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Coworkのウェブとモバイル対応 — デスクトップとの3環境比較

Coworkのウェブとモバイル対応 — デスクトップとの3環境比較

Cowork(claude.ai)がベータでWeb・モバイルに来ました。デスクトップ・Web・モバイルの3環境で何が使え何が使えないかを機能別に比較します。

Coworkはデスクトップアプリだけの機能ではなくなりました。claude.aiのWeb版、Claude for iOS / Androidのモバイル版、そしてChromeのサイドパネルからも、同じCoworkセッションに触れられます。ただし3つの環境で「同じことができる」わけではありません。ローカルファイルの読み書きやブラウザ操作は、Web・モバイルからはデスクトップアプリを経由してしか届きません。Coworkの基本的な仕組みはClaude Cowork(クロードコワーク)とはで解説しています。

比較対象 — デスクトップ・Web・モバイル・Chromeサイドパネル

Coworkには4つの入り口があります。デスクトップ(Claude Desktopアプリ)、Web(claude.aiの「Home」タブ)、モバイル(Claude for iOS / Android)、そしてChromeのサイドパネルです。前者3つはメッセージ入力欄で「Cowork」を選ぶ操作が共通ですが、Chromeサイドパネルだけは開いた時点で自動的にCoworkセッションが始まり、チャットとの切り替え自体がありません。

提供状況もそろっていません。Web・モバイルはPro / Max / Teamプランでベータ提供され、Enterpriseプランは管理者が有効化した組織のみで使えます。ChromeサイドパネルはMax / Teamプランで利用でき、Proプランには順次展開中、Enterpriseは管理者の有効化が条件です。

評価軸

比較する軸は「何を操作・確認できるか」と「ローカル環境に触れられるか」の2つです。実行そのものはリモートセッションとしてAnthropicのクラウド上で動くため、Web・モバイル・デスクトップのどこからでも同じセッションの進捗を追えます。違いが出るのは、セッションが手元のファイルやブラウザに手を伸ばす場面です。

比較表 — 環境ごとにできること

以下の比較表は、公式ドキュメントが挙げる3環境(デスクトップ・Web・モバイル)に対応しています。Chromeサイドパネルは切り替えの概念を持たない別入り口のため、この表には含めず、後段の「ChromeサイドパネルとWeb版のCoworkは何が違うか」で個別に扱います。

機能デスクトップWebモバイル
タスクの開始・操作・確認デスクトップWebモバイル
他の環境で開始したセッションの再開デスクトップWebモバイル
ConnectorsデスクトップWebモバイル
SkillsとPluginsデスクトップWebモバイル
Claudeが作成したファイルのプレビューデスクトップWebモバイル
Scheduled TasksデスクトップWebモバイル
ProjectsデスクトップWebモバイル
ライブアーティファクトデスクトップWeb非対応モバイル非対応
ローカルファイルアクセスデスクトップWebデスクトップアプリ経由モバイルデスクトップアプリ経由
ブラウザ操作デスクトップWebデスクトップアプリ経由モバイルデスクトップアプリ経由
Computer UseデスクトップWebデスクトップアプリ経由モバイルデスクトップアプリ経由

タスクの開始・確認・Connectors・Projectsまでは3つの環境で対応がそろっています。差が出るのはライブアーティファクトと、ローカル環境に触れる3機能(ローカルファイルアクセス・ブラウザ操作・Computer Use)です。

強み・弱み — 環境ごとの実務上の違い

デスクトップはCoworkの完全な実行環境です。ローカルファイルとブラウザに直接アクセスでき、ライブアーティファクトもデスクトップアプリ限定です。弱みは、その場にいないと細部の作業を進められないことです。

Webはclaude.aiにログインすればどの端末からでも使え、インストール不要です。ただしローカル環境への操作はすべてデスクトップアプリ経由になるため、デスクトップアプリが起動していない状態では、ローカルファイルにもブラウザにも手が届きません。

モバイルは外出先からのタスク起動・進捗確認・承認の返信に向きます。Claudeがタスクの完了時や入力が必要なときに通知を送るため、スマホを見ているだけで次のアクションが取れます。弱みはWebと同じで、ローカル環境の操作にはデスクトップアプリが要ります。

Web・モバイルから触れるローカル環境には条件がある

Web・モバイルのセッションがローカルファイルやブラウザに届くのは、次の3条件がそろったときだけです。①接続済みのフォルダであること、②Claude Desktopアプリがその端末で起動していること、③そのセッションがデスクトップ側で開始されたものであること。デスクトップアプリを閉じている間は、リモートセッション自体は動き続けますが、ローカルファイルには手が届かなくなります。

ブラウザ操作も似た構造です。デスクトップでは既定でClaude Desktopアプリ内蔵のブラウザが使われますが、自分のChromeブラウザをClaude in Chrome経由で使うこともできます。デスクトップアプリがオンラインであれば、この内蔵ブラウザはWeb・モバイルからのCoworkセッションでも使えます。一方、Chromeサイドパネルは今開いているタブを読むだけならデスクトップアプリを必要としませんが、Claudeがブラウザを実際に操作する(クリックする・遷移する)工程には、やはりデスクトップアプリが要ります。

Projectsとライブアーティファクトは例外がある

Projectsは全ての環境で使えますが、ローカルフォルダに紐づいたProjectだけはデスクトップでのCoworkセッションに限られます。Coworkはプロジェクト自体の中身を変更しないため、残したい成果物は自分でプロジェクトへ追加する必要があります。ライブアーティファクトはデスクトップアプリ限定の機能で、Web・モバイルからは開けません。

使い分け早見表

結局どれを使えばいいか迷ったら、次の対応で選べます。

やりたいこと使う環境理由
外出先で進捗確認と承認だけ済ませたい使う環境モバイル理由通知を受け取ってその場で返信できる。ローカル環境の操作は発生しない
ローカルのファイルを直接編集・確認したい使う環境デスクトップ理由ローカルファイルアクセス・ブラウザ操作・Computer Use・ライブアーティファクトが使えるのはデスクトップだけ
端末を選ばずインストール不要で始めたい使う環境Web理由claude.aiにログインすればどの端末からでも使え、他の環境で始めたセッションの続きも見られる
見ているページを起点にすぐ始めたい使う環境Chromeサイドパネル理由開いた時点で自動的にCoworkセッションが始まり、タブの内容をデスクトップアプリなしで読める

環境をまたいで作業を引き継ぐ

Coworkがクラウド上で動くようになったことで、セッションはアカウントに紐づき、環境をまたいで持ち運べます。典型的な流れは、外出先でダッシュボードを見ながらChromeサイドパネルでタスクを開始し、完成したファイルをデスクトップで受け取って作業を続ける、というものです。どの環境で始めたセッションも別の環境から開いて進捗確認・入力・方向修正ができ、Claudeがタスクを終えたときや判断を求めるときはスマホに通知が届きます。

内蔵ブラウザとClaude in Chromeは別の仕組み

デスクトップでのブラウザ操作は、Claude Desktopアプリに内蔵されたブラウザが既定です。組織によっては、ユーザー自身のChromeブラウザをClaude in Chrome拡張経由で使わせる設定もでき、どちらか一方だけ、両方、あるいはどちらも無効にすることを管理者が選べます。Teamプランでは内蔵ブラウザが既定で有効ですが、Enterpriseプランでは既定で無効、2026年9月10日以降は無効化していない限り既定で有効に切り替わります。この設定はOrganization settingsのCowork項目から変更でき、無効にすると内蔵ブラウザ自体が開けなくなり、Claudeはそれを使えなくなります。

Web・モバイルからの利用にも、組織側のネットワークアクセス設定が影響します。クラウド上のセッションは、ローカルのCoworkやチャットと同じネットワークアクセスポリシーに従い、Enterprise組織の既定はネットワークアクセスなしです。この設定はセッション開始時に適用されるため、会話が進行中に許可リストを変更しても、その会話には反映されません。設定を変えたら新しい会話を始める必要があります。

よくある質問

Web・モバイルでCoworkが表示されないときはどうするか

最新版のClaudeアプリに更新します。メッセージ入力欄に「Cowork」の選択肢が出ない場合は、アプリのバージョンが古いことが原因です。

EnterpriseプランでもWeb・モバイルは使えるか

使えますが、組織の管理者が有効化した場合に限ります。Pro / Max / Teamでは全ユーザーに開放されていますが、Enterpriseは既定で無効です。Chromeサイドパネルも同様に、Enterpriseでは管理者の有効化が条件になっています。

ChromeサイドパネルとWeb版のCoworkは何が違うか

Web版はclaude.aiの「Home」タブからチャットとCoworkを切り替えて使う通常の入り口です。Chromeサイドパネルは切り替えの概念がなく、開いた時点でCoworkセッションが始まります。今見ているタブの内容をデスクトップアプリなしで読める点も、Chromeサイドパネル特有です。ただしClaudeがそのブラウザを実際に操作する工程になると、Chromeサイドパネルであってもデスクトップアプリが要ります。

Computer UseはWeb・モバイルからも使えるか

タスクの起動と確認はWeb・モバイルからできますが、Computer Use自体(画面のクリックや入力操作)はデスクトップアプリを経由します。またComputer UseはPro / Maxプランの研究プレビューで、Team / Enterpriseプランでは提供されていません。

デスクトップアプリを閉じたらタスクはどうなるか

セッションがクラウドで動いている場合、デスクトップアプリを閉じてもセッション自体は止まりません。ノートPCを閉じても作業は続き、端末がオンラインでなくてもScheduled Tasksは実行されます。止まるのはローカルファイルやブラウザへの到達だけで、そのセッションを開始した端末のデスクトップアプリが再びオンラインになるまで、ローカル環境への操作は保留されます。

まとめ

Coworkはデスクトップ・Web・モバイル・Chromeサイドパネルの4つの入り口に広がりましたが、「同じセッションをどこからでも見られる」ことと「ローカル環境を直接操作できる」ことは別の話です。タスクの開始・確認・Connectors・Projectsは3つの環境でそろって使えますが、ローカルファイルアクセス・ブラウザ操作・Computer Use・ライブアーティファクトは、いまもデスクトップアプリが窓口になっています。Coworkの全体像はClaude Cowork(クロードコワーク)とはにまとめてあります。組織としての権限管理や監視の設計はCowork監査ログと権限管理、ロール設計の実装手順はClaude CoworkのRBAC運用を参照してください。

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