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Claudeで応用情報技術者の午後(科目B)記述を答案練習する手順

Claudeで応用情報技術者の午後(科目B)記述を答案練習する手順

応用情報技術者の午後は11問から5問を選ぶ記述式です。Claudeに模範解答を作らせず、自作の答案をIPAの解答例と照らして失点を分け、問題選びと字数内の答案化まで練習する手順を示します。

応用情報技術者の午後は、2026年度から科目Bと呼ばれています。150分で11問が出題され、そのうち5問を選んで記述式で答える試験です。Claudeに問題を解かせても、自分の答案は変わりません。点につながるのは、自分で書いた答案をIPAの解答例と照らし、どこで落としたかを型に分ける使い方です。

この記事では、その練習をプロンプト付きで示します。5問の選び方、字数内に収める書き直し、Claudeに任せない判断もあわせて扱います。

午後は11問から5問を選ぶ記述式

IPAの試験区分のページには、科目Bの形式が次のように載っています。

数字

応用情報技術者の科目B(旧・午後)

  • 試験時間

    150分

    科目Aと同じ長さ

  • 出題数

    11問

    記述式

  • 解答数

    5問

    1問は必須

  • 基準点

    60点

    100点満点中

記述式

2026年度から試験はCBT方式になり、科目名が変わりました。午前試験は科目A、午後試験は科目Bです。出題形式、出題数、解答数、採点方式、配点、合格基準は、ペーパー方式のときから変わっていません。

練習の前に押さえたいのは、科目Bだけを練習しても合否が決まらない点です。試験要綱の「多段階選抜方式」では、午前試験(科目A)の得点が基準点に達しないと、午後試験は採点されずに不合格になります。科目Aの足切りを越える準備が、科目Bの練習より先にあります。

必須の1問と、選ぶ4問

試験要綱の別紙には、午後試験の分野別出題数が載っています。問1は情報セキュリティの必須問題です。問2から問11の10問が選択問題で、そこから4問を選びます。

選択問題の分野は、次のとおりです。

  • 経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティング技法
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プログラミング(アルゴリズム)
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

別紙の表は、分野名と「問1か、問2〜11か」の対応だけを示しています。どの分野が何問出るか、問番号にどの分野が来るかは、年度ごとの問題冊子で見ます。分野名からそれ以上を推測しないでください。

練習に使える素材は令和7年度の公開問題

令和8年度の試験問題は非公開で、第三者への開示は禁じられています。受験後に思い出した問題を書き起こして共有してはいけません。練習の素材は、IPAが公表している過去問に限ります。

IPAの過去問ページには、令和7年度秋期の応用情報技術者の試験について、午後の問題冊子、解答例、採点講評のPDFが並んでいます。午前は問題冊子と解答例だけで、採点講評があるのは午後です。問題冊子のPDFは10.1MBあります。

3種類の資料は、役割が違います。

資料練習での役割
問題冊子練習での役割本番と同じ条件で自分が解く対象
解答例練習での役割記述式の正解の基準。ここだけを物差しにする
採点講評練習での役割出題者から見た受験者の傾向。解答例だけでは見えない失点理由

過去問ページの見出しには「配点割合」も並んでいます。問ごとの点数配分は、解答例とあわせて見ておくと、どの設問に時間をかけるかの判断に使えます。

Claudeに任せるのは、解答例と自分の答案の差を言語化する作業です。正解を決める役ではありません。

Claudeに資料を渡す準備

問題冊子のPDFは、チャットに添付できます。午後の問題冊子はすべての問を含みます。練習する問だけに絞ると、ほかの問の内容が評価に混ざらず、指示も短く済みます。そこで、練習する問ごとにPDFを切り出して渡します。qpdf が入っていれば、次のコマンドでページを抜き出せます。ページ番号は、手元のPDFで開始ページと終了ページを確かめて置き換えてください。

qpdf ap-r07-aki-gogo-mondai.pdf --pages . 12-19 -- ap-r07-q4.pdf

Projectsを使うと、同じ年度の解答例と採点講評を1つにまとめ、練習用の指示文を固定できます。Projectsに入れるファイルは、PDF以外の形式ならテキストだけが抽出され、埋め込まれた画像は読まれません。PDFは100ページ以下なら、図表も読み取りの対象になります。指示文の例を次に示します。

あなたは応用情報技術者の午後(記述式)の練習相手です。
- 私が答案を貼るまで、設問の答えを言わないでください。
- 答案を評価するときは、添付の解答例だけを基準にしてください。
- 解答例に載っていない模範解答を、あなたの知識で作らないでください。
- 問題文を根拠として挙げるときは、該当箇所を原文のまま引用してください。

最後の2行が要です。Claudeが自分の知識で「もっともらしい模範解答」を作り始めると、IPAの採点基準から離れます。解答例を唯一の物差しにして、それ以外の基準を持ち込ませません。

手順:本番と同じ条件で解いてから照合する

1問を回す流れは、書く、照らす、根拠を詰める、講評で裏を取る、の4段階です。

手順

1問を回す流れ

  1. 1

    自分で答案を書く

    問題冊子だけを見て、時間を測って解きます。Claudeには見せません。

  2. 2

    解答例と照らして失点を分類する

    答案をClaudeに貼り、解答例との差を型に分けさせます。

  3. 3

    根拠の拾い方を言語化する

    問題文のどの語句を拾えば、解答例の表現に届いたかを言葉にします。

  4. 4

    採点講評で裏を取る

    同じ型の誤りが講評に出ていないかを見ます。

試験会場では、入室時にメモ用紙1枚と筆記用具が配られます。自分で用意した物は持ち込めません。練習のときも、手元の紙を1枚に絞ると、本番の書き方に近づきます。

答案を貼って失点を型に分ける

答案を書き終えたら、次のように頼みます。点数は先に聞かず、まず差を見せてもらいます。

設問2(1)の私の答案です。解答例を基準に、次の順で答えてください。
1. 解答例にあって私の答案に無い要素を列挙する
2. 私の答案にあって解答例に無い要素を列挙する
3. 1の欠落を「根拠の取り違え」「要素落ち」「問いとのズレ」
   「一般論で具体性なし」のどれかに分類する(複数可)
4. 点数の見込みは最後に、理由つきで1行だけ

この4分類は、手元の答案を読み解くために置いた枠です。IPAが定めた採点区分ではありません。何本か回すと、「要素落ち」が多いのか「根拠の取り違え」が多いのかが見えてきます。

点数の見込みを最後にするのは、数字を先に見ると以降の読みが甘くなるからです。見込み点は解答例との照合から出した目安で、本番の採点とは別物です。

根拠の拾い方を詰める

記述式で崩れやすいのは、問題文から根拠を拾い損ねる型と、拾った語を設問の問いに合わせて書き換えられない型です。ここは答えを教えてもらうのでなく、自分で拾った箇所を点検してもらう形にします。

設問2(1)で、私が根拠にした問題文の箇所は次の2つです。
(A)「……」 (B)「……」
解答例の表現が、問題文のどの箇所に対応しているかを示してください。
私が拾えていない箇所があれば、箇所だけを示し、答えの文は書かないでください。

「箇所だけを示す」と縛るのが大事です。答えの文まで返されると、読んで分かった気になるだけで、次の問題で同じ拾い漏れを起こします。示された箇所を見て、自分で答案を書き直します。

字数内に収める書き直し

設問に字数の指定があるときは、書き直した答案が字数内に収まるかを自分で数えます。本番では字数を数えるのも自分の仕事なので、練習でも自分で数えます。Claudeの数え方はずれることがあるので、最後の確認は手元で行います。

収まらないときは、要素の優先順位を聞きます。

解答例の要素を、重要な順に並べてください。
そのうえで、私の答案から削る候補を挙げてください。
削った答案の文は書かず、候補だけで構いません。

削る判断は自分で下し、書き直した答案をもう一度貼って、解答例の要素が残っているかを見てもらいます。これを2回ほど回すと、要素を落とさずに短くするコツがつかめます。

採点講評で出題者の見る点を知る

採点講評は、解答例とは別のPDFです。解答例は「何を書けばよいか」を示し、講評は「受験者が何を書き損ねたか」を示します。直した答案を貼る前に、該当問のページを添付して次のように聞きます。

添付の採点講評で、この問題に触れている部分を引用してください。
私の失点の型と一致するものがあれば、どの文かを示してください。
講評に書かれていない一般論での補足は不要です。

講評に自分と同じ誤りが載っていれば、それは個人の癖でなく、受験者に多い失点の型だと分かります。載っていなければ、講評で触れられない細かな要素落ちの可能性があります。

5問の選び方を練習する

科目Bは、解く力に加えて選ぶ力が要ります。必須の問1は決まっているので、迷うのは問2から問11の10問から4問を選ぶ場面です。150分で5問なので、単純に割ると1問30分です。読み始めてから「これは苦手な分野だ」と気づくと、時間を失います。

過去問では、10問の冒頭と設問数だけを短い時間で見て、解く4問を決める練習をします。選んだ理由を一言添えて、Claudeに見せます。

今回、問1(必須)に加えて問3・問5・問8・問10を選び、
問2・問4・問6・問7・問9・問11を捨てました。理由は次のとおりです。
(理由を2〜3行)
問題冊子の各問の冒頭と設問数を踏まえて、この選び方の見落としがないか、
質問の形で指摘してください。どれを選ぶべきかは言わないでください。

選び方を決めるのは自分です。Claudeには、見落としを質問の形で突いてもらいます。選んだ4問を実際に解き、捨てた問を後から解いてみると、選択の判断が合っていたかを確かめられます。得意分野と苦手分野の傾向は、先の失点の分類と並べて見ると、練習の優先順位がつきます。

Claudeに任せない判断

Claudeは練習の相手としては役立ちますが、次の判断は任せません。

  • 正解の決定。解答例だけが基準です。Claudeが「こちらの方が適切」と言っても、採点基準は動きません
  • 最新の製品仕様や法令の説明。問題文に書かれた条件が優先で、外部の知識を持ち込むと解答例からずれます
  • 見込み点の信頼。解答例との照合から出した目安にすぎません
  • 字数の計算。本番でも自分で数える作業なので、練習でも自分で数えます

ダウンロードした古い版の解答例を使い続けないことも大切です。IPAは過去問ページを更新することがあるので、練習の前に最新版を取り直します。

2026年度の日程と、2027年度以降の制度

2026年度の前期試験は、応用情報技術者の申込みが2026年10月6日から11月7日までです。科目Aの実施が10月28日から11月10日まで、科目Bの実施が11月24日から12月6日までです。申込みの際には、科目A群と科目B群を同時に予約します。前期と後期の申込みは、どちらも1回のみです。

IPAは、現行の試験制度を2026年度の実施で終え、2027年度から新試験制度へ移行する予定だと案内しています。2027年度以降に受ける場合は、IPAの新試験制度のページで内容を見てから、練習素材を選びます。ここまでの手順は、解答例と自作の答案を照らす型なので、素材が変わっても使えます。

隣接する練習との違い

基本情報技術者にも科目Bがありますが、あちらは多肢選択式の擬似言語で、トレースの正確さを問います。練習の型は基本情報技術者の科目B(擬似言語)の練習手順にまとめています。応用情報技術者の科目Bは記述式で、設問の根拠を問題文から拾い、字数内に表現する力が点を左右します。

同じ記述式の午後でも、情報処理安全確保支援士の午後(科目B)の練習手順は4問から2問を選ぶ形です。用語の覚え方から入る場合は、ITパスポートの用語カードの作り方が入口になります。いずれも、自分で書いてからClaudeに差を見せてもらう流れが共通しています。

よくあるつまずき

  • 答案を書く前に問題をClaudeへ貼ってしまう。先に答えを見ると、自分の根拠の拾い方が測れません
  • 解答例を添付せずに評価を頼む。Claudeが自分の知識で基準を作り、IPAの解答例からずれます
  • 問題冊子を丸ごと渡して、練習していない問の内容が評価に混ざる。問ごとにPDFを切り出して渡します
  • 見込み点に一喜一憂する。失点の型の分布を見る方が、次の練習に使えます
  • 令和8年度の本番問題を思い出して貼る。非公開で、開示は禁じられています

まとめ

科目Bの記述式では、解答例に届く根拠の拾い方と、字数内の表現が練習の中心になります。Claudeは、その差を言語化し、型に分ける役に向いています。正解の基準は最後までIPAの解答例に置き、答えを返させない指示で、自分で書き直す回数を確保してください。

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