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GaroonスケジュールをClaudeで確認・調整する実践ワザ

GaroonスケジュールをClaudeで確認・調整する実践ワザ

Garoon MCPサーバー接続後、Claudeにスケジュールの一括確認や空き時間調整をどう依頼すればよいかを具体例でまとめます。

このTipsでできること

Garoon MCPサーバーを接続したClaudeに、複数人の予定を並べて確認する、会議室と参加者の空き時間を探す、見つかった候補で予定を作る、といった依頼ができます。サーバーが持つツールは13個で、予定まわりで使うのは予定の作成・取得・空き時間検索・施設検索の4系統です。

接続の手順はClaude Garoon連携の設定手順にあります。ここでは接続後に、どう頼むと狙った結果が返るかを扱います。依頼文は日本語のままで構いません。ツール名やパラメーター名を覚える必要はなく、Claudeが必要なツールを選んで呼びます。

どの面から接続するかで設定の書き方が変わる

READMEのインストール方式は3つです。

  • MCPB(旧称DXT): Claude for desktopだけが対応する方式。.mcpbファイルを開くと設定ダイアログが出る
  • Dockerイメージ: ghcr.io/garoon/mcp-server:latest
  • npmパッケージ: npm install -g @garoon/mcp-server

READMEに載っている設定ファイルの例はCursorとVisual Studio Code向けだけです。Claude Codeで使う場合は、同じ環境変数をclaude mcp addの-eで渡します。v2.1.287で、一時ディレクトリに.mcp.jsonを作らせた実際の出力は次のとおりです。

claude mcp add garoon -s project \
  -e GAROON_BASE_URL=https://example.cybozu.com/g \
  -e GAROON_USERNAME=username \
  -e GAROON_PASSWORD=password \
  -e GAROON_PUBLIC_ONLY=true \
  -- npx @garoon/mcp-server
{
  "mcpServers": {
    "garoon": {
      "type": "stdio",
      "command": "npx",
      "args": [
        "@garoon/mcp-server"
      ],
      "env": {
        "GAROON_BASE_URL": "https://example.cybozu.com/g",
        "GAROON_USERNAME": "username",
        "GAROON_PASSWORD": "password",
        "GAROON_PUBLIC_ONLY": "true"
      }
    }
  }
}

-sを省くと既定のスコープはlocalです(claude mcp add --helpの表示)。-eは--env <env...>の形式で、環境変数を続けて渡せます。-s projectはプロジェクト直下の.mcp.jsonに、ログイン名とパスワードが平文で入ります。READMEも、ログイン情報を含む設定ファイルをコンピューターに保存することにセキュリティ上のリスクがあると警告しています。チームのリポジトリに置く設定ファイルへ書くかどうかは、ここで決める点です。

必須の環境変数はGAROON_BASE_URL・GAROON_USERNAME・GAROON_PASSWORDの3つで、プロキシ(https_proxy)・クライアント証明書(GAROON_PFX_FILE_PATHとGAROON_PFX_FILE_PASSWORD)・Basic認証(GAROON_BASIC_AUTH_USERNAMEとGAROON_BASIC_AUTH_PASSWORD)は必要な環境だけ足します。クライアント証明書を使う環境のURLは、ドメインが.s.cybozu.comになります。Dockerイメージで証明書を使うときは、docker runの--mountオプションでホスト上の*.pfxファイルをコンテナ内にマウントします。

npmパッケージ@garoon/mcp-serverの最新版は1.2.0で、実行コマンド名はgaroon-mcp-serverです。npx @garoon/mcp-serverで起動する場合も、中身は同じパッケージです。npmレジストリ上の更新は2026年8月21日です。このサーバーはサイボウズがOSSとして提供するGaroonの公式ローカルMCPサーバーで、ライセンスはApache License 2.0です。cybozu.devは、利用側のツールの例にClaude Desktopを挙げています。

依頼内容とツールの対応早見表

期待した結果が返らないときは、どのツールが動いたかを手がかりに切り分けます。

やりたいこと主に動くツール補助的に動くツール
複数人の予定を並べて見る主に動くツールGet Schedule Events補助的に動くツールGet Garoon Users
会議室込みで空き時間を探す主に動くツールSearch Available Times補助的に動くツールGet Facilities、Garoon Get Facility Groups
予定を登録する主に動くツールCreate Schedule Event補助的に動くツールGet Current Datetime
「私の予定」を聞く主に動くツールGet Schedule Events補助的に動くツールGet Garoon Users

複数のツールを順に使う依頼は、途中の名前解決で失敗すると結果がずれます。違う結果が返ったら、人名・組織名・施設名がGaroon上の正式名称と一致しているかを最初に疑います。

複数人の予定を一括確認する

対象者の名前を並べて日付を指定すれば、横並びの確認ができます。名前からユーザーIDを引くのはGet Garoon Usersで、予定の取得はGet Schedule Eventsの担当です。

来週月曜の田中さん、佐藤さん、鈴木さんの予定を時系列で並べて教えて

Get Garoon Usersは「私」「自分」といった言い方にも対応しています。「私と部長の来週の予定を比較して、両方空いている時間があれば教えて」のように、自分を含めた依頼もそのまま通ります。

部署単位で見たいときは、組織名から始められます。

流れ

組織名から予定を取るまでの3ツール

  1. 1

    組織名から組織IDを引く

    Get Organizationsが、組織名を組織IDに変えます。

  2. 2

    所属メンバーを取る

    Get Users In Organizationが、そのIDに所属するユーザーを返します。

  3. 3

    予定を取得する

    Get Schedule Eventsに、ユーザー・組織・施設のいずれかを指定して予定を引きます。

「営業1課全員の来週の予定を教えて」のように組織名を軸にすれば、メンバーの名前を知らなくても依頼になります。

会議室と参加者の空き時間を同時に検索する

Search Available Timesは、ユーザーや時間範囲などの条件を指定して空き時間を検索するツールです。参加者と施設を別々に調べずに、条件をまとめて渡せます。

田中さんと佐藤さんと第一会議室が、今週中に1時間そろって空いている時間を探して

施設名から施設IDを引くのはGet Facilitiesです。施設をグループで管理している環境では、Garoon Get Facility Groupsでグループ一覧を取り、Get Facilities In Groupで所属施設を取れます。「3階の会議室のどれか」のような依頼は、このグループ経由の解決が使えます。

候補が見つかったら、同じ会話で「一番早い候補で予定を作成して」と続けます。Create Schedule Eventの出番です。

予定を登録するときの依頼の書き方

Create Schedule Eventは、参加者・施設・日時を指定して予定を作るツールです。「来週火曜の午後」のような相対的な言い方は、Get Current Datetimeで現在の日時を取ってから解釈する材料になります。

来週火曜14時から1時間、第一会議室で田中さんと佐藤さんとの定例会議を登録して

誤登録が気になるときは、依頼文の末尾に「登録する前に、参加者・日時・施設を一覧で見せて」と書いておく方法があります。ここで登録を止めるのは依頼文の指定で、Garoon MCPサーバー側の機能ではありません。Claude Codeには、ツールの実行そのものを都度確認させる権限設定もあります。

非公開予定を混ぜない設定

GAROON_PUBLIC_ONLYをtrueにすると、予定取得ツールはレスポンスから非公開予定を除きます。既定値はfalseです。MCPBではGUIのPublic Only Modeという項目が同じ設定にあたります。

共有の画面やチームの見る場所でClaudeに予定を確認させる場面では、trueにしておくと、本人以外に見せたくない予定がそのまま出力に載る事態を避けられます。自分の予定だけを調整する個人利用のClaude Codeなら、falseのままのほうが調整の材料が増えます。個人用と共有用でMCPサーバーの登録を分け、この値だけを変えるやり方もあります。

Garoon MCPサーバーでできないこと

ツール一覧にある13個は次の2グループです。

くらべる

予定まわりと掲示板

10ツール

予定・施設・ユーザー

Create Schedule Event、Get Schedule Events、Search Available Times、Get Facilities、Garoon Get Facility Groups、Get Facilities In Group、Get Current Datetime、Get Garoon Users、Get Organizations、Get Users In Organization。

3ツール

掲示板

Garoon Get Bulletin Categories、Garoon Get Bulletin Topics、Garoon Get Bulletin Topic Detail。カテゴリー一覧、掲示の一覧、本文・添付ファイル・公開期間などの詳細を取得します。

一覧に予定の更新や削除のツールはありません。作成と取得だけなので、予定の時間変更や取り消しはGaroonの画面で行うことになります。

Googleカレンダーのコネクターには、ヘルプセンターの記述では予定の更新・削除や招待への返信のツールが載っています。Claude Docsの記述との食い違いはClaude Googleカレンダー連携で予定調整を自動化する方法で確かめています。

cybozu.devは、利用できるGaroonの操作を順次追加する予定だと説明しています。更新・削除の追加は書かれていません。

制約は次の4つです。

  • ツールはGaroonのREST APIを使っており、パッケージ版ではバージョンによって、ツールが使うREST APIがGaroon側に存在しない場合がある。対応バージョンはGaroon APIドキュメントで確かめる
  • DB分割構成には対応していない
  • サポート窓口の対象外で、不具合や要望はGitHubのIssuesに登録する
  • cybozu.devによると、すべてのリクエスト・レスポンスパラメーターには対応しておらず、入力や挙動が異なる場合もある

候補日を複数並べて調整する

相手に選んでもらうなら、候補は複数あったほうが進みます。依頼文で数を指定します。

田中さんと第二会議室が、今週と来週の平日午前中でそろって空いている時間を3つ挙げて

出てきた一覧は、そのまま調整メールやチャットに貼れる形に整えてもらえます。「一番上の候補で登録して」と続ければ、確定後の登録まで同じ会話で済みます。

よくあるつまずき

人数や施設が多いほど、条件を満たす時間帯は減ります。候補時間が出てこないときは、人数を減らす、検索期間を広げる、午前だけでなく終日にする、のように条件を緩める依頼に変えます。

組織名や施設名が見つからないときは、略称を疑います。「営業部」を「営業」と書くと、Get OrganizationsやGet Facilitiesが一致する名前を返さない可能性があります。正式名称がわからなければ、先に「組織の一覧を教えて」と聞いて、候補を見てから絞ります。

接続の段階で失敗する場合は、MCPサーバーに接続できないときの切り分け手順が出発点です。npmでグローバルインストールしたgaroon-mcp-serverのPATHが解決されないときは、READMEが「コマンドを絶対パスで指定するか、npxコマンドを試す」としています。他の業務ツールのMCPサーバーとの組み合わせはおすすめMCPサーバー10選にあります。

まとめ

向いているのは、予定の確認と空き時間の検索、登録までを会話で済ませたい運用です。日程の変更や取り消しが多い運用では、Garoonの画面との往復が残ります。

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