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Claude Code v2.1.238 — プラグイン配布の認証とRemote Control安定化など39項目

Claude Code v2.1.238 — プラグイン配布の認証とRemote Control安定化など39項目

Claude Code v2.1.238は、プラグインマーケットプレイスの認証にheadersHelperを拡張し、Remote Controlとセッション間メッセージングの不具合を10件超まとめて修正した39項目の更新です。

Claude Code v2.1.238は39項目の更新です。新機能は3系統・5項目です。keybindingFlavor設定でBash風のCtrl+W挙動を選べるようになりました。headersHelperはプラグインマーケットプレイスの認証にも使えます。セルフホストランナーには運用向けのフラグが2つ加わりました。

残り34件はほぼ修正と改善です。このうちRemote Controlとセッション間メッセージングの信頼性改善が13件を占めます。

このリリースで何ができるようになるか

headersHelperでプラグイン配布を認証できる

URL形式のマーケットプレイスやカタログエントリーにはheadersHelperを設定できます。カタログ取得と、同一オリジンのアーカイブ取得の直前にコマンドを実行し、HTTPヘッダーを発行する仕組みです。短命トークンを都度発行する用途を想定しており、社内の認証ゲートウェイの背後に置いたプラグイン配布でも構成が組めます。

カタログエントリー単位のheadersHelperは、そのプラグインをインストールまたは更新するタイミングでのみ実行され、実行前にコマンドの内容が表示されます。claude plugin installupdateはここで[y/N]の確認を求めるようになり、非対話実行では-yを渡す必要があります。プラグインの基本的な使い方とマーケットプレイスの仕組みはClaude Codeプラグイン(Plugins)完全ガイドにまとめています。

Ctrl+Wの挙動をkeybindingFlavorで選べる

keybindingFlavorという設定を"readline"にすると、プロンプト内のCtrl+Wが直前の空白まで削除するBash・readline系の挙動になります。既定値の"classic"では従来どおりの挙動のままで、明示的に切り替えない限り既存の操作感は変わりません。キー割り当てを個別に変える~/.claude/keybindings.jsonとは目的が異なります。公式changelogで示されているのはCtrl+Wの削除範囲の変更です。ショートカット全体の一覧とキー割り当てのカスタマイズ手順はClaude Codeショートカット一覧で扱っています。

セルフホストランナーの運用フラグが2つ追加

claude self-hosted-runner--defer-shutdown-max-min <minutes>が加わりました。SIGTERMを受けても既存の接続セッションはそのまま処理を続けます。指定した分数が過ぎてから、残りのセッションを退避させて終了する仕組みです。

--proxy-authorization-command--proxy-authorization-fileも追加されました。接続のたびに新しいProxy-Authorizationヘッダーを要求するegressプロキシに対応できます。セルフホストランナー自体の仕組みと導入手順はClaude Code self-hosted-runnerとはにまとめています。

あなたの開発フローはどう変わるか

影響の大きさは利用形態で分かれます。

利用形態影響度具体的に変わること
認証つき社内マーケットプレイスでプラグインを配布したい組織影響度明確な恩恵あり具体的に変わることheadersHelperでカタログ・アーカイブ取得に短命トークンを発行できる
セルフホストランナーを運用するTeam・Enterprise管理者影響度明確な恩恵あり具体的に変わること猶予付きシャットダウンと、認証つきegressプロキシへの対応が加わる
Remote Controlで複数端末からセッションを操作する運用影響度明確な恩恵あり具体的に変わること切断・再接続・モデル切り替えの反映など10件超の不具合が解消する
@メンションやSendMessageでセッションを連携させる運用影響度条件次第具体的に変わることListAgents/SendMessageの誤表示や拒否理由が正しく返るようになる
CIや自動化でclaude plugin installheadersHelper付きMCPを使う運用影響度条件次第具体的に変わること確認プロンプトと信頼ダイアログの要求が増え、-yや事前の信頼設定が要る場合がある
Bashの操作感に慣れている開発者影響度条件次第具体的に変わることkeybindingFlavorreadlineにするとCtrl+Wの削除範囲が変わる(既定は変化なし)
worktree分離を使う開発者影響度ほぼ影響なし(表示修正)具体的に変わることリダイレクトを含まないコマンドへの誤った拒否メッセージが直る
カスタム・プロジェクト・プラグインのoutput styleを使う運用影響度ほぼ影響なし(退行修正)具体的に変わることセッション途中でデフォルトの声に戻ってしまう不具合が直る

Remote Controlとセッション間メッセージングの信頼性

今回の修正で最も件数が多いのがこの領域です。接続状態と表示のずれを直す修正には、次の3件が含まれます。

  • Remote Controlのタスクパネルからの個別タスク停止が、CLIでホストしているセッションで効かない不具合を修正
  • 無効なroleを持つメッセージでリモートセッションが終了してしまう不具合を修正
  • claude remote-controlで開始したRemote Controlセッションが、起動元シェルのセッションスコープの環境変数を引き継いでしまう不具合を修正

プロセスがクラッシュしたセッションは、claude remote-controlを再起動するまで使えないままでした。これも直っています。ネットワークが一瞬不安定になっただけで「ログインの期限切れ」と表示されて切断される問題も直りました。短時間の障害では再試行して接続を保つようになっています。あわせて、HTTP 403で一時的に拒否されるケースを最大3分まで許容する耐性強化も入りました。

ListAgentsSendMessageにも修正が入っています。claude remote-control(サーバーモード)やDesktop・IDEホストで実行しているセッションが「Remote Controlに未接続」と誤報告する不具合が直りました。次のバックグラウンドセッション用に事前起動しているアイドルワーカーが一覧に紛れ込む不具合も解消しています。

セッション間メッセージングの受信制御(crossSessionInbound)まわりも改善が入りました。拒否されたときは「拒否された」と送信元に伝わります。受信箱が詰まって届かなかったときも、黙って消えず送信元に通知されるようになりました。@メンション入力やcrossSessionInbound設定自体の解説はClaude Code @メンションでセッション間の連携を制御するで扱っています。

CI・自動化でheadersHelperやplugin installを使う場合

headersHelperはもともとMCPサーバー接続の認証ヘッダーを都度発行する仕組みでした。今回プラグインマーケットプレイスの取得にも使えるようになった一方、実行条件は2点厳しくなっています。

1点目は信頼ダイアログです。対象はプロジェクトの.mcp.jsonに書いたheadersHelperと、プロジェクト・--add-dirで指定したエージェントファイルのインラインMCPサーバーです。どちらも、そのフォルダーの信頼ダイアログを承認済みでないと実行されなくなりました。claude -pの非対話実行でも同じ条件がかかります。

2点目は環境変数の継承です。プロジェクトの.mcp.json・プラグイン・エージェントファイル由来のheadersHelperは、呼び出し元プロセスの認証情報系の環境変数を引き継がずに実行されます。ユーザー・管理者・claude.aiスコープのheadersHelperは、Claudeの設定ディレクトリから実行される形に変わりました。

初回セットアップを自動化しているCIパイプラインでは、信頼ダイアログを事前に承認済みにしておくか、必要な認証情報をヘルパーコマンド側で明示的に渡す構成に見直す必要が出てきます。ダイアログが出ないclaude -p実行では、~/.claude.jsonprojects["<パス>"].hasTrustDialogAcceptedtrueに設定する方法が使えます。<パス>はリポジトリルート(リポジトリ外ならそのフォルダー自身)です。

なおclaude plugin installupdate-yはClaude Codeセッションの内側では効果を持たず、自分の端末から直接コマンドを実行する必要があります。

主な変更点

v2.1.238は39項目の変更を含みます。直前のv2.1.237(2項目、ゲートウェイ経由のプロンプトキャッシュ修正とConciseスタイル追加)から一転して、今回は新機能5項目(3系統)と修正・改善34件を含む厚めの回です。

メモリー・起動パフォーマンス

  • 長時間の対話セッションで発生していたメモリーの際限ない増加を修正。サブエージェントのツール結果は、表示中の直近ウィンドウから外れた時点で解放されるようになった
  • macOSでのclaude起動を高速化
  • 自動アップデートチェックの実行を起動から約10秒後にずらし、起動時のCPU競合を回避
  • zsh特有の条件分岐構文に対するBashツールの権限判定を改善

表示・端末まわり

  • カスタム・プロジェクト・プラグインのoutput styleが、セッション途中でデフォルトの声に戻ってしまう不具合を修正(切り替え方法はoutput style切替ガイド参照)
  • 4,096文字を超えるURLでMCP elicitationダイアログが空表示になる不具合と、プロジェクトパスが端末幅に収まらないときに権限プロンプトの「今後確認しない」オプションが消える不具合を修正
  • Bashコマンドが強制終了・タイムアウト・中断されたときに/tmp/claude-*-cwdファイルが残ってしまう不具合を修正
  • 低速なSSH・mosh接続でキー入力がまとめて届く環境で、Backspace送出時にCtrl+Hを使う端末でBackspaceの長押しが無視される不具合を修正
  • 絵文字のような幅広い複数コードポイント文字やタブを含む行が、権限プロンプトの差分表示で欠けて見える不具合を修正
  • Ctrl+Zで一時停止したセッションを終了すると、端末がbracketed-pasteモードのままカーソルが非表示で残ることがある不具合を修正
  • フルスクリーン表示のCtrl+LとCmd+Kを、常に再描画だけを行う動作に変更。2回押しで/clearが走る挙動を廃止し、1行のnvimターミナルで自動/clearが繰り返し走る問題も解消
  • プロンプトキャッシュがすでに期限切れのときに/model/effortのキャッシュミス警告が誤って表示される不具合を修正
  • CLAUDE_CODE_ENABLE_PROMPT_SUGGESTION=trueが、利用上限に近いが超えていないアカウントでプロンプト候補を維持し損ねる不具合を修正

MCP・ネットワークの修正と仕様変更

  • worktree分離のBash拒否メッセージが、リダイレクトを含まないコマンドにまで「リダイレクトを外してください」と案内していた不具合を修正
  • ポーリング要求が1回でも遅延・欠落すると、セルフホストランナーがサーバー側から取り除かれることがあり、処理中の正常なセッションが別のランナーに引き継がれてしまう不具合を修正
  • stdio接続のMCPサーバーがinitializeより先にserver/discoverを受け取ってしまい、遅延起動サーバーが毎セッション開始のたびにバックエンドを立ち上げていた不具合を修正
  • プロキシが接続を拒否したとき、原因不明のネットワークエラーとしか表示されなかった問題を修正。どのプロキシが拒否したかを名指しするように変更
  • claude mcp listclaude mcp getが、無効化済みサーバーに対してヘルスチェックの接続を試みず⊘ Disabledと表示するだけの動作に変更
  • MCP headersHelperの実行条件を2点厳格化(フォルダーの信頼ダイアログ承認を必須化、呼び出し元の認証情報系の環境変数を非継承化)。詳細は前段「CI・自動化でheadersHelperやplugin installを使う場合」を参照

その他

  • Managed AgentsのAug 19リリースに合わせ、同梱のclaude-apiスキルを更新(セルフホストサンドボックスでのWeb検索・取得のドメイン設定とメモリーストアを追加)

headersHelperはMCP認証からマーケットプレイス配布へ守備範囲を広げた

headersHelperは今回新しく生まれた仕組みではありません。もともとはMCPサーバー接続で、OAuth以外の認証方式(短命トークン・Kerberos・社内SSOなど)を使うときに、接続のたびにコマンドを実行してヘッダーを生成する機能として存在していました。公式ドキュメントには、プラグインが提供するMCPサーバーで${CLAUDE_PLUGIN_ROOT}のようなパスのプレースホルダーが、v2.1.195より前はheadersHelperにリテラルのまま渡されていたという記述もあります。細部の挙動は継続的に手直しされてきた機能です。

v2.1.238は、この仕組みの適用範囲をMCP接続からプラグインマーケットプレイスの取得にまで広げました。同時に、実行条件は緩めるのではなく締める方向に動いています。信頼ダイアログの承認を必須にし、環境変数の継承を絞り、カタログ側のheadersHelperにはインストール前の確認プロンプトを挟みました。適用範囲を広げながら実行条件を厳しくするという、両方が同じリリースに同居しているのが今回の特徴です。

認証が必要な配布経路を公式にサポートしつつ、任意のコマンドを黙って実行できる余地を減らす設計です。ただし、信頼ダイアログの承認が必須になったことで、CIパイプラインや無人実行の初回セットアップにはこれまでなかった摩擦が生まれます。

まとめ

v2.1.238の柱は新機能3系統です。プラグインマーケットプレイスの認証を担うheadersHelper拡張、Bash風キー操作を選べるkeybindingFlavor、セルフホストランナーの運用フラグ2つ。あわせて、Remote Controlとセッション間メッセージングを中心にした34件の修正・改善が入りました。公開されたCVEや資格情報漏出への対応は含まれません。

認証つきの社内マーケットプレイスを検討している組織、セルフホストランナーを運用するTeam・Enterprise管理者には、直接効く変更です。Remote Controlで複数端末を行き来する開発者にも効きます。

CIや自動化でclaude plugin installheadersHelper付きMCPを使っている場合は要注意です。確認プロンプトと信頼ダイアログの要求が増えています。先に確認しておけば、更新後にパイプラインが止まる事態を避けられます。それ以外の利用は、通常の更新サイクルで取り込めば十分です。

関連ガイド

このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Code完全ガイドでまとめて確認できます。

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