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Anthropic Cookie Policyとは — 使われるCookieの種類と拒否できる範囲

Anthropic Cookie Policyとは — 使われるCookieの種類と拒否できる範囲

Anthropic Cookie Policyは、Anthropicのサイトが使うCookieを必須・分析・マーケティングの3用途に分けて説明する文書です。拒否できるものとできないもの、Cookie表の中身、設定の入口を読み解きます。

Anthropic Cookie Policyは、Anthropicのサイトとサービスが使うCookie(ビーコンやピクセルなど類似の技術を含む)を、用途別に説明する文書です。Effective March 19, 2024の版で、本文は4つの節と短くまとまっています。

読者が知りたいのは、おそらく次の2点でしょう。どのCookieが使われていて、どこまで拒否できるのか。結論から書くと、認証やセキュリティ用の必須Cookieは拒否できず、分析用とマーケティング用は利用者が制御できます。

この文書が扱うのは、Anthropicと委託先、事業パートナーが使うCookieです。会話の内容や入力データの扱いは対象外で、それはPrivacy Policyとプライバシーセンターの記事が担います。

文書の冒頭には、本文で定義していない用語はPrivacy Policyの定義に従うと書かれています。Privacy Policyの側にも「Cookies & Similar Technologies」の項があり、詳細はCookie Policyを見るよう案内しています。2つの文書は相互参照の関係です。

文書担当する内容
Cookie Policy担当する内容Cookieの用途の区分、管理方法、Do Not Trackの扱い
Cookie表(プライバシーセンター)担当する内容個々のCookie名、用途、ドメイン、提供元、有効期間
Privacy Policy担当する内容個人データ全般の収集と利用、権利、移転

Privacy Policyは2026年9月10日発効の版が出ており、Cookie Policyより新しい日付です。Cookie Policy自体の発効日は2024年3月19日のままなので、ページ上部の日付だけを見て古いと判断せず、Cookie表の記事と合わせて読むのが確実です。

Cookieは3つの用途に分けられている

Cookie Policyは用途を3つに分け、表で説明しています。

用途

Cookie Policyが示す3つの用途

  • Necessary(必須)

    サービスの利用に必要なCookieです。例として、悪意ある行為や不正利用の検知と防止、サインイン時にアカウントに紐づく情報や設定を正しく表示するためのものが挙げられています。

  • Analytics(分析)

    サービスの全般的な利用状況を把握し、改善するためのCookieです。何人が利用したかの計測のほか、閲覧ページやブラウザとの技術的なやり取りの情報を集める場合があります。

  • Marketing(マーケティング)

    サービスに関心を持ちそうな利用者に、より効果的に広告するためのCookieです。集計レポートの作成や、マーケティング用コンテンツを表示した事実の把握にも使われます。

「How Anthropic Uses Cookies」の節の冒頭には、もう少し広い説明があります。Cookieは利用者の識別、体験のカスタマイズ、追加の製品やサービスの案内、利用状況の分析に役立つと書かれています。また、人口統計データや統計データの収集を可能にし、その情報を委託先に提供する場合がある、という記述もあります。

Cookie表には何が載っているか

Cookie Policyは個々のCookie名を本文に書かず、「cookies table」への参照で済ませています。この表は現在、プライバシーセンターの記事「What Cookies Does Anthropic Use?」にあります。列は、Cookie名、用途、ドメイン、ファーストパーティかサードパーティか、有効期間の5つです。

必須Cookieは拒否できません。節の冒頭に、基本機能のために使われると書かれています。例に挙がっているのは認証、サイトの設定(Cookie拒否の設定そのものを含む)、セキュリティです。

必須Cookieの代表例

認証系では、sessionKey(有効期間1か月)、sessionKeyV2(1時間)、activitySessionId(12時間)が並びます。設定系には、配色の好みを覚えるCH-prefers-color-schemeや、直前に使った組織を覚えるlastActiveOrg(いずれも1年)があります。

anthropic-consent-preferencesは、利用者のCookie同意の選択を保持するものです。表の用途欄はSecurityとされ、有効期間は1年です。

提供元がAnthropic以外の必須Cookieも多く載っています。

  • 決済の不正対策: Stripeの__stripe_mid(1年)
  • ボット対策: Cloudflareの__cf_bm(30分)とcf_clearance(1年)
  • 問い合わせ窓口: Intercomの3種類(デバイスID、ID、セッション)
  • 動画埋め込み: YouTubeの7種類

つまり「必須」の枠には、Anthropic自身のログインCookieだけでなく、決済、ボット対策、サポートチャット、動画再生といった外部サービスのCookieも含まれます。

分析Cookieの代表例

分析の節には、ajs_anonymous_idとajs_user_id(1年)、Google Analyticsの各種Cookie、LinkedInのCookieが載っています。LinkedIn側はli_giant(7日)、oribi_cookie_test(セッション)、oribili_user_guid(1年)、ln_or(1日)で、用途欄は「Conversion tracking analytics」などと書かれています。

マーケティングCookieの代表例

マーケティングの節は提供元が広告プラットフォームに広がっています。

提供元Cookie名の例有効期間の例
GoogleCookie名の例Google Advertising cookies(各種)有効期間の例各種
FacebookCookie名の例_fbc / _fbp有効期間の例2年 / 90日
RedditCookie名の例_rdt_uuid / _rdt_cid有効期間の例1年
TikTokCookie名の例_ttclid有効期間の例90日
TwitterCookie名の例guest_id、personalization_idほか有効期間の例348日(t.coのmucは400日)

用途欄はいずれもTargeted Marketingです。Twitter系のCookieはドメインが.twitter.comと.t.coで、anthropic.comやclaude.aiとは別のドメインに置かれます。

拒否できる範囲はどこまでか

境界線は、Cookie表の3つの節の冒頭文に引かれています。

くらべる

用途ごとの制御可否

拒否できない

必須Cookie

認証、サイト設定、セキュリティなど基本機能のためのCookieです。ブラウザ側で全Cookieを無効にすれば止められますが、サービスの機能を十分に使えなくなる可能性があるとCookie Policyが述べています。

制御できる

分析・マーケティングCookie

サービス提供に必須ではないCookieです。Cookie表の説明では、個人データがいつ、どのように共有・利用されるかを、ページ内のリンクか「global privacy controls」の有効化で制御できるとされています。

Cookie Policyの「Managing Your Cookie Settings」節は、手段を3つ挙げています。

  1. ブラウザの設定でCookieを削除または管理する。ブラウザのヘルプメニューが入口で、サイトごとに追加の操作が要る場合がある
  2. ページ下部のPrivacy Choicesリンクを開く。AnthropicのAIサービスの広告を目的とした個人データの共有や利用を制御できる
  3. global privacy controlsを有効にする。広告目的の共有を止めたい意思を、設定として伝える手段

文書は、すべてのCookieを無効にすると、サービスを十分に活用できない場合があると注意しています。「必須Cookieだけ残して他を止める」運用は、ブラウザ標準の設定だけでは難しいので、Privacy Choicesかglobal privacy controlsが実用的な入口になります。

Do Not Trackには応答しない

同じ節の最後に、Do Not Trackの扱いが書かれています。ブラウザにDo Not Trackのオプションがあっても、Anthropicはそのシグナルに応答しないと明記されています。Do Not Trackをオンにしただけでは、マーケティングCookieは止まりません。

Privacy Policy側には、Anthropicは個人データを「sell」しない、という記述もあります。ただし同じ箇所に、自社製品の広告目的で個人データが共有されることについてはオプトアウトでき、global privacy controlsを尊重するとあります。つまり「販売はしないが、広告目的の共有はあり得るため、そこは拒否の対象になる」という整理です。

自分のブラウザで確かめるには

文書の説明とCookie表を読んだあと、実際に何が置かれているかは、ブラウザの開発者ツールで確認できます。

  1. claude.aiかanthropic.comを開き、開発者ツールを開く
  2. ストレージ(ChromeならApplicationタブ)のCookie一覧を表示する
  3. 名前を表と突き合わせ、必須か分析かマーケティングかを見分ける
  4. Privacy Choicesかglobal privacy controlsで設定を変えたあと、再読み込みして一覧の増減を見る

一覧に表にない名前が出ることもあります。Cookie表はそのつど更新されるもので、プライバシーセンターの記事にも、この表は随時更新される場合があると書かれています。

このCookie Policyが規定するのは、サイトを閲覧・利用するときのCookieです。Claudeに入力した会話や添付ファイルが学習に使われる条件は別の話で、Claudeの会話の閲覧者と学習利用の条件にまとめています。アカウントを持たない人の個人データの扱いは、Non-User Privacy Policyが別の文書として定めています。

自社サイトのCookieバナーを設計する場合、Cookie表の区分は参考になります。必須か分析かは提供元ではなく目的で決まっていて、Stripeの不正対策は必須、LinkedInの計測は分析に入っています。自社の必須枠に決済やチャットなど外部サービスのCookieを入れるなら、目的が基本機能か計測かをCookieごとに確かめることになります。

Anthropicという会社そのものの概要はAnthropicの会社概要に、禁止用途の整理はAcceptable Use Policyの解説にあります。

変更の通知と問い合わせ先

Cookie Policyは随時更新されます。重要な変更は、必要に応じて通知され、冒頭のEffective Dateが改められるとされています。通知の方法は具体的に書かれていないため、変更の有無は発効日とCookie表の内容を見て判断することになります。

質問や意見の連絡先として、privacy@anthropic.comが記載されています。Cookieの扱いに関する個別の問い合わせは、この窓口が宛先です。

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