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Claude CodeにTinyFishをつなぐ手順 — ログイン操作とスクレイピングを任せる

Claude CodeにTinyFishをつなぐ手順 — ログイン操作とスクレイピングを任せる

TinyFishのMCPサーバーをClaude Codeに追加し、クラウドブラウザでの検索・取得・ログイン操作を任せる手順です。ツールの使い分け、ログイン状態の保ち方、料金と権限の設定まで説明します。

TinyFishは、クラウド上のブラウザでWebサイトを操作するエージェントサービスです。MCPサーバーとして公開されていて、Claude Codeにはclaude mcp addの1行で追加できます。追加すると、検索、ページの取得、ログインを含む複数ステップの操作を、自然言語の指示で任せられます。

手元のChromeを使わないので、ログイン済みのブラウザを占有せずに済みます。一方で、料金は操作のステップ数と稼働時間に応じてかかります。ログイン情報の渡し方にも選択肢があるため、先に仕組みを押さえてから設定するのが近道です。

TinyFishコネクタでできること

TinyFishのコネクタは、Claudeにクラウドブラウザとウェブエージェントを持たせます。Claude用のコネクタ紹介ページでは、中核の機能が3つに整理されています。

  • 検索: 公開Web上のページやニュースを探す
  • 取得: ページを読み、JavaScriptで描画されるページも含めてすっきりした本文を取り出す。1回に最大10 URLまで
  • ウェブエージェント: リモートのステルスChromeで操作を実行し、結果を構造化したJSONで返す

ウェブエージェントは、保存したログイン済みセッションを再利用して、アカウントの状態やダッシュボードを確認できます。同じ作業を複数のサイトで並列に走らせる使い方もあります。価格比較や在庫確認、求人や不動産の一覧集めが代表例です。

ほかに、ページや検索トピックの変更を定期的に見張るモニターと、Playwright・Puppeteer・Seleniumから直接つなげるヘッドレスのクラウドブラウザセッションがあります。

Claude Codeへの追加手順

TinyFishのMCPエンドポイントはhttps://agent.tinyfish.ai/mcpです。Claude Codeには、HTTPトランスポートで次のように追加します。

claude mcp add --transport http tinyfish https://agent.tinyfish.ai/mcp

TinyFishの公式ドキュメントには、npx -y install-mcp@latest https://agent.tinyfish.ai/mcp --client claude-codeという導入コマンドも載っています。手動設定として示されているのは、上のclaude mcp addです。どちらでも同じサーバーに接続します。

認証はOAuth 2.1です。APIキーを設定ファイルに書く必要はありません。ドキュメントでは、OAuthを始める前に、既定のブラウザでclaude.aiとagent.tinyfish.aiの両方にサインインしておくよう案内されています。TinyFishのアカウントは事前に必要です。

追加したあとは、Claude Codeの/mcp画面で認証を進めます。claude mcp listでNeeds authenticationと出ていれば、認証がまだ終わっていない状態です。

/mcp

同じコネクタには、Claudeのコネクタ一覧用のURLhttps://agent.tinyfish.ai/mcp/claudeもあります。これは紹介ページに載っているClaude向けの接続先です。Claude Codeに追加する手順としてドキュメントが示すのは/mcpのほうなので、CLIでは/mcpを使います。

公開されているツールと選び方

コネクタ紹介ページには23個のツールが並びます。TinyFishのMCP解説ページが説明しているのは、このうち主要なものです。

用途ツール役割
検索ツールsearch役割タイトル・要約・URLの構造化された検索結果を返す
取得ツールfetch_content役割ページを読み、JS描画ページにも対応して本文を抽出する
操作ツールrun_web_automation役割URLと自然言語の目標を渡し、進捗を流しながら実行する
操作(非同期)ツールrun_web_automation_async役割run_idをすぐ返す。get_runで結果を取りに行く
実行管理ツールget_run / list_runs / cancel_run役割実行の確認と中止
まとめて管理ツールbatch_status / batch_cancel役割最大8件の実行をまとめて確認・中止
ブラウザ直接操作ツールcreate_browser_session など役割CDPの接続情報つきでリモートChromeを作る
残高ツールget_wallet役割残高と自動チャージの状態を読み取る

紹介ページには、ほかにモニター用のcreate_monitorやrun_monitor、利用履歴のget_search_usage、guide_next_stepなどもあります。

選び方の軸は1つです。ページを読むだけならfetch_content、操作が要るならrun_web_automationを使います。TinyFishの説明でも、fetch_contentは内容を読むだけの場面でrun_web_automationより優先される位置づけです。URLが分からないときは先にsearchで探します。

fetch_contentは取得形式をmarkdown(既定)・html・jsonから選べます。CSSセレクタで抽出範囲を絞ることもできます。大きなページから価格表だけを取る、といった使い方に向きます。

ログインが要るサイトを任せる

ログインを含む作業は、このコネクタの目玉です。ただし、パスワードの渡し方は1通りではありません。

保存したログイン状態を使う

Browser Context Profile(ブラウザコンテキストプロファイル)は、Cookie・ローカルストレージ・セッションストレージを保存して、次回以降の実行で再利用する仕組みです。流れは3段階です。

手順

ログイン状態を使い回す流れ

  1. 1

    一度だけ設定する

    ダッシュボードでプロファイルを作り、セットアップ用ブラウザで対象サイトにサインインして保存します。

  2. 2

    何度も実行する

    保存した状態を再利用して、ログイン済みの状態から実行が始まります。

  3. 3

    切れたら直す

    セッションが失効したときのために、Vaultを組み合わせて再ログインさせます。

MCPからは、run_web_automationにuse_profile: trueを渡します。特定のプロファイルを選ぶならprofile_idを足します。profile_idはuse_profile: trueが前提です。プロファイルはMCPから作るのではなく、ダッシュボードかAPIで先に作って保存しておきます。

パスワードマネージャーのVaultを使う

Vaultは、パスワードマネージャーの認証情報をTinyFishが実行中に入力する仕組みです。接続できるのは1PasswordとBitwardenで、Settings → Vaultで接続します。MCPではuse_vault: trueを渡します。

TinyFishの説明では、AIエージェントが見るのはラベルとフィールド名だけです。実際の値は入力の瞬間にブラウザ自動化の層で解決され、プロンプトにもログにもスクリーンショットにも残りません。実行ごとに使える認証情報は、選んだものだけです。既定はuse_vault: falseで、Vaultは使われません。

ドメインで照合されるため、linkedin.comの認証情報はwww.linkedin.comやlogin.linkedin.comで使えます。無関係なドメインでは使われません。

使えないログインもある

Vaultの制限は、はっきり書かれています。

ケース扱い
時間ベースのワンタイムコード(TOTP)扱いVault項目にTOTPフィールドがあれば対応
ハードウェアキー・プッシュ通知扱い非対応
OAuth / SSO扱いリダイレクト型は、プロバイダによっては動かない
ログイン失敗扱い通常のアカウントロックの対象に数えられる
ボット対策扱い正しい認証情報でも、サイト側に止められることがある

CAPTCHAも解けません。reCAPTCHAなどは、ステルスモードでもBrowser Context Profileでも突破の対象外です。会社の業務システムで多要素認証が必須なら、ここで止まります。

Claude Codeに任せるときの頼み方

目標は、操作と成果物を分けて、止める位置まで書くと安定します。TinyFishのMCP解説にも、送信の手前で止める頼み方の例が載っています。

このURLのベンダー登録フォームに、以下の会社情報を入力してください。
送信ボタンは押さずに、入力後の画面の内容を報告して止めてください。

次のような依頼文も、そのまま使えます。

保存済みのプロファイルを使って、請求ダッシュボードの期限切れ請求書を探し、
顧客名・請求額・支払期限を一覧にしてください。

2つ目は、use_profile: trueと組み合わせる前提の例です。ドキュメントのJSON例ではurlとgoalを渡し、ダッシュボードの要約を頼んでいます。Claude Codeが引数を組み立てるので、人間がJSONを書く必要はありません。

TinyFishには、目標の書き方をまとめたプロンプトガイドもあります。依頼文には取りたい項目名を明示し、止める位置を書いておくと、結果を後続の作業で扱いやすくなります。

料金と、勝手に動かさないための権限設定

操作系は従量課金です。MCP解説に載っているレートは次のとおりです。

数字

ツール別のレート

  • search

    $0

    1リクエストあたり

  • fetch_content

    $0

    1 URLあたり

  • run_web_automation

    $0.016

    1ステップあたり

  • create_browser_session

    $0.002

    ブラウザ1分あたり

ウォレット課金のアカウントの場合

検索と取得は、1日の許容量の範囲内で無料です。操作とブラウザセッションは、ウォレットの残高から引かれます。旧クレジット制のアカウントでは、1ステップが1クレジット、ブラウザ4分が1クレジットの計算です。

モニターは1回の完了実行につき$0.005で、そこに検索や取得の分が加わります。失敗した実行は無料です。

ステップ数で課金されるため、曖昧な目標でエージェントが迷うと費用が増えます。Claude Codeの側では、操作系のツールを確認つきにしておくと安心です。MCPツールの権限規則はmcp__<サーバー名>__<ツール名>の形で書きます。サーバー名をtinyfishにした場合の例です。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__tinyfish__search",
      "mcp__tinyfish__fetch_content"
    ],
    "ask": [
      "mcp__tinyfish__run_web_automation",
      "mcp__tinyfish__run_web_automation_async",
      "mcp__tinyfish__create_browser_session"
    ]
  }
}

検索と取得は無料枠のある読み取りなので、確認なしで通します。フォーム送信やログインを伴う操作は、実行のたびに確認が入ります。設定ファイルの置き場所は、.claude/settings.json(プロジェクト共有)か.claude/settings.local.json(個人用)です。

ほかのブラウザ系MCPとの違い

Claude Codeでブラウザを動かす選択肢は、ブラウザの置き場所で分かれます。TinyFishはクラウド側で、ステルスChromeとプロキシローテーションを備え、検索・取得・モニタリングまで1つのコネクタに含みます。

同じクラウド型のBrowserbaseもあります。ツール構成の違いはBrowserbase MCPサーバーの解説にまとめています。手元のログイン済みChromeを使いたいなら、MCPではなくChrome連携が向きます。

TinyFishを選ぶ理由が出るのは、ログインが要る定期作業と、複数サイトの並列取得です。単発のページ取得だけなら、fetch_contentの無料枠で足ります。

ステルスモードとプロキシ

TinyFishの実行には、2つのブラウザモードがあります。lite(既定)は標準のChromiumです。stealthは検出回避の工夫が入った改造ブラウザです。MCP解説では、ボット対策のあるサイトではbrowser_profile: "stealth"を使うよう案内されています。

さらにプロキシで通信元の国を指定できます。選べるのはUS・GB・CA・DE・FR・JP・AUの7か国です。日本向けサイトの表示を確かめたいならJPを指定します。

ステルスにも限界があります。CAPTCHAは解けず、無限スクロールで全件が読み込まれるとは限りません。またlite/stealthは実行時のモードで、ログイン状態を保存するBrowser Context Profileとは別物です。名前が似ているので混同しないでください。

うまくいかないときの切り分け

切り分け

つながらない・動かないときの切り分け

  1. QツールがClaude Codeに出ていますか?
    答えがいいえのとき

    クライアントを再起動し、claude mcp listでNeeds authenticationになっていないか確かめます。OAuthの認証画面が出ていれば進めます。

    答えがはい
  2. QOAuthが途中で止まりませんか?
    答えが止まらない

    既定のブラウザでclaude.aiとagent.tinyfish.aiの両方にサインインしてから、再度認証します。それでも通らなければ、両サイトのCookieを消して試します。

    答えがはい
  3. Q実行が時間切れになりませんか?
    答えがならない

    複雑な操作は30〜60秒かかることがあります。長い作業はrun_web_automation_asyncでrun_idを受け取り、get_runで結果を見ます。ボット対策のあるサイトはstealthにします。

    答えがはい

ここまでで解決しない場合

ログインの失敗なら、Vaultの認証情報のドメインが対象サイトと合っているかを見ます。パスワードを変えたあとは、Settings → Vaultで同期します。

接続が切れたMCPサーバーをまとめて再接続する方法は、/mcp reconnect allの解説にあります。

使う前に押さえたい注意点

コネクタ紹介ページには、信頼できる開発元のコネクタだけを使うよう注意書きがあります。Anthropicはどのツールを提供するかを管理しておらず、期待どおり動くことも保証できない、という内容です。TinyFishは「Anthropic verified」の表示つきですが、ログイン情報や社内システムを触らせる前提では、Vaultに渡す項目を最小限に絞るのが無難です。

また、操作の失敗は通常のログイン失敗と同じ扱いです。誤った認証情報で何度も試行させると、アカウントがロックされる場合があります。重要なアカウントは、専用の低権限アカウントを用意して試すと被害を抑えられます。

まとめ

TinyFishは、読むだけなら無料枠で使えるfetch_content、操作するなら従量課金のrun_web_automationという2段構えで使います。ログインが要る作業は、Browser Context Profileで状態を保ち、切れたらVaultで直す組み合わせが基本です。

最初は操作系ツールをaskにして、送信直前で止める頼み方から始めると、費用と副作用の両方を見ながら広げられます。

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