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Can't reach your computerで既存会話の再開だけが固まるとき

Can't reach your computerで既存会話の再開だけが固まるとき

Claude Codeのデスクトップアプリで、過去の会話を開くと「Can't reach your computer」のまま送信が進まない。新規会話は繋がる場合の切り分けと、報告されている原因を書きます。

Claude Codeのデスクトップアプリ(Codeタブ)で過去の会話を開くと、Can't reach your computer — It may be asleep or offline. This session will reconnect when it's back. と出て、送信が Sending... のまま進まない。新しい会話を開くと同じマシンで普通に繋がる。この組み合わせの報告が、GitHubのissue #94229に上がっています。

結論を先に書きます。この現象はissueがopenのままで、公式の修正版も案内も出ていません。報告者の1人が「セッションの一覧(インデックス)が壊れていた」と書いていますが、これは利用者の自己申告です。まず公式の切り分けで本当にスリープやオフラインでないかを確かめ、それでも既存会話だけが固まるなら、この報告に当てはまる可能性があります。

報告されている症状と環境

issue #94229は2026年9月14日に立てられ、ラベルは bug / platform:windows / area:desktop です。本文に書かれた事実は次のとおりです。

  • 既存の会話を再開すると、上の Can't reach your computer が出て消えない
  • 送信は Sending... のまま止まる
  • 同じマシンで新規会話を開くと、すぐ接続できる
  • 環境はWindows 10 Pro(10.0.19045)、Claude Codeデスクトップアプリ(Codeタブ)

期待される動きとして、再開した会話も新規会話と同じ経路でローカルマシンに繋がることが挙げられています。

コメントは2件で、どちらも同じ症状の報告です。

数字

issueに寄せられた同症状の報告

  • macOS

    26.6.2

    Claude for Mac 1.52386.6

  • Windows 11

    1.52386.6

    Claude Desktop

いずれも2026年9月14〜15日のコメント

macOSとWindows 11のどちらでも、アプリのバージョンは1.52386.6と書かれています。OSをまたいで出ているので、Windows固有の不具合と決めつけられません。ラベルが platform:windows なのは、起票時の環境がWindowsだったためと読むのが自然です。

この文言の公式な意味

Can't reach という文言自体は、Remote Controlのトラブルシューティング節に載っています。claude.ai/codeやデスクトップアプリで Remote Control disconnected や Can't reach が出たら、ブラウザやアプリがパソコン側のClaude Codeと連絡できなくなった、という意味です。

ここで大事なのは、どちらの表示も「Claudeやサブエージェントがまだ作業中かどうか」を伝えないことです。パソコン側でClaude Codeの状態を見て、次のように分けます。

切り分け

パソコン側で見る順番

  1. QClaude Codeのプロセスが動いている?
    答えが止まっている

    起動し直して、セッションを復帰させます。停止後に戻す手順は、Remote Controlのページにある「サーバー停止後にセッションを再開する」の節です。

    答えが動いている
  2. Q`Remote Control disconnected` の行が出ている?
    答えが出ている

    その行が示す理由ごとに、再接続の手順が分かれています。行の理由を読んで、対応する節に従います。

    答えが出ていない

動いていて失敗表示も出ていないなら

対話セッションは、マシンが起きてオンラインに戻れば自動で再接続します。操作は不要です。

claude remote-control(サーバーモード)で起動していた場合だけ事情が違います。ネットワークに繋がらない状態が約10分続くと、Claude Code側があきらめてプロセスが終了します。この場合は claude remote-control を実行し直して、新しいセッションを始めます。対話セッションは停止が長引いても再試行を続け、ネットワークが戻れば自分で再接続します。

対話セッションがVPNやネットワークの切り替え後にHTTP 403を返され続けるときは、最大3分再試行したあと切断され、その理由に拒否した側(ネットワークの出入口か、手元のプロキシ・VPN・ファイアウォール)が書かれます。could not reach the Remote Control server for about 30 minutes で切れた場合は、/remote-control を実行して繋ぎ直します。

ここまでの切り分けは、パソコンが本当にスリープやオフラインだった場合の話です。issueの症状は「同じマシンで新規会話は繋がる」ので、ネットワークや電源の問題では説明がつきません。公式の手順で動いていると確認できたあとに、次の節へ進みます。

新規は繋がり、既存だけ失敗するときの見方

新規会話と既存会話の違いは、前者が何も持たず、後者が「保存済みの会話の記録」を引き継ぐ点です。ここから、疑える場所を絞れます。

観察示唆すること
新規会話もすべて失敗する示唆することアプリ全体の接続やログインの問題。issueとは別の症状
新規は成功、特定の既存会話だけ失敗示唆することその会話の記録または一覧側の問題
新規は成功、既存会話がすべて失敗示唆すること会話の一覧(インデックス)全体の問題。issueの報告に近い

issueの報告者は後者の2行にあたります。2件目のコメントを書いた人は、既存セッションを接続し直せたと報告しています。その人の説明は、原因は「インデックスが壊れていた」ことで、Claude自身が問題を見つけ、添付したスクリプトの変形で直した、というものです。セッションのタイトルもこのスクリプトで作り直され、元のタイトルとは限らないとも書かれています。

注意点が3つあります。

  • このスクリプトはAnthropicが配布したものではなく、利用者がClaudeに作らせたものの変形です
  • 報告者自身が「自己責任で」と書いています
  • どのファイルをどう書き換えるのかは、コメント本文に説明がありません

同じ症状でも、他の環境で同じ原因だとは確かめられていません。中身を読めない状態でスクリプトを実行する前に、まず会話の記録を別の場所へコピーして退避してください。

退避先の探し方には根拠が薄い部分があります。CLIで作った会話の記録は、フック(hooks)に渡される入力の例で transcript_path が ~/.claude/projects/ 以下の .jsonl ファイルを指しています。一方、Desktopの会話の保存場所は、公式ドキュメントに載っていません。見つかった .jsonl を丸ごとコピーしておけば、少なくともCLI側の記録は守れます。

同じ「会話が開けない」でも、Failed to load session は別の症状です。こちらは選んだフォルダがもう存在しない、Git LFSが必要なリポジトリでLFSが入っていない、ファイルの権限で読めない、のいずれかが公式に挙げられています。フォルダを選び直すか、アプリを再起動して試す手順が案内されています。Can't reach が出ていて新規会話が繋がるなら、まずこちらではありません。

手元でできる確認

issueに回避策は載っていないので、副作用の小さい確認から順に試します。いずれも会話の記録を消さない操作です。

  1. アプリのバージョンを確認する。macOSはClaude > About Claude、WindowsはHelp > About Claudeで、バージョン番号をクリックするとコピーできます
  2. 更新を確認する。macOSはClaude > Check for Updates…、WindowsはHelp > Check for Updates… です
  3. アプリを完全に終了してから開き直す。ウィンドウを閉じるだけでは足りません
  4. 既存会話を開き、/status でCodeタブのClaude Codeのバージョンを見る。CodeタブはCLIとは別のコピーで動くので、ターミナルの claude とバージョンが違うことがあります

CLIで同じ会話が開けるなら、原因はデスクトップ側の一覧にある可能性が上がります。Desktopは /resume でCLIから始めたセッションを一覧から選べるので、CLIで作った会話を取り込む形でも試せます。

/resume

CLIでの再開の詳細は/resumeコマンドの解説にあります。ただし、/resume をCLIとDesktopのどちらで使っても、報告された「インデックス破損」が直るかは確かめられていません。

Remote Controlをオフにして切り分ける

Can't reach はRemote Controlの文脈で説明される文言です。デスクトップアプリは、新規セッションを自動でRemote Controlに繋ぐ設定を持っています。Settings > Claude CodeのConnect new sessions to Remote Controlです。

この設定は、すでに作られた会話の状態を直すものではありません。ただ、この文言はRemote Controlの表示として説明されているので、次の点は切り分けとして試せます。

  • 既存会話のセッション詳細パネルで、Remote Controlのスイッチが入っているかを見る
  • 入っているなら一度オフにして、送信が通るかを試す

オフにすると、その会話は他の端末の一覧に出なくなります。この操作で直ったという報告はissueにありません。切り分けの手段としてのみ使ってください。

Remote Control側の典型的な失敗は、別の記事にまとめています。ログインの更新に失敗する場合は「couldn't refresh your login」の原因と対処、更新の警告は「could not renew」警告と26時間の猶予、スリープ中の再試行は「Connection lost while your computer was asleep」の意味が対象です。今回の症状は、これらのどれにも当てはまらない「新規は繋がる」点が特徴です。

issueを追うときに見る点

issueには報告者3人の書き込みしかなく、Anthropic側の返信やラベルの変更は見当たりません。状態を追うときの観点は2つです。

  • issueが closed になったとき、修正されたバージョンが書かれているか
  • 自分の環境(OS・アプリのバージョン)が、報告の1.52386.6と近いか

同じ症状で報告するなら、OS、アプリのバージョン、/status のClaude Codeバージョン、新規会話が繋がるかどうかを書くと、他の報告と照らし合わせやすくなります。

まとめ

Can't reach your computer は、本来はパソコンがスリープかオフラインのときの表示です。ところが新規会話が繋がるのに既存会話だけ固まる場合は、その説明に合いません。issue #94229では、会話の一覧が壊れていたという利用者の報告があり、公式の修正は出ていません。まず公式の切り分けとアプリの更新を試し、会話の記録を退避してから、出所の分からないスクリプトの実行を判断してください。

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