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Claude Codeの/passes・/radio・/stickers・/privacy-settingsの使い方

Claude Codeの/passes・/radio・/stickers・/privacy-settingsの使い方

/passesは対象アカウントだけ、/privacy-settingsはPro・Maxだけに表示されます。/radioと/stickersを含む4コマンドの出る条件と使い方を並べます。

4つのコマンドは表示される条件がそれぞれ違う

/passes・/privacy-settings・/radio・/stickersは、どれも開発作業そのものには関わらない周辺コマンドです。公式のコマンド一覧では1行ずつの説明しかなく、同じ環境でも「友人は/passesが出るのに自分には出ない」ことが起こります。違いは、コマンドごとに決まっている表示条件と、条件を満たさないときのふるまいにあります。

コマンド何をするか表示・動作の条件
/passes何をするかClaude Codeの無料1週間を友人に共有する表示・動作の条件アカウントが対象のときだけ表示
/privacy-settings何をするかプライバシー設定の表示と更新表示・動作の条件ProまたはMaxプランの契約者のみ
/radio何をするかClaude FMのロー・ファイ・ラジオをブラウザーで開く表示・動作の条件ブラウザーがない環境ではストリームURLを出力
/stickers何をするかClaude Codeのステッカーを注文する表示・動作の条件一覧に条件の記載なし

/usageや/configのような設定系コマンドはスラッシュコマンド一覧で役割別に引けます。一覧では1行ずつの4コマンドについて、出ない理由の切り分けと、環境ごとの動きの違いを書きます。

出ないのは故障ではない: メニューに載らないコマンドの扱い

Claude Codeは、使えないコマンドを/メニューから外します。公式の説明では、一致するものがなければNo commands match "/name"と表示されます。無理に実行しても、大半はUnknown commandが返ります。

つまり/passesが見当たらないとき、バグではなく「このアカウントでは提供されていない」という通常の状態である可能性が先に立ちます。切り分けは次の順で足ります。

  1. 名前を最後まで打つ(/passesなど)。途中までの入力では、候補の並びだけで判断しません
  2. No commands matchが出たら、そのコマンドは現在の環境で使えません
  3. 他のコマンド(たとえば/radio)が出るのに特定の1つだけ出ないなら、アカウントやプランの条件を疑います
  4. どのコマンドも補完されないなら、入力位置の問題です。先頭以外で/を打っていないか確認します。この症状は補完が途中で出ない問題に整理があります

メニューに出さない設計の隠しコマンドもあり、/heapdumpが例に挙がっています。隠しコマンドは名前を最後まで打って初めてメニューに現れ、途中までの入力では「一致なし」と同じ表示になります。ただし4つのコマンドについて、隠しコマンドだという記載はありません。

/passes

手元のv2.1.296で、空の設定ディレクトリを使いclaude --helpの出力を調べたところ、passes・radio・stickers・privacyの語はサブコマンドにもオプションにも出ませんでした。4つはいずれもセッション内のスラッシュコマンドとして呼ぶもので、シェルからclaude passesのように呼び出す形ではありません。対象アカウントであれば、このコマンドが共有の入口になります。対象外のアカウントでは、メニューにもこの名前は出ません。

入力途中のメニューはどう動くか

出ない原因がコマンド側でなく入力の仕方にあることもあります。メニューの絞り込みには、公式のコマンド一覧に次の規則があります(ハイライトの規則は2.1.236以降)。

  • ハイライトされるのは、/の後の文字が名前かエイリアスに一致するときだけ。名前の先頭からでも、名前の中の単語の先頭からでも一致し、:・_・-は無視されます。/adddirで/add-dirが、/newでエイリアス経由の/clearが光ります
  • ハイライトされた候補はEnterで実行されます
  • 打ち間違えたときは何もハイライトされず、近い候補が並ぶだけです。Enterを押すと、入力した文字がそのまま送られてUnknown commandになります
  • 候補はTabか矢印キーで選べます

/passesを/pasesと打ってしまっても、メニューには近い候補が出ます。ここでEnterを押さず、候補を選び直してください。

/passes: 対象かどうかを決めるのはアカウント側

公式の説明は「友人にClaude Codeの無料1週間を共有する」「アカウントが対象のときだけ表示される」の2点です。誰が対象か、何人に渡せるか、受け取る側にどんな条件があるかは、コマンド一覧のこの行には書かれていません。ヘルプセンターのClaude Code関連の記事一覧にも、ゲストパスやリファラルを扱う記事は見当たりません。

そのため「出ない」ときにできる操作は限られます。

  • Claude Codeを最新版に更新してからメニューを開き直す
  • /loginで別のアカウントに入り直して、表示が変わるか比べる
  • それでも出なければ、そのアカウントは対象外と受け止める
  • 受け取る側の条件や共有できる人数は、コマンド一覧にもヘルプセンターの記事にも載っていません。友人に渡す前に、自分の画面で表示される案内を先に読む

対象条件はアカウント単位で決まり、プラン名だけでは判断できません。同じプランの2人で表示が分かれても、矛盾ではありません。

/privacy-settings: Pro・Max限定で、学習利用の選択を変える

/privacy-settingsはプライバシー設定の表示と更新を行います。公式の一覧では「ProとMaxの契約者のみ」と限定されています。

限定の理由を、公式は説明していません。ただしデータ利用のドキュメントは、個人向けプラン(Free・Pro・Max)と商用プラン(Team・Enterprise・API)で保持の扱いを分けています。個人向けでは、モデル改善へのデータ利用を許可した場合の保持期間は5年、許可しない場合は30日です。この選択をいつでも変えられる場所として、claude.ai/settings/data-privacy-controlsが示されています。

くらべる

データ利用の許可による保持期間の違い(個人向けプラン)

5年

許可する

モデル開発と安全性向上のために最長5年保持されます。

30日

許可しない

保持期間は30日です。

Team・Enterprise・APIは商用ユーザーの区分で、標準の保持期間は30日です。ゼロデータリテンション(ZDR)は、Claude for Enterpriseの適格なアカウントに組織単位で有効化される別枠の仕組みで、標準のEnterpriseプランには含まれません。/privacy-settingsの対象はProとMaxだけなので、会社のアカウントで見当たらないのは仕様どおりです。

設定画面のURLを覚えていなくても、ターミナルから同じ設定に行ける入口として使えます。ただし、プラン別のデータの扱い全体はClaude Codeのデータは学習に使われるかにまとめてあるので、保持期間や送信範囲を知りたい場合はそちらが先です。

/radio: ブラウザーがなければURLが出る

/radioはClaude FMのロー・ファイ・ラジオをブラウザーで開きます。ブラウザーを開けない環境では、ストリームのURLが出力されます。SSH先のサーバーや、ディスプレイのないコンテナで実行すると後者になります。出力されたURLを手元のブラウザーに貼れば再生できます。

提供範囲は変わっています。changelogによれば、2.1.251(2026年8月28日)で/radioがAmazon Bedrock・Google CloudのVertex AI・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWSでも使えるようになり、テレメトリーを無効にした環境でも使えるようになりました。テレメトリーを無効にした環境で/radioが出なかった場合は、更新すると表示が変わります。

/radioが最初に登場したのは、公式の週次ダイジェストで2026年6月29日〜7月3日の週にあたる更新です。当時はBedrock・Vertex AI・Foundryの3つでは使えないと書かれていました。データ利用のドキュメントでは、これらのプロバイダーでメトリクスやエラーレポートは既定でオフとされています。ラジオの再生とテレメトリーが直接つながっているとは書かれていませんが、通信を絞った環境でコマンドの提供範囲が変わった、という事実だけが確かです。

通信を絞る設定(DISABLE_TELEMETRYなど)は機能フラグの評価も止めるとデータ利用のドキュメントにあります。メニューの内容が変わったときは、この設定を疑う手があります。

ここで他のコマンドとの扱いの違いも押さえておきます。

コマンドブラウザーが開けないとき
/radioブラウザーが開けないときストリームURLを出力する
/usage-creditsブラウザーが開けないとき請求ページのURLを出力する(v2.1.205以降)
/upgradeブラウザーが開けないときサインインのプロンプトを出す。URLは出さない

URLを出すコマンドは、手元のブラウザーにコピーして続きをこなせます。/upgradeだけは出ないので、SSH先では別の端末でアップグレードページを開く必要があります。

/usage-creditsには、ブラウザーの有無とは別の分岐もあります。TeamとEnterpriseのメンバーで請求の権限がない場合、請求ページは開かず、管理者への利用クレジットの申請をCLIから送ります。送る前に、管理者へ通知が飛ぶことを確認するダイアログが出ます。以前の名前は/extra-usageで、古い手順書に残っている場合は読み替えます。

2.1.205より前は、ブラウザーを開けない環境でこのコマンドは何も表示しませんでした。SSH先で反応がなく原因が分からなかったときは、バージョンを確かめる価値があります。

/stickers: 注文の入口があるだけ

/stickersはClaude Codeのステッカーを注文するコマンドです。公式の一覧にある説明は「Order Claude Code stickers」の1行で、対応地域・送料・在庫などの条件は書かれていません。注文の手順はコマンド一覧に書かれていないため、実行後に表示される案内に従います。

注意点は2つです。

  • 表示条件の記載がないため、メニューに出ないときはバージョンを疑う。コマンドによっては必要なバージョンが決まっており、たとえば/output-styleは2.1.269以降と明記されています
  • 組織のポリシーで無効にされたコマンドは、Unknown commandではなく独自のメッセージで応答することがあります。会社の端末で注文できないときは、この可能性があります。メッセージの文面が分からないときは、組織の管理者に確かめる方が早く済みます

4つのうちどれが日常で効くか

4つのうち、運用で意味を持つのは/privacy-settingsです。データの保持期間に直結する選択を、ターミナルから開ける入口になります。/passesは対象かどうかをアカウント側が決め、/radioはブラウザーの有無で出力が変わり、/stickersは注文の入口に過ぎません。

メニューに出ないコマンドは、まずNo commands matchの表示で「使えない環境」と判断し、バージョンとアカウントの順に確かめるのが近道です。

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