Claude Code v2.1.246 — Auto mode可視化とバックグラウンド安定化など61項目
Claude Code v2.1.246は61項目の更新です。Auto modeタブの追加に加え、バックグラウンドセッション・プラグイン・MCPの安定性を高めました。
Claude Code v2.1.246は61項目の更新です。内訳は新機能3件、改善5件、仕様変更4件、修正49件。新機能3件のうち2件(Auto modeタブと、Bash allowルールへの起動時警告)は、自動化・自動承認の判断根拠を運用者が直接確認できるようにする変更です。修正の大半は、バックグラウンドセッション・プラグイン配布・MCP・サードパーティゲートウェイ周りの安定性向上に集まっています。
このリリースで何ができるようになるか
新機能は3件。うち2件は、Claude Codeがすでに自動で下している判断の根拠を運用者に見せるものです。1件は/permissionsのタブとして、もう1件は起動時の警告として出ます。残る1件は表示上の改善です。
Auto modeの分類器ルールを/permissionsから直接編集できる
/permissionsにAuto modeタブが追加され、auto modeの分類器ルールを画面上で閲覧・編集できるようになりました。これまでは設定ファイルを開くか、claude auto-mode defaults・claude auto-mode configでJSONを出力して確認する必要がありました。分類器がhard_deny・soft_deny・allowの3層でどう判定しているかはClaude Codeのauto mode分類器は何を止めているかにまとめています。今回の変更は、そのルール層を/permissionsから直接見える場所に出したものです。タブはauto modeが使えるセッションでのみ表示され、管理設定や--settings由来のルールは読み取り専用で並びます。編集内容は~/.claude/settings.jsonに保存されます。
あわせて、非常に大きなセッションでauto modeのツール呼び出しが「一時的に利用できません」と拒否される不具合も直りました。安全性チェックの締め切りをプロンプトサイズに応じて伸ばすよう変更し、長時間の大規模セッションでauto modeが不要に止まる場面を減らしています。
Bash allowルールのワイルドカードに起動時警告が出る
Bash(git * main)のように、サブコマンドより前の位置に*を置くallowルールには、起動時に警告が表示されるようになりました。この位置のワイルドカードは、サブコマンドの前に差し込まれたオプション文字列にもマッチしてしまいます。書いた本人が意図した範囲より広く許可してしまっている可能性があり、警告はルールを書き直す機会になります。
ターンの完了時刻がステータス行に表示される
ターンの所要時間を示す行の末尾に、完了時刻が付くようになりました。✻ Sautéed for 23s · done 6:05 PMのような表示です。バックグラウンドで長く動かしたタスクが「いつ終わったか」を、経過秒数だけでなく時刻でも確認できます。
あなたの開発フローはどう変わるか
影響の大きさは利用形態で分かれます。
| 利用形態 | 影響度 | 具体的に変わること |
|---|---|---|
バックグラウンドセッション・claude agentsを多用する開発者 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わること45秒タイムアウトの誤失敗、EACCES競合、worktreeの誤削除などが解消 |
| プラグインを配布・開発している人 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることキャッシュ重複、BOM起因のインストール失敗、/reload-pluginsの誤表示が解消 |
ANTHROPIC_BASE_URLでサードパーティゲートウェイを使うチーム | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わること認証情報の誤送信、tool_useクラッシュ、再開時の400エラーが解消 |
| Auto modeで自動承認を運用しているチーム | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わること分類器ルールを/permissionsのタブで直接確認・編集できる |
| フルスクリーン表示を常用する開発者 | 影響度明確な恩恵あり | 具体的に変わることリサイズ後の白紙化、スクロール詰まり、フォーカス奪取が解消 |
| Bashのallowルールをワイルドカードで書いている運用 | 影響度条件次第 | 具体的に変わることサブコマンド前のワイルドカードに警告が出る(意図と違えば見直しが要る) |
/goalで長時間タスクを自走させる運用 | 影響度条件次第 | 具体的に変わることアイドル中のチェックインが1ゴールあたり最大3回に制限される |
Bedrock・Vertex AI・Foundryで/code-reviewを使うチーム | 影響度条件次第 | 具体的に変わることClaudeが自発的にcode-reviewを開始できるようになる |
| self-hosted runnerを運用する管理者 | 影響度ほぼ影響なし(耐性強化) | 具体的に変わること不正な応答が来てもセッションが落ちなくなる |
| カスタムテーマ・キーバインドを使っている開発者 | 影響度ほぼ影響なし(表示修正) | 具体的に変わること/renameでのボーダー色上書き、diff色の無視が解消 |
バックグラウンドセッションとclaude agentsの安定性
今回の修正で件数が多いのがこの領域です。起動元ディレクトリが削除された・マシンがスリープした・ホストの起動が遅い、といった状況でバックグラウンドセッションが45秒後に開けなくなる不具合が直りました。npmパッケージの再インストールと重なったときにEACCESで開けなくなる不具合も同様です。
claude agentsまわりの不具合は2件です。1件目は、起動直後でワーカーがまだブート中のセッションを開くと「respawnの最中に停止した」と表示されて終了してしまう不具合です(Windowsで多く発生)。2件目は、同じ会話を2回バックグラウンドに送ると一覧に二重表示される不具合で、2回目はmy-session (2)のように番号が振られるようになりました。バックグラウンド保持のクリーンアップ処理が、.claude/worktrees/配下の自作worktreeを古い記録につられて削除してしまう不具合も直っています。
このほかの修正は4件です。すでに分岐させたセッションやバックグラウンド化したセッションから/forkを実行すると、空の会話で始まってしまう不具合が直りました。/autofix-prのようなバックグラウンドクラウドセッションでは、タスク進捗数(3/5など)が1件抜け落ちることがある不具合も修正されています。Remote Controlセッションがclaude.aiやClaudeアプリ上で、2通目を送るまでプレースホルダー名のままだった不具合も直り、自動生成タイトルが1通目の直後に出るようになりました。動的ワークフローの実行中に←キーや/backgroundで完了済みのサブエージェントが再起動される挙動も変わり、先に確認を求めて再起動される数を提示します。
同一リポジトリから複数のworktreeなどを使って/ultrareviewとクラウドセッションを同時に起動すると、一方がもう一方の未コミット変更を巻き込んで開始してしまう不具合もありました。並列実行時の分離が甘かった箇所で、今回修正されています。
プラグイン配布・開発の細かな不具合が解消
プラグイン配布まわりでは、細かな不具合が4件直りました。1つ目は、プラグインキャッシュが同一プラグインに対して重複したSHA名ディレクトリを作ってしまう不具合です。2つ目は、frontmatterのnameにすでに<plugin>:接頭辞を含むプラグインスキルが、スラッシュメニューで/plugin:plugin:skillのように二重表示される不具合です。claude plugin updateをインストール済みプラグインの短い名前だけで実行すると失敗する問題(完全修飾名でしか動かなかった)も直りました。plugin.jsonがUTF-8のBOM付きで保存されているとインストールに失敗する問題も、今回の修正対象です。
細かな不具合もあと3件、直っています。skills/*/SKILL.md配下でスキルを定義しているプラグインでは、/reload-pluginsがスキル数0と誤報告していました。hookのエラーメッセージが${CLAUDE_PLUGIN_ROOT}を解決せず、リテラルのまま表示してしまう不具合も同様です。~/.claude/plugins/known_marketplaces.jsonが空・破損しているときにclaude plugin install <name>が、エラーを出さず黙って終了する(ターミナルではハングする)問題も修正されています。プラグインの基本的な仕組みとマーケットプレイスの使い方はClaude Codeプラグイン(Plugins)完全ガイドにまとめています。
ANTHROPIC_BASE_URLまわりの安定性
冒頭のCalloutで触れた認証情報の誤送信のほかにも、このカテゴリーには複数の修正が入っています。サードパーティのAnthropic互換エンドポイント(ANTHROPIC_BASE_URL)がidなしでtool_useブロックをストリーミングすると、最初のツール呼び出しでUIがレンダーエラーを起こして止まっていた不具合が直りました。サードパーティAPIプロキシが書き込んだ、Anthropic APIが受け付けない形式のツールブロックを含む履歴を再開すると、毎ターン400エラーになる不具合も解消しています。
apiKeyHelperが短命なJWTを返す構成では、アイドル後の最初のプロンプトでAPIエラーが目に見える形で出ていました。期限切れのキャッシュ済みトークンが送信前にリフレッシュされ、401・403の認証エラーは黙って再試行されるようになります。サーバー管理設定を使うTeam・Enterpriseの一部でcurl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bashが「Raw mode is not supported」で失敗する問題も直りました。詳しくはANTHROPIC_BASE_URLでAPIエンドポイントを切り替えるを参照してください。
/goalと自律ワークフローの微調整
/goalは、アイドル中のセッションが1つのゴールに対して開始できるチェックインを最大3回までに制限するようになりました。次にメッセージを送るとまた3回分が使えるようになります。長時間のバックグラウンドタスクでチェックインが際限なく続く状況を抑える変更です。詳しい仕組みはClaude Codeの/goalコマンドで扱っています。
maxTurnsの上限で停止したサブエージェントは、これまで完了したかのように見えていましたが、今回から出力が部分的である旨のマークと、SendMessageで続きを指示できるというヒントが付くようになりました。非対話セッション(-p・SDK・クラウドセッション)では、サーバーエラーや接続断・ストールでストリームが途中で切れた応答を、エラーで終わらせず自動的に継続するようになっています。
Bedrock等でも/code-reviewをClaudeが自分から始められる
/code-reviewをClaudeが自分の判断で開始できる環境が広がりました。従来のAnthropic直結の構成に加え、Bedrock・Vertex AI・Foundry、Claudeアプリのゲートウェイ経由、テレメトリーや非必須通信を無効化した構成でも自発的な開始が可能になります。/code-reviewを含むレビュー実行経路の全体像はClaude Codeコードレビュー — 4つの実行経路の使い分けにまとめています。
主な変更点
ここまでで扱わなかった残りの修正・仕様変更です。
表示・フルスクリーン・トランスクリプト
- 端末をリサイズした後、トランスクリプトが白紙表示になり、次のキー入力までジャンプ先が最下部に固定されたままになる不具合を修正
- diffに非常に長い1行(base64文字列など)が含まれると発生していた深刻な表示速度低下を修正。該当行は切り詰めてマーカー付きで表示するよう変更
- 早い位置のメッセージを表示中のフルスクリーンで発生していたスクロールの乱れ(最下部ジャンプが途中で止まる場合を含む)を修正
- メッセージ冒頭500文字にMarkdown記法が含まれないと、そのメッセージ全体のMarkdown描画が無効になる不具合、および
+・N)形式のリストとsetext見出しの描画不具合を修正 - 実行中に割り込んだコマンドが「Ran 1 shell command」とだけ表示され、中断されたことが分からない不具合を修正
- フルスクリーンと
Ctrl+Oのトランスクリプト表示で、描画済みの各メッセージ行がトランスクリプト全体のツール参照情報を丸ごと保持し続け、セッションが長くなるほどメモリーが増える不具合を修正 - 集中を戻すためにターミナルウィンドウをクリックしただけで、キーボードフォーカスがポインター下のコントロールへ移ってしまう不具合を修正
- 入力中の文字列が実在パスにマッチしなくなっても
@ファイルピッカーが開いたままになる不具合を修正 - エージェントビューへ移動して戻ると、ステータス行のコストと所要時間が0にリセットされる不具合を修正
MCP
- headless・リモートセッションで、着信メッセージによって中断されたMCPツール呼び出しが、明示的な中断エラーではなくモデルに「出力なしで完了」と伝わっていた不具合を修正
- パラメーターのスキーマが空(
{})のとき、MCPツール引数が本来の型ではなくJSON文字列として送られていた不具合を修正 requiresUserInteractionが指定されたMCPツールの権限プロンプトが、ツール側では無視される「今後確認しない」の選択肢を提示していた不具合を修正--strict-mcp-configセッションが、実際には読み込まれないはずの.mcp.jsonサーバーまで承認を求めてしまい、バックグラウンドセッションが起動時に待機し続ける不具合を修正
テーマ・キーバインド・細かな挙動
/renameがテーマの色(カスタムテーマのpromptBorderを含む)を既定のシアンで上書きしていた不具合を修正。ボーダーは/colorで明示的に選ばない限りテーマの色を保つ- カスタムテーマのdiff色(
diffAdded・diffRemovedとその薄色バリアント)がdiff表示と/themeプレビューで無視されていた不具合を修正 keybindings.jsonに未知のアクション名を指定すると、そのキーが無反応になったまま黙って残る不具合を修正。今後は該当バインドをスキップして既定のキー割り当てが機能し、--debugで警告が記録される/statsのアクティビティヒートマップが、UTCより東のタイムゾーンで曜日を1つずらして表示する(日曜の件数が月曜の欄に出る)不具合を修正/--で始まるプロンプト(Leanのドキュメントコメントなど)が未知のスラッシュコマンドとして拒否される不具合を修正- 補完対象の文字列や作業ディレクトリにヌルバイトが含まれるとパス補完が失敗する不具合を修正
Bash・サンドボックス
&&・||が中途半端な位置にある不正な形式のBashコマンドは、常に承認を必須とするよう変更- サンドボックス化されたコマンドのファイルシステム設定が
--setting-sourcesを反映していなかった不具合を修正 - サンドボックスの「Network request outside of sandbox」権限プロンプトが表示されている間、
Notificationフックが発火しなかった不具合を修正 - 非常に大きな既存ファイルを上書きした後、Writeツールが「Out of memory」を報告したり長時間フリーズしたりする不具合を修正(ファイル自体は正しく書き込まれていた)
セッション再開・運用系のその他の修正
- plan modeのまま終了したセッションを再開すると、VS Code拡張、および権限プロンプトツールを使う
claude -p --continue・--resume(権限モード未設定時)でplan modeの外に出てしまう不具合を修正 - 自己ホスト型ランナー(self-hosted runner)が、不正な形式のwork-poll応答(介在プロキシが返すHTMLページなど)を受け取るとライブセッションを終了・自身が終了してしまう不具合を修正。今後はポーリングを再試行する
パフォーマンスとその他の改善
/cdで移動した直後から、新しいディレクトリのプロジェクト設定・hooks・.mcp.jsonサーバー(通常どおり承認プロンプトを経る)・skills・agentsが有効になるよう変更(従来は--resumeまで反映されなかった)- bashシェルでBashツールの実行レイテンシーを改善(スナップショット関数の再適用をbase64サブシェル経由でなく直接行うよう変更)
- workload identity federationセッション、
apiKeyHelperが起動時に走る際のイベント、ログイントークンがアイドル中に失効した後のイベントについて、使用量テレメトリーの組織への帰属付けを改善 - Windows/macOS: 異常終了したセッションが
~/.claude/sessionsに残す古いエントリーを、headlessセッションがクリーンアップしていなかった不具合を修正
仕様変更(Changed)
claude install・claude updateが、保留中のmanaged-settings同意プロンプトをコマンド実行中に出さず、次の対話セッションまで遅延するよう変更- claude.aiから同期されたプラグインのOpenTelemetryイベントで、
plugin_id_hashが実際のマーケットプレイスを反映し、管理者インストールのプラグインではenabled_viaがadmin-installになるよう変更
Auto modeタブの追加はClaude Codeの自動判断をどう変えるか
Auto modeタブと、Bashワイルドカードの起動時警告は、別々の変更に見えて根は同じです。どちらも、Claude Codeがすでに自動で下している判断の根拠を、運用者の目に見える場所に出す変更です。
分類器のルールは、これまでJSONを出力するCLIか設定ファイルでしか確認できず、画面上には拒否の記録(Recently denied)しか出ていませんでした。ワイルドカードの誤マッチも、想定外のコマンドが実際に通ってしまうまで気づけない類のものです。v2.1.246は、前者を/permissionsのタブに出し、後者には起動時の警告を付けました。
自動化を安全に運用するための土台は、機能を新しく足すことではなく、機能がすでにしている判断を見えるようにすることでできています。今回の更新はその方向をはっきり示しています。
直前の記事で扱ったv2.1.245は、番号上もひとつ前にあたり、glibc起動クラッシュの修正1件だけに絞られたリリースでした。そこからさかのぼると、直近の版はこう並びます。
| バージョン | 項目数 | 性格 |
|---|---|---|
| v2.1.238 | 項目数39 | 性格プラグイン配布認証(headersHelper)とRemote Control安定化 |
| v2.1.239 | 項目数59 | 性格データレジデンシー課金のコスト表示反映、フルスクリーン既定化 |
| v2.1.240 | 項目数非公開 | 性格修正のみ(個別項目は非公開) |
| v2.1.241 | 項目数非公開 | 性格修正のみ(個別項目は非公開) |
| v2.1.243 | 項目数60 | 性格/usageのLoop別集計、modelPicker、キーレスサインイン |
| v2.1.245 | 項目数1 | 性格glibc起動クラッシュの修正のみ |
| v2.1.246 | 項目数61 | 性格Auto mode可視化と安定性61件(本記事) |
新機能を含む直前のリリースはv2.1.243です。1件だけの修正から61項目への振れ幅は、このシリーズでは珍しくありません。v2.1.238以降の並びは、多い・多い・少ない・少ない・多い・少ない・多い。項目数の多いリリースと、絞り込まれたリリースが入れ替わりながら続いています。
まとめ
v2.1.246は61項目の更新です。新機能3件(Auto modeタブ、Bashワイルドカード警告、ターン完了時刻の表示)、改善5件、仕様変更4件、修正49件という内訳で、公開されたCVEや強制的なbreaking changeは含まれません。
ANTHROPIC_BASE_URLでサードパーティゲートウェイを使っているチーム、バックグラウンドセッションやプラグイン配布を多用する開発者には、直接効く修正が集まっています。Auto modeで自動承認を運用しているチームも、分類器ルールを画面から直接確認できるようになった恩恵を受けます。それ以外の利用は、通常の更新サイクルで取り込めば十分です。
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