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バンドルスキルと組み込みコマンドの違い — Claude Code

バンドルスキルと組み込みコマンドの違い — Claude Code

バンドルスキルはプロンプトベース、組み込みコマンドは固定ロジックです。見分け方、20個の一覧、バンドルワークフロー、名前が衝突したときの優先順位、止め方の選び方まで扱います。

バンドルスキルと組み込みコマンドは何が違うか

バンドルスキルは、Claude Code本体に同梱されたプロンプトベースの機能です。詳しい手順書がClaude自身に渡され、Claudeがツールを組み合わせて作業を進めます。組み込みコマンドの多くは、CLIに直接コードされた固定ロジックをそのまま実行します。

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バンドルスキル

/code-reviewや/debugが代表例です。手順書を受け取ったClaudeが、ファイルの読み書きやコマンド実行を自分で組み立てます。自作スキルと同じく、/に続けて名前を打って呼び出します。v2.1.199以降は/skill-a /skill-b 作業内容のように並べると、先頭の名前のスキルがすべて読み込まれ、後ろの文字列が各スキルに引数として渡ります。連鎖は6個までです。

CLIが直接動く

組み込みコマンド

/clearや/modelが代表例です。CLIに書かれた処理がそのまま走ります。Claudeの判断は挟みません。

見分けるには、公式コマンドリファレンスの一覧表でPurpose列を見ます。Skillと書かれていればバンドルスキル、何も書かれていなければ組み込みコマンドです。もう1種類のWorkflow表記は後の節で扱います。周辺コマンドの表示条件は/passesなど4つの使い方で扱います。

手元のv2.1.287で確認すると、スキルをまとめて無効にするフラグはヘルプの1行に出ています。

claude --version
claude --help | grep -A1 "disable-slash"

出力は次のとおりです(v2.1.287で確認)。

2.1.287 (Claude Code)
  --disable-slash-commands              Disable all skills

このフラグの扱いは--disable-slash-commandsの記事にあります。--bareとの関係は、後の「よくあるつまずき」に書いています。

表の20個に/plugin-authoringは入っていません。一覧ではSkill表記がなく、組み込みプラグインのスキルとして載っています。v2.1.287以降で使え、/pluginで無効にできます。Claude Code全体の中でスキルやコマンドがどんな役割を持つかはClaude Code完全ガイドで扱っています。

一覧には何個載っているか

数字

コマンドリファレンスの一覧表の内訳

  • 一覧の全行

    119

    エイリアスの行を含む

  • Skill表記

    20

    バンドルスキル

  • Workflow表記

    1

    /deep-researchのみ

  • 表記なし

    98

    組み込みコマンドなど。/reviewや/plugin-authoringを含む

表の行数

バンドルスキルは次の20個です。自作スキルの書き方を知っていれば、中身が「Claudeへの指示文」だと想像しやすくなります。

コマンドできること使える条件・補足
/artifact-capabilitiesできることアーティファクトが使える実行時機能(コネクタ呼び出し、ファイルのダウンロード提供など)のリファレンスを読み込む使える条件・補足アーティファクトが使えるセッション
/artifact-diagrammingできることアーティファクトに図を描くときの指針を読み込む。ライトとダークの両方で読めるインラインSVGの書き方を含む使える条件・補足v2.1.221以降
/batchできることコードベース全体の変更を5〜30個の独立した単位に分け、承認後にワークツリーごとのバックグラウンドサブエージェントで実装・テストする使える条件・補足gitリポジトリかWorktreeCreateフック。リポジトリ外はv2.1.281以降
/claude-apiできることプロジェクトの言語向けにClaude APIとManaged Agentsのリファレンスを読み込む使える条件・補足anthropicのimportがあるコードでは自動でも起動する
/claude-in-chromeできることブラウザーでのテストやフォーム入力などをClaudeに任せる使える条件・補足Chrome連携が有効なセッション(claude --chromeなど)
/code-reviewできること差分やPR、パスを指定してレビューする。low〜ultraの水準と--fix・--commentを選べる使える条件・補足エイリアスは/review。v2.1.215以降は手動呼び出しが基本
/datavizできることグラフやダッシュボードの形・色の選び方を示す使える条件・補足なし
/debugできること今のセッションのデバッグログを有効にし、ログを読んで切り分ける使える条件・補足--debugなしで起動した場合、有効にした時点以降のログだけが対象
/designできることUIモックアップや画面遷移をClaude Designのキャンバスに下書きする使える条件・補足v2.1.265以降。アーティファクトが使えるアカウントとセッション
/design-syncできることリポジトリのReactデザインシステムをClaude Designへアップロードする使える条件・補足Anthropic APIのみ
/doctorできることインストール・設定・未使用のスキルやMCPサーバーなどを診断し、確認を取ってから直す使える条件・補足エイリアスは/checkup
/fewer-permission-promptsできること過去の読み取り専用コマンドから許可リストを作り、確認の回数を減らす使える条件・補足なし
/loopできることプロンプトを決めた間隔(または自己ペース)で繰り返し実行する使える条件・補足エイリアスは/proactive
/runできることアプリを実際に起動し、変更が動くところまで確かめる使える条件・補足詳細は/runコマンドの記事
/run-skill-generatorできること起動手順をプロジェクトごとのスキルとして記録し、/runと/verifyに覚えさせる使える条件・補足詳細はrun-skill-generatorの記事
/simplifyできること変更箇所を再利用・簡略化・効率・抽象度の4観点で並列にレビューし、修正まで行う使える条件・補足なし
/slidesできること依頼文からClaude Slidesのスライドを作る使える条件・補足v2.1.265以降。アーティファクトが使えるアカウントとセッション
/update-configできること「このコマンドを許可して」のような依頼から該当のsettings.jsonを編集する使える条件・補足テーマやモデルは/configの担当
/verifyできることテストや型チェックに頼らず、ビルド・起動・観察で変更を確かめる使える条件・補足呼び出しは手動のみ
/workflow-authoringできること動的ワークフローのスクリプトを書くためのリファレンスを読み込む使える条件・補足ワークフロー有効時のみ。v2.1.248以降

表にある「使える条件」は、利用形態によって使えない場合があります。/design・/slides・/design-syncは、外部基盤では使えません。対象はAmazon Bedrock・Google Cloud's Agent Platform・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWSです。アーティファクトとclaude.aiへの到達が必要なためで、Anthropic APIでは動きます。/design-syncはClaude appsゲートウェイ経由でも使えず、初回の同期は大きなリポジトリで数時間かかることがあります。/design-syncと対になる/design-loginは、スキルではない組み込みコマンドです。

呼び出しが手動に変わったのはいつか

バンドルスキルは、Claudeが関連性を見て自動で呼ぶものと、ユーザーが打ったときだけ動くものに分かれます。実行に時間とトークンを使う/verifyと/deep-researchは後者で、/code-reviewも通常は手動です。/doctorもv2.1.205で扱いが変わっており、古い情報と食い違いやすい点です。

あゆみ

扱いが変わったバージョン

  1. v2.1.205/doctorがバンドルスキルになる

    それまでは組み込みコマンドで、診断画面を開くコマンドでした。

  2. v2.1.215/verifyと/code-reviewが手動呼び出しになる

    それ以前はClaudeが自分の判断でこの2つを実行することもありました。

  3. v2.1.218/deep-researchが手動呼び出しだけになる

    それ以前はClaudeが自分で開始する場合がありました。

  4. v2.1.246/code-reviewが一部の環境で自律起動できる

    Bedrock・Vertex AI・Foundry、Claude appsゲートウェイ経由、テレメトリや必須でない通信を止めた環境が対象です。

バンドルワークフローは何が違うのか

一覧のWorkflow表記は/deep-researchだけです。複数の角度でウェブ検索を広げ、見つけた出典を相互に検証し、1本の出典付きレポートにまとめます。検索ツール(WebSearch)が使える環境が前提です。

バンドルスキルはClaudeがその場でツールを使うプロンプトです。ワークフローは複数のフェーズにわたり、多数のサブエージェントをバックグラウンドで走らせます。セッションは塞がれず、進行状況は/workflowsで見ます。一覧で対象を選んでxを押すと、開かずにそのワークフローを止められます。結果は1本のレポートで返り、途中の発言を逐一追う形にはなりません。

ワークフローを止める設定は、バンドルスキルの設定とは別にあります。CLAUDE_CODE_DISABLE_WORKFLOWS=1を起動時に与えるか、管理設定でdisableWorkflowsをtrueにします。止めると、/deep-researchのようなバンドルワークフローに加えて/workflow-authoringも使えなくなります。ultracodeキーワードによる実行や、/effortのUltracodeトグルも消えます。動いている最中のワークフローは、そのまま続きます。

名前が衝突したらどちらが動くか

自作のスキルとバンドルスキルが同じ名前になった場合は、自作が動きます。プロジェクトの.claude/skills/code-review/にスキルを置くと、バンドルの/code-reviewはそちらに置き換わります。置き換わるのは名前そのものだけで、エイリアスの/reviewは元のバンドルスキルのままです。

ほかの衝突は、公式の優先順位表のとおりです。同じ名前のスキルが複数の場所にあるときの結果をまとめます。

優先順位

同名のものが複数あるときに動くもの

  • エンタープライズ・パーソナル・プロジェクト

    エンタープライズがパーソナルに、パーソナルがプロジェクトに勝ちます。deployが~/.claude/skills/と.claude/skills/の両方にあれば、/deployは個人側が動きます。

  • スキルと.claude/commands/のファイル

    同名ならスキルが動きます。

  • プラグインのスキル

    /プラグイン名:スキル名という名前空間を持つので、他の場所のスキルと衝突しません。skillOverridesも効かず、/pluginで管理します。

プラグインのスキルの短い名前(/名前)でも、組み込みコマンドの名前は使えません。非対話セッションではhelpとfeedbackだけは予約されず、プラグインスキルが短い名前のまま動きます。/loginのような端末専用の組み込みコマンドの名前は、そのセッションでも予約されたままです。

どの止め方を選ぶか

バンドルスキルを止める方法は3つあり、止める範囲が違います。まとめて止めるなら、settings.jsonでdisableBundledSkillsをtrueにします。

{
  "disableBundledSkills": true
}
使い分け

止め方と範囲

  • disableBundledSkills

    バンドルスキルとバンドルワークフローがセッションから消えます。/initのような組み込みコマンドは入力できますが、Claudeからは見えなくなります。自作・プラグイン・.claude/commands/のスキルには影響しません。

  • CLAUDE_CODE_DISABLE_BUNDLED_SKILLS=1

    効果は設定と同じで、そのセッションだけです。どちらか一方が止めた状態を、もう一方が戻すことはできません。

  • skillOverrides

    スキル1つずつの状態を決めます。"on"・"name-only"・"user-invocable-only"・"off"の4値で、Claudeへの見せ方と/メニューへの出し方が変わります。

skillOverridesの値ごとの違いはskillOverridesの記事にあります。今読み込まれているスキルは/skillsコマンドの記事で、使われていないものは/skill-doctorの記事で確かめられます。端末のセットアップ診断の側は/doctorの記事が詳しいです。

Claudeが自分で呼べるコマンドの範囲

Claudeがタスクの途中でコマンドを呼ぶ経路が、Skillツールです。frontmatterにdisable-model-invocation: trueがない限り、スキルはClaudeが自分の判断で呼べます。バンドルスキルにも同じ既定が当てはまり、/debugのようなスキルは既定ではClaudeが自分で呼べます。

例外が/code-reviewです(扱いの変化は上の年表)。

組み込みコマンドは基本的に対象外ですが、/initと/security-reviewはSkillツール経由で使えます。/compactなどは使えません。「組み込みコマンドだからClaudeは呼べない」とは言い切れず、個別に許可された一部だけが例外になっています。Claudeが特定の組み込みコマンドを自分で実行しない理由は、この境目で説明できます。

スキルを全部止めたいときは、/permissionsでSkillツールをdenyにする方法もあります。

よくあるつまずき

  • 同期スキルが/名前で動かない: claude.aiから同期されたスキルは、短い名前が組み込みコマンドやバンドルスキルと重なると負けます。/名前は組み込みコマンドなどが取るので、同期スキルは/anthropic-skills:名前という完全名で呼びます
  • --bareで起動したらClaudeがスキルを使わない: --bareのヘルプには「Skills still resolve via /skill-name」とあり、名前を打てば呼べます。ただしv2.1.286以降、このモードのClaudeには使えるスキルの一覧が渡されません。--add-dirで足したフォルダーのスキルも同じです

まとめ

古い記事にある「/doctorは組み込みコマンド」「/code-reviewはClaudeが勝手に動かす」は、今はバージョンで扱いが変わっています。手元のclaude --versionと公式の一覧表で照らし合わせる選択肢があります。

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