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Claude Code v2.1.216 — サンドボックス分離を外す設定を追加し、無人と並列運用の不具合を修正

Claude Code v2.1.216 — サンドボックス分離を外す設定を追加し、無人と並列運用の不具合を修正

Claude Code v2.1.216は、ファイルシステム分離だけを外すサンドボックス設定を追加し、auto modeの401拒否や長時間セッションの停止、worktreeの取り違えなど無人・並列運用の不具合を広く直した版です。

Claude Code v2.1.216は、サンドボックスの新しい設定を1つ加えつつ、人が張り付かない経路で起きていた不具合をまとめて直した版です。芯にあるのは、無人・長時間・並列で走らせたときの詰まりを広く手当てしたこと。ファイルシステムの分離だけを外し、ネットワークの下り制御は残す sandbox.filesystem.disabled 設定が加わりました。あわせて、auto modeがトークン失効後に「HTTP 401」でコマンドを拒む問題、長時間セッションが数秒固まる問題、worktreeで分離したセッションが別のチェックアウトへ迷い込む問題などが直っています。番号上の直前はv2.1.215(v2.1.213は欠番)で、/verify/code-review が自動では走らなくなり手動起動に変わった版でした。機能を足したのは直前の機能追加版v2.1.214以来です。この記事では、利用形態別の影響早見表に加え、設定で切り替える変更と内部だけで直った変更を腑分けして、更新の判断材料を示します。

このリリースで何ができるようになるか

この版で押さえたい変化は、サンドボックスの分離を層ごとに選べるようになったこと、無人・長時間で走らせたときの詰まりが減ったこと、そして並列で回すworktreeの取り違えが起きにくくなったことの3点です。新しく加わったのは sandbox.filesystem.disabled 設定などで、版の重心は人が見ていない経路の不具合を直す修正のほうにあります。

1つ目は、サンドボックスの層の選び方です。Claude CodeのBashサンドボックスは、ファイルが触れる範囲を絞る分離と、外部への通信先を絞る下り制御という別々の層でできています。sandbox.filesystem.disabled を使うと、ファイルシステムの分離だけをスキップし、ネットワークの下り制御は維持したまま走らせられます。すでに外側で隔離した環境で動かしていて、内側の分離が重複するときに選べる形です。

2つ目は、無人・長時間の運用です。auto modeが、セッション途中でOAuthトークンが失効・ローテーションした後に「HTTP 401」の分類器エラーでコマンドを拒む問題が直りました。長時間セッションでメッセージの正規化コストがターン数に対して二次的にふくらみ、数秒の停止や再開の遅さを招いていた問題も対象です。再認証まわりでは、MCPの再認証が新しいサインインの成功前に有効な資格情報を失効させる問題や、Claude-in-Chromeがスコープ不足で再接続時に403ループへ陥る問題も塞がれました。

3つ目は、並列マルチエージェントのworktreeです。worktreeで分離したサブエージェントが、git -C--git-dirGIT_DIR/GIT_WORK_TREE を通じてgitを共有チェックアウトへ向けてしまう問題が直りました。作業ディレクトリが選択したプロジェクトと合わないときに別プロジェクトの残置worktreeへ着地する問題や、gitリポジトリを持たないworktreeのセッションが削除できない問題も、あわせて解消しました。

あなたの開発フローはどう変わるか

本版の効き方は利用形態でかなり分かれます。CIやスケジュールでエージェントを無人で走らせる現場、worktreeで並列に回すマルチエージェント運用、長時間セッションを畳まず使い続ける使い方では、手応えが大きく出ます。一方、サンドボックスで隔離して動かす構成では設定しだい、ローカルで短い対話を回すだけならほとんど変化を感じません。

CI・スケジュールで無人実行する運用

トークン失効まわりの修正が、この使い方にいちばん効きます。人が承認画面を見ていない経路では、セッション途中でOAuthトークンがローテーションすると、auto modeが「HTTP 401」でコマンドを拒み、そこで自動化が止まっていました。本版はこれを直し、失効・ローテーション後もそのまま処理を続けられます。あわせて、ワークフローの保存やスケジュールタスクの書き込みが .claude のシンボリックリンクをたどってプロジェクト外へそれる問題や、クラウドのコンテナがターン途中で再起動すると処理中のメッセージを取りこぼす問題も塞がれました。中断されたターンは、再開時に再実行されます。

worktreeで並列に回すマルチエージェント運用

isolation: worktree で複数のエージェントを分離して走らせている場合、取り違えと後始末の不具合が重なっていました。分離したはずのサブエージェントが git -C などの指定で共有チェックアウトへgitを向けてしまう、作業ディレクトリが合わないと別プロジェクトの残置worktreeに着地する、gitリポジトリのないworktreeのセッションが消せない。これらがまとめて直り、並列で回すほど起きやすかった衝突と残置が減ります。

長時間セッションを畳まず使い続ける運用

長いセッションを再起動せずに使い続ける運用では、ターンが積み上がるほど動作が重くなっていました。メッセージの正規化にかかるコストがターン数に対して二次的に増え、数秒単位の停止や、再開時のもたつきを招いていたためです。本版はこの計算量を抑え、ターンを重ねても引っかかりが出にくくなりました。バックグラウンドタスクがあるとき、待機中のプロンプトでEsc-Escを押しても巻き戻しピッカーが開かない問題も直っています。

サンドボックスで隔離して動かす運用

sandbox.filesystem.disabled の追加は、この構成にだけ効きます。ファイルシステムの分離を外し、下り制御は残すという選び方が新しくできるため、外側でコンテナやCIの隔離をかけている環境では、内側の分離を重ねずに動かせます。サンドボックスを使っていない構成には関係しません。

ローカルで短い対話を回す運用

対象が無人・長時間・並列・サンドボックスに寄っているため、ローカルで短い対話を回す使い方では体感の変化はほとんどありません。ただし対話中のUIも細かく直っており、フルスクリーンでダイアログがパネルの右端をはみ出す問題や、/memory などでGUIエディタを開いている間のマウスとフォーカスの表示崩れは、日々の操作の引っかかりとして解消します。

利用形態別の影響早見表

利用形態影響度効く理由
CI・スケジュールで無人実行影響度明確な恩恵あり効く理由auto modeの401拒否、シンボリックリンク越しの書き込み逸れ、コンテナ再起動での取りこぼしを修正
worktreeで並列マルチエージェント影響度明確な恩恵あり効く理由git先の取り違え、別プロジェクトへの着地、削除不能をまとめて修正
長時間セッションを畳まず使う影響度明確な恩恵あり効く理由正規化コストの二次的増加による停止・再開遅延を修正
サンドボックスで隔離運用影響度条件次第効く理由ファイルシステム分離を外す設定は、その構成を使うときだけ効く
ローカルで短い対話中心影響度ほぼ影響なし効く理由対象が無人・長時間・並列・サンドボックスに寄る

主な変更点

本版は修正が中心で、新しく加わったのは sandbox.filesystem.disabled 設定です。あわせて /fork の確認表示、/ultrareview/code-review ultra のエラーメッセージ、支出上限の調整プロンプトなどが読みやすく改善されました。性質で分けると次のようになります。効き先が読み取りにくい項目にだけ、誰に効くかを添えます。

サンドボックスと新しい設定

  • sandbox.filesystem.disabled 設定を追加。ファイルシステムの分離をスキップしつつ、ネットワークの下り(egress)制御は維持する

認証・auto mode・OAuth

  • auto modeが、セッション途中でOAuthトークンが失効・ローテーションした後に「HTTP 401」の分類器エラーでコマンドを拒む問題を修正 — スケジュールや無人で走らせる経路ほど効きます
  • MCPの再認証が、新しいサインインの成功前に有効な資格情報を失効させる問題と、バックグラウンドセッションでの再接続の「要認証」メッセージが使えないコマンドを指す問題を修正
  • Claude-in-Chromeが、セッションのOAuthトークンに必要なスコープが欠けているとき、再接続で403ループに陥る問題を修正

worktree分離と並列実行

  • worktreeで分離したサブエージェントが、git -C--git-dirGIT_DIR/GIT_WORK_TREE を通じてgitを共有チェックアウトへ向けてしまう問題を修正
  • 作業ディレクトリが選択したプロジェクトと一致しないとき、worktreeセッションが別プロジェクトの残置worktreeに着地する問題を修正
  • gitリポジトリを持たないworktreeのバックグラウンドセッションが削除できない問題を修正

バックグラウンドセッション・デーモン

  • 再開したバックグラウンドのエージェントセッションが既定のエージェントに戻る問題を修正(プロンプトとツール制限を復元するようにした)
  • claude daemon stop --any が、古いレガシーのデーモンロックファイル経由で無関係なプロセスを終了させうる問題を修正
  • エージェント一覧でCtrl+Xを2回押してもセッションを削除できず、バックグラウンドワーカーが死んでいると削除済みセッションが再表示される問題を修正
  • 起動中の短い時間帯に高優先度メッセージが届くと、バックグラウンドのサブエージェントがキャンセルされる問題を修正
  • バックグラウンドセッションで、クライアントが未接続のときに /mcp/install-github-app が「要入力」の要求をエージェント表示に置くよう変更

長時間セッション・パフォーマンス

  • 長時間セッションで、メッセージの正規化コストがターン数に対して二次的に増え、数秒の停止や再開の遅さを招いていた問題を修正
  • 長時間セッションでバックグラウンドタスクがあるとき、待機中のプロンプトでEsc-Escを押しても巻き戻しピッカーが開かない問題を修正

権限チェック・Bash・Windows/PowerShell

  • && リストや否定の中でリダイレクトを含む複合文について、Bashコマンドの権限チェックを修正
  • Windowsで読み取り専用コマンドが、権限プロンプトなしにネットワークパスへアクセスする問題を修正
  • 非ASCII文字を実際のシェルの語境界に合わせて解釈するよう、Bashコマンドの解析を修正
  • 不可視のUnicode文字を含むコマンドについて、PowerShellツールの権限検証を修正
  • PowerShellツールでの gitgh コマンド引数の検証を改善

セキュリティとパスの扱い

  • ワークフローの保存とスケジュールタスクの書き込みが、.claude のシンボリックリンクをたどってプロジェクト外へ書き込みをそらしうる問題を修正
  • /rewind が、追跡パス上のシンボリックリンクやハードリンク越しにファイルを復元・削除しないよう変更(スキップしたパス数を報告する)

対話・TUI・エディタ連携

  • AskUserQuestionで、回答が「待って」「先に説明して」と求めたときにもClaudeへ続行を指示していた問題を修正。自由記述の回答は中立的な文言になる
  • Web版のClaude Codeが、数分アイドルした後に同じ質問を再提示し、回答を取りこぼす問題を修正
  • ファイル変更フックの後に@メンションが何も添付しない、vimの c 系オペレーターと貼り付けのドット反復、再開時にステータスラインが2回走る、失敗時に再開ピッカーが固まる、の各問題を修正
  • /memory/plan/keybindings またはCtrl+GからGUIエディタを開いている間の、マウスとフォーカスの表示崩れを修正(/memory はエディタが閉じるのを待たなくなった)
  • フルスクリーンモードで、ダイアログがパネルの右端をはみ出す問題を修正
  • フルスクリーンモードで、/config の設定一覧がキーボードヒントのフッターを見切れさせる問題を修正
  • トランスクリプトモード(Ctrl+O)のフッターヒントが、104桁より狭い端末で折り返される問題を修正

スラッシュコマンド・スキル・プラグイン

  • セッション中に変更したスキルとコマンドが、再起動までスラッシュメニューに現れない問題を修正
  • name frontmatterを持つプラグインのスキルが、スラッシュコマンド補完でプラグインの接頭辞を失う問題を修正
  • /fork の確認を、新しいセッション名・claude attach のID・チェックアウト共有時の注記を含む1行に改善
  • /ultrareview の「差分が大きすぎる」エラーを、設定した上限・計測した差分サイズ・寄与の大きいファイルを示すよう改善
  • /code-review ultra の空差分メッセージを、正確なベースrefを名指しし、明示的なベース指定を促すよう改善
  • /context が、会話がコンテキストウィンドウを超えたときに明示的な警告を出し、失敗した /compact をエラーとして表示するよう変更
  • 同梱のdatavizスキルを更新。既定のチャート配色を並べ替え、4系列チャートで直接ラベルを勧める案内を修正

テレメトリと課金

  • Prometheusメトリクスのエンドポイント(OTEL_METRICS_EXPORTER=prometheus)が不正な # UNIT 行を出す問題を修正
  • 権限拒否のテレメトリの誤報告を修正。失敗した権限プロンプト要求をユーザー拒否として数えず、ユーザーの中断を拒否ではなく中止として報告する
  • 支出上限の変更が拒否されたとき、サーバー側の理由を示すよう調整プロンプトを改善

クラウド・VSCode

  • [VSCode]右横書きのテキスト(アラビア語・ヘブライ語・ペルシャ語)が、英語やコードと混在すると誤った順序で表示される問題を修正
  • クラウドセッションが、ターン途中でコンテナが再起動すると処理中のメッセージを取りこぼす問題を修正。中断されたターンは再開時に再実行される

更新は claude update で取得できます。

claude update
claude --version

ファイルシステム分離だけを外す設定は、誰の何を楽にするか

sandbox.filesystem.disabled が効くのは、外側ですでに隔離を済ませている運用です。Claude CodeのBashサンドボックスは、ファイルが触れる範囲を絞る層と、外部への通信先を絞る層という別々の仕組みで守っています。これまでは両方をまとめて使う形が中心でしたが、この設定はファイル側の分離だけを外し、通信の制御は残します。コンテナやCIのように、OSやコンテナ側で作業範囲を切り離してある環境では、内側の分離が二重になりがちで、そこを一段軽くできる選択肢が増えた形です。

サンドボックスの層何を制御するか本設定での扱い
ファイルシステム分離何を制御するかBashが読み書きできるファイルの範囲本設定での扱いスキップできる
ネットワーク下り制御何を制御するかセッションが外部と通信できる範囲本設定での扱い維持される

設定を1つ足すだけの変更に見えますが、機能追加という点では流れの中にあります。時系列で並べると、無人で走らせる利用者へ向けた操作の受け皿が、版ごとに1つずつ増えてきたのが見えてきます。

バージョン加わった操作の受け皿
v2.1.212加わった操作の受け皿/fork の会話コピー、WebSearchとサブエージェント起動の回数上限
v2.1.214加わった操作の受け皿EndConversationツール、長時間ツールの進捗ハートビート、OTel属性
v2.1.216加わった操作の受け皿sandbox.filesystem.disabled によるファイルシステム分離の解除

いっぽうで本版には、設定に現れない層の修正もあります。長時間セッションの二次的な遅さの解消が、それにあたります。ここは利用者側の対処と混同しやすい部分です。会話が長くなって重くなったとき、/clear/compact でコンテキストを縮めるのは、利用者が扱える範囲を小さくして負荷を下げる対処です。本版で直ったのは、そのコンテキストを処理する内部側の計算量で、同じターン数でも正規化にかかるコストが減りました。前者は利用者が触る層、後者は触れない層で、狙う場所が違います。/clear で軽くしていた運用でも、内部の処理が速くなった分だけ、畳む頻度を下げても引っかかりが出にくくなります。とはいえ極端に長いセッションでどこまで持つかは、ターン数と扱う内容しだいで、この修正だけで無制限に伸ばせるわけではありません。

危険な操作を止める修正と、無人で走らせる利用者に受け皿を渡す変更は、狙う向きが少し違います。直前の機能追加版v2.1.214が権限チェックのすり抜けを塞ぐ側に寄っていたのに対し、v2.1.212と本版は、無人・並列で走らせる前提の運用を回しやすくする側を厚くしています。単発の対話利用では表に出にくい領域ですが、CIやクラウド経由でエージェントを常用するなら、この一連の版で運用の詰まりが一段ずつ取り除かれてきています。

まとめ

本版は、sandbox.filesystem.disabled 設定を1つ加えつつ、無人・長時間・並列で走らせたときの不具合をまとめて直した、修正中心の版です。CIやスケジュールでエージェントを無人で走らせている場合、worktreeで並列にマルチエージェントを回している場合、長時間セッションを畳まず使い続けている場合は、更新する価値が見込めます。とりわけ、auto modeがトークン失効後に401でコマンドを拒む問題と、長時間セッションが二次的に重くなる問題が直った点は、人が張り付かない経路ほど効いてきます。

サンドボックスで隔離して動かしている構成では、ファイルシステムの分離だけを外して下り制御を残す選び方が新しくできます。一方、ローカルで短い対話が中心なら、体感の変化はほとんどありません。本版が現時点の最新です。更新は claude update で取得でき、自分の使い方が上の早見表のどこに当たるかを見てから、更新の要否を判断できます。

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