Claude Codeのyou should knowを有効にする — 見落としを知らせる組み込みmod
You should knowは、別のエージェントが作業を見張り、見落としをプロンプト上のメモで知らせる組み込みmodです。既定は無効。有効化のコマンドと、出ないときの切り分けをまとめます。
You should knowは、Claude Codeに入っている組み込みmodの1つです。Claudeが長めの作業をしている間、別のエージェント(side agent)が裏で見張り、あなたやClaudeが見落としそうなことを見つけると、プロンプトの上にメモを出します。既定では無効なので、使うには自分で有効にします。
有効化はセッション内で/plugin enable cc-plugin-you-should-know@builtinを打つだけです。ただし、どの環境でも使えるわけではありません。条件と、メモが出ないときの確認先は後段にあります。
You should knowは何をするmodか
modの一覧表での説明は、次のとおりです。長めのタスクの間、side agentがあなたの背後を見ている、という役割です。
- 見張るのは、Claudeが進めている作業
- 出すのは、あなたが見逃しそうな「知っておくべきこと」
- 出す場所は、プロンプトの上
modはClaude Code本体の中で動く関数の集まりで、画面の一部を描く力を持ちます。プロンプトの上に帯を出せるのは、そのためです。modの仕組みそのものはClaude Codeのmodを80行で作るに手順があります。
You should knowが具体的にどんな場面でメモを出すのかは、modの概要ページの表に挙げられていません。「あなたが見逃しそうなこと」という説明にとどまります。出る場面を決め打ちして使うより、普段の作業に有効にして、出たメモを読んで判断する使い方になります。
メモの文面は、更新で調整されてきました。changelogに載っている変更は3件です。
| バージョン | リリース日 | 変更 |
|---|---|---|
| v2.1.287 | リリース日2026年10月1日 | 変更追加。first-partyセッションでテレメトリがオンの場合に、/plugin enableで有効にできる |
| v2.1.288 | リリース日2026年10月2日 | 変更メモが「we」「the main agent」「you」のうち、判断を下した主体に合わせた言い方になった |
| v2.1.290 | リリース日2026年10月5日 | 変更language設定にかかわらずメモが英語で書かれる不具合を修正 |
日本語で使っているなら、v2.1.290より前のバージョンではメモが英語で出る可能性があります。claude --versionで確認し、古ければ更新してください。modの導入経緯はv2.1.287のリリースノートにあります。
有効にする手順と、使える条件
有効化のコマンドは1行ですが、前提が3つあります。
- Claude Codeがv2.1.287以降であること(modの概要ページの記載では、terminalはv2.1.287以降、Desktopアプリはv2.1.286以降でmodが動く)
- first-partyのセッションで、テレメトリがオンであること(v2.1.287のchangelogの注記)
- 組織で利用が許されていること(概要ページの表に「if available for your org」とある)
3つ目の見え方が少し特殊です。表によれば、このmodは/pluginのInstalledタブでShow disabledを開くと一覧に出ます。ただし、これも組織で使える場合の話です。
手順は次のとおりです。
You should knowを有効にするまで
- 1
バージョンを確認する
シェルで
claude --versionを実行し、v2.1.287以降であることを確かめます。 - 2
一覧に出るかを見る
セッション内で
/pluginを開き、InstalledタブのShow disabledを開きます。cc-plugin-you-should-knowが見えれば、自分の環境で使えます。 - 3
有効にする
/plugin enable cc-plugin-you-should-know@builtinを実行します。
/plugin enable <plugin>は、Installedタブのそのプラグインを開いて有効化する動作です。インストールではなく、組み込みmodの有効化なので、マーケットプレイスの追加は要りません。
/plugin enable cc-plugin-you-should-know@builtin/plugin系のコマンドは、対話型のターミナルセッションでだけ使えます。claude -pのような非対話の実行では、/pluginはこの環境では使えないという返事になります。有効化はふだんの対話セッションで済ませてください。
有効化したかどうかを/plugin listで確かめようとしても、期待どおりにはなりません。/plugin listが出すのはマーケットプレイスからインストールしたプラグインで、バージョン、スコープ、状態が並びます。組み込みmodはInstalledタブのBuilt-inの下で見るものです。また、modの概要ページにあるmods activeの行にも、組み込みmodは含まれません。この行に名前が無くても、You should knowが動いていないとは限りません。
テレメトリの条件は、分けて考える必要があります。組み込みmodにはcc-plugin-telemetryという別のmodがあり、Claude Codeと組み込みmodが記録する分析レコードを送ります。You should knowの有効化条件に「テレメトリがオン」とあるので、テレメトリを止めている環境では、有効化できない可能性があります。なぜ条件になっているのかは、changelogにも概要ページにも説明がありません。
メモが出ないときの切り分け
有効にしたのにメモが出ないときは、次の順に確かめます。
| 確認すること | 見るところ | 判断 |
|---|---|---|
| 一覧に表示されるか | 見るところ/pluginのInstalled > Show disabled | 判断出なければ、組織で提供されていないか、バージョンが古い |
| 有効になっているか | 見るところ/pluginのInstalledタブ(組み込みはBuilt-inの下) | 判断無効のままなら、有効化コマンドをもう一度 |
| 使っている画面はどこか | 見るところ下の表 | 判断描画が出ない環境がある |
| テレメトリがオンか | 見るところDISABLE_TELEMETRYなどの設定 | 判断オフなら条件を満たさない可能性 |
画面については、modが描いたものが見える場所は限られます。modの概要ページの表を、You should knowのメモが帯として出る前提で読み替えると、次のようになります。
| 使っている場所 | modのhookは動く | 描画が見える |
|---|---|---|
ターミナルのclaude(エディタ内蔵ターミナル、JetBrainsプラグインを含む) | modのhookは動くはい | 描画が見えるはい |
| DesktopアプリのCodeタブ(WSLセッションを除く) | modのhookは動くはい | 描画が見えるはい。ただしterminal専用の要素を除く |
| DesktopアプリのWSLセッション | modのhookは動くいいえ | 描画が見えるいいえ |
| VS Code拡張のチャットパネル | modのhookは動くはい | 描画が見えるいいえ |
claude -pとAgent SDK | modのhookは動くはい | 描画が見えるいいえ |
表は一般のmodについての記載で、You should knowのメモがどの画面に出るかは個別に書かれていません。プロンプトの上に出すmodなので、描画が見えない場所ではメモも見えないはずです。VS Code拡張で使っていてメモが出ないなら、ターミナルのセッションで試してください。
表にはほかに2行あります。claude.aiやモバイルアプリからのRemote Controlでは、hookは手元のマシンのセッションで動き、描画はそのマシンのターミナルに出ます。クラウドセッションではhookは動きますが、描画は見えません。スマホから操作していても、メモを読めるのは手元のターミナルです。
modそのものが読み込める状態かを調べる
一覧に出ない、有効にしても何も起きない、というときは、You should knowより手前でmodの仕組み自体が止まっていることがあります。シェルでclaude plugin testを、modを置いていないディレクトリから実行すると、セッションを開かずに状態が分かります。
claude plugin test出力に含まれる文言と意味は次のとおりです。
| 出力に含まれる文言 | 意味 |
|---|---|
no hooks module to load | 意味modは読み込める。このディレクトリにテスト対象のmodが無いだけ |
hooks modules are turned off here | 意味自分の設定のdisableAllHooksか、組織のポリシーが止めている |
...the rollout switch served off | 意味Anthropic側がインストール済みのmodを遠隔で止めている |
...saved off by an earlier session | 意味前回のセッションが保存した値を使っている。claudeを一度起動してから再実行する |
最初の行以外が出たなら、インストールしたmodが読み込まれない状態です。これらの文言が示すのはインストールしたmodの状態で、disableAllHooksが原因でも組み込みmodは止まりません。You should knowが出ない理由としては、まず一覧表示と有効化の状態を見ます。Anthropic側の遠隔設定で止まっているかどうかは、文言で見分けられます。自分の設定か組織の方針かは、hooks modules are turned off hereの文言だけでは区別できません。なお、組織のallowManagedModsOnlyはこのコマンドに表示されません。この設定が効いていても組み込みmodは止まらないので、You should knowが出ない理由にはなりません。
止めたいとき、止まらないとき
止めるには/pluginで無効にします。組み込みmodは更新も削除もできませんが、無効化はできます。
ここで混乱しやすいのが、一般のmodを止める設定との違いです。
| 止め方 | 一般にインストールしたmod | 組み込みmod |
|---|---|---|
/pluginで個別に無効化 | 一般にインストールしたmod止まる | 組み込みmod止まる(You should knowはこれで止める) |
--safe-mode | 一般にインストールしたmod止まる | 組み込みmod止まらない |
--bare | 一般にインストールしたmod止まる | 組み込みmod止まらない |
"disableAllHooks": true | 一般にインストールしたmod止まる | 組み込みmod止まらない |
概要ページには、disableAllHooks、--bare、--safe-modeのような一括で止める設定やフラグは組み込みmodを止めない、とあります。You should knowを一時的に切りたいだけなら、--safe-modeで起動しても意味がありません。/pluginから無効にします。
--safe-modeなどプラグイン経由のカスタマイズを絞る設定については、strictPluginOnlyCustomizationの記事にあります。
組織の管理者が知っておくこと
管理者が「ユーザーが入れたmodは動かさない」と決めるallowManagedModsOnlyは、組み込みguardのcc-plugin-sec-default@builtinに付けるオプションです。管理者向けのページには、このオプションを立てても組み込みmodは動き続ける、とあります。
このオプションが拒むのは、ユーザーがインストールしたmod、--plugin-dirで読み込んだmod、セッション中にClaudeが書いたmodです。ユーザーのsettingsファイルのhookやカスタムのステータスライン、/goalは動き続けます。
つまり、allowManagedModsOnlyを設定した組織でも、You should knowは別のスイッチで制御されます。
管理者向けのページには、ほかにも3つの設定が載っています。どれも組み込みmodは止めません。
| 設定 | 止まるもの | 組み込みmod |
|---|---|---|
allowManagedHooksOnly | 止まるものユーザーが入れたmodと、ユーザーのsettingsファイルのhook | 組み込みmod読み込まれる |
管理設定のdisableAllHooks | 止まるもの全プラグインのmod、settingsファイルのhook、カスタムのステータスライン、/goal | 組み込みmod止まらない |
disableSideloadFlags | 止まるもの--plugin-dirと--plugin-url(ほかに--agentsと--mcp-config)の起動時の受け付けと、セッション中にClaudeが書いたmodの読み込み。マーケットプレイスのmodは動く | 組み込みmod影響なし |
allowManagedHooksOnlyよりdisableAllHooksのほうが広い、という関係は管理者向けのページにもあります。組織で見えない、使えない場合は、管理者に聞くのが近道です。有効化は「組織で提供されている場合」に限られます。
6つの組み込みmodで既定が無効なのはYou should knowだけ
modの概要ページが挙げる組み込みmodは6つです。You should knowだけが、既定で無効です。
| 名前 | 役割 | 既定 |
|---|---|---|
cc-plugin-agents-md | 役割AGENTS.mdをプロジェクトの指示として読み込む | 既定有効(表の「Every session」) |
cc-plugin-diff | 役割/diffを引き取り、ペインを描く | 既定対話型ターミナルで有効 |
cc-plugin-plugin-authoring | 役割mod作成用のplugin-authoringスキルを渡す | 既定有効(リモートで止められる場合を除く) |
cc-plugin-sec-default | 役割組織の管理設定を、ユーザーのmodから守る | 既定止められない |
cc-plugin-telemetry | 役割分析レコードを送る | 既定分析がオンの場合 |
cc-plugin-you-should-know | 役割side agentが見張り、メモを出す | 既定無効 |
ほかの5つは、/pluginのInstalledタブにBuilt-inとして並びます。You should knowも同じ画面のShow disabledで見つかります。
この6つのうち、ソースが公開されているのは4つ(diff、agents-md、sec-default、telemetry)で、Claude Codeリポジトリのmodsディレクトリにあります。You should knowはその一覧に含まれないため、メモを出す条件を読んで確かめることはできません。出る場面を知る手段は、実際に有効にして観察することだけです。
まとめ
You should knowは、長い作業を任せている間に、側面から見落としを拾う仕組みです。使うかどうかは、自分の作業の長さと、メモを読む手間のどちらを重く見るかで決まります。
試すなら、バージョンが新しいことと、/pluginの一覧に名前があることを確かめてから、1行で有効にします。合わなければ、同じ/pluginで無効に戻せます。
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