Claude Desktopをclaude://リンクで起動する
Claude Desktopが対応するclaude://URLスキームの4種類のリンク形式とパラメータ、OS別のテスト方法をまとめます。
Claude Desktop(macOS・Windows・Linux版)は、claude://から始まるURLスキームに対応しています。ブラウザーがhttps://を扱うのと同じ要領で、OSがこのプレフィックスを認識してClaude Desktopを起動します。Webサイトやスクリプト、自作ツールにclaude://リンクを埋め込んでおけば、クリック1つでチャット・Coworkセッション・Codeセッションの入口を直接開けます。
社内Wikiのオンボーディング手順、障害対応のランブック、CIの通知ダッシュボードなど、「クリックした人を毎回同じ場所に連れていきたい」場面で使い道があります。プロンプトの下書きまで含めてURLに埋め込めるため、リンクを踏んだ相手は入力欄が埋まった状態から作業を始められます。
claude://の仕組み
OSがclaude://のURLを受け取ると、そのURLをハンドラーとして登録済みのClaude Desktopに渡します。アプリがまだ起動していなければ、macOS・Windows・Linuxのいずれも先にアプリを起動してからURLを処理します。起動後、Claude Desktopはパスとクエリパラメータを読み取り、該当する画面へ遷移します。
パラメータの値はすべてURLエンコードが必須です。日本語や記号をそのまま書くとリンクが壊れます。qパラメータに渡すプロンプトの下書きは、およそ14,000文字で切り詰められます。長いプロンプトを毎回埋め込む用途では、この上限を超えないか事前に確認しておく必要があります。
4種類のリンク形式
claude://が対応する行き先は、新規チャット・既存のチャットやプロジェクト・Codeセッション・Coworkセッションの4種類です。用途に応じてパスとパラメータを使い分けます。
新しいチャットを開く
claude://claude.ai/new
claude://claude.ai/new?q=Summarize%20this%20week%27s%20release%20notesqパラメータにテキストを渡すと、入力欄にそのテキストが下書きとして入り、内容を確認してから送信できます。qは省略可能で、指定しなければ空の入力欄で新規チャットが開きます。
既存のチャットやプロジェクトを開く
claude://claude.ai/chat/{conversation-id}
claude://claude.ai/project/{project-id}IDには、対象のチャットやプロジェクトのURL末尾に付いているUUIDを使います。IDが欠けていたり無効だったりする場合、Claude Desktopは最近のチャット一覧やプロジェクト一覧を開いて着地点を用意します。
社内ドキュメントに「この案件の相談スレッドはこちら」という形でリンクを残しておく使い方に向きます。ブラウザーのhttps://claude.ai/chat/...をそのまま貼ってもタブが開くだけですが、claude://版にしておけばデスクトップアプリへ直接ジャンプでき、普段からアプリを使っているメンバーには一手間少なく届きます。
Claude Codeセッションを開く
claude://code/new
claude://code/new?q=Fix%20the%20failing%20test&folder=%2FUsers%2Fme%2Frepo自作ツールに「Open in Claude Code」ボタンを置きたいときに使う形式です。qはcomposerに事前入力するテキストで、エイリアスとしてpromptも受け付けます。folderは作業ディレクトリの絶対パスで、指定してもClaude Desktopが確認ダイアログを一度挟んでから採用します。fileパラメータで添付ファイルの絶対パスも受け付けますが、値自体は受理されるだけでCodeセッションへの反映にはまだ対応していません。folderを複数回指定しても、実際に使われるのは最初の値だけです。
Coworkセッションを開く
claude://cowork/new
claude://cowork/new?q=Draft%20the%20Q2%20update&folder=%2FUsers%2Fme%2Fdocs&file=%2FUsers%2Fme%2Fdocs%2Fnotes.mdCoworkセッションを新規に開く形式で、q・folder・fileの3パラメータに対応します。Codeセッションと違い、folderとfileはパラメータを繰り返すことで複数指定できます。リンク経由で渡されたフォルダーは常に未信頼扱いとなり、過去に信頼したフォルダーであっても、Claude Desktopは採用前に必ず確認ダイアログを表示します。
自作ツールに埋め込む例
READMEやWikiに「Open in Claude Code」的なリンクを置く場合、Markdownの通常のリンク記法にそのままclaude://を渡すだけで埋め込めます。
[このリポジトリをClaude Codeで開く](claude://code/new?folder=%2FUsers%2Fme%2Frepo&q=Review%20open%20PRs)社内ダッシュボードやランブックにボタンを置く場合は、<a href="claude://...">のような通常のアンカータグで足ります。JavaScriptから動的に組み立てる場合も、パスの後ろにクエリ文字列を連結し、各値をencodeURIComponentでエンコードするだけで済みます。プロンプトに改行を含める場合、公式ドキュメントには改行の扱いに関する記載がないため、改行を含むテキストを渡す用途では事前に動作を確認しておくのが安全です。
いずれの埋め込み方でも、リンク自体はディレクトリやプロンプトの中身を選ぶだけで、踏んだ瞬間に何かを実行するものではありません。folderを指定するCode・Coworkセッションでは、Claude Desktopが確認ダイアログを一度挟んでから作業ディレクトリとして採用します。過去に同じフォルダーを信頼していた場合でも、リンク経由の指定は毎回このダイアログを表示する仕様です。下書きされたプロンプトも、送信ボタンを押すまでは画面上で内容を確認できる状態のままなので、知らない配布元のリンクを踏んでしまっても、実際にClaudeへ送られるのは自分が送信した内容だけです。
OS別にリンクをテストする方法
open "claude://claude.ai/new?q=Hello"macOSではopenコマンド、Linuxではxdg-openコマンドで、それぞれ引用符で囲んだURLをそのまま渡せます。
start "" "claude://claude.ai/new?q=Hello"Windowsのコマンドプロンプトではstartコマンドを使います。startは最初の引用符付き引数をウィンドウタイトルとして扱うため、空文字列の引用符をURLの前に挟みます。省略するとURL自体がタイトルとして扱われ、リンクが正しく開きません。
モバイル版・claude-cli://との違い
claude://という同じプレフィックスは、モバイルアプリでも使われていますが、対応する経路はCodeタブの3パターンだけに絞られています。デスクトップ版のようにチャットやプロジェクトを直接開くパラメータ、Coworkセッションを開くパスは用意されていません。
| 比較項目 | Desktop版claude:// | モバイル版claude:// |
|---|---|---|
| 新規チャット | Desktop版claude://claude.ai/new | モバイル版claude://非対応 |
| 既存チャット・プロジェクト | Desktop版claude://claude.ai/chat/{id} / claude.ai/project/{id} | モバイル版claude://非対応 |
| Codeセッション | Desktop版claude://code/new(folder・file対応) | モバイル版claude://code/new(repo・branch対応、folderは無視) |
| Coworkセッション | Desktop版claude://cowork/new | モバイル版claude://非対応 |
また、Claude Codeのターミナル(CLI)にはclaude-cli://という別系統のURLスキームがあり、こちらはClaude Code Deep Linksで解説しています。claude://はアプリ内の画面を開くための仕組みで、claude-cli://はターミナルの新規セッションを開くための仕組みです。名前が似ているだけで、登録されるハンドラーもパラメータの仕様も別物なので、URLを組み立てるときは対象がアプリなのかターミナルなのかを先に決めておきます。
社内向けのテンプレートを整備する場合は、想定する読者がデスクトップアプリ・モバイルアプリ・ターミナルのどれを使っているかで、埋め込むリンクのプレフィックスを変えます。1つのボタンに複数の候補を並べるより、配布先ごとに別々のリンクを用意したほうが、踏んだ相手が迷わず目的の画面に着地します。Claude Codeを導入していないアカウントでcode/newのリンクを踏んだ場合の挙動は公式ドキュメントに明記されておらず、確認できていません。対象読者にClaude Codeの利用権限があるかどうかを、配布前に把握しておくと安全です。
よくあるつまずき
folderを複数指定したのに最初のフォルダーしか開かない: Codeセッションのfolderは最初の値だけが採用される仕様です。複数のディレクトリを渡したい場合はCoworkセッションを使うか、リンクを分けますfileパラメータを付けても添付されない: Codeセッションのfileは値自体は受理されますが、添付への反映にはまだ対応していません。ファイルを渡したい用途にはCoworkセッションを使います- フォルダーの確認ダイアログが毎回出て面倒: リンク経由のフォルダーは常に未信頼として扱われる仕様です。過去に手動で信頼していても、リンクからの指定では確認ダイアログを省略できません
- プロンプトが途中で切れる:
qパラメータはおよそ14,000文字で切り詰められます。長いプロンプトはリンクに直接埋め込むのではなく、保存済みの手順を呼び出す形に切り替えます - Windowsでリンクを開くとタイトルバーにURLがそのまま表示される:
startコマンドの最初の引用符付き引数はウィンドウタイトル扱いです。空の引用符(start "")をURLの前に挟み忘れると発生します - 日本語のプロンプトを埋め込んだらリンクが機能しない:
qなどのパラメータ値は日本語や記号を含む時点でURLエンコードが必須です。ブラウザーの開発者ツールやプログラミング言語のencodeURIComponent相当の関数を通してから埋め込みます
まとめ
Claude Desktopのclaude://は、新規チャット・既存のチャットやプロジェクト・Codeセッション・Coworkセッションの4経路を1つのURLスキームでまとめて開ける仕組みです。パラメータはすべてURLエンコードが必須で、folderはCodeセッションでは最初の値のみ、Coworkセッションでは繰り返し指定で複数採用という違いがあります。
自作ツールやランブックに埋め込む際は、Markdownの通常のリンクやHTMLのアンカータグにそのままclaude://のURLを渡すだけで動きます。モバイル版やターミナル版のCLIとは対応する経路もパラメータの仕様も異なるため、リンクを配布する前にどの環境向けかを決めておくと、意図しない画面で止まる事故を防げます。Claude Desktop本体のインストールや基本設定はClaude Desktopとはにまとめています。