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Claude API対応国は175か国 — 日本は対応、使えない国はどこか

Claude API対応国は175か国 — 日本は対応、使えない国はどこか

Claude APIの対応国は、公式ドキュメントのリストで175、anthropic.comのリストで185と食い違います。日本は対応済みで、中国・ロシア・イランなどは含まれません。Claude Codeも同じ対応国リストの対象です。

Claude API対応国は175か国、ただし別ページは185

API開発者向けドキュメントの対応国・地域リストには、175の国・地域が並びます。日本はもちろん対応済みで、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスといった主要国から、パラオ、ツバル、キリバスなどの島嶼国まで含まれています。

「Claudeはどの国で使えるか」への答えは、日本を含む175〜185の国・地域です。中国本土・香港・マカオ・ロシア・イランなどは載っていません。

ただし、公式の「対応国」ページは1枚ではありません。anthropic.comのSupported Regionsページには、Claude.ai・Claude Code・APIをまとめて対象にした185件のリストが1本あります。ヘルプセンターの「Where can I access Claude?」は、載っている国の範囲が開発者向けドキュメントと同じです(10か国が無い)。国名の表記はanthropic.comに近く、ウクライナには除外地域の注記がありません。記事の数字は、どのページを見たかで変わります。

2つのページは、リストの前置きの言い方も違います。開発者向けドキュメントは「現在アクセスを受け付けられる国・地域・領域」と書きます。anthropic.comは「製品とサービスへのアクセスを現在提供している国・地域」と書きます。前者は利用者がどこからアクセスするかに、後者はどこへ提供するかに重心があります。

数字

3つのページの食い違い

  • 開発者向けドキュメント

    175

    platform.claude.com の Supported regions

  • anthropic.com

    185

    アプリ(Claude Code含む)とAPIを同じ1本のリストで対象にする

  • ヘルプセンター

    177

    国名の範囲はドキュメントと同じ。表記違いの行と余分な行を含む

  • 差分

    10か国

    ほかにウクライナの除外地域も異なる

差分を出すには、2つのリストを機械的に突き合わせるのが確実です。次の10か国は、anthropic.com側にだけ載っています。

くらべる

どちらのページに載っているか

185側

anthropic.comにだけある国

中央アフリカ共和国、エリトリア、エチオピア、リビア、マリ、ニカラグア、ソマリア、南スーダン、スーダン、コンゴ民主共和国(DRC)。

書き方が違う

ウクライナの除外地域

開発者向けドキュメントはクリミア・ドネツク・ルハンシクを除外します。anthropic.comはこれにヘルソン・ザポリージャを加えた5地域を除外します。

ウクライナの扱いは、3ページで3通りです。ヘルプセンターは「Ukraine」とだけ書き、除外地域に触れていません。ページ内にクリミアの語はありません。開発者向けドキュメントは3地域、anthropic.comは5地域を除外します。

更新日を確認できたのはヘルプセンター(2026年3月16日)だけで、開発者向けドキュメントには更新日の記載がありません。国が1つ違うだけで、判断が変わる場面があります。たとえばエチオピアやスーダンの利用者を想定するなら、開発者向けドキュメントだけを見て「非対応」と結論するのは早計です。

各ページとも他のページとの優先関係には触れていません。どのページが最新かは公式が明示していないため、見るべき基準は「どちらか1つでも載っているか」ではなく、自社の契約・利用規約が参照するページはどれかです。開発者向けのAPIキーを発行するときの条件は、Anthropic側の規約と対応国ページの両方で確認するのが筋でしょう。

リストにない国は何か

どのページにも載っていない国のほうが、実務では重要です。中国・ロシア・イラン・北朝鮮・キューバ・シリア・ベラルーシ・ベネズエラ・ミャンマー・アフガニスタンは、開発者向けドキュメントにもanthropic.comにも並びません。香港とマカオも同様です。

人口や経済規模の大きい国が複数抜けているため、対応国数だけを見て「ほぼ全世界」と判断すると見落とします。

除外の理由は、どのページにも書かれていません。ベラルーシやミャンマー、香港・マカオのように、リストに名前が無い国・地域はあっても、Anthropicは選定基準を公表していません。除外に共通する条件は、公表された基準としては存在しません。国名だけから理由を推し量ることもできません。

アジア太平洋で見ると、次のとおりです。

国・地域対応国リスト
日本・韓国・台湾・シンガポール・インドネシア・インド対応国リスト対応
中国本土・香港・マカオ対応国リスト非対応

国の中でも使えない地域がある

ウクライナは、対応国でありながら地域が除外されています。国名がリストにあっても、その国のすべての地域で使えるとは限らないという例です。

コンゴは名前が似た2か国で扱いが違います。開発者向けドキュメントには Congo, Republic of the(コンゴ共和国)だけが載り、コンゴ民主共和国はありません。anthropic.comでは Congo (Brazzaville) と Congo, Democratic Republic of (DRC) の両方が載ります。ほかにも、同じ国が別の表記で載っている例があります。国名で検索するときは、通称と正式名称の両方を試してください。

国開発者向けドキュメントanthropic.comヘルプセンター
コンゴ共和国開発者向けドキュメントCongo, Republic of theanthropic.comCongo (Brazzaville)ヘルプセンターCongo (Brazzaville)
トルコ開発者向けドキュメントTurkeyanthropic.comTürkiye (Turkey)ヘルプセンターTürkiye (Turkey)
東ティモール開発者向けドキュメントTimor-Leste, Democratic Republic ofanthropic.comTimor-LesteヘルプセンターEast Timor
バチカン開発者向けドキュメントHoly See (Vatican City)anthropic.comVatican CityヘルプセンターVatican City
サントメ・プリンシペ開発者向けドキュメントSao Tome and Principeanthropic.comSão Tomé and PríncipeヘルプセンターSão Tomé and Príncipe
キプロス開発者向けドキュメントCyprusanthropic.comCyprusヘルプセンターRepublic of Cyprus
アメリカ合衆国開発者向けドキュメントUnited States of Americaanthropic.comUnited States of AmericaヘルプセンターUnited States

ヘルプセンターには、ほかの2ページに無い「Mariana Islands」の行や、「Bosnia and Herzegovina」とは別に「Herzegovina」だけの行もあります。177項目という数は、こうした表記違いと余分な行を含んだものです。

英語の国名一覧と照合するスクリプトを組むときは、この表の行が完全一致で漏れます。ダイアクリティカルマーク(アクセント記号)の有無も一致判定に響きます。3ページ分の正規化ルールを別々に用意してから比べる必要があります。

事業者の所有構造にも条件がある

anthropic.comのページは、国のリストの前に、リスト外の扱いを書いています。リスト外の地域に法人登記や本社がある事業者は、担当者がリスト内の国にいても対象外です。直接・間接の過半数の所有や支配がリスト外の国にある事業者も、同じ扱いです。親会社の所在国がリスト外なら、リスト内の国にある子会社も該当します。

この条件は開発者向けドキュメントには書かれていません。多国籍グループの子会社が契約主体になる場合は、利用国だけでなく親会社の所在国も確認したい点です。個別のケースが対象かどうかは、Anthropicへの確認と自社の法務判断になります。

2つのリストを手元で突き合わせる

ページの目視確認は、国名が175〜185件あると見落とします。開発者向けドキュメントは .md を付けると素の一覧で取れるので、件数と特定の国の有無をコマンドで確かめられます。

# 開発者向けドキュメント: 件数と、特定の国の有無
curl -s https://platform.claude.com/docs/en/api/supported-regions.md | grep -c '^\* '
# => 175
curl -s https://platform.claude.com/docs/en/api/supported-regions.md | grep -c -i "Ethiopia"
# => 0
 
# anthropic.com: 同じ国の有無(1以上ならヒット)
curl -s https://www.anthropic.com/supported-countries | grep -o -i "Ethiopia" | wc -l
# => 1以上(ページの構造上、同じ語が複数回ヒットすることがある)
curl -s https://www.anthropic.com/supported-countries | grep -o -i "Hong Kong" | wc -l
# => 0

エチオピアは開発者向けドキュメントに無く、anthropic.com側にはあります。同じコマンドをスーダンやリビアに替えても、結果は同じ向きになります。香港はどちらにも出ません。anthropic.com側の件数は、ページの構造上、同じ国名が複数回ヒットするため、国名の有無の確認だけに使います。リストの全件を取り出して差分を取るなら、HTMLからテキストを抜き出してから sort と comm で比べると、前節の10か国とウクライナの除外地域の差が出ます。

導入の判断で見るのは、自社の対象国がどちらのリストにあるかです。片方にしかない国で事業をするなら、契約前にAnthropicへ確認しておくという選択肢があります。確認した内容を残せば、後から「どのページを根拠にしたか」を説明できます。

自社サービスに組み込むときの確認手順

Claude APIを組み込んだサービスを国際展開するなら、次の順に確認すると手戻りが減ります。

手順

対応国を確認する4ステップ

  1. 1

    提供予定国を2つのページで引く

    開発者向けドキュメントとanthropic.comの両方で、国名を通称・正式名称の両方で検索します。ヒットした表記をそのまま社内資料に転記しておくと、後任が再確認するときも表記ゆれで迷いません。

  2. 2

    国の中の除外地域を確認する

    ウクライナのように地域単位の除外がないかを確かめます。ユーザーの国コードだけでは地域を判別できないことがあるため、住所の粒度まで見られる設計が必要になる場合があります。

  3. 3

    契約主体の所有構造を確認する

    子会社や代理店が契約する場合は、親会社の所在国もリストと照らします。

  4. 4

    利用国とサーバー所在国のずれを確認する

    バックエンドが対応国にあっても、エンドユーザーが非対応国からアクセスする構成は別途検討が要ります。規約の解釈にかかわるため、事業としての展開は自社の法務確認が前提です。

ネットワーク面の要件はClaude APIのIPアドレス許可リスト手順、認証方式の選定はClaude API認証方式まとめで扱っています。

Claude Codeを使える国はどこか

anthropic.comの対応国ページは、Claude Codeを含むアプリとAPIを同じ国リストの対象として明記しています。Claude Code専用の別リストはありません。

Claude Codeは、Claudeのアカウントでログインするか、APIキーで使います。Claude Codeの名前を挙げて対象にしているのは、anthropic.comのリストです。APIキーで使う場合は開発者向けドキュメントの175件にもかかるため、両方に載っているかを確かめます。日本はどちらにも載っています。

所在地だけでは決まりません。契約主体の法人が登記・本社・過半数の所有のいずれかでリスト外の地域に結びつく場合も、Claude Codeは対象外です。条件の中身は「事業者の所有構造にも条件がある」の節にあります。中国本土や香港のようにリストに無い地域は、Claude Codeの個別設定では解決しません。

Claude.aiの対応国との関係

anthropic.comの対応国ページは、Claude.ai・Claude Code・APIを1本のリストで扱います。ページ冒頭のSupported Regions Policyも、クラウド経由のClaudeや正規の再販元までを同じリストの対象に含めます。

つまり、Claude.aiが自国で使えるなら、APIも対応と読めます。ヘルプセンターの「Where can I access Claude?」は、利用者がClaudeにアクセスできる場所を案内するページです。ヘルプセンターを読んだ担当者と、anthropic.comを読んだ担当者とで、同じ社内に別の結論が出ることがあります。

ページの冒頭には「Effective November 12, 2026」という施行日の表記があり、改定が重なる可能性があります。APIを前提にしたサービスは、契約や社内規程が参照するページを1つ決めて、定期的に引き直すのが安全です。

対応国とクラウドのリージョンは別の話

Amazon BedrockやGoogle CloudのAgent Platform(旧Vertex AI)経由でClaudeを使うときの「リージョン」は、また別の概念です。Claude Codeでは、Agent Platformを使う場合は、CLOUD_ML_REGION で位置を指定します。値は global、eu・us といった複数リージョンの位置、us-east5 のような個別リージョンのいずれかです。未設定のときの既定値は us-east5 です。ログイン画面は今も「Google Vertex AI」という表示を使っています。

モデルによっては、個別リージョンでは提供されず、global か eu・us のような複数リージョンの位置でしか使えないものもあります。リージョン指定は、リクエストを処理するエンドポイントの選択です。選べる値はモデルによって限られます。どの国のユーザーがAPIにアクセスできるかを決めるものではありません。

設定手順はClaude CodeでVertex AIのリージョンを設定する手順にまとめています。どちらも「地域」という語を使うため混同しやすいものの、制御している対象は別です。

リストの再確認を運用に組み込む

対応国のリストは更新される性質のものです。ローンチ判定やコンプライアンスレビューのチェックリストに「対応国ページの最終確認日と確認したページ」を項目として加え、新しい国へ展開するたびに引き直す運用が現実的です。前回の件数と国名一覧をファイルで残しておけば、次回は diff で差分だけを見られます。確認したページを1つに決めておけば、後から数字が食い違っても、どの時点の何を見たかを説明できます。

まとめ

日本から使うぶんには問題ありません。確認が必要なのは、中国・ロシア・イランなどに利用者や親会社がいる場合、ウクライナのような地域単位の除外、そして「175か国」と「185か国」のどちらを根拠にするかです。Anthropic API完全ガイドではモデル選択・料金まで含めた導入の流れを扱っています。

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