Claude Desktopとは — インストールから使い方・設定まで
Claude Desktopの3つのタブ(Chat・Cowork・Code)の役割とインストール手順、権限モードの選び方、CLIとの違いまでを1本で確認できます。
Claude Desktopは、Claudeをグラフィカルな画面で操作するデスクトップアプリケーションです。1つのウィンドウにChat・Cowork・Codeという3つのタブを収め、日常の会話から長時間かかるエージェントタスク、コーディングまでをアプリを切り替えずに進められます。macOS・Windows・Linux(ベータ)で動作し、CLI版のClaude Codeと同じ設定ファイルを読み込みます。
Claude Desktopとは何か
Claude Desktopとは、Anthropicが配布するネイティブアプリで、ウィンドウ上部の3つのタブを切り替えながら使うのが基本の操作です。タブごとの役割は次のように分かれています。
| タブ | 主な用途 | 向いている作業 |
|---|---|---|
| Chat | 主な用途通常の会話 | 向いている作業質問・文章作成・調査 |
| Cowork | 主な用途Dispatchや長時間のエージェント作業 | 向いている作業部門をまたぐタスクの委任 |
| Code | 主な用途ソフトウェア開発 | 向いている作業コード編集・実行・PR作成 |
3タブは同じサインイン状態を共有しますが、扱う作業の性質は大きく異なります。Chatは即答が欲しいときの相棒です。Coworkは依頼を投げて、終わったら結果だけ確認すればよい非同期の仕事に向きます。Codeはリポジトリを開き、ターミナル・差分レビュー・アプリのプレビューまでを1画面でこなす、開発者向けの実行環境です。本稿では、開発者が最初につまずきやすいCodeタブを中心に、インストールから初期設定までを追います。
インストールしてサインインするまで
Claude Desktopのインストールは、公式サイトからOS別のインストーラーをダウンロードして実行するだけで完了します。macOS版はIntelとApple Silicon共通のユニバーサルビルドです。Windows版はx64とARM64それぞれ専用のインストーラーが分かれ、Linux版はUbuntuとDebian向けの.debパッケージ(ベータ)が用意されています。
ダウンロード後にインストーラーを実行し、Claudeにサインインすれば準備は完了です。ただしOSごとに固有の注意点があります。Windowsで初めてCodeタブを開くときはGit for Windowsの導入が必要です。macOSではComputer Useを使うために、AccessibilityとScreen Recordingの権限を別途許可します。詳しい手順はClaude Desktop Windows版のインストールと初期設定とClaude Desktop Mac版のインストールと初期設定にまとめました。
サインイン後、ウィンドウ上部のCodeタブをクリックすると開発向けの画面に切り替わります。ここでの1回の会話は「セッション」という単位で管理され、それぞれが独立したチャット履歴・プロジェクトフォルダ・変更内容を持ちます。複数のセッションをサイドバーに並べて実行できるため、あるプロジェクトの調査を進めながら別プロジェクトの修正を同時にこなすといった並行作業がしやすくなります。セッションを閉じずに2つを同時に画面表示することもでき、比較しながらの作業もこなせます。
Codeタブで開発を進める基本操作
Codeタブでのセッション開始時には、環境・プロジェクトフォルダ・モデル・権限モードの4点を指定します。環境はLocal(手元のマシン)・Cloud(Anthropic管理のインフラで継続実行)・SSH(リモートマシン)・WSL(Windowsのみ)から選び、権限モードは次の見出しで詳しく扱います。入力欄にタスクを日本語で書いてEnterを押すと、Claudeはプロジェクトのファイルを読み、権限モードの許す範囲でコードを変更し、コマンドを実行します。作業を止めたいときは停止ボタンで即座に中断でき、走っている処理を止めずに軌道修正の指示だけを送ることもできます。
変更が入ると差分の行数(たとえば+12 -1)が表示され、クリックするとファイルごとの差分ビューアが開きます。行にコメントを付けて修正依頼をまとめて送ったり、「Review code」ボタンでClaude自身にコンパイルエラーや明らかなロジックの誤りを点検させたりできます。Webアプリを触るタスクでは、Browserペインが自動で開いてプレビューを表示し、スクリーンショットの撮影やフォーム入力までClaudeが自分の変更を検証します。ターミナル・ファイルエディター・診断用のsubagentペインも同じウィンドウ内でドラッグして配置を変えられ、chatと差分とブラウザーを横に並べて見比べる、といった使い方もできます。
Gitリポジトリでは、セッションごとにWorktreeで作業ツリーが自動的に分離されます。複数セッションの変更が同じ作業ディレクトリで衝突する心配がなく、思いついた修正をすぐ別セッションで試せるのが利点です。Worktreeの保存先はデフォルトで<project-root>/.claude/worktrees/ですが、設定画面から変更できます。
権限モードとBypass permissionsの選び方
Codeタブの権限モードは、ファイル編集やコマンド実行のたびに確認を求めるかどうかを決める設定です。モード選択はセッション中いつでも切り替えられます。
| モード | 設定キー | 動作 |
|---|---|---|
| Manual | 設定キーdefault | 動作編集・実行のたびに確認を求める |
| Accept edits | 設定キーacceptEdits | 動作ファイル編集は自動承認、他コマンドは確認 |
| Plan | 設定キーplan | 動作調査のみで、コードは編集しない |
| Auto | 設定キーauto | 動作背後の安全チェック付きで自動実行 |
| Bypass permissions | 設定キーbypassPermissions | 動作原則すべて確認なしで実行 |
既定のManualは、コードベースを初めて触るときに向きます。差分を見ながら1件ずつ承認できるからです。慣れてきたらAccept editsに切り替えると、ファイル変更は自動で反映されつつコマンド実行だけ確認が挟まります。複雑なタスクではまずPlanで方針を確認し、その上でAccept editsやManualに戻すと手戻りが少なくなります。
Auto modeはOpus 4.6以降・Sonnet 4.6以降・Fable 5のいずれかのモデルで利用でき、Anthropic APIを使うユーザー全員が対象です。組織の管理者はmanaged settingsのdisableAutoModeキーで、組織全体からAuto modeを外せます。
Claude Code CLIとの違いと使い分け
Claude DesktopのCodeタブとターミナルのClaude Code CLIは、同じエンジンを共有しながらも操作性と対応環境が異なります。CLAUDE.mdやMCPサーバー設定、Hooks、Skillsといった設定ファイルは両者で共通です。ConnectorsやMCPサーバーを追加すれば、Codeタブでも外部ツールと連携した作業が行えます。設定手順はClaude Desktop MCP設定ガイドにまとめています。
| 項目 | CLI | Desktop |
|---|---|---|
| 権限モード | CLIdontAskを含む全モード | DesktopManual・Accept edits・Plan・Auto(+Bypass) |
| セッション分離 | CLI--worktreeフラグ | Desktopセッションごとに自動でWorktree分離 |
| スクリプト実行 | CLI--print・Agent SDK対応 | Desktop非対応(対話専用) |
| サードパーティ接続 | CLIBedrock・Google CloudのAgent Platform・Foundry | DesktopAnthropic APIが既定(ゲートウェイ経由で拡張可) |
CLIからDesktopへの移行は、/desktopコマンドで完結します。
/desktopこのコマンドはmacOSとx64 Windowsで、サブスクリプション認証のセッションに対して使えます。実行するとセッションが保存され、Desktopアプリ側に同じ会話履歴のまま開き直されて、CLIは終了します。APIキー認証やAmazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform、Microsoft Foundryを使うセッションでは使えません。
スクリプトや自動化を前提にする作業は、--printやAgent SDKが使えるCLIに軍配が上がります。複数セッションを画面で見比べたり、差分をクリックしながらレビューしたりする対話的な開発はDesktopが快適です。両方を同じマシンで同時に起動しても、セッション履歴は別々に管理されるので混在させても支障はありません。ターミナルからのインストール手順はClaude Code install完全ガイドで個別に確認できます。
よくあるつまずき
- 403エラーでCodeタブが使えない: サインアウトしてから再ログインすると大半は解消します。Pro・Max・Team・Enterpriseいずれかの有効な有料プランに入っているかも合わせて確認します。
- 起動直後に画面が真っ白のまま動かない: アプリを再起動し、保留中のアップデートがないか確認します。macOSとWindowsは起動時に自動更新され、Linuxはaptで更新します。
- npmやnodeなどのコマンドが見つからないと言われる: 通常のターミナルでコマンドが動くか確認します。シェルプロファイルのPATH設定を見直し、アプリを再起動すると環境変数が読み直されます。
- Windowsで「Gitが必要です」と表示される: Codeタブでローカルセッションを開始するにはGitが必須です。Git for Windowsを導入し、アプリを再起動すると解消します。
- フォルダを開くと「Failed to load session」と出る: フォルダの削除・Git LFS未導入・権限不足のいずれかが主な原因です。別のフォルダを選ぶか、アプリを再起動して切り分けます。
まとめ — 導入までの3ステップ
Claude Desktopの導入は3ステップです。OS別のインストーラーを実行してサインインし、Codeタブでプロジェクトフォルダと権限モードを選び、慣れてきたらAccept editsやAutoへ段階的に移行します。CLIと設定ファイルを共有しているため、すでにClaude Code CLIを使っているチームでも導入コストは小さく済みます。まずはManualモードで1つのリポジトリを開き、差分レビューの感覚をつかむところから始めると、権限モードを上げたときの挙動も予測しやすくなります。
よくある質問
Claude Desktopは無料で使えますか
Codeタブの利用にはPro・Max・Team・Enterpriseのいずれかの有料プランが必要です。無料プランではCodeタブへのアクセスが開放されず、認証エラーになります。Chatタブや拡張機能(MCP)は無料プランのままでも使えるため、タブごとの線引きはClaude Desktop無料でできることとできないことで詳しく確認できます。
Claude Desktop固有の機能は何ですか
ソースコードの読み書きやターミナル実行を伴うCodeタブは、Desktopアプリでのみ動作する機能です。ブラウザー版のclaude.aiにはこのタブは存在しません。
CoworkタブとClaude Codeはどう違いますか
Coworkは非開発者も含めた業務全般をDispatchでの依頼や長時間のエージェント作業として任せる場所で、Codeはリポジトリを直接操作する開発者向けの実行環境です。対象ユーザーと料金の違いはCoworkとClaude Codeの違いにまとめています。
複数のプロジェクトを同時に開けますか
サイドバーの「+ New session」から新しいセッションを作れば、プロジェクトごとに独立した会話と変更履歴を並行して進められます。Gitリポジトリはセッションごとに自動でWorktree分離されるため、変更が競合する心配もありません。
決まった時刻にタスクを自動実行できますか
Codeタブには定期実行の仕組みがあり、決まったスケジュールでタスクを走らせられます。