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Ctrl+Sでプロンプト入力をスタッシュ・復元する

Ctrl+Sでプロンプト入力をスタッシュ・復元する

Ctrl+Sで入力中のプロンプトを退避・復元する仕組みと、Ctrl+Cやrewindとの使い分け、Ctrl+Rのフルスクリーン検索や/statsで役割が変わる注意点を扱います。

Ctrl+Sは、入力欄に書きかけのプロンプトがあるときに押すと、その内容をまるごと退避して入力欄を空にするキーです。空の入力欄でもう一度押すと、退避していた文章がカーソル位置や貼り付け内容ごとそのまま復元されます。長い指示を打っている途中で別の作業に手を出したいときに、下書きを崩さず一時的に手を離せる操作です。ただしClaude Codeの中では、同じCtrl+Sでも画面によって役割がまったく別物になる場面があるので、あわせて押さえておくと迷いません。

Ctrl+Sでプロンプト入力をスタッシュ・復元する仕組み

Ctrl+Sの動作は「入力欄に文字があるかどうか」で切り替わります。文字が入っている状態で押すと、その内容を退避して入力欄を空にします。空の状態でもう一度押すと、直前に退避した文章・カーソル位置・貼り付けた画像などの添付内容を、まとめて元どおりに復元します。

「カーソル位置ごと復元される」という点は地味に見えて実用上の効果が大きい仕様です。文章の途中にカーソルを置いたまま退避すれば、復元後もカーソルは同じ位置に戻るので、文末に戻ってから読み直して打ち直す手間がありません。長い指示の途中の1単語を直すためだけに退避した場合でも、復元直後からその場で編集を再開できます。

この退避・復元自体は、クラシックレンダラーとフルスクリーン表示のどちらでも同じように動きます。描画方式によって挙動が変わるのは後述するCtrl+R検索ダイアログの中だけで、メインの入力欄におけるCtrl+Sの基本動作はレンダラーを問わず共通です。

公式ドキュメントに書かれているのは「入力欄の内容を退避する」「退避した内容を復元する」という単一動作の説明で、複数の下書きを並行して退避しておく仕組みには触れられていません。復元したあとに別の文章を打って再度Ctrl+Sを押すと、新しく打った文章に置き換わるかたちで退避されるようです。複数行にわたる長文でも、改行を含めた入力全体が1回の操作でまとめて退避・復元の対象になります。

公式ドキュメントではCtrl+KCtrl+UCtrl+Yとスタッシュ(Ctrl+S)は別項目として説明されており、扱う対象も行の一部の削除履歴と入力全体という違いがあります。

この機能には過去にいくつかの不具合があり、修正版が出ています。v2.1.19(2026年1月23日)では貼り付けたテキストの内容が復元時に失われる不具合が修正されました。この時点ですでにスタッシュ機能自体は存在していたことになります。v2.1.69(2026年3月5日)では、Claudeが作業中に別のメッセージを送信すると退避内容が消える不具合が修正されました。さらにv2.1.257(2026年9月1日)では、バックグラウンドで開いたセッションがアイドル化・停止後の再開を経ると退避内容が失われる不具合も修正されています。いずれも現行のclaude --versionで最新化していれば解消済みです。

どんな場面でスタッシュが効くか

書いている途中の長い指示をいったん脇に置きたい場面で使います。たとえば、複雑な調査依頼を打っている最中に急ぎの短い確認だけ先に送りたいとき、Ctrl+Sで下書きを退避してから短い方を打って送信し、送信後にもう一度Ctrl+Sを押せば元の下書きへそのまま戻れます。上矢印でも過去に送信済みのプロンプトは呼び出せますが、それは「送信済みの履歴」を対象にした操作です。まだ送信していない下書きを安全に脇へ置ける操作はCtrl+Sだけです。

コードや長いエラーログを貼り付けたあとに文章を整えている途中で、/status/contextのような別のコマンドを先に打ちたくなることもあります。貼り付けた内容ごと退避できるので、貼り付け直しの手間なく作業を挟めます。

レビュー観点を箇条書きで積み上げているような、書き直すと時間がかかる下書きほど恩恵は大きくなります。Ctrl+Cでクリアしてしまうと、同じ文章をもう一度組み立て直す必要があります。Ctrl+Sなら退避した時点の状態(改行位置や貼り付けた画像の位置を含む)がそのまま戻ってくるので、書き直しの手間そのものが発生しません。たとえば、スクリーンショットを貼り付けながら箇条書きで指摘事項をまとめている途中に、急ぎの別件への返信を挟みたくなった場合でも、Ctrl+Sで退避すれば貼り付けた画像ごとそのまま保持されるので、戻したときに画像を貼り直したり、積み上げた文章をもう一度打ち直したりする手間は発生しません。

入力を消す・戻す操作の使い分け

Claude Codeには入力を消す・戻す操作がCtrl+S以外にも複数あり、見た目の結果が似ているため混同しやすいところです。どれも「入力欄が空になる」という結果は同じでも、消えた内容がどこにどう残るか、戻す手段は何かがそれぞれ違います。

操作起きること向いている場面
Ctrl+S起きること入力欄の内容全体(カーソル位置・貼り付け内容込み)を退避してクリア。空の状態でもう一度押すと復元向いている場面送信前の長い下書きを崩さず一時的に手を離したいとき
Ctrl+C(1回目)起きること入力欄をその場でクリアするだけ。退避も履歴保存もされない向いている場面書きかけの文章をまるごと捨てて打ち直したいとき
Escを2回(入力ありのとき)起きること入力をクリアし、消した内容を入力履歴に保存する。Up矢印で呼び戻せる向いている場面クリアはしたいが、あとで同じ文面に戻れる保険を残したいとき
Ctrl+_(またはCtrl+Shift+-)起きること直前の1回の編集操作だけを取り消す。取り消せる範囲は1手分向いている場面消しすぎた・打ち間違えた直後に1手だけ戻したいとき
Up矢印(カーソルが先頭行にあるとき)起きること送信済みの過去プロンプトを1件ずつ呼び出す。今の下書きは保護されず置き換わる向いている場面少し前に送った文面を検索せずそのまま呼び戻したいとき

Ctrl+SEscを2回押す操作は、どちらも「クリアして後で戻せる」点が似ています。違いは戻し方です。Esc2回はクリアした内容を入力履歴に積むだけなので、Up矢印で他の履歴と同列に遡って探す必要があります。Ctrl+Sは専用の1枠に退避するので、Ctrl+Sをもう一度押すだけで迷わず戻れます。空の入力欄でEscを2回押すと、クリアではなくrewindメニューが開く点も別の挙動なので、押す前に入力欄が本当に空かを確認してください。

もう1点、Esc2回と違い、Ctrl+Sで退避した内容が入力履歴に積まれるとは公式ドキュメントに書かれていません。取り出す手段はCtrl+Sをもう一度押すことだけなので、退避したこと自体を忘れてしまうとUp矢印を何度押しても出てきません。退避は「一時的に脇へ置く」操作であり、「消してもいつでも履歴から拾える」保険ではない、という前提で使うのが安全です。

Ctrl+Sは画面によって役割がまるで違う

メインの入力欄で押すCtrl+Sは、ここまで説明した退避・復元の機能です。ところがCtrl+R履歴検索フルスクリーン表示で開いているときは話が別です。検索ダイアログの中でCtrl+Sを押すと、検索範囲が「このセッション → このプロジェクト → 全プロジェクト」の順に切り替わるだけで、プロンプトの退避は起きません。この検索ダイアログでの挙動自体はCtrl+R履歴検索の記事で詳しく扱っています。

/stats/usageの画面でもCtrl+Sは別の役割を持ちます。ここでは表示中の統計情報のスクリーンショットをクリップボードにコピーするキーです。v2.1.84(2026年3月26日)で全ビルドで動作するよう修正されたうえに処理が16倍高速化され、v2.1.132(2026年5月6日)ではLinux/X11環境でコピー中にハングする不具合も修正されました。プロンプトの退避とは無関係の機能なので、/statsを開いた状態のまま退避したつもりでCtrl+Sを押しても、プロンプトは戻ってきません。

画面・文脈Ctrl+Sの役割
メインの入力欄Ctrl+Sの役割入力中のプロンプトを退避・復元する
フルスクリーン表示のCtrl+R検索ダイアログCtrl+Sの役割検索範囲(セッション/プロジェクト/全体)を切り替える
/stats/usage画面Ctrl+Sの役割表示中の統計情報のスクリーンショットをコピーする

claude agentsサブコマンドにも独立したAgentsコンテキストがあり、v2.1.257(2026年9月1日)からこの文脈専用のCtrl+S割り当てがkeybindings.jsonで個別に設定できるようになりました。この文脈での具体的な動作そのものは公式changelogに明記されていませんが、claude agentsを使わない限りは意識する必要のない話です。

よくある質問

バックグラウンドで開いたセッションでもスタッシュは同じように使えますか

使えますが、v2.1.257より前のバージョンには、バックグラウンドで開いたセッションがアイドル化したり、一度停止してから再開したりすると退避内容が失われる不具合がありました。この不具合はv2.1.257(2026年9月1日)で修正済みなので、それ以降のバージョンであれば通常のセッションと同じように扱えます。

Claudeが作業している最中に別のメッセージを送ると、退避した内容は消えますか

現行バージョンでは消えません。v2.1.69(2026年3月5日)より前は、Claudeが応答を作成している最中に別のメッセージを送信すると、退避していた内容が消えてしまう不具合がありましたが、この不具合は修正済みです。

退避中に別のメッセージを送信すると、送信後に自動で元の下書きへ戻りますか

戻りません。退避した内容が入力欄に戻ってくるのは、空の入力欄でCtrl+Sをもう一度押したときだけです。送信後に自動で復元される仕組みは無いので、下書きに戻りたい場合は自分でCtrl+Sを押す操作が必要です。

Vimモードでも同じように使えますか

使えます。ほとんどのCtrl系ショートカットはVimモードを素通りしてキーバインドシステムに届く仕組みになっているため、Ctrl+Sのスタッシュ・復元もモードを気にせず同じように動作します。

まとめ

Ctrl+Sは入力欄に文字があれば退避してクリアし、空の状態でもう一度押せばカーソル位置や貼り付け内容ごと復元する、1枠だけのスタッシュ機能です。似た「入力を消す・戻す」操作であるCtrl+CEsc2回・Ctrl+_とは保存される情報と戻し方が違うので、下書きを安全に脇へ置きたいときはCtrl+Sを選びます。ただし同じキーでもフルスクリーン表示のCtrl+R検索ダイアログでは検索範囲の切り替え、/stats/usage画面ではスクリーンショットのコピーと、画面によって役割がまったく変わる点には注意してください。「今どの画面にいるか」を意識するだけで、意図しない動作に戸惑う場面は減らせます。ショートカット全体の一覧はClaude Codeショートカット一覧にまとめています。

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