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Claude CodeのVS Code拡張機能が応答しないときの切り分け手順

Claude CodeのVS Code拡張機能が応答しないときの切り分け手順

VS Code拡張でClaude Codeがプロンプトに反応しないとき、接続確認・新規会話・ターミナルのCLIの順に原因を絞る手順と、CLIに出たメッセージ別の次の一手をまとめます。

Claude CodeのVS Code拡張機能が応答しないときの切り分け手順

VS Code拡張のClaude Codeにプロンプトを送っても何も返ってこないときは、インターネット接続の確認、新しい会話の開始、ターミナルでのCLI実行の3段階で原因を絞ります。公式ドキュメントもこの順序を示しています。この記事では3段階の意味を掘り下げ、CLIに出たメッセージから次に何をすればよいかまでつなげます。

応答しない状態から最初に確認する3つ

公式の「Claude Code never responds」は、次の3手順だけを挙げています。

  1. インターネット接続が安定しているか確認する
  2. 新しい会話を始めて、同じ症状が出るか見る
  3. ターミナルで claude を実行し、より詳しいエラーメッセージが出るか見る

それでも直らなければ、エラーの詳細を添えてGitHubのissueを立てる、という流れです。

3段階は「原因の範囲を狭める順」に並んでいます。接続はどの原因にも共通する土台です。新しい会話は、いまのセッションだけが壊れているのかを見分けます。CLIは、拡張機能のパネルでは見えないエラーを表に出します。手間の小さい確認から順に進めれば、最短で原因の層にたどり着けます。

そもそも「応答しない」のか「パネルが開かない」のか

切り分けを始める前に、症状を1つ確かめます。

症状該当する状況参照先
プロンプトを送っても返答が来ない該当する状況応答しない参照先この記事の手順
✱アイコンが見当たらない該当する状況パネルを開く入口の問題参照先Spark icon not visibleの手順
Cmd+Esc を押しても何も起きない該当する状況macOSのショートカット競合参照先Cmd+Esc does nothingの手順
拡張機能のインストール自体が通らない該当する状況Extension won't install参照先VS Codeのバージョンと権限を確認

公式のトラブルシューティング節は、これらを別項目として分けています。アイコンが出ない場合は、ファイルを開いているか、VS Codeが1.94.0以上か、Restricted Modeでないかを見ます。詳しくはClaude Code VS Code拡張機能の使い方の「よくあるつまずき」にまとめています。プロンプトを送れるのに返らない場合が、以降の手順の対象です。

手順1: インターネット接続を確認する

拡張機能のチャットパネルは、内部でClaude Codeの実行体を動かし、そこからAPIに接続します。接続が通らなければ、パネルからは「何も起きない」ように見えます。

最も単純な確認は、APIホストへの到達性です。公式のエラー一覧は、ターミナルで次のコマンドを実行する方法を挙げています。

curl -I https://api.anthropic.com

WindowsのPowerShellでは、組み込みの Invoke-WebRequest エイリアスを避けるため curl.exe -I https://api.anthropic.com と書きます。応答ヘッダーが返れば、少なくともAPIホストまでは届いています。

確認するのは、接続だけではありません。ネットワーク設定では、Claude Codeが次のホストに届く必要があります。

ホスト用途
api.anthropic.com用途APIリクエスト
claude.ai用途claude.aiアカウントの認証
platform.claude.com用途Consoleアカウントの認証、OAuthトークンの更新

会社のプロキシやVPNの内側では、これらがブロックされていることがあります。公式は、原因の典型として「インターネットに出られない」「VPNが api.anthropic.com を遮断している」「必要な社内プロキシが未設定」の3つを挙げています。プロキシが必要な環境では、Claude Codeを起動する前に HTTPS_PROXY を設定します。

Bedrock、Vertex、Foundryといったサードパーティプロバイダー経由で使っている場合は、モデル通信と認証の宛先がプロバイダー側に変わります。その場合は、api.anthropic.com への到達性だけでは判断できません。プロバイダー側のエンドポイントに届くかを見ます。設定の全体像はVS Code拡張でサードパーティプロバイダーを使う設定にあります。

応答が返らないまま待たされる時間の目安

「固まった」と判断するのが早すぎることもあります。Claude Codeには、ストリーミング応答が静かになったときに接続を切って再試行するタイマーがあります。応答ヘッダーが届かないときの待ち時間は、直接Anthropic APIに接続している場合、既定で180秒です。リクエスト本文が大きいと、32KBごとに1秒が加算されます。

1回目が無応答で終わると、Claude Codeは最大1回だけ再送します。再送側の待ち時間は API_TIMEOUT_MS より1秒短く、既定では10分弱です。両方が無応答なら、次のようなメッセージでターンが終わります。

API Error: No response from API (waited 3m, then 10m on the retry). ...

つまり既定の設定では、エラーが表示されるまで数分待たされる可能性があります。ゲートウェイやプロバイダー経由では待ち時間の既定値が変わるため、この数字はあくまで直接接続の場合の目安です。数分待ってもエラーが出ないなら、次の手順に進みます。

手順2: 新しい会話を始める

接続に問題がなさそうなら、新しい会話を開きます。目的は、いまの会話だけの問題かを見分けることです。

  • 新しい会話で応答が返る: 元の会話が原因です。長い会話や、特定のプロンプトに引きずられている可能性があります
  • 新しい会話でも返らない: セッション単位ではなく、環境・認証・接続のどれかです

元の会話は消えません。拡張機能の会話履歴は、パネル上部の「Session history」ボタンから検索して再開できます。新しい会話で切り分けた後、元の会話に戻って続きを進められます。

次の手順では、拡張機能とCLIで会話履歴が共有されることが役立ちます。

手順3: ターミナルでCLIを動かしてエラーを読む

ここが切り分けの要です。拡張機能のパネルは、失敗の詳細を十分に見せないことがあります。同じ操作をターミナルのCLIで再現すれば、エラーメッセージが直接読めます。

前提が1つあります。拡張機能をインストールしても、claude コマンドはシェルのPATHに入りません。拡張機能が持つのはチャットパネル専用のCLIの複製で、ターミナルから claude を打つには、スタンドアロン版のCLIを別途インストールする必要があります。インストール後も claude が見つからないときは、PATHの確認手順を参照します。

VS Codeの統合ターミナルは、Ctrl+`(Macは Cmd+`)で開きます。

claude

起動したら、パネルで送って返らなかったのと同じ短いプロンプトを送ってみます。ここで返答が来るなら、問題はAPI接続や認証ではなく、拡張機能側にあります。エラーが出るなら、そのメッセージが次の手がかりです。

さらに詳しく見たいときは、デバッグログを有効にします。

claude --debug

デバッグ出力は、ターミナルではなく ~/.claude/debug/<session-id>.txt に書き込まれます。出力先を変えるなら --debug-file <path> を使います。

CLI起動後は、/status で現在有効な認証情報を確認できます。セットアップ全体の点検には /doctor があります。

CLIに出たメッセージ別の次の一手

CLIで読めたメッセージに応じて、対処を選びます。公式のエラー一覧が挙げる代表的なものを、症状ごとに並べます。

表示されるメッセージ意味次の一手
Not logged in · Please run /login意味有効な認証情報がない次の一手/login を実行する
Login expired · Please run /login意味保存したログインの更新に失敗した次の一手/login で入り直す
Unable to connect to API 系意味APIへのTCP接続が確立しない次の一手接続・プロキシ・VPNを確認する
No response from API意味最初のバイトが期限内に届かない次の一手再送し、繰り返すならネットワークかプロキシを疑う
Request timed out意味接続期限内に応答がない次の一手再試行し、長い作業は小さく分ける

認証の表示が出たとき

Not logged in は、認証情報が見つからない状態です。/login でサブスクリプションかConsoleのアカウントに入り直します。環境変数の ANTHROPIC_API_KEY を当てにしていたなら、その変数が、Claude Codeを起動したシェルでexportされているかも確認します。何度も求められる場合は、システム時計とmacOSの資格情報ストアの確認が案内されています。

Login expired は少し性質が違います。保存済みのリフレッシュトークンをOAuthサービスが拒否し、Claude Codeが保存済みの認証情報を消した状態です。この状態では、各リクエストがAPIに届く前にローカルで止まります。/login 以外に復旧する道はありません。ログイン方法の違いはClaude Codeログイン方法3種の使い分けで整理しています。

接続の表示が出たとき

Unable to connect to API は、接続が確立しないことを示します。curl が通るのにClaude Codeだけ失敗するなら、間に何かが挟まっています。公式は次を確認するよう挙げています。

  • ANTHROPIC_BASE_URL が設定されていないか。設定されていると、リクエストは api.anthropic.com ではなくそのアドレスへ向かう。すでに止まったローカルのプロキシを指したまま残っていると、curl が通っても Connection refused になる
  • LinuxやWSLでは、/etc/resolv.conf に到達できないネームサーバーが残っていないか
  • macOSでは、切断またはアンインストールしたVPNクライアントが、トンネルインターフェースやルーティングを残していないか
  • Docker Desktopなどのコンテナランタイムが送信トラフィックを横取りしていないか

ANTHROPIC_BASE_URL の確認は、次のコマンドで行えます。

echo $ANTHROPIC_BASE_URL

PowerShellでは echo $env:ANTHROPIC_BASE_URL です。値が残っているなら、シェルのプロファイルか、settingsファイルの env ブロックから外し、新しいターミナルで起動し直します。

応答が来ない表示が出たとき

No response from API は、上で触れた最初のバイトの期限切れです。まずメッセージを再送します。元のメッセージは会話に残っているため、長いプロンプトなら try again と打つだけで足ります。

繰り返すなら、ネットワークかプロキシの問題として扱います。接続を受け付けても要求を転送しないプロキシがあると、毎回この表示になります。応答を最後まで抱え込むプロキシやゲートウェイを使っているなら、API_TIMEOUT_MS を上げて再送の待ち時間を延ばします。

拡張機能側だけで起きている場合の見直し点

CLIでは返答が来るのに、パネルだけ返らない場合は、拡張機能の設定を見ます。公式の設定表から、応答に関わりそうなものを挙げます。

設定内容
environmentVariables内容Claudeプロセスに渡す環境変数。共有したい設定はClaude Codeのsettingsに置く
claudeProcessWrapper内容Claudeプロセスの起動に使う実行ファイル。バンドルされたバイナリのパスが引数として渡される
disableLoginPrompt内容認証プロンプトを出さない。サードパーティプロバイダー構成向け
useTerminal内容グラフィカルなパネルの代わりにターミナルモードで起動する

claudeProcessWrapper を設定していると、起動経路が変わります。ラッパーの中身がプロセスを止めていれば、パネルだけが無反応になり得ます。まずこの設定を外して確認します。

disableLoginPrompt は認証プロンプトを省く設定です。サードパーティプロバイダー構成から通常のアカウントに戻したなら、true のまま残っていないか見ます。

useTerminal を true にすれば、パネルの代わりにターミナルモードで動かせます。パネルを介さない経路で動かして、症状が変わるかを見る手段になります。拡張機能の設定項目はClaude Code VS Code拡張の設定ガイドに一覧があります。

切り分けの記録を取っておく

ここまでの結果を、次の形でメモしておきます。issueを立てるときも、詳細を求められたときも、そのまま使えます。

確認結果分かること
curl -I https://api.anthropic.com結果通る / 通らない分かること接続の土台
新しい会話結果返る / 返らない分かることセッション固有かどうか
CLIでの同じプロンプト結果返る / エラー分かること拡張機能側か環境側か
CLIのエラーメッセージ結果文言をそのまま控える分かること認証か接続か

3つのうち、CLIが返る場合は拡張機能側、CLIも同じエラーなら環境か認証側、と切れます。

それでも直らないとき

3手順で原因が見えないときは、GitHubのissueで報告します。公式はエラーの詳細を添えることを求めています。CLIに出たメッセージの全文、Claude Codeと拡張機能のバージョン、OS、claude --debug のログの該当部分を用意しておくと、話が早く進みます。VS Code拡張の切り分けを離れて、症状別の対処をより広く見たいときは、Claude Codeでよくあるエラーの対処ガイドが入口になります。

応答が返ってはいるが内容が期待と違う場合は、この記事の対象ではありません。モデルや推論量、コンテキストの確認はClaude Codeの応答品質が落ちたときの確認手順にあります。

まとめ

拡張機能が応答しないときは、接続、新しい会話、CLIの順に確認すれば、原因の層が絞れます。要点は、パネルの無反応をパネルの中で解決しようとしないことです。同じ操作をCLIで再現すると、認証の失効も、接続の遮断も、メッセージとして読めます。読めたメッセージが分かれば、対処は /login、ANTHROPIC_BASE_URL の見直し、API_TIMEOUT_MS の調整のように具体的になります。

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