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Claude Code advisorの使い分け — plan・code-review・ultrareviewとの違い

Claude Code advisorの使い分け — plan・code-review・ultrareviewとの違い

Claude Code advisorはPlanモード・code-review・ultrareviewとトリガーや対象範囲、利用条件が違います。比較表とシーン別の使い分けをまとめます。

Claude Codeには「もう一段強い判断」を挟む方法が4つあります。advisor・Planモード・/code-review・/code-review ultra(ultrareview)です。いずれも品質を底上げする仕組みですが、動くタイミングも見る対象も利用条件も別物です。比較表とシーン別の選び方に加え、v2.1.287で実際に出る--helpの出力も交えて違いを見ていきます。

4つの機能はそれぞれ何をするか

advisorとは、方針を決める直前や同じエラーで詰まったとき、完了を宣言する前といった判断点で、Claudeがより強いモデルへ意見を求める機能です。呼ぶかどうかとタイミングはClaudeが決めます。設定方法とFable/Opus/Sonnetの組み合わせは、別の記事にまとめています。Claude Code advisorでFable/Opus/Sonnetの助言を得るです。

Planモードは、編集を始める前に調査と計画だけを行う権限モードです。Shift+Tabか/planで入り、計画を承認するまで原則としてファイルの編集がブロックされます。起動時に始めたいときは、claude --permission-mode planのようにフラグでも指定できます。v2.1.287のclaude --helpには、--permission-modeの選択肢が6つ並びます。acceptEdits・auto・bypassPermissions・manual・dontAsk・planです。設定ファイルのdefaultも同じ値で、manualはその別名です。起動方法や既定化の設定はClaude Code Planモード完全ガイドで扱っています。

差分を読むのは/code-reviewです。今のセッション内でバックグラウンドのサブエージェントが走り、既定ではブランチのコミットと未コミットの変更が対象になります。PR番号・ブランチ名・ファイルパス・main...my-featureのような範囲も渡せます。

ultrareviewとは、クラウドサンドボックスでレビュー担当のエージェント群が指摘を再現して検証する、重いレビューです。書式は/code-review ultraで、/ultrareviewはそのエイリアスです。管理Code Review機能(組織のGitHub App)を含めた4経路の比較は、別の記事にあります。Claude Codeコードレビュー — 4つの実行経路の使い分けです。CLIからの実行手順はClaude Code ultrareviewの使い方で扱っています。

4つを比べる評価軸

4つを混同しやすいのは、名前がどれも「相談」や「レビュー」を連想させるからです。実際に違うのは次の5点です。トリガー(誰が・いつ呼ぶか)、対象範囲(会話全体か差分か)、動く場所(自分のセッションかクラウドか)、利用条件(認証やプロバイダーの制約)、コスト(追加課金の有無)。

比較表で見る違い

項目advisorPlanモード/code-reviewultrareview
トリガーadvisorClaudeが判断点で呼ぶ(依頼文での指示も可)PlanモードShift+Tabか/planで手動突入/code-review/code-reviewを手動実行(Claudeが起動することもある)ultrareview/code-review ultraを手動実行のみ(Claudeは自動で起動しない)
対象範囲advisorその時点までの会話全体(ツール結果を含む)Planモードまだ変更していない領域の調査と計画/code-reviewブランチの未pushコミット+未コミットの変更、または指定した対象ultrareview現在のブランチとデフォルトブランチの差分(未コミット・ステージ済みの変更を含む)、またはPR
動く場所advisorAnthropicのサーバー側Planモード自分のセッション内/code-review自分のセッション内のサブエージェントultrareviewクラウドサンドボックス
利用条件advisorAnthropic API経由のみ。主モデルと助言モデルの組み合わせに制約ありPlanモード権限モードの1つ/code-review自分の端末で動くultrareviewclaude.ai認証が必須。Bedrock等とZDR組織は不可
コストadvisor助言モデルのレートでトークンが加算Planモードモデル利用のみ/code-reviewセッション内のサブエージェントとして動くultrareviewPro/Maxは3回無料、以降は利用クレジット

advisorは呼ぶたびに会話全体を読み直し、その読みはキャッシュされません。Planモードはレビューではなく、変更前の調査と合意形成が役割です。

advisorとPlanモードは何が違うか

どちらも「編集の前に一呼吸置く」仕組みですが、強制力が違います。

くらべる

止めるPlanモードと、口を出すadvisor

ゲート

Planモード

承認するまで編集がブロックされます。計画を承認する選択肢は、auto modeで始める・編集を1件ずつ手動で承認する・計画を続ける、の3つです。auto modeが使えないセッションでは、1つ目が「編集を自動承認する」に変わります。

助言

advisor

助言に従うかどうかはClaudeの判断です。推奨された手順を試して失敗したときや、ファイルの中身が助言と食い違うときは、矛盾を表に出します。

Planモードの編集ブロックには例外があります。bypass permissionsが使える対話端末のセッションでは、承認を待たずに編集が通ります。

2つは別々の設定で、advisorはadvisorModel、Planモードはpermissions.defaultModeなどで決まります。モデルの面では、opusplanというエイリアスがPlanモードとの接点です。計画中だけOpus、実行段階ではSonnetに切り替わります。advisorは実行中の判断点だけ別モデルを呼ぶので、強いモデルが動く時間帯が違います。

advisorには組み合わせの制約があります。助言モデルは主モデルと同格以上でなければならず、Haiku 4.5を主モデルにするとFable・Opus・Sonnetを助言役にできます。一方でFable 5.1が主モデルなら、助言役はFable 5.1だけです。Haikuは助言を受ける側にはなれても、助言する側にはなれません。

advisorを入れても助言が出ないとき

advisorは条件を満たさないと、エラーを出さずに外れることがあります。

  • 助言モデルが主モデルより下位だと、Claude Codeはリクエストに付けません。/advisorの出力と通知で分かります
  • APIが組み合わせを拒否した場合は、助言なしで再送します。会話は続くため、エラーは出ず助言の呼び出しもありません。別の助言モデルを選び直しても、反映は/clearか/compactの後、または新しいセッションからです
  • DISABLE_TELEMETRYのようにフラグ取得を止める変数があるセッションでは、advisorは有効になりません
  • 組織のavailableModelsが除外しているモデルは、保存済みでも呼ばれません

助言の費用は主モデルとは別に積み上がります。API課金なら助言モデルの入出力レートで、サブスクリプションなら利用上限に加算されます。Fableを助言役にする場合、Fableの利用が利用クレジットに課金されるプランでは、助言の分も利用クレジットに課金されます。助言モデルが読む会話はキャッシュされず、呼ぶたびに全文を読み直しますが、advisorの切り替えで主モデルのプロンプトキャッシュは壊れません。

呼び出しの回数を決める設定はありません。増やしたいときは依頼文に「続ける前にadvisorに相談して」と書きます。呼ばれると、トランスクリプトにAdvisingの行が出て、Ctrl+Oで助言の中身を読めます。

結果の表示は3通りです。助言が返るとReviewedの行になります。助言役が断るとAdvisor declined to advise on this request、呼び出しが失敗するとAdvisor unavailable (<error_code>)です。

claude --advisor opusのようにフラグで指定すれば、そのセッションだけ助言役を決められます。このフラグはclaude --helpには載りません。組み合わせが不正だと起動時にエラーで終了し、バックグラウンドセッションでは助言なしで起動します。advisor自体を無効にするにはCLAUDE_CODE_DISABLE_ADVISOR_TOOL=1を設定します。

code-reviewとultrareviewは何が違うか

同じコマンドの入り口を共有しますが、中身は別物です。ローカルの/code-reviewはlowからmaxまでのeffortを選べます。lowとmediumは確度の高い指摘だけを返し、high以上は網羅を広げるぶん確度の低い指摘も混ざります。effortを書かずに実行すると、直近に自分で入力したレベルが再利用されます。

/code-review high 1234

指摘を作業ツリーに適用する--fixと、GitHub PRへインラインコメントを付ける--commentも使えます。バックグラウンドで走った--fixの編集は/rewindでは戻らないため、元に戻すにはgitを使います。

ultrareviewは実行場所がクラウドに移ります。v2.1.287では、次のようにサブコマンドとしても用意されています。

claude ultrareview --help

出力の要点は次のとおりです(各オプションの説明は一部を省いています)。

Usage: claude ultrareview [options] [target]
 
Options:
  --json               Print the raw bugs.json payload instead of formatted findings
  --no-post            Do not post the findings to the PR (the default; ...)
  --post               Post the finished review's findings to the PR as you (PR targets only; ...)
  --timeout <minutes>  Maximum minutes to wait for the review to finish (default: 45)
  -h, --help           Display help for command

--postが効くのはgithub.comのPRを対象にしたときだけで、それ以外の対象では無視されます。

サブコマンドはレビューが終わるまで待ち、結果を標準出力に出して、終了コードで成否を返します。0は完了、1は起動失敗・中断・タイムアウト、130はCtrl-Cです。claude -p '/code-review ultra'は、クラウドのレビューを始めて結果を待たずに終わるので、スクリプトにはサブコマンドを使います。課金が発生するレビューになる場合、claude -pは起動せずに止まります。

数字

ultrareviewの数字

  • 無料枠(Pro/Max)

    3回

    1アカウントにつき1回限りで、更新されない

  • 無料枠のあとの費用

    $5〜$25

    変更の大きさによる。起動前の確認画面に目安が出る

  • 所要時間

    5〜10分

    ローカルの/code-reviewは数秒から数分

  • ブランチレビューの上限

    500ファイル/8,000行

    既定値

上限値は変わることがあり、上限に当たると拒否メッセージが実際の値を示します

無料枠の3回は、途中で止めたレビューや完了しなかったレビューでも1回に数えます。Team/Enterpriseには無料枠がなく、最初から利用クレジットで課金されます。組織のPRを自動でレビューする管理Code Review機能(GitHub App)は、Team/Enterpriseプラン限定で、この2つとは別物です。

ultrareviewが始まらない・拒否されるとき

起動前に差分が検査され、そのまま進められないと拒否されます。

  • 差分が空のとき: 比較したブランチやコミットと、どの状況に当たるかが示されます
  • 差分が大きすぎるとき: 拒否メッセージに実際の上限値と、変更行の多いファイルが出ます
  • 最初のコミットだけのリポジトリ: 起動確認のあとに全ファイルを見ます。ただしサブコマンドとclaude -pは拒否し、対話セッションへ誘導します(v2.1.277以降)
  • 共通の履歴を持たないブランチ: 追跡対象の全ファイルが対象になり、完全なクローンが必要です

無料枠を使い切ったあとは、利用クレジットがオンになっていないと起動できません。確認は会話ごとに1回出るので、/clearで新しい会話にすると次の有料レビューでまた聞かれます。走っているレビューは/tasksで見られ、止めると部分的な指摘は返りません。

定期実行タスクはクラウドのレビューを起動しません。スケジュールするならultraを付けない/code-reviewにします。Claudeによる/code-reviewの自動起動を止めたいときは、skillOverridesに{"code-review": "user-invocable-only"}を指定します。

ローカルの/code-reviewとの違いは、読む指示にも出ます。ローカルはCLAUDE.mdに従いますが、レビュー専用のREVIEW.mdは読みません。REVIEW.mdはリポジトリ直下に置く、管理Code Reviewのための指示書です。

使い分け早見表

シーン向く方法理由
長いリファクタで方針のずれを都度確認したい向く方法advisor理由会話全体を見て判断点で助言する
大きな変更の前に必ず承認を挟みたい向く方法Planモード理由承認するまで編集がブロックされる
コミット前に自分でバグを拾いたい向く方法/code-review理由セッション内で完結する
CIやスクリプトからレビュー結果を取りたい向く方法claude ultrareview理由完了まで待って標準出力に出し、終了コードを返す
マージ前に実質的な変更を深く検証したい向く方法ultrareview理由指摘が独立して再現・検証される
日常の見落としだけ軽く拾いたい向く方法/code-review(effortを低めに)理由effortを下げると確度の高い指摘だけが返る

4つは併用できるのか

4つは競合する選択肢ではなく、段階的に重ねられます。

手順

変更の大きさに応じた重ね方

  1. 1

    編集の前にPlanモードで方針を固める

    承認の画面で「計画を続ける」を選べば、編集に入らずに調査と計画を続けられます。

  2. 2

    実装中はadvisorに判断点を任せる

    claude --advisor opusなら、そのセッションだけ助言役を試せます。

  3. 3

    コミット前に/code-reviewで差分を見る

    PR番号やブランチ名、main...my-featureのような範囲を渡せば、手元の作業ツリー以外も対象にできます。

  4. 4

    大きなPRだけultrareviewに回す

    PR番号を渡すとクラウドでPRを直接クローンするため、手元の作業ツリーはアップロードされません。

まとめ

費用が別枠で積み上がるのは、助言モデルのトークンと、無料枠を使い切ったあとのultrareviewです。この2点を境に、Planモードと/code-reviewで足りるのか、上の層まで要るのかを決められます。

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