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Coworkのvfpextエラー(Missing HCS services)を解消する方法

Coworkのvfpextエラー(Missing HCS services)を解消する方法

Claude DesktopのCoworkタブが「Missing HCS services: vfpext」で無効になる原因と、試せる対処の候補をまとめます。

Windows版のClaude Desktopで、Coworkタブが無効になり「Missing HCS services: vfpext」と表示されることがあります。原因はHyper-Vの仮想スイッチ拡張ドライバー(vfpext.sys)を含む、HCS(Host Compute Service)関連コンポーネントの不足です。基本の対処はVirtual Machine Platformの再有効化ですが、これで直らない報告も少なくありません。効かない場合はコミュニティ発の回避策も選択肢になります。

「Missing HCS services: vfpext」の意味

このエラーは、Coworkのローカルセッションがコード実行のために使う仮想マシン(VM)の起動チェックで、必要なWindowsのサービスが見つからないときに出ます。HCSとはHost Compute Serviceの略で、Hyper-V上でコンテナ・VMを動かす基盤コンポーネント群を指します。この不具合を扱ったサポート記事では、エラーの表示形式を「Missing HCS services: HNS, vmcompute, vfpext」と紹介しています。欠けているサービス名がそのまま列挙される仕組みです。

vfpextは、Hyper-Vの仮想スイッチが使うVirtual Filtering Platform(VFP)拡張ドライバーの名前です。vmcomputeは仮想マシンの実行基盤を担うHyper-V Host Compute Service、hnsは仮想スイッチとネットワーク接続を担うHost Network Serviceです。サポート記事の表示例は「HNS, vmcompute, vfpext」と3つを列挙しているため、ツールチップには実際に欠けているサービス名だけが出ると考えられます。GitHubのコメントでは、vfpextだけが表示されたケースが多く見られました。

この表示が出るのは、Coworkタブそのものが灰色になり、クリックできない段階です。セッション開始前の事前チェックで止まる症状です。

まず試す対処 — Virtual Machine Platformの再有効化

このエラーは、Virtual Machine Platformの機能スタックが端末上で登録されていない状態を指します。まず次のコマンドで、機能とサービスの状態を確認します。

Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatform
Get-Service vmcompute, hns

機能が無効、またはサービスが見つからない場合は、次のコマンドで再度有効化します。

Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatform -All

再起動は必ず「再起動」を選び、シャットダウンしてから電源を入れ直す操作は避けます。Windowsの高速スタートアップが有効な環境では、シャットダウンのサイクルだと仮想化サービスが未初期化のまま残ることがあるためです。

どのチェックに失敗しているかを個別に特定したい場合は、Claude Desktopの「ヘルプ」→「トラブルシューティング」→「ログを表示」からsupported-features-info.jsonを開き、失敗している項目を確認します。

組織管理端末でMSIXを一括導入している場合は、インストール方法自体が原因になっていることもあります。Intune経由のLOB配布のようにユーザーコンテキストでインストールされると、Coworkの仮想化サービスが登録されないまま「インストール済み」になるためです。導入コマンドの選び方はClaude DesktopをWindowsで一括導入する手順(MSIX)で扱っています。

この手順で直らないときのコミュニティの回避策

この不具合を報告したGitHub issueは20件以上のコメントを集めましたが、Anthropicからの原因特定コメントは付かないまま、staleラベルで自動クローズされています。そのため以下はあくまで報告ベースの情報で、効果を保証するものではありません。

最も多く共有された回避策は、WSLの更新です。

wsl --update
wsl --shutdown

実行後にパソコンを再起動すると直った、という報告が複数の利用者から寄せられています。別の利用者は、Microsoft-Hyper-V-Allのような広い機能名でなく、VirtualMachinePlatformという機能名だけを指定して再有効化し、再起動したところ解決したと共有しています。

技術的な深掘りをした利用者からは、Hyper-Vの機能自体は有効なのに、vfpext.sysがドライバーストア(System32\DriverStore\FileRepository)にすら存在しない、という報告も上がりました。DISMによるコンポーネントストアの修復を行ってもこの状態は変わらず、Windows 11の一部のコンシューマー向けインストールメディアでは、そもそもvfpext.sysが同梱されていない可能性を指摘する声もあります。この場合、機能の再有効化では直りません。WSLの更新で直った報告はありますが、ドライバーが欠けた端末でも効くかどうかは確認されていません。

Windows 11 Enterpriseの利用者からは、Microsoft配布のマルチエディション用ISOイメージをマウントして中身を確認したところ、vfpext.sysがイメージ自体に含まれていなかったという報告もありました。別の利用者は、メーカー製の小型PCでこの症状に遭遇し、工場出荷時のカスタムイメージ側に原因がある可能性を指摘しています。エディションが正規のPro・Enterpriseであっても、インストール元のイメージによって収録内容にばらつきが出ることがある、という報告として参考になります。

症状別の対処早見表

どの対処から試すべきかは、確認した症状によって変わります。

症状まず試すこと出典
Get-Service vmcompute, hnsでサービスが見つからないまず試すことVirtual Machine Platformを再有効化して再起動出典サポート記事の手順
機能は有効なのにvfpext.sysが見つからないまず試すことwsl --updatewsl --shutdown→再起動出典コミュニティ報告
VMwareやVirtualBoxを併用しているまず試すことbcdedithypervisorlaunchtypeAuto出典サポート記事が挙げる既知の競合
Intune等で一括導入した組織端末まず試すことインストール方式(machine-wide展開)を確認出典サポート記事の手順(管理者向け)
仮想マシンやVDI上で動かしているまず試すこと非対応。ネスト仮想化のない環境では動作しない出典サポート記事が非対応と明記

上から順に、まず自分の環境がどの行に当てはまるかを確認すると、無駄な再起動を減らせます。

Hyper-Vが必要になるのはローカルセッションだけ

Coworkのセッションは、いまはクラウド実行が既定になっています。クラウドセッションはAnthropicのサーバー上にサンドボックスが用意される仕組みで、手元のパソコンにVMを作る必要がありません。Hyper-VやHCSサービスが問題になるのは、既存のデスクトップ導入を続けているローカルセッションだけです。クラウドとローカルの見分け方はCoworkがクラウド実行かローカル実行か見分ける方法で詳しく扱っています。

ローカルセッションでは、会話処理やファイルの読み書きはパソコン上でネイティブに動く一方、シェルコマンドとコードの実行だけは隔離されたVMの中で行われます。この隔離の担当が、macOSではApple Virtualization framework、WindowsではHyper-Vです。

似た状況で混同しやすいのが「workspace unavailable」というエラーです。こちらはCoworkタブ自体は使える状態で、タスクの実行中にVMが一時的に落ちたときに出ます。対処法はCoworkで「workspace unavailable」と出たときの対処法にまとめています。「Missing HCS services: vfpext」はタブが灰色のまま動かせない段階の話なので、症状が出るタイミングで区別できます。

よくある質問

Windows Home editionでもこの手順は効きますか

Windowsのエディションによる対応・非対応は、Coworkのトラブルシューティング記事の範囲では明記されていません。GitHub上の別のドキュメント改善issueでは、投稿者がWindows Home editionには完全なHyper-V(VM管理サービスのvmms)が含まれず、Cowork自体が動作しないと報告しています。ただし同じissueには、Anthropic側とみられる担当者が「Windows 11 Homeはサポートされており、この症状はProでも起きる別issue(#26554)として追跡されている」と反論するコメントも付いています。Home edition説を確定情報として受け取らず、まずはGet-Service vmmsでサービスの有無を確認し、見つからない場合の一つの手がかりとして扱うのが安全です。

仮想マシンやVDI環境でCoworkを使えますか

ネスト仮想化に対応していない仮想マシンやVDI環境そのものが非対応であることは、サポート記事に明記されています。この場合はここまでの手順をすべて試してもCoworkは動作しないため、物理マシンでの利用に切り替える以外の解決策はありません。

まとめ

「Missing HCS services: vfpext」は、CoworkのローカルセッションがVMを起動する前のチェックで、Hyper-V関連のサービスが揃っていないときに出るエラーです。まずはVirtual Machine Platformの再有効化と正しい手順での再起動を試し、直らない場合はWSLの更新やVirtualMachinePlatform単体での再有効化といったコミュニティ発の回避策を検討します。VMwareとの併用やVDI環境など、原因や非対応がサポート記事に明記されているケースもあるため、症状別の早見表から自分の状況に近い行を確認すると切り分けが早くなります。

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