort」をクリックする
- 一覧から使いたいレベルを選ぶ
各モデルには推奨レベルがあり、メニュー上で「Default」と表示されます。レベルごとの目安は次の通りです。
| レベル | 向いている場面 |
|---|---|
| Low / Medium | 向いている場面日常的な質問や定型作業。利用量を抑えたいとき |
| High | 向いている場面品質と速度のバランスを取りたい標準的な用途 |
| xhigh(Extra high) | 向いている場面長時間のコーディング・エージェント作業。Opus 4.7以降のモデルで利用可能 |
| Max | 向いている場面正確さが最優先の、最も難しいタスク |
effortを上げるほど応答は丁寧になりますが、時間とトークン消費が増え、利用上限に早く到達します。上限の回復サイクルはClaude制限の回復は5時間ごと+週1回で確認できます。effortセレクター自体はFable 5.1・Opus 5・Sonnet 5・Fable 5・Opus 4.8・Opus 4.7・Opus 4.6・Sonnet 4.6で使えます。レベルごとの詳しい判断基準やAPI・Claude Codeでの設定場所はClaude effortとはにまとめています。
対応するレベルはモデルごとに違います。公式ドキュメントがxhigh対応として挙げているのはFable 5.1・Mythos 5.1・Fable 5・Mythos 5・Opus 5・Opus 4.8・Opus 4.7・Sonnet 5で、この一覧にOpus 4.6・Sonnet 4.6は含まれていません。メニューに表示される選択肢がそのモデルで使える上限なので、xhighを探して見つからない場合は、まずモデル側の対応状況を確認します。
拡張思考のオン・オフを切り替える手順
拡張思考は、Claudeが応答の前に考える過程を展開セクションとして見せるかどうかの設定です。effortとは独立した設定で、どちらも自由に組み合わせられます。
effortレベルを持つモデルでは次の手順で切り替えます。
- モデル名をクリックする
- 「Effort」の上にカーソルを合わせる
- 「Thinking」(モデルによっては「Extended」)のトグルを切り替える
effortレベルを持たないモデルでは、モデル名をクリックして「Extended」のトグルを直接切り替えます。
拡張思考を常にオフにできないモデルもあります。Fable 5.1はどのeffortレベルでも思考を無効化できず、APIから使う場合も同様です。Opus 5はhigh以下のeffortではAPIから無効化できますが、xhighとmaxでは無効化のリクエスト自体がエラーになります。
拡張思考がオンのとき、応答の上に処理時間を示すタイマー付きの「Thinking」インジケーターと、展開可能な「Thinking」セクションが表示されます。このセクションを開くと、Claudeがどう考えて結論に至ったかの要約を確認できます。
effortと拡張思考は何が違うのか
名前が似ているため混同しやすい2つの設定ですが、制御する対象が違います。
| 観点 | effort | 拡張思考 |
|---|---|---|
| 制御する対象 | effort応答全体の丁寧さ(テキスト・ツール呼び出し・思考量) | 拡張思考思考過程を展開表示するかどうか |
| オフにできるか | effortどのレベルにも自由に設定できる | 拡張思考Fable 5.1は常時オン。Opus 5はxhigh/maxでオフ不可 |
| 主な影響 | effort応答時間とトークン消費、利用上限への到達速度 | 拡張思考表示される情報量(思考の要約が見えるかどうか) |
| 単独で使えるか | effort拡張思考なしでも設定できる | 拡張思考effortの値を問わず組み合わせられる |
低いeffortで拡張思考だけオンにすれば、コストは抑えつつ思考過程だけ確認する使い方もできます。逆に高いeffortで拡張思考をオフにすれば、丁寧な応答を保ちながら思考セクションの表示だけ消せます(対応モデルに限る)。
長い資料を要約するときのように、応答の丁寧さより思考の進め方を確認したい場面では、effortは既定のまま拡張思考だけオンにするのが手早い方法です。コードレビューのように結果の正確さを最優先したい場面では、effortをxhighやmaxまで上げ、思考セクションは必要になったときだけ開けば十分です。日常的な雑談や短い質問では、両方とも既定値のままで速度を優先した方が使い勝手が良くなります。
タスクの難度に応じた設定の選び方
日常的な質問や簡単な情報収集、一般的な文章作成では既定値のままで十分です。effortや拡張思考を上げなくても品質は落ちず、低いeffortの方が利用量を長く保てます。設定を毎回いじる必要はなく、迷ったら既定値に戻すのが安全です。
数式の計算や証明、競技レベルのコーディング課題、複数ステップにまたがる技術的な問題、詳細な文書分析、包括的なプロジェクト計画などでは、effortを上げるか拡張思考をオンにするか、あるいは両方が有効です。Opus 4.7以降でのコーディング・エージェント作業はxhighから試すのが公式の推奨で、正確さが最優先の重い作業だけmaxに上げます。設定を上げる場合でも、プロンプト自体を具体的にしておくとeffortと拡張思考の時間が無駄になりません。
よくあるつまずき
期待しているモデルやeffortレベルがメニューに出てこない
Enterpriseプランでは、管理者がロールごとにモデルやeffortレベルを制限できます。表示されないのは不具合ではなく、管理者側の設定である可能性が高いです。組織の管理者に確認するか、Claude組織のモデルアクセス制限とロール別の利用範囲設定で制限の仕組みを確認してください。
Fable 5.1やOpus 5で拡張思考をオフにできない
Fable 5.1はどのeffortレベルでも拡張思考を無効化できない設計です。Opus 5はxhighとmaxのeffortでは無効化のリクエストがエラーになります。オフにしたい場合は、対応するeffortレベルまで下げる必要があります。
拡張思考の表示が途中で止まって続きが見えない
安全システムがリスクの高い内容と判断した場合に起きます。バグではなく意図した挙動なので、必要な情報が欠けている場合はプロンプトを言い換えて再度質問します。
モデルやeffortを切り替えると、それより前の応答も変わるか
変わりません。切り替えが反映されるのは次の応答からで、それ以前にClaudeが返した内容が書き換わることはありません。会話の途中でモデルを何度変えても、過去の応答はそのモデル・その設定で生成された時点のまま残ります。
まとめ
モデル・effort・拡張思考は、送信ボタン隣の1つのメニューにまとまっています。モデルの切り替えとeffortの選択はクリックの階層が1つ違うだけで、拡張思考のトグルはさらにその奥にあります。Enterpriseで選択肢が消えているときは管理者の制限を疑い、拡張思考が途中で止まるときは安全システムの挙動だと理解しておけば、設定画面での迷いはほぼなくなります。迷ったときは既定値からスタートし、応答に物足りなさを感じた場面だけeffortと拡張思考を個別に上げていくのが、無駄なトークン消費を避ける近道です。