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Claude Code teleportの使い方 — クラウドとローカルのセッションを行き来する

Claude Code teleportの使い方 — クラウドとローカルのセッションを行き来する

Claude Codeのテレポート機能で、Web版のクラウドセッションをローカル端末に引き継げます。4つの実行方法・前提条件・よくあるエラーの対処法をまとめます。

クラウドで走らせたClaude Codeのセッションを、そのままターミナルへ持ち帰る動線があります。それが--teleportとその周辺コマンドです。Web版やモバイルアプリで始めたタスクが途中まで進んだら、ブランチと会話履歴を丸ごとローカルに引き込み、続きを手元のターミナルで進められます。入口は4つ、事前に満たす条件も4つあり、いずれか1つでも欠けるとエラーで止まります。

テレポートはセッションをどう引き込むか

テレポートとは、claude.ai上のクラウドセッションをローカル端末のターミナルに引き込むClaude Codeの機能です。対象はWeb版やモバイルアプリで動いているセッションです。実行すると、Claude Codeはまず自分が正しいリポジトリのチェックアウト内にいるかを確認します。次にクラウドセッションのブランチをリモートから取得してチェックアウトし、そのセッションの会話履歴を丸ごとターミナルに読み込みます。claude.aiとClaude Codeがそれぞれ何を担うかはClaude.aiとClaude Codeの違いで比較しています。

典型的な使い方は、通勤中にモバイルアプリでタスクを投げておき、帰宅後にテレポートで手元のターミナルへ持ち帰って続きを詰める、という組み合わせです。クラウド側は環境構築済みの状態でタスクを進めており、ローカルに戻ったあとはエディタや手元のツールをフル活用できます。

ここで押さえておきたいのは、テレポート後のターミナルセッションが独立したコピーになる点です。ローカルで続けた作業はそのマシンだけのものになり、claude.aiやモバイルアプリ側のクラウドセッションには反映されません。複数のセッションを並行して手元で管理したい場合は、Worktreeガイドでブランチごとの作業ツリー分離を確認できます。逆方向、つまりローカルのタスクをクラウドへ送る操作は--cloud(旧称--remote、現在は非推奨エイリアス)が担当します。テレポートはあくまで一方向、クラウドからローカルへの引き込みです。始め方の全体像はClaude Code Web版の使い方ガイドで扱っているので、クラウド側の操作から知りたい場合はそちらが早道です。

実行前に満たす4つの条件

テレポートは実行前に4つの条件を確認します。1つでも欠けると、エラーになるか解決を促すプロンプトが出ます。

条件内容
作業ディレクトリに未コミットの変更がない内容変更が残っているとテレポートが変更の退避(stash)を提案する
同一リポジトリのチェックアウト内容フォークではなく、セッションと同じリポジトリである必要がある
ブランチがリモートにpush済み内容クラウド側のブランチが未pushだとfetchできない
同じclaude.aiアカウントでの認証内容セッションを作った本人のアカウントでのサインインが必要

「同一リポジトリ」の判定はv2.1.199で緩和されました。git@work:owner/repo.gitのようなSSHホストエイリアスやinsteadOfで書き換えた短縮形リモートは、以前はホスト名として解釈できずテレポートが止まっていました。v2.1.199以降は、リモートのowner名とリポジトリ名がセッション側と一致する場合に限り、確認プロンプトを出したうえでチェックアウトを受け付けます。

テレポートする4つの方法

同じ引き込み処理に対して、入口は4つ用意されています。どこからでも結果は同じで、選ぶのは自分の作業中の位置だけです。

入口使う場面
claude --teleport使う場面ターミナルを新しく開いて始めるとき。セッションピッカーが開く
/teleport(/tp)使う場面すでにClaude Codeセッション内にいて、再起動せずに引き込みたいとき
/taskstキー使う場面バックグラウンドで動いている複数セッションを一覧してから選びたいとき
Webのセッションメニュー → Open in > Terminal使う場面ブラウザー側の画面からコマンドをコピーしたいとき

ターミナルを開いていない状態から始めるなら--teleportが最短です。

claude --teleport

セッションIDが分かっている場合は引数に渡すと、ピッカーを経由せず直接そのセッションへ入れます。

claude --teleport session_01DiUkqY2kzbUbDmW1w96rfi

すでにClaude Codeの中で作業していて、別のクラウドセッションに乗り換えたいだけなら、セッションを終了せずに/teleport(短縮形/tp)を打つだけで同じピッカーが開きます。並行して複数のクラウドタスクを走らせている場合は/tasksで一覧を出し、目的のセッションでtキーを押す経路が見渡しやすくなります。セッションIDを直接指定したい場合は、claude.ai/codeのセッション一覧からsession_...またはcse_...形式のIDを確認できます。

--teleportと--resumeの違い

--teleport--resumeは「過去のセッションに戻る」という点で似ていますが、参照するデータが違います。--resumeはそのマシンのローカル履歴だけを検索し、クラウドセッションは表示されません。--teleportはclaude.ai側のクラウドセッションとそのブランチを取り込む処理で、ローカル履歴とは別の情報源を見ています。同じ端末で作業を続けているだけなら--resume、Web版やモバイルで進めた作業を引き継ぐなら--teleport、という使い分けになります。

テレポート後にスマホから操作するには

テレポートしたセッションはローカルの独立したコピーなので、そのままではスマホやブラウザーから見えません。テレポート後も外出先から指示を出したい場合は、ローカルセッション内で/remote-control(短縮形/rc)を起動します。表示されるURLを開くかQRコードをスキャンすれば、そのローカルセッションをclaude.aiやモバイルアプリから操作できるようになります。「クラウドで始めて手元に持ち帰り、そこから先はRemote Controlでスマホから仕上げる」という一連の流れが組めるわけです。Remote Controlの認証や制限まで含めた詳細はClaude Code Web版の使い方ガイドにまとめています。

テレポート機能の拡張タイムライン

テレポートはWeb版CLIの初期段階から存在する機能です。公式changelogを追うと、単発の機能追加から徐々に運用改善が積み増されてきた経緯が見えます。

バージョン日付変更内容
v2.0.24日付2025年10月20日変更内容Web→CLIのテレポートサポートを追加(最初期の実装)
v2.0.41日付2025年11月14日変更内容Webからテレポートした際にupstreamブランチを自動設定するように変更
v2.0.47日付2025年11月19日変更内容claude --teleportのエラーメッセージとバリデーションを改善
v2.1.0日付2026年1月7日変更内容/teleport/remote-envのスラッシュコマンドを追加
v2.1.2日付2026年1月9日変更内容/tasks使用時にリモートセッションURLとテレポートが壊れる不具合を修正
v2.1.70日付2026年3月6日変更内容VS Code拡張でテレポート済みセッションのマーカーが表示されない不具合を修正
v2.1.108日付2026年4月14日変更内容テレポート後にターミナルのエスケープコードがゴミ文字表示される不具合、前提条件エラーがメッセージを出さずに終了する不具合を修正
v2.1.199日付2026年7月2日変更内容SSHホストエイリアス等でもowner/repo名の一致でチェックアウトを許可
v2.1.219日付2026年7月24日変更内容チェックアウト先とセッションのリポジトリが不一致のとき、どちらを指しているか表示するように改善
v2.1.223日付2026年8月6日変更内容クラウドセッション側にclaude --teleport <session id>でローカルに続きを引き継ぐ方法を示すヒントを追加

最初の実装(v2.0.24)は「Web→CLIの引き込みができる」という機能追加そのものでした。そこから先は、ブランチの自動設定・エラーメッセージの具体化・メッセージを出さずに終了する問題の解消・リポジトリ不一致の可視化と、地道な運用改善が積み重なっています。v2.1.223のクラウド側ヒント追加は、テレポートの存在自体をWeb版のUIから気づかせる導線強化で、機能追加というより発見性の改善です。

テレポートでよくあるエラーと対処

テレポートが動かないときは、認証の種類とプロバイダーのどちらかで詰まっていることがほとんどです。

  • Cloud sessions aren't available with <provider>が出る: テレポートはclaude.aiサブスクリプション認証が前提です。Amazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform、Microsoft Foundry経由の場合はクラウドセッション自体がAnthropic APIでの推論に依存するため利用できません。これらのプロバイダー設定を外し、Anthropicアカウントでのサインインに切り替える必要があります
  • Unable to get organization UUIDが出る: APIキー認証のまま、またはアカウント情報が古いままテレポートを呼んでいる状態です。/loginでclaude.aiアカウントに改めてサインインしてから再実行します
  • Remote Control session expiredAccess deniedが出る: テレポートはクラウドセッションと同じRemote Control基盤を経由して接続するため、認証エラーがRemote Control由来の文言で表示されます。接続トークンは短命でアカウントに紐づいているため、/loginで認証情報を更新し、セッションを作ったのと同じアカウントでサインインしているかを確認します
  • クラウドセッションにサインインしているのにテレポートが使えない: 組織側でクラウドセッション機能自体が無効化されている可能性があります。管理者にallow_remote_sessionsポリシーの有効化を確認します

v2.1.108より前は、作業ディレクトリに変更が残っている・セッションが見つからないといった前提条件エラーがメッセージを出さずに終了し、原因がつかみにくい状態でした。同バージョン以降はエラーメッセージが表示されるようになり、失敗の理由が画面に出ます。

よくある質問

未コミットの変更が残っているとテレポートはどうなりますか

テレポートは実行前に作業ディレクトリの状態を確認し、コミットしていない変更が残っていると、その変更を退避(stash)するかどうかを尋ねるプロンプトを出します。退避を選んでも変更が消えるわけではなく、通常のgit stashと同じ扱いでstash一覧に積まれるだけです。テレポート後に手元へ戻したい場合はgit stash popで復元できます。先にコミットしてから改めて実行する運用に切り替えても構いません。

フォークしたリポジトリでもテレポートできますか

できません。テレポートはセッションと同じリポジトリのチェックアウトであることを確認します。v2.1.199以降はSSHホストエイリアスなど表記の違いには対応しましたが、フォーク(別リポジトリ)自体は対象外です。

VS Code拡張でもテレポートしたセッションを扱えますか

VS Code拡張の画面には、テレポート済みのセッションを示すマーカーが表示されます。v2.1.70でこのマーカーが正しく描画されない不具合が修正されており、拡張内でもテレポート後のセッション状態を確認できます。

テレポート後、Web側のセッションはどうなりますか

そのまま残ります。テレポートはコピーを作る操作なので、ローカルで続けた作業はWeb側のクラウドセッションには反映されません。クラウド側の会話を進めたい場合は、ブラウザーかモバイルアプリから直接操作します。

テレポートしたブランチはpushの設定まで自動でされますか

Web版からのテレポートに限り、v2.0.41以降はブランチのupstream設定が自動で行われます。取り込んだブランチにはあらかじめリモート追跡ブランチが結び付けられているため、作業を終えたあとはgit pushだけでリモートに反映できます。-uオプションを付けてリモートを指定し直す必要はありません。CLIやモバイルアプリ発のセッションについては、この自動設定の対象になるかを公式changelogが明記していないため、push前にgit branch -vvで追跡先を確認しておくと安心です。

まとめ

テレポートは、claude.aiで動くクラウドセッションを手元のターミナルへ引き込む一方向の機能です。--teleport/teleport(/tp)・/tasksからのtキー・Web画面のOpen in > Terminalという4つの入口があり、実行前には未コミット変更の有無・リポジトリの一致・ブランチのpush状況・認証アカウントの4条件を満たす必要があります。v2.0.24での初期実装以降、エラーメッセージの具体化やリポジトリ不一致の可視化が積み重なっており、現在は失敗時の原因も画面上で追いやすくなっています。テレポート後にスマホからの操作を続けたいときは、ローカルセッションで/remote-controlを起動する組み合わせが定番です。/teleport以外のコマンド一覧も押さえておくと、クラウドとローカルを行き来する運用がさらにスムーズになります。

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