Claude Code Channels対応アプリと研究プレビューの制約
Claude Code ChannelsはTelegram・Discord・iMessageに対応します。3アプリのセットアップ手順と、研究プレビューゆえの利用環境の制約をまとめます。
Claude Code Channelsが研究プレビューの時点で対応するチャットアプリは、Telegram・Discord・iMessageの3つです。加えて、認証も外部サービスも不要なローカルデモのfakechatがあります。TelegramとDiscordはBotを登録してペアリングを済ませれば使えます。iMessageは自分宛てに送るだけで使い始められます。Channelsという仕組み自体の動き方はClaude Code Channelsとはで扱ったので、本記事は対応アプリの選び方と個別のセットアップ手順、そして研究プレビューならではの制約に絞ります。
Claude Code Channelsの対応チャットアプリ
どのアプリを選ぶ場合でも、共通して次の前提が要ります。
- Claude Codeがインストール済みで、claude.aiアカウントかConsole APIキーで認証済みであること
- Bunがインストール済みであること(各プラグインはBunスクリプトとして動く)
- claude.aiのTeam・Enterpriseに所属している場合は、Ownerがすでにチャネルを有効化していること。管理設定を配布しているConsole組織でも、
channelsEnabledの設定が必要です
各対応アプリはclaude-plugins-officialマーケットプレイスで配布されるプラグインです。実際のプラットフォームに接続する前に、外部アカウントを一切作らずに流れを試せるローカルデモがfakechatです。
fakechatで往復を確かめる
- 1
プラグインを入れる
claudeを起動し、プロンプトで次を入力します。インストール範囲を聞かれたら、全プロジェクトで使えるユーザースコープを選びます。/plugin install fakechat@claude-plugins-official - 2
--channelsを付けて再起動する
claude --channels plugin:fakechat@claude-plugins-officialで起動し直します。--channelsにはプラグインをスペース区切りで複数渡せます。起動画面にはチャネルの通知が出て、許可リストにないプラグインなら理由を示す警告行がその下に付きます。 - 3
ブラウザから送る
http://localhost:8787のチャットUIにメッセージを打つと、端末側に← fakechat · web: …の形で受信行が出ます。Claudeがfakechatのreplyツールで返すと、答えはブラウザに表示されます。
3つの対応アプリを比較する
違いはBotトークンの要否と、iMessageだけがmacOS限定である点です。
3つの対応アプリの入口の違い
Telegram
BotFatherに/newbotを送ってトークンを受け取ります。ペアリングコードで自分のアカウントを登録します。
Discord
Developer Portalでトークンを発行し、Message Content Intentの有効化とBot招待用URLの生成が要ります。ステップは最も多めです。
iMessage
トークンは不要で、macOSのMessagesデータベースを直接読みます。代わりにFull Disk Accessの許可が要ります。
トークンの発行を避けたいならiMessage、macOS以外の環境ならTelegramかDiscordが選択肢です。
Telegramをchannelとして使う
TelegramでBotFatherから/newbotを送ってBotを作成し、返ってきたトークンを控えます。
/plugin install telegram@claude-plugins-official
/telegram:configure <token>インストール直後の要約にRun /reload-plugins to activate.と出たときは、/reload-pluginsを実行するまで/telegram:configureが使えません。設定したトークンは~/.claude/channels/telegram/.envに保存されます。シェル環境変数TELEGRAM_BOT_TOKENで渡すこともできます。設定後は--channelsを付けて再起動し、Telegramから自分のBotへ何かメッセージを送るとペアリングコードが返ります。Botが返信できるのは、このフラグ付きのセッションが動いている間だけです。
claude --channels plugin:telegram@claude-plugins-officialセッション内で/telegram:access pair <code>を実行してペアリングを完了し、/telegram:access policy allowlistで自分のアカウント以外からのメッセージを弾く設定にします。
Discordをchannelとして使う
Discord Developer PortalでApplicationを作成し、Bot欄でトークンを発行します。Privileged Gateway IntentsでMessage Content Intentを有効にします。OAuth2のURL Generatorでbotスコープを選び、次の6つの権限にチェックを入れてからURLを生成し、そのURLを開いてBotをサーバーへ招待します。
- View Channels(チャンネル閲覧)
- Send Messages(メッセージ送信)
- Send Messages in Threads(スレッドへの送信)
- Read Message History(履歴の読み取り)
- Attach Files(ファイル添付)
- Add Reactions(リアクション追加)
/plugin install discord@claude-plugins-official
/discord:configure <token>
claude --channels plugin:discord@claude-plugins-officialトークンは~/.claude/channels/discord/.envに保存され、DISCORD_BOT_TOKEN環境変数でも指定できます。再起動後にBotへDMを送るとペアリングコードが返ります。コードは/discord:access pair <code>で承認します。許可リストの絞り込みはTelegramと同じく/discord:access policy allowlistです。
iMessageをchannelとして使う — macOS限定
iMessageチャネルはBotトークンが不要な代わりに、~/Library/Messages/chat.dbへの読み取り権限が要ります。初回起動時にmacOSがFull Disk Accessの許可を求めるので許可し、プロンプトが出ない場合はシステム設定 > プライバシーとセキュリティ > フルディスクアクセスからターミナルアプリを手動で追加します。許可がないとauthorization deniedでサーバーが即座に終了します。
/plugin install imessage@claude-plugins-official
claude --channels plugin:imessage@claude-plugins-official自分のApple IDで自分宛てにメッセージを送ると、アクセス制御を通らずにすぐClaudeへ届きます。最初の返信を送る場面では、ターミナルがMessagesを操作してよいかを問うmacOSのオートメーション確認が出るので、OKを選びます。既定では自分のメッセージしか通りません。ほかの相手を許可するには/imessage:access allow +15551234567のように指定します。ハンドルは+国番号形式の電話番号か、Apple IDのメールアドレスです。プラグインのインストール直後に/reload-pluginsを促す表示が出ても、次の再起動で読み込まれるのでここでは実行不要です。
研究プレビューの制約 — 使える環境と使えない環境
Channelsは研究プレビュー機能で、利用環境に次の制約があります。
研究プレビューで引っかかる4つの条件
使えない基盤
Amazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform、Microsoft Foundryでは使えません。claude.aiアカウントかConsole APIキーによるAnthropic認証が前提です。
組織の有効化
組織に属さないPro・Maxは、セッションごとに
--channelsを付けるだけで使えます。Team・Enterpriseの前提は冒頭の準備のとおりです。プラグインの許可リスト
--channelsが受け付けるのは、Anthropic管理の許可リスト(または組織のallowedChannelPlugins)に載ったプラグインだけです。載っていない場合、Claude Codeは普通に起動しますがチャネルは登録されず、起動時の通知が理由を示します。MCPクライアントv2
v2ランタイムで
MCP_PROTOCOL_NEGOTIATIONをautoにすると、プロトコル改訂2026-07-28をネゴシエートするチャネルサーバーが登録されないことがあります。
--channelsと--dangerously-load-development-channelsは、プレビュー中claude --helpに表示されません。ただし表示されないだけで、フラグ自体は動作します。
許可プラグインを空配列にしても、開発中のチャネルを試す--dangerously-load-development-channelsはその制限を回避できます。対応アプリも含めて完全に止めたいときは、許可リストを空にせずchannelsEnabledを未設定のままにします。
Anthropicは段階的にロールアウトを進めており、--channelsのフラグ仕様やプロトコルの契約はフィードバックをもとに変わる可能性があります。問題を見つけた場合はClaude CodeのGitHubリポジトリで報告できます。組織管理者向けの有効化手順とプラグイン許可リストの設計はClaude Code Channels組織管理に、送信者許可リストの安全な運用はChannelsセキュリティ設計にまとめています。
よくあるつまずき
Marketplace "claude-plugins-official" not foundと出る
プラグインのマーケットプレイスがまだ登録されていません。次のコマンドでマーケットプレイスを追加してから、対象アプリのインストールをやり直します。
/plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-officialインストールできたのにBotが反応しない
原因は主に2つです。ひとつは--channelsフラグを付けずにclaudeを起動していること。プラグインをインストールしただけではチャネルは有効にならず、--channels plugin:アプリ名@claude-plugins-officialを明示して再起動する必要があります。もうひとつは、TelegramやDiscordでインストール直後の要約にRun /reload-plugins to activate.と出ていたのに、/reload-pluginsを実行し忘れてconfigureコマンドが見つからないケースです。ペアリングコードが返らないときも、まず同じ2点を見ます。
Claudeの返信が端末に出てこない
チャネル経由の返信は、端末には本文が出ません。受信メッセージは端末に表示されますが、返信はreplyツールの呼び出しと「sent」のような確認だけが並び、答えの本文は相手側のアプリに届きます。端末だけを見ていると返信されていないように見えるので、チャット側を開いて確かめます。
離席中にClaudeが止まる
外出先から送った依頼でClaudeが権限プロンプトに当たると、端末で応答するまでセッションは止まります。許可プロンプトの転送に対応したチャネルサーバーなら、その確認をチャット側へ転送して承認や拒否ができます。無人運用向けの--dangerously-skip-permissionsもありますが、信頼できる環境に限ります。すべてのモードが自動承認しない操作は、このフラグを付けても確認が残ります。
非対話モード(-p)でチャネルを動かす場合は、複数選択式の質問やプランモードの承認のように端末入力を要するツールが無効になり、入力待ちで止まることはありません。
よくある質問
対応アプリ以外のチャットツールをChannelsに組み込めますか
組み込めます。対応アプリはAnthropicが公式に配布するプラグインの集合であって、Channelsという仕組み自体は任意のMCPサーバーとして自作できます。Webhookを受け取る独自チャネルの作り方はClaude Code ChannelsでWebhook受信サーバーを自作するで扱っています。
まとめ
どのアプリで始めるかは、トークンを発行する手間を許せるか、macOSかどうかで決まります。まずfakechatで往復を確かめ、本番のアプリでは送信者の許可リストをallowlistにしてから使い始めると、自分以外のメッセージが届く状態を避けられます。研究プレビュー中はフラグ仕様やプロトコルが変わりうるので、手順は更新のたびに見直します。スマホからClaude Codeを動かす他の経路との比較はClaude Codeをスマホから使う4つの経路の選び方にあります。