claude importが使えない「not yet available in this build」の意味と対処
「claude import is not yet available in this build」の原因を3つに切り分け、フィーチャーフラグが止まる条件と手動移行の代替手順をまとめます。
claude importが使えない原因は3つに絞れる
claude import を実行すると、次のメッセージが出てコマンドが止まることがあります。
`claude import` is not yet available in this build. Run `claude` and use /mcp or edit ~/.claude/settings.json directly.原因は3つだけです。①インストール後まだ一度もセッションを開始していない ②Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWSのいずれかを使っている ③DISABLE_TELEMETRY 等の環境変数でネットワーク取得を止めている、のいずれかに当てはまります。バグではなく、機能を配信する仕組み側の状態です。どれに当てはまるかさえ分かれば、対処自体は数分で終わります。
エラーの意味 — フィーチャーフラグが未取得の状態
claude import はCodexやGeminiなど他のコーディングエージェントの設定をClaude Codeへ取り込むサブコマンドです。v2.1.213以降で使え、対象にcodexまたはgeminiを指定して実行します。取り込む対象は指示ファイル(CLAUDE.md相当)・MCPサーバー・カスタムコマンド・サブエージェント・Skillsの5種類です。-pフラグを付けた非対話モードでは、見つかった項目の一覧と取り込みを確定するコマンドだけが表示され、実際の書き込みは行われません。/init でプロジェクトを初期化する際、他ツールの設定を検出すると取り込みの実行を提案してくる導線もあります。
このコマンドはAnthropicから取得するフィーチャーフラグ(feature flag、機能の有効・無効を配信で切り替える仕組み)でオン・オフが決まり、取得した値はディスクにキャッシュされます。エラーが出るということは、そのキャッシュ値がオフのままだということです。ローカルのバグでも設定ミスでもなく、機能フラグの配信状態がそのまま表示されています。
原因別の切り分けと対処
①インストール直後で一度もセッションを開始していない
新規インストール後、最初の claude import はこのメッセージを出すことがあります。フラグをまだ取得していないためです。claude を通常どおり起動してセッションを読み込ませ、一度終了してから claude import を再実行すると解消します。
claude
# セッションが立ち上がったのを確認してから終了(Ctrl+D または /exit)
claude import codex --dry-run②Bedrock・Vertex・Foundry・Claude Platform on AWSを使っている
Claude CodeはAmazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform、Microsoft Foundry、Claude Platform on AWS経由の利用ではフィーチャーフラグを取得しません。この4つのいずれかで動かしている場合、claude import は恒常的に使えません。バージョンを上げても、再ログインしても変わりません。
③環境変数でネットワーク取得を止めている
DISABLE_TELEMETRY、DO_NOT_TRACK、DISABLE_GROWTHBOOK、CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC のいずれかを設定していると、テレメトリと同時にフィーチャーフラグの取得も止まります。CI環境やセキュリティポリシーでこれらを既定設定にしているチームは、意図せず対象になっていないか env | grep -E "DISABLE_TELEMETRY|DO_NOT_TRACK|DISABLE_GROWTHBOOK|CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC" で確認してください。
自分がどの原因に当てはまるか確認する
3つの原因は排他的ではなく、上から順に確認すると絞り込みが早くなります。
- インストール直後かを確認します。
claude --versionの初回実行から今日までの間に一度もセッションを開いていなければ①です。まずclaudeを起動してから再試行してください。 - どの経路でClaude Codeを使っているかを確認します。
echo $CLAUDE_CODE_USE_BEDROCKecho $CLAUDE_CODE_USE_VERTEXが空でない値を返す、または組織からClaude Platform on AWS経由のログインを案内されている場合は②です。この場合は手動移行(後述)以外に解決策はありません。 - 環境変数を確認します。①②のどちらでもなければ、
env | grep -E "DISABLE_TELEMETRY|DO_NOT_TRACK|DISABLE_GROWTHBOOK|CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC"で該当する変数が設定されていないか見ます。シェルの起動ファイル(.zshrc/.bashrc)やCI変数に紛れていることが多く、unsetしてから新しいシェルで再試行すると切り分けられます。
いずれにも当てはまらないのに解消しない場合は、初回セッションでのフラグ取得自体が完了していない可能性があります。claude セッション中にフラグ取得が完了するのは、セッション開始から少し時間が経過したタイミングです。起動直後にセッションを終了せず、数秒待ってから終了すると解消することがあります。
フィーチャーフラグ配信が止まると他にも使えなくなる機能がある
claude import はフィーチャーフラグ配信が必要な機能の1つに過ぎません。同じ条件(②③)で下記もまとめて使えなくなります。切り分けの際、他の症状が併発していないか確認すると原因の特定が早まります。1つだけでなく複数の症状が同時に出ていれば、②か③の可能性が高いと判断できます。
| 影響を受ける機能 | 配信が止まったときの挙動 |
|---|---|
| Pro/Max/TeamでのAuto mode既定起動 | 配信が止まったときの挙動Manualモードで起動する |
| Remote Control | 配信が止まったときの挙動利用不可 |
| クロスセッションメッセージング | 配信が止まったときの挙動送受信不可 |
claude import / /import | 配信が止まったときの挙動本記事のエラーが出る |
/schedule からのルーティン作成 | 配信が止まったときの挙動利用不可 |
/loop の間隔自動選択 | 配信が止まったときの挙動固定10分間隔で実行 |
| PR review status badgeの更新頻度 | 配信が止まったときの挙動アイドル中は60秒間隔に固定 |
| VS Code拡張の権限モード設定ファイル読み込み | 配信が止まったときの挙動反映されない |
| advisorツール | 配信が止まったときの挙動利用不可 |
引数なし /loop の組み込みメンテナンスプロンプト | 配信が止まったときの挙動使えない |
/code-review はコマンド自体を自分で打つ分には影響を受けませんが、Claude側から自動的に開始することはできず、予約実行した場合はレビューコマンドとしてではなくプレーンテキストとして届きます。
Bedrock・Vertex・Foundry・Claude Platform on AWSで運用しているチームは、この表の機能を最初から前提に含めない設計にしておくと混乱が減ります。導入ドキュメントやオンボーディング資料に、この一覧をあらかじめ注記しておくと問い合わせが減ります。
importを使わずに手動で移行する
フラグ配信が恒常的に止まっている環境(②③)では、claude import の完了を待つのではなく手動で置き換えます。claude import が引き継ぐ設定のうち、MCPサーバーは claude mcp add で個別に追加します。CLAUDE.mdファイル・Skills・カスタムコマンド・サブエージェントは、他ツールの設定を見ながら手で作成します。いずれも1回作れば済む作業であり、claude import が使えないこと自体は継続的な運用上の障害にはなりません。
claude mcp add my-server -- npx -y @my/mcp-serverエラーメッセージが名指しする ~/.claude/settings.json は、claude import が引き継ぐ設定のうち権限モードだけを保持するファイルです。MCPサーバーの設定はこのファイルを直接編集しても反映されません。MCPサーバーは .mcp.json(プロジェクトスコープ)か claude mcp add --scope user(ユーザースコープ)経由で登録します。
claude import が本来引き継ぐ範囲と、手動移行で対応できる範囲は次のとおりです。
| 移行対象 | 手動での代替手段 |
|---|---|
| MCPサーバー設定 | 手動での代替手段claude mcp add(サーバーごとに個別実行) |
| CLAUDE.md相当のプロジェクトルール | 手動での代替手段内容を確認しながら手で CLAUDE.md を作成 |
| カスタムコマンド・Skills | 手動での代替手段元ツールの定義を見ながら .claude/skills/ 配下に再作成 |
| サブエージェント定義 | 手動での代替手段同様に .claude/agents/ 配下に再作成 |
| 権限モードの既定値 | 手動での代替手段~/.claude/settings.json を直接編集 |
MCPサーバーの数が多いチームでは、サーバーごとに claude mcp add を打つより、.mcp.json を直接編集してJSON形式でまとめて記述するほうが早く終わります。すでに他ツールで動いている設定をコピーしてくる作業なので、ゼロから仕様を調べ直す必要はありません。
よくある質問
claude importとclaude mcp add-from-claude-desktopは別物か
別のコマンドです。claude mcp add-from-claude-desktop はClaude Desktopに設定済みのMCPサーバーだけを取り込む専用コマンドで、公式のフィーチャーフラグ依存機能の一覧には含まれていません。CodexやGeminiなど他ツール全体の設定を取り込む claude import とは対象範囲が違います。
アップグレード直後にもエラーが出るのはなぜか
claude import を追加したバージョン(v2.1.213)へアップグレードした直後のセッションでも、①と同じ理由で一時的にエラーが出ることがあります。フラグ取得はそのセッション中に完了するため、次回のセッションでは解消します。慌てて再インストールする必要はありません。
組織のmanaged settingsでフィーチャーフラグを制御できるか
DISABLE_TELEMETRY 等の環境変数を組織のmanaged settingsやシェル起動設定で配布している場合、そのメンバー全員が同じ制約を受けます。個別のトラブルシューティングの前に、組織側の環境変数配布を確認してください。
--dry-runと--yesは何をするフラグか
どちらも claude import と /import の両方で使えます。--dry-run は実際に設定を書き込まず、何が移行対象になるかだけを表示します。--yes は移行中の確認プロンプトをすべて自動承認します。フラグ配信が正常でも、初回はまず --dry-run で対象を確認してから本実行することをおすすめします。
v2.1.213より前のバージョンではどうなるか
claude import サブコマンドと /import コマンド自体がv2.1.213で新規追加されたため、それより前のバージョンでは本記事のエラーとは別に「不明なコマンド」系のエラーになると考えられます。まず claude update でバージョンを確認し、v2.1.213以降であることを確認してから本記事の3つの原因を切り分けてください。
関連して確認したい設定
claude import が使えない原因の切り分けは、MCPサーバーの設定手順や環境変数の全体像を押さえておくと早くなります。手動でMCPサーバーを追加する具体的な構文はClaude Code MCP設定ガイド、フィーチャーフラグ以外の環境変数の効かせ方はClaude Code環境変数リファレンスにまとめています。起動時のエラー全般を見比べたい場合はClaude Codeでよくあるエラー10選も参考になります。