Claude Media
Claude Chrome拡張機能でできること — 使い方と権限設定

Claude Chrome拡張機能でできること — 使い方と権限設定

Claude in Chromeはサイドパネル・Claude Desktop・Claude Codeの3つの入口を持つブラウザ拡張機能です。インストール手順、3段階の承認モード、2026年8月のCowork連携、安全な使い方までまとめます。

Claude Chrome拡張機能(公式名Claude in Chrome)は、Claudeにブラウザの画面を読ませ、クリックや入力を代行させる拡張機能です。単体のサイドパネルとしてだけでなく、Claude DesktopのCoworkタブやClaude CodeのCLIからも呼び出せる3つの入口を持ちます。2026年8月12日には、サイドパネルの会話がCoworkセッションとしてデバイスをまたいで保存される大きな更新が入りました。この記事では入手方法から3段階の承認モード、Claude Codeとの違い、安全に使うための注意点までを順番に確認します。

Claude Chrome拡張機能とは — 3つの入口

Claude in Chromeは、ページを読み取り、クリックし、入力し、ページ間を移動できるブラウザ拡張機能です。公式ヘルプは利用できる場所を3つに分けて説明しています。サイドパネル・Claude Desktopのコネクター・Claude CodeのCLI連携です。

サイドパネルは思い立ったときにその場のページを読ませたい場合に向きます。Claude Desktopのコネクターは、Chat・Cowork・Codeのどのタブからでもブラウザ操作を呼び出せる橋渡し役です。Claude Codeとの連携は、開発中のWebアプリをターミナルからビルドし、そのままブラウザで動作確認するワークフローに向きます。対応プランはPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランのみで、無料プランでは利用できません。対応ブラウザはGoogle Chromeのみで、他のChromiumベースブラウザやモバイル端末には対応しません。

インストールと初回セットアップの手順

拡張機能はChromeウェブストアから入手します。手元のChromeブラウザで検索し、提供元が「Anthropic」であることを確認してから追加します。

1. Google Chromeを開く(他のChromiumブラウザ・モバイルは非対応)
2. Chromeウェブストアで「Claude」を検索し提供元がAnthropicか確認
3. 「Chromeに追加」でインストール
4. Claudeアカウントの認証情報でサインイン
5. パズルピースアイコンから拡張機能をピン留め
6. ブラウザ操作に必要な権限を許可

インストール時には、ページの読み取り(scripting)やタブの管理(tabs・tabGroups)、通知の送信(notifications)など15個の権限を許可します。中でもdebugger権限が、クリックや入力、スクリーンショットといった操作そのものを可能にする中核です。ツールバーのClaudeアイコンをクリックすると、サイドパネルが開きます。

Claude Desktopから使う場合は手順が別です。左下のアカウントアイコンから「Settings」を開き、「Connectors」の一覧にある「Claude in Chrome」を「Configure」でトグルし、拡張機能をダウンロードします。この接続は既定で無効になっているため、会話ごとに手動で有効にする必要があります。

権限モードの使い分け方

Claudeが何をどこまで自律的にやってよいかは、チャット入力欄のドロップダウンから選ぶ3段階のモードで決まります。サイドパネルの既定モードは「Automatically approve」です。

モードClaudeの動き方向く場面
Manually approveClaudeの動き方行動の前に毎回承認を求める向く場面初めて使うサイト、重要な操作
Automatically approveClaudeの動き方安全性を自動チェックしつつ継続作業、リスクを検知すると停止向く場面信頼できるサイトでの定型作業
Skip all approvalsClaudeの動き方確認も自動チェックもしない向く場面完全に信頼できるタスクのみ

「Automatically approve」は確認画面こそ減りますが、バックグラウンドで安全チェックを都度実行するため、使用量の消費は他の2モードより多くなります。この安全チェックには、データの持ち出しやプロンプトインジェクションの兆候を確認する処理が含まれ、危険と判定した操作は自動でブロックする仕組みです。ブロックが繰り返されるとClaudeは自動的にManually approveへ切り替わります。

3段階のモードとは別に、サイト単位の追加許可も存在します。初めて訪れるサイトでは「New permissions required」が表示され、次の3つから選びます。

  • Allow this action: その操作だけ許可する
  • Always allow actions on this site: そのサイトを継続的に信頼する
  • Decline: 拒否する

「Always allow」を選んだサイトでも、ファイルのダウンロードや機密情報の入力といった一部の操作は毎回確認が入ります。購入や金融取引、アカウント作成、システムファイルの変更、メールやWebコンテンツに埋め込まれた指示への追従は、モードによらず常に禁止です。

Claude Codeの連携機能と何が違うか

紛らわしいのが、Claude Codeにも同じ拡張機能を使う--chromeフラグ(コマンド起動時のオプション)があることです。中身は同じChrome拡張機能ですが、対応範囲が違います。

公式ヘルプは、サイドパネル単体の利用について「Google Chrome以外のChromiumベースブラウザやモバイル端末では非対応」と明記しています。一方でClaude Code経由の連携は、Google ChromeとMicrosoft Edgeが対象です。Brave・Arc・Vivaldi・Operaといった他のChromium系ブラウザでも、拡張機能を検出して接続を試みます。同じ拡張機能でも、どちらの入口から使うかで対応ブラウザの範囲が変わります。WSL(Windows Subsystem for Linux)ではChrome連携そのものが使えません。

claude --chrome

claude --chromeで起動すると、内部的にはclaude-in-chromeという名前のMCPサーバーとして接続されます。/chromeコマンドは接続状態の確認や権限管理、毎回--chromeを付けずに済む既定有効化(Enabled by default)の設定を行える窓口です。既定有効化はブラウザツールを常に読み込む分コンテキストの消費が増えるため、使うときだけ--chromeを付ける運用のほうが軽い場合もあります。プランモードでは、ページを読むだけの操作は確認なしで進み、クリックや入力といった状態を変える操作だけ承認が必要です。

Cowork連携で何が変わったか

2026年8月12日、Anthropicはサイドパネルのセッションを、Claude Cowork本体と同じセッションとして扱えるようにするアップデートを発表しました。対象はMax・Teamプランが即日、Proプランは数週間かけて順次展開、Enterpriseプランは管理者が組織でCoworkを有効にするまでは対象外です。

以前のサイドパネルは、デスクトップアプリやWeb版のCowork会話とは切り離された独立のセッションでした。アップデート後は、サイドパネルで始めた作業がWeb・デスクトップ・モバイルのCoworkと同じ会話履歴に記録され、スキルやコネクタもデスクトップ版のCoworkと同じものが動きます。ブラウザで作業を始め、続きをデスクトップで仕上げる、という往復ができるようになったのが最大の変化です。ただし手元のファイルへのアクセスや、別サーフェスからのブラウザ操作にはClaude Desktopアプリの起動と接続が必要で、この部分はクラウド上のセッションでも変わりません。

以前のサイドパネルを使い続けたい場合は、拡張機能アイコンから開いたサイドパネル右上の三点メニューで「Switch back to classic」を選ぶと戻せます。ワークフローの記録機能(操作手順を自分で録画してClaudeに再現させる機能)は、クラシックのサイドパネルでのみ使えます。

安全に使うための注意点

ブラウザ操作型のAIが抱える最大のリスクは、Webページやメールに隠された指示でClaudeを意図しない行動に誘導するプロンプトインジェクション攻撃です。Anthropicは着信コンテンツを検査する分類器と、Claudeの各操作を実行前に検査する分類器という2つの仕組みで防御しています。内部テストでは、既知の有効な攻撃手法を組み合わせた検証環境で、Claude Opus 4.8を使った現行構成の攻撃成功率は0.08%未満でした。ゼロではないことも同時に明記されています。

もう1つの注意点は、Claudeが作業中のタブのスクリーンショットを撮る仕組み上、画面に表示されている情報がすべて会話に含まれることです。公式ヘルプは、金融口座や投資の管理、法的文書や契約書の処理、医療・健康情報の扱い、機密性の高い業務アカウントへのアクセス、第三者の個人情報が載ったサイトでの利用を避けるよう推奨しています。HIPAA(米国の医療情報保護法)の対象組織では、Claude in Chrome自体が利用できません。株取引や投資取引の実行、CAPTCHA回避、機密情報の入力、顔画像の収集といった操作は、モードによらず禁止です。

管理者向け設定(Team/Enterprise)

組織のOwner・Primary Ownerは「Organization settings」>「Claude in Chrome」で、組織全体への拡張機能の提供可否を切り替えられます。Teamプランは既定で有効、Enterpriseプランは既定で無効です。Enterpriseで使わせたい場合は管理者が明示的に有効化する必要があります。

Claude in ChromeとClaude Coworkは別々に管理されます。拡張機能を組織で有効にしても、Cowork側の設定を別途有効にしなければ、サイドパネルはCoworkセッションとしては動きません。管理者はアクセスを許可するサイトを絞り込む設定も持っており、機密データを扱う組織ほど許可対象を限定してから段階的に広げる運用が推奨されています。特定のサイトにアクセスできない場合は、組織側の制限がかかっている可能性があるため、管理者に確認するのが早道です。外部サービスとの接続経路はClaude CoworkのConnectorsにも設定項目があり、あわせて確認すると設定漏れを防ぎやすくなります。

よくあるつまずきと対処法

サイドパネルの見た目が説明と違う

Max・Teamプランでは新しいCoworkベースのサイドパネルが表示されます。Proプランは順次展開中で、まだ届いていない場合はクラシック版のままです。Enterpriseプランでは管理者がCoworkを有効にするまでクラシック版が続きます。

特定のサイトで操作が止まる

アダルトコンテンツサイトや海賊版サイトなど、Claudeが安全のためアクセスしない高リスクカテゴリーに該当している可能性があります。金融系サイトは毎回の許可確認が必須で、自動では進みません。

ページが正しく読み込まれない

ページを再読み込みし、拡張機能が有効になっているか、対象サイトへのアクセスを許可済みかを確認します。JavaScriptを多用するサイトは読み込みに時間がかかることがあります。

インストールやログインができない

有効な有料プランのサブスクリプションかを確認します。Team・Enterpriseプランの場合は、管理者が組織向けに拡張機能を有効化しているかも合わせて確認します。

似た名前の別アプリを入れてしまう

Chromeウェブストアには類似名の拡張機能が並ぶことがあります。提供元が「Anthropic」であることの確認は、インストール前の有効な対策です。

よくある質問

使えるモデルに制限はありますか

ありません。Claude in Chromeは公開されているすべてのモデルで利用できます。モデル選択によって拡張機能の機能自体が制限されることはありません。

一度許可したサイトの権限を後から取り消せますか

取り消しは可能です。拡張機能アイコンから三点メニューを開き「Extension settings」の「Permissions」ページへ進むと、そこが管理画面です。「Always allow」を許可済みのサイト一覧、権限の取り消し、過去の許可履歴を確認できます。信頼していたサイトの様子が変わったと感じたら、ここで個別に見直せます。

Claude DesktopのCowork・Codeタブと何が違いますか

Claude in Chromeはブラウザ操作を担う拡張機能そのものです。Claude Desktopのコネクター経由でChat・Cowork・Codeタブから呼び出す形と、ブラウザのサイドパネルから直接使う形があります。手元のファイルへのアクセスは引き続きClaude Desktopアプリ側の役割で、拡張機能単体では行えません。

パスワードマネージャーと連携できますか

1Password for Claudeという連携があります。ログインが必要なサイトで、1Password側がユーザー名やパスワード、ワンタイムコードを直接入力し、認証情報自体はClaudeの会話に渡りません。サインインが必要なタスクを任せたいときに、資格情報を見せずに済む手段です。

サイドパネル単体とClaude Codeの--chromeは同時に使えますか

同じ拡張機能を共有するため、片方をインストールすればもう片方でも認識されます。個別に入れ直す必要はありません。ただしサイトごとの許可状況は入口ごとに確認するのが安全です。公式ヘルプは、許可設定が入口間でどこまで共有されるかを明記していません。

まとめ

Claude Chrome拡張機能は、サイドパネル・Claude Desktopのコネクター・Claude Codeの--chromeという3つの入口を持ちます。対応プランと対応ブラウザの範囲は、入口ごとに微妙に違う点に注意が必要です。権限はManually approve・Automatically approve・Skip all approvalsの3段階に加え、サイト単位の追加許可で二重に制御されます。2026年8月のアップデートでサイドパネルの会話はCoworkの一部となり、デバイスをまたいで作業を続けられるようになりました。金融・医療・法務といった機密性の高い作業は避け、まずは信頼できるサイトでManually approveから試すのが、事故を避けながら機能を確かめる進め方です。対象プランの詳細はClaude料金プラン比較で確認できます。

この記事を共有:XはてブLinkedIn