Claude Code v2.1.142 — fast modeがOpus 4.7既定に、claude agentsに起動時設定フラグを追加
Claude Code v2.1.142は、fast modeの既定モデルがOpus 4.7に切り替わり、claude agentsのディスパッチ時設定フラグが8種追加された機能追加版です。バックグラウンド運用の信頼性修正も多数。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.142は、fast modeの既定モデルがOpus 4.7に切り替わり、claude agents のディスパッチ時設定がフラグで細かく指定できるようになった機能追加版です。直前のv2.1.141が「バックグラウンドで走らせ続けるための土台」を厚くした版だったのに対し、本版はその土台に乗せるモデル選択と起動時の設定面を整える方向に振れています。
読者の体験を直接変える主な変更は次の3つです。
- fast modeの既定モデルがOpus 4.7になります:これまではfast modeを有効にするとOpus 4.6が使われていましたが、本版から既定でOpus 4.7に切り替わります。Opus 4.6に戻したい場合は
CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDE=1で固定できます claude agentsがディスパッチ時に細かい設定を受けるようになります:--add-dir/--settings/--mcp-config/--plugin-dir/--permission-mode/--model/--effort/--dangerously-skip-permissionsの8つのフラグが追加され、バックグラウンドで起動するセッションごとに作業ディレクトリ・MCP設定・権限モード・モデルを切り替えられるようになりますMCP_TOOL_TIMEOUTがリモートMCPサーバでようやく効くようになります:これまでMCP_TOOL_TIMEOUTを設定してもリモートHTTP/SSEのMCPサーバではper-requestのfetchタイムアウトに反映されず、ツール呼び出しが60秒で打ち切られていた問題が解消されます
加えて、macOSのスリープ復帰後にバックグラウンドセッションが消える問題、brew upgrade 後にデーモンが残骸を掴んでクラッシュループする問題、Windowsのネットワークドライブ上で claude agents がデッドロックする問題など、バックグラウンド運用の信頼性まわりの修正が多数含まれます。
あなたの開発フローはどう変わるか
fast modeでOpus 4.7の速度を既定で使いたい場合
fast modeはClaude Codeで「Opusの推論品質を保ちつつ出力速度を上げる」モードで、/fast トグルや対応UIから有効化します。これまでfast modeを有効にしたときの内部モデルはOpus 4.6に固定されていました。
本版でこの既定がOpus 4.7に切り替わります。Opus 4.7はOpus 4.6の後継モデルで、特に推論努力レベル xhigh を新設した点がOpus 4.7のローンチ時に告知されていました。fast modeを既に使っていたユーザーは、本版に更新するだけで自動的にOpus 4.7のfast出力が得られるようになります。
過渡期の互換性確保として、Opus 4.6のfast modeを継続したい場合は環境変数 CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDE=1 でピン留めできます。長期プロジェクトで生成出力の挙動を固定したい運用や、Opus 4.7の挙動を比較検証したい段階のチームでは、この環境変数で切り戻しが可能です。
なお、fast modeを使っていない通常モードの既定モデルはユーザー設定の model フィールド側で決まる構造のままで、fast mode側の既定変更が通常モードに波及することはありません。
claude agents をディスパッチ時に細かく設定したい場合
v2.1.139で導入されたclaude agentsは、複数のバックグラウンドセッションを並走させてClaude Codeから管理する仕組みです。これまでバックグラウンドにディスパッチされたセッションは「呼び出し元のセッションと同じ設定」で起動するしかなく、たとえば「メインは acceptEdits だが、バックグラウンドのレビュー用エージェントは plan モードで動かしたい」といった分離ができませんでした。
本版で claude agents のディスパッチに次の8つのフラグが追加されます。
| フラグ | 役割 |
|---|---|
--add-dir <path> | バックグラウンドセッションの追加作業ディレクトリを指定 |
--settings <path> | セッション固有のsettings.jsonを読み込ませる |
--mcp-config <path> | セッションごとにMCPサーバ構成を切り替える |
--plugin-dir <path> | セッションが参照するプラグインディレクトリを指定 |
--permission-mode <mode> | default / acceptEdits / plan / bypassPermissions を個別指定 |
--model <id> | セッションごとにモデルIDを個別指定(メインと別モデル可) |
--effort <level> | 推論努力レベル(low / medium / high / xhigh)を指定 |
--dangerously-skip-permissions | バックグラウンドセッションを権限プロンプトなしで起動 |
これにより、複数エージェントを目的別に分離して並走させる構成が組みやすくなります。たとえば「メインは設計議論用の通常モード」「バックグラウンドAはコードレビュー用の plan モード + Opus 4.7」「バックグラウンドBは雑用 / リファクタ用の acceptEdits + 軽量モデル」のような、役割ごとの設定プロファイルをディスパッチ時に渡し分けられます。
特に/loopと組み合わせる場合、「ループ内の各反復で異なる権限モードのエージェントを呼び分ける」運用がフラグ指定だけで成立するようになります。
macOSやWindowsでバックグラウンドセッションを長時間放置している場合
本版にはバックグラウンドセッションの信頼性まわりの修正が複数入っています。
- macOSのスリープ復帰後にセッションが消える / デーモン再接続が失敗する問題が解消されます:従来のデーモンは「経過時間」で待機判定をしていたため、スリープ復帰時の急なクロックジャンプを「アイドルタイムアウト」と誤解釈してセッションを片付けてしまうケースがありました。本版でデーモンがクロックジャンプを検出して、スリープ前後の状態を維持するようになります
brew upgradeなどでバイナリが上書きされた直後にエージェントがクラッシュループする問題が解消されます:旧デーモンが削除済みのバイナリパスを掴み続け、ディスパッチされた新規エージェントがそのパスで起動しようとして連続失敗していました。本版でアップグレード後にデーモンがクリーンに終了し、新バイナリで起動し直す挙動になります- Windowsのネットワークドライブ上の作業ディレクトリで
claude agentsがデッドロックする問題が解消されます:起動時のCtrl+Cも効くようになり、ハングしたときに復旧できます
これらは「ノートPCを閉じてカフェに移動した」「brew upgrade を朝のメンテで打ち込んだ」「社内NASのネットワークドライブに cd してClaude Codeを呼んだ」など、エンタープライズ / 個人運用のいずれでも遭遇しうる典型シナリオで詰まる原因となっていた問題群です。本版で取り込むと、バックグラウンドセッションを「そのまま放置していい」という前提が、より現実に近づきます。
加えて、claude --bg --dangerously-skip-permissions の指定が、デーモンのretire / wakeを跨いで保持されるようになります。スリープ復帰後にバックグラウンドエージェントが再び権限プロンプトを求めてくる、という挙動が止まります。
MCPサーバ経由の重い処理が60秒で切れていた場合
MCP_TOOL_TIMEOUT は、MCPサーバが返すツール呼び出しのタイムアウトを延長するための環境変数です。文書化された使い方では、たとえば長時間かかるDB集計やビルド呼び出しを行うMCPツールに対し、MCP_TOOL_TIMEOUT=300000(5分)などを設定して使うことが想定されています。
本版以前、リモートHTTP/SSEのMCPサーバでは、この MCP_TOOL_TIMEOUT がper-requestのfetchタイムアウトに反映されない不具合がありました。結果として、いくら MCP_TOOL_TIMEOUT を上げても、ツール呼び出しは内部のfetch側で60秒で打ち切られ、長時間ツールが使えない状態でした。
本版でこの問題が解消され、MCP_TOOL_TIMEOUT がリモートMCPサーバへのfetchタイムアウトにも反映されるようになります。社内のDB / CI / クラウドリソースをMCPツール経由で叩いていて、ツールの応答が60秒を超えるケースに当たっていた場合、本版で「設定したタイムアウト値が実際に効く」状態になります。
Claude-in-Chrome拡張やプラグイン開発をしている場合
Claude-in-Chrome拡張まわり・プラグイン開発まわりにも修正が並びます。
- Claude-in-Chrome拡張が共有タブなしで接続されている状態でバックグラウンドエージェントがクラッシュループする問題が解消されます
- アタッチ済み
claude agentsセッションでリンククリックが動くようになります:背景ワーカーのヘッドレスブラウザシムが、アタッチ中は適用されない挙動に修正されます - ルートに
SKILL.mdを置き、skills/サブディレクトリを持たないプラグインがスキルとして認識されるようになります:小規模プラグインでskills/を切らずに単一のSKILL.mdだけ置く構造が公式に通る形になります /plugin詳細ペインとclaude plugin detailsでプラグインが提供するLSPサーバが表示されるようになります:LSPを内包するプラグインの中身が、インストール前に確認できるようになります/web-setupが既存のGitHub App接続を上書きする前に警告を出します:設定済みの接続を間違って消す事故が減ります
Skillsを使った小規模プラグイン構成や、LSPを含むプラグインを公開している開発者にとっては、運用導線が一段整う方向の変更です。
主な変更点
追加・改善
- fast mode既定モデルがOpus 4.7に変更 — Opus 4.6に戻すには
CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDE=1 claude agentsのディスパッチフラグ8種追加 —--add-dir/--settings/--mcp-config/--plugin-dir/--permission-mode/--model/--effort/--dangerously-skip-permissions- ルートSKILL.mdのみのプラグインをスキルとして認識 —
skills/サブディレクトリ不要 /plugin詳細ペインにLSPサーバ表示 —claude plugin detailsでも表示される/web-setupの上書き警告 — 既存のGitHub App接続を置き換える前に確認を求める- リアクティブコンパクションの改善 — 最初のsummarize試行が、元リクエストのオーバーフローサイズから始まる(near-fullの再試行で1回無駄打ちしない)
- Hook設定エラーメッセージの改善 —
SessionStart/Setup/SubagentStartにprompt型 / agent型フックを設定したときに「command型を使ってください」と明示 - Usage Policy拒否メッセージから
/model claude-sonnet-4-20250514提案を削除 — 古いモデルID提案が消える
主な修正
- リモートHTTP/SSE MCPサーバで
MCP_TOOL_TIMEOUTがper-request fetchタイムアウトに反映されない問題を解消(60秒固定で打ち切られていた挙動が消える) - バックグラウンドセッションが既存のgit worktreeを認識せず、EnterWorktreeが重複作成を拒否してEditがブロックされる問題を解消
- macOSのスリープ / 復帰後にバックグラウンドセッションが消え、デーモン再接続も失敗する問題を、クロックジャンプ検出で解消
brew upgradeなどでバイナリが上書きされた後にデーモンがクリーンに終了せず、ディスパッチエージェントが削除済みパスでクラッシュループする問題を解消- Claude-in-Chrome拡張が共有タブなしで接続されている状態でバックグラウンドエージェントがクラッシュループする問題を解消
- アタッチ済み
claude agentsセッションでリンクをクリックすると効かない問題を、ヘッドレスブラウザシムをアタッチ中に無効化する形で解消 claude agentsの「v to open in editor」がデーモンの既定エディタを使い、シェルの$EDITOR/$VISUALを無視していた問題を解消- Windowsのネットワークドライブ上の作業ディレクトリで
claude agentsがデッドロックし、起動時のCtrl+Cが効かない問題を解消 - Apple Terminalなど256色限定の端末から
claude agentsセッションにアタッチしたときの背景色のにじみを解消 claude --bg --dangerously-skip-permissionsがretire / wake跨ぎで保持されない問題を解消- 最初のメッセージがリンクのときに、セッションタイトルがURLから導出されてしまう問題を解消
- リモートクライアントからの冗長な
set_modelリクエストが、/modelブレッドクラムを重複して挿入していた問題を解消 - プラグインが
skills: ["./"]を指定したときに「path escapes plugin directory」と誤エラーが出る問題を解消 - インストールメタデータが無い状態でプラグインキャッシュクリーンアップが、アクティブバージョンのディレクトリを消してしまう問題を解消
/plugin一覧ペインで、新規公開プラグインのインストール数が常に「0 installs」と表示される問題を解消- プラグインの注意警告が、既定フォルダを覆い隠す
plugin.jsonのキーを完全に列挙していなかった問題を解消
v2.1.141とv2.1.142を機能体験で並べると何が違うか
直前のv2.1.141は、フックの terminalSequence・ANTHROPIC_WORKSPACE_ID・CLAUDE_CODE_PLUGIN_PREFER_HTTPS など、「Claude Codeをバックグラウンドで走らせ続けるための土台」を厚くした版でした。本版v2.1.142は、その土台の上に「ディスパッチ時のモデル選択と設定面」を載せていく方向の変更が並びます。
| 領域 | v2.1.141 | v2.1.142 |
|---|---|---|
| Fast mode | 変更なし | 既定モデルがOpus 4.7に切り替わり、CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDE で旧モデルにピン留め可能 |
claude agents | --cwd 絞り込み、Completed分類、権限モード保持、空セッション自動退出 | ディスパッチ時の8フラグ追加(--model / --effort / --permission-mode ほか) |
| Hooks | terminalSequence で通知・ベル発火可能 | 不適合なhook型のエラーメッセージ改善 |
| MCP | 403を「needs auth」表示、トークンrotation後の401一斉落ちを解消 | MCP_TOOL_TIMEOUT がリモートHTTP/SSEに反映されるよう修正 |
| バックグラウンド信頼性 | エージェントが背景シェル残しでCompletedに移行 | macOSスリープ復帰、brew upgrade、Windowsネットワークドライブの3パターンを解消 |
| Plugins | HTTPS取得オプション追加 | ルートSKILL.md認識、LSP表示、/web-setup の上書き警告 |
| Compaction | — | リアクティブコンパクションの初回summarizeを最適化 |
v2.1.141が「バックグラウンドで走らせる土台を整えた」のに対し、v2.1.142は「その土台に乗せる中身(モデル・設定・プラグイン)を切り替えられるようにした」と読めそうです。claude agents を本格的に複数並走させる構成では、本版でようやくセッションごとの役割分担が技術的に成立する形になります。
運用形態別の影響度早見表
本版の変更が利用形態別にどの程度効くかを示すと、次のとおりです。
| 利用形態 | 判定 | 主な変化 |
|---|---|---|
| fast modeを日常的に使っている | 明確な恩恵あり | 既定モデルがOpus 4.7に切り替わる |
claude agents で複数の役割エージェントを並走 | 明確な恩恵あり | ディスパッチ時にモデル・権限モード・MCP設定を切り替えられる |
| ノートPCでスリープ運用しつつバックグラウンド常駐 | 明確な恩恵あり | スリープ復帰後の消失問題が解消 |
| Homebrew / Scoopなどで定期更新している | 明確な恩恵あり | アップグレード直後のクラッシュループ問題が解消 |
| リモートHTTP/SSE MCPサーバで重い処理を呼ぶ | 明確な恩恵あり | MCP_TOOL_TIMEOUT が実際に反映される |
| Windowsのネットワークドライブで作業 | 条件次第 | claude agents のデッドロックとCtrl+C不能が解消 |
| Claude-in-Chrome拡張を併用 | 条件次第 | 共有タブなし状態のクラッシュループ解消 |
| プラグインを開発・公開している | 条件次第 | ルートSKILL.md認識、LSP表示、/plugin 0 installs表示など |
| ローカルでfast modeを使わず単発実行のみ | ほぼ影響なし | リアクティブコンパクション初回最適化が間接的に効く程度 |
fast modeを使っているチーム、claude agents を並走させているチーム、ノートPCでスリープ運用しているチーム、リモートMCPで重い処理を呼んでいるチームのいずれかに当てはまる場合、本版で運用設計を見直せる選択肢が一段増えます。
まとめ
Claude Code v2.1.142は、fast modeの既定モデルがOpus 4.7に切り替わり、claude agents のディスパッチ時設定が8フラグで細かく指定できるようになった機能追加版です。これに加えて、macOSスリープ復帰 / brew upgrade / Windowsネットワークドライブの3パターンでバックグラウンドセッションが詰まる問題、リモートHTTP/SSE MCPサーバで MCP_TOOL_TIMEOUT が効かない問題、Claude-in-Chrome拡張併用時のクラッシュループ問題など、バックグラウンド運用の信頼性まわりの修正がまとめて入っています。
fast modeを既定で使っているチーム、claude agents で目的別エージェントを並走させたいチーム、ノートPCをスリープ運用しているチーム、リモートMCPサーバで重い処理を呼んでいるチームでは、本版で詰まりが取れる方向に動きます。直前のv2.1.141で土台を整え、本版で「その上に何を乗せるか」を選べるようにした流れと読めそうです。更新は claude update で取得でき、claude --version で 2.1.142 になっていれば本版の変更が反映されています。
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