Claude Codeの権限プロンプトにTabでコメントを添える方法
権限プロンプトでYesかNoにTabを押すとコメント欄が開きます。Yesなら実行後に、Noなら拒否理由としてClaudeに届きます。キーの動きと、欄が出ない場面を解説します。
権限プロンプトで「Yes」か「No」に合わせて Tab を押すと、Claudeに宛てたコメント欄が開きます。承認するときは「実行していい。ただし次はこうして」、拒否するときは「やらない理由はこれ」と、その場で一言添えられます。
コメントの届き方は、答えによって違います。Yesなら実行後に、Noなら拒否の理由として届きます。この記事では、欄を開いてから閉じるまでのキーの動き、コメントを付けられない場面、v2.1.235で直った Shift+Tab の挙動を扱います。
Tabでコメント欄を開く
Claude Codeの権限プロンプトは、実行しようとしている内容の下に選択肢を並べます。Bashコマンドのプロンプトなら、Yes、Yes, and don't ask again、Noといった並びです。Bashのプロンプトでは、画面下のフッターに「Esc to cancel」と「Tab to amend」の2つのキーが並びます。amendが、コメントを添える操作に当たります。
使い方は次の3手です。
コメントを添えて答える流れ
- 1
Yes か No に合わせる
矢印キーで、答えたい選択肢にカーソルを置きます。
- 2
Tab を押して欄を開く
その選択肢の位置にコメント欄が開きます。
- 3
書いて Enter
コメントを入力して
Enterを押すと、答えとコメントが一緒に送られます。
対象は、Bash、PowerShell、ファイル編集、MCPツールのプロンプトを含む、ほとんどの権限プロンプトです。対象外の場面は後の節にまとめます。
欄が開いているときのキーの動き
欄が開いている間に押せるキーは3つです。
| キー | 動き |
|---|---|
Enter | 動きコメントを付けて答えを送る。欄が空なら、コメントなしの答えとして送る |
Tab | 動き答えずに欄を閉じる。入力した文字は残り、その選択肢で答えたときに送られる |
Shift+Tab | 動きファイル編集のプロンプトでは、Tab と同じく欄を閉じる |
Tab は開閉のトグルです。コメントを書きかけて「やはり別の選択肢にしよう」と思ったときも、文字は消えません。同じ選択肢に戻って答えれば、書いた内容はそのまま送られます。キー一覧の側にも、Tab は「権限の答えにコメントを添える」キーとして載っています。
もう1つ覚えておきたいのが Esc です。Esc は動作を拒否するキーで、コメントなしの「No」と同じ扱いになります。コメントを残したい拒否は、Esc ではなく「No」で Tab を押します。
YesとNoでコメントの届き方が違う
コメントはどちらの答えでも送れますが、届くタイミングと役割が違います。
コメントの届き方
Yes にコメント
Claude Codeは先に動作を実行し、結果が返った後でコメントをClaudeに送ります。実行前に止める効果はありません。
No にコメント
コメントは拒否の理由としてClaudeに送られ、Claudeは作業を続けます。同じ操作を繰り返さず、理由に沿って別の手を探せます。
Yesのコメントが実行の後に届く点は、使い方に響きます。「このコマンドは実行していいが、--force は付けないで」のように、実行内容そのものを変える指示は、Yesのコメントでは間に合いません。変えたいなら、Noで理由を書き、Claudeにやり直させます。
例えば、次のように使い分けます。以下は使い方の例で、Claudeの実際の応答を示すものではありません。
| 場面 | 答え | コメントの例 |
|---|---|---|
| 内容は問題ないが、次回の方針を伝えたい | 答えYes | コメントの例今後このリポジトリのテストは npm test -- --run で実行して |
| 方針が違うので別の手段を取らせたい | 答えNo | コメントの例本番DBには触らず、ローカルのSQLiteで再現して |
| 範囲が広すぎる | 答えNo | コメントの例変更は src/auth/ の中だけにして。他のディレクトリは触らない |
コメントなしのNoはターンが止まる
Noをコメントなしで選ぶと、メインの会話のプロンプトではClaude Codeがそのターンを止めます。Claudeは次の手を考えず、あなたの入力を待ちます。
コメントを付けたNoは違います。Claudeは拒否の理由を受け取り、作業を続けます。止めたいのか、方針を変えて続けさせたいのかで、コメントの有無を使い分けられます。止める意図なら、Esc でもコメントなしのNoでも同じです。この停止は、メインの会話から出たプロンプトでの挙動です。
コメント欄が出ない場面
欄が出ないのは次の場面です。
- WebFetchのプロンプト
- ブラウザのプロンプト
- 「許可をセッションの残りに広げる」選択肢
- 「ルールを保存する」選択肢(「Yes, and don't ask again」など)
コメントは「この1回の操作への答え」に添える一言なので、1回で終わらない選択肢には欄が付きません。保存の中身は、Claude Codeの許可プロンプトで何が保存されるかで選択肢ごとに分けています。
落とし穴
コメントを付けたいのに「don't ask again」を選ぶと欄が出ない
「Yes, and don't ask again」の位置で Tab を押しても、コメント欄は開きません。コメントを添えて承認したいなら、普通の「Yes」を選びます。何度も同じ確認が出て面倒なときは、コメントで毎回伝えるより、/permissions でルールを書いたほうが確実です。
プロンプトによっては、そもそも1回限りの承認しか選択肢に並びません。保存できるルールが、その選択肢が示す範囲だけを許可するためです。その場合は、1回承認するか、/permissions でルールを自分で足します。
WebFetchの確認でClaudeに理由を伝えたいときは、プロンプトの外で伝えます。通常のプロンプト入力から指示を送れば、Claudeは次のターンでそれを読みます。
v2.1.235より前のShift+Tabは書きかけのコメントを捨てていた
コメント欄の中で Shift+Tab を押すと、v2.1.235より前は欄が閉じませんでした。ファイル編集のプロンプトでは、「セッションの残りの間、編集を許可する」選択肢が選ばれていたのです。つまり、承認が走ってセッション全体の編集許可が付き、書いたコメントは捨てられていました。
v2.1.235(2026年8月18日)で、この挙動は修正されています。変更履歴の記述は「Shift+Tab が編集を承認してセッション全体の編集許可を与えていたのを、欄を閉じるように直した」というものです。
| 状況 | v2.1.235より前 | v2.1.235以降 |
|---|---|---|
ファイル編集のプロンプトで、欄の中の Shift+Tab | v2.1.235より前セッション中の編集を許可し、コメントは捨てる | v2.1.235以降欄を閉じる(Tab と同じ) |
古いバージョンで運用しているチームでは、編集のコメント欄で Shift+Tab を押さない習慣が安全です。手元のバージョンは claude --version で確かめられます。
欄が開いていない状態の Shift+Tab は、従来どおりです。権限モードを切り替えるキーとして働き、ファイル編集のプロンプトでは、セッション中の許可の選択肢が出ているときにそれを選びます。コメントのための操作とは別物と考えると混乱しません。
コメントの効果をCLAUDE.mdで補う
コメントはその場の1回の指示です。毎回同じことを書いているなら、CLAUDE.mdに規約として置いたほうが手間が減ります。次は、コメントの扱いをClaudeに伝えるための書き方の一例です(公式の記載ではなく、運用上の工夫としての例です)。
## 権限プロンプトのコメントの扱い
- 実行後に届く承認コメントは、次の操作に反映する
- 拒否コメントが付いたら、同じ操作を再試行しない。理由に沿った別の手段を取る
- 拒否コメントの範囲指定(例: 「src/auth/ の中だけ」)は、そのセッションの間は守る最後の1行は、コメントがその1回の操作に向けた指示であるため、範囲指定を以後も守らせたいときに足す行です。守らせたい範囲が固定なら、コメントではなくCLAUDE.mdか権限ルールのほうが長持ちします。
ルールで止めたい操作と、プロンプトで都度判断したい操作は分けておくと、コメントの出番が整理できます。承認を手元の端末でなく別の場所で受ける構成なら、Channelsによる権限確認の中継も選択肢です。Tabで開くコメント欄は端末のプロンプトの機能なので、中継先の画面に同じ欄があるかは、その実装次第です。
コメントの版ごとの変遷
コメント欄まわりで変更履歴に載っているのは、次の2件です。
| バージョン | 日付 | 変更 |
|---|---|---|
| v2.1.235 | 日付2026年8月18日 | 変更欄の中の Shift+Tab が、編集の承認ではなく欄を閉じる動作になった |
| v2.1.287 | 日付2026年10月1日 | 変更スクリーンリーダーモードで、承認プロンプトに出ていた「Tab to amend」のヒントの誤表示が直った |
後者は、変更履歴に「Tab が何も起こさない承認プロンプトにヒントが出ていた」と書かれた修正です。スクリーンリーダーモードを使っている場合、ヒントの有無だけで欄が開くかどうかを判断せず、実際に Tab を押して確かめるほうが確実です。
Claudeに理由を伝える経路の使い分け
プロンプトのコメントは、Claudeに理由を伝える経路の1つにすぎません。タイミングと効く範囲が違うので、目的に合わせて選びます。
| 経路 | 効く範囲 | 向く場面 |
|---|---|---|
| Yesのコメント | 効く範囲実行後の1回 | 向く場面実行は許すが次回の方針を伝えたい |
| Noのコメント | 効く範囲拒否した1回 | 向く場面やり方を変えさせたい |
| 通常のプロンプト入力 | 効く範囲次のターン | 向く場面欄が出ないWebFetchやブラウザの確認 |
/permissions のルール | 効く範囲以後の同種の操作 | 向く場面同じ確認を何度も出したくない |
| dontAskモード | 効く範囲セッション全体 | 向く場面事前に決めた許可以外は一律で断りたい |
最後の2つは、プロンプトを出す側の設定を変える経路です。/permissions はルールと、その出どころの settings.json を一覧する画面で、開いたまま足したルールは同じターンの次のツール呼び出しから効きます。dontAskモードは、プロンプトになるはずの呼び出しを自動で拒否し、セッションは入力を待ちません。CIのように人が答えられない場面向けのモードです。
auto modeが拒否した呼び出しは、PermissionDeniedフックで retry: true を返すと、再試行してよいとClaudeに伝えられます。ただし分類器の判定がない拒否では、この指定は無視されます。コメント欄とは仕組みが別で、人が画面で答える前提の欄ではなくフックの戻り値で制御する経路です。
まとめ
コメント欄は、YesまたはNoの上で Tab を押すと開きます。送信は Enter、閉じるだけなら Tab で、入力は残ります。Yesのコメントは実行後に、Noのコメントは拒否の理由としてClaudeに届きます。
実行の中身を変えたいときはNoで理由を書きます。WebFetch、ブラウザ、ルールを保存する選択肢には欄がありません。v2.1.235より前の環境では、ファイル編集のコメント欄の Shift+Tab が書きかけのコメントを捨てて編集許可を広げる点に注意が必要です。