Claude Code v2.1.225 — Claude appsゲートウェイの利用上限が警告メッセージに反映
Claude Code v2.1.225は14項目の更新です。Claude appsゲートウェイの利用上限が警告に反映され、claude agentsに信頼確認プロンプトが追加。ヘッドレスの401エラーなど9件の不具合も修正されています。
Claude Code v2.1.225は14項目の更新です。内訳はAdded 2件、Fixed 9件、Improved 1件、ラベルなし(SendMessage関連)2件。目玉は2つあります。Claude appsゲートウェイ(Claude apps gateway)を使っている組織向けの変更です。利用上限に達したときの警告メッセージが、上限額・リセット時刻・管理者からのメッセージを名指しするようになりました。もう1つはclaude agentsに、ワークスペースの信頼を確認するプロンプトが加わったことです。
残る9件は不具合修正です。ヘッドレスセッションの認証・MCPのOAuth・クロスセッションのメッセージ配送・Remote Controlの会話履歴など、運用形態ごとに刺さる不具合修正が並びます。直前のv2.1.224は、クロスセッションのSendMessage・セルフホスト環境・サブエージェント200件上限の撤廃を持ち込んだリリースでした。今回はその足場を締め直す側へ転じています。
このリリースで何ができるようになるか
新機能2つに加えて、修正のまとまりが1つあります。
Claude appsゲートウェイの利用上限が警告メッセージに反映される
組織がAnthropic提供のセルフホスト型ゲートウェイ「Claude appsゲートウェイ(Claude apps gateway)」経由でClaude Codeを使っている場合、利用上限(spend limit)を設定できます。設定はゲートウェイの管理APIの/v1/organizations/spend_limitsで行います。上限に達すると、ゲートウェイはerror.typeがbilling_errorの429エラーを返します。リセットの基準はUTCの暦境界です。日次は毎日UTC0時、週次は毎週月曜UTC0時、月次は毎月1日UTC0時にリセットされます。
v2.1.225より前は、Claude Code側の利用上限の警告がこのゲートウェイ側の上限を認識していませんでした。ここが変わりました。今回からは、上限に達した際のメッセージがどの上限に当たったか、いつリセットされるか、管理者が設定したadmin.blocked_messageを名指しで表示します。この統合を使うには、ゲートウェイとClaude Codeの両方をv2.1.225以降にする必要があります。
このゲートウェイ側の利用上限は、v2.1.221で修正されたTeam・Enterpriseプランの支出上限メッセージとは別の仕組みです。v2.1.221の不具合は、個人の上限到達を組織の月次上限のせいだと誤表示するものでした。系統が違います。前者は契約プラン側で組織・グループ・メンバー単位に設定する支出上限(シート枠を超えて使う使用量クレジット(usage credits)に対する上限)、今回のものはClaude appsゲートウェイ側の上限です。Claude Codeの利用上限まわりの基本的な仕組みはClaude Codeの利用上限を理解するで確認できます。
claude agentsにワークスペースの信頼確認プロンプトが加わる
Claude Codeには、未知のコードベースを初めて実行するときや新しいMCPサーバーを追加するときに確認が入る、ワークスペース信頼の仕組みがあります。これまでこの確認は通常のclaudeコマンドだけの挙動でした。バックグラウンドセッションの一覧・管理画面であるclaude agentsでは、信頼していないディレクトリでもプロンプトが出ませんでした。v2.1.225でclaude agentsにも同じ確認が入り、claudeと同じ挙動になりました。
認証・ヘッドレス運用まわりの不具合がまとめて直る
残るFixedのうち4件は、認証とセッション管理の信頼性に関わります。ヘッドレスセッションで長期間有効なCLAUDE_CODE_OAUTH_TOKENを使っていると、一時的な401エラーが引き金になることがありました。保存済みログインの短命なトークンへ、気づかないうちに置き換わってしまう不具合です。この置き換えが起きるとセッションは再起動するまで動かなくなります。今回この不具合が直りました。
macOSでは、MCPサーバーのOAuth認証がキーチェーンの読み取りタイムアウトをきっかけに崩れることがありました。まるで一度も認証していないかのように、401エラーが連発する不具合です。これも修正されています。自動モード(auto mode)では、権限チェック自体を安全フィルターが拒否したケースまで、連続ブロック回数のカウントに含めてしまう問題がありました。行為自体は引き続き拒否されますが、モデルへは同じ操作を再試行せず次に進むよう伝えられるようになっています。ヘッドレスセッションと起動処理中に、クロスセッションのメッセージが通知も期限もないまま滞留する不具合も解消しました。
あなたの開発フローはどう変わるか
効き方は利用形態でかなり分かれます。ヘッドレス・CI運用やClaude appsゲートウェイ経由の組織には明確な恩恵がありますが、ローカルCLIで短い対話を回すだけならほとんど変わりません。
ローカルCLIで対話中心に使う
体感の変化はほぼありません。claude agentsを開かず対話セッションだけを使っているなら、今回の修正の大半は対象外です。
ヘッドレス・CI運用
今回最も恩恵が大きい利用形態です。CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKENが気づかないうちに短命トークンへ置き換わる不具合と、クロスセッションのメッセージが通知なく滞留する問題の両方が直りました。どちらも「再起動するまで気づけない」タイプの不具合で、CIパイプラインやバッチ実行では発見が遅れがちです。自動モードで権限判定を多用している構成でも、安全フィルターの拒否がブロック回数に誤加算されなくなり、無駄な停止が減ります。
Remote Control(モバイル・web)を常用する
改善と修正が集まりました。Claudeアプリから添付した写真は、これまでディスクに保存してから別のツール呼び出しで読み込んでいました。これが直接Claudeに見せる形に変わり、手数が減ります。非常に長い会話が圧縮されたあとにセッションを再開すると、会話履歴が壊れる不具合も直りました。
もう1件は動く場所が違います。Remote Controlが手元のマシンで動くセッションを遠隔から操作する仕組みなのに対し、Claude Code on the webは既定ではAnthropic管理のVMでセッションそのものが動きます(組織がセルフホスト環境へ振り向けた場合は自組織のインフラ上で動きます)。そのweb側で、実際には動いているセッションが「止まっている」と誤って報告される不具合がありました。再接続のたびに溜まったイベントを再送する動きも解消しています。
別マシンのRemote Controlセッションへ名前指定で自分から会話を始められる範囲も広がっています。詳細は後段の見出しで扱います。
macOSでMCPサーバーを使う
キーチェーンの読み取りタイムアウトをきっかけにした401エラーの連発が直り、MCPサーバーのOAuth認証がより安定します。MCPサーバーの認証まわりの全体像はリモートMCPサーバーの認証を理解するで確認できます。
Team・Enterpriseでself-hosted-runnerを運用する
v2.1.224で追加されたセルフホスト環境のRunnerに、起動時の失敗処理の改善が入りました。--base-dirに指定したディレクトリを作成・書き込みできない場合、これまでは登録自体は成功したうえで、その後のセッションが毎回失敗するという分かりにくい壊れ方をしていました。v2.1.225では、この条件を起動時点で検出し、明確なエラーを出して停止するよう変わっています。導入手順はClaude Code self-hosted-runnerとはにまとめています。
Claude appsゲートウェイ経由で運用する組織
利用上限の警告をめぐる統合は、前段のとおりそのまま効きます。ゲートウェイ側で設定したspend_limitsに達したとき、開発者に見える警告がどの上限に当たったかを名指しするため、問い合わせの手間が減ります。ゲートウェイとClaude Codeの両方をv2.1.225以降にしていることが前提です。
VS Code拡張を使う
Focus view(v2.1.221で追加)の折りたたみ挙動が直りました。最新のto-doリスト・保留中の質問の文脈・確定済みの回答が、意図せず折りたたまれて見えなくなる問題が解消しています。thinkingだけのターンは「Thought for Ns」と表示されたうえで、ターンが完了すると自動的に折りたたまれます。
claude agentsで複数セッションを管理する
信頼を確認するプロンプトが加わったほか、地味な表示の不具合も直りました。エージェント一覧で別プロジェクトのセッションにマウスを乗せると、次に起動するエージェントの作業ディレクトリが気づかないうちに変わってしまう問題です。複数プロジェクトを行き来しながらclaude agentsを使っている場合に気づきやすい修正です。
利用形態別の影響早見表
| 利用形態 | 影響度 | 効く理由 |
|---|---|---|
| ローカルCLIで対話中心 | 影響度ほぼ影響なし | 効く理由今回の修正の大半はclaude agents・ヘッドレス・Remote Controlに寄る |
| ヘッドレス・CI運用 | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由OAuthトークンの置き換わりとメッセージの滞留、2つの「気づきにくい」不具合が直った |
| Remote Control常用 | 影響度明確な恩恵あり | 効く理由写真の直接表示と会話履歴の破損が改善(「止まっている」誤報の修正はClaude Code on the web側) |
| macOSでMCPサーバーを使用 | 影響度条件次第 | 効く理由キーチェーンタイムアウト起因の401連発が直るが、該当環境のみ関係 |
| self-hosted-runnerを運用(Team・Enterprise) | 影響度条件次第 | 効く理由--base-dirの失敗処理が改善するが、ベータを有効化した組織のみ関係 |
| Claude appsゲートウェイ経由の組織 | 影響度条件次第 | 効く理由利用上限の警告統合は、ゲートウェイ運用者だけに効く |
| VS Code拡張を使用 | 影響度条件次第 | 効く理由Focus viewの折りたたみ不具合が直るが拡張ユーザーに限られる |
claude agentsでマルチセッション管理 | 影響度条件次第 | 効く理由信頼確認のプロンプトと作業ディレクトリ混線の修正、いずれもclaude agents使用時のみ |
主な変更点
Claude appsゲートウェイと利用上限
- Claude appsゲートウェイの利用上限警告に上限額・リセット時刻・管理者メッセージを追加(Claude appsゲートウェイ側もv2.1.225が必要)
claude agentsとワークスペース信頼
- 未信頼ディレクトリに対する
claude agentsのワークスペース信頼確認プロンプトを追加。claudeと同じ挙動に統一 - エージェント一覧で別プロジェクトのセッションにホバーすると、次のエージェントの起動ディレクトリが変わってしまう問題を修正
認証とMCP
- 一時的な401エラーが、長期間有効な
CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKENを保存済みログインの短命トークンへ置き換え、再起動までヘッドレスセッションが動かなくなる問題を修正 - macOSでMCPサーバーのOAuth認証が、キーチェーンの読み取りタイムアウトをきっかけに401エラーを連発する問題を修正
自動モードと権限判定
- 自動モードが、権限チェック自体を安全フィルターが拒否したケースまで連続ブロック回数に加算していた問題を修正。行為は引き続き拒否されるが、モデルには再試行せず次に進むよう伝えられる
クロスセッションメッセージング
- ヘッドレスセッションと起動処理中に、クロスセッションのメッセージが通知も期限もないまま滞留する問題を修正
- 別マシンのRemote Controlセッションへ、名前指定で自分から会話を開始できるように変更
- 確認済みのRemote Control宛先が、相手のセッション一覧を確認できなかった場合でも、同名のローカルセッションにすり替わらないよう変更
Remote Control
- Claudeアプリから添付した写真を、ディスク保存と別ツール呼び出しを経ずに直接Claudeへ見せるよう変更
- 非常に長い会話が圧縮されたあとのセッション再開で、会話履歴が壊れる問題を修正
- Claude Code on the webのセッションが動いているのに「止まっている」と誤って報告され、再接続のたびに溜まったイベントを再送する問題を修正
self-hosted-runner
--base-dirを作成・書き込みできない場合、登録後に毎回セッションが失敗する代わりに、起動時に明確なエラーで停止するよう変更
VS Code拡張
- Focus viewが最新のto-doリスト・保留中の質問の文脈・確定済みの回答を折りたたんでしまう問題を修正。thinkingだけのターンは「Thought for Ns」と表示され、ターン完了で自動的に折りたたまれる
更新はclaude updateで取得できます。
claude update
claude --versionSendMessageは別マシンとの会話をどこまで自分から始められるか
v2.1.224で、macOSとLinux上のセッション同士が、別マシンをまたいでSendMessageをやり取りできるようになりました。同じマシンの中はセッションごとのソケットを通りますが、別マシンへはAnthropicのサーバーを経由し、相手側のRemote Control接続に届く経路です。ただし一方通行でした。別マシンのセッションが先にメッセージを送ってこない限り、こちらから会話を始める手段がありませんでした。公式ドキュメントは「別マシンへは返信しかできず、会話を開始できない」と明記していました。
v2.1.225はここに手を入れています。ListAgentsが相手をname [ref]の形で表示するRemote Control接続中のセッションに対して、名前を指定して自分から会話を始められるようになりました。あわせて、一度確認済みのRemote Control宛先は、相手のセッション一覧が取得できない状況でも、同名のローカルセッションにすり替わらない保護が入っています。この拡張もmacOSとLinuxに限られ、ネイティブWindowsやAmazon Bedrock・Claude Platform on AWS・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry経由では使えません。
発信できる範囲が広がるぶん、抑える側の設定も対になります。isolatePeerMachinesをtrueにすると、このマシンの外にあるセッションへSendMessageが届く前に、明示的な承認を挟めます。
SendMessageのクロスセッション連携は、1回のリリースで完成した機能ではありません。3つのバージョンにまたがって段階的に広がってきました。
| バージョン | 変更 |
|---|---|
| v2.1.222 | 変更自動モードの安全性強化。SendMessageが他のエージェントセッションへ送るメッセージが、配送前に権限分類器の評価を受けるよう変更 |
| v2.1.224 | 変更macOSとLinux上のセッション同士が、別マシンをまたいでSendMessageをやり取り可能に。発見用のListAgentsを新設。着信側からの返信が起点 |
| v2.1.225 | 変更Remote Control接続中の別マシンセッションへ、名前指定で自分から会話を開始できる範囲に拡大。確認済み宛先のすり替わり防止と、滞留メッセージへの通知・期限も追加 |
self-hosted-runnerにも、似た形の系譜があります。v2.1.224でTeam・Enterprise向けのベータとして追加された直後から、--base-dirに書き込めない環境での壊れ方が分かりにくいという課題を抱えていました。v2.1.225はその壊れ方を、起動時点でのエラー停止に変えています。
| 観点 | v2.1.224 | v2.1.225 |
|---|---|---|
| 有効化の範囲 | v2.1.224Team・Enterpriseのpublic betaとして追加。既定はオフ | v2.1.225変更なし |
--base-dir | v2.1.224既定値は/workspace(環境変数はSELF_HOSTED_RUNNER_BASE_DIR)。Runnerが初回利用時に作成するため、実行ユーザーにそのパスか親への書き込み権限が要る | v2.1.225作成・書き込みができない場合、登録後の毎セッション失敗に代わり、起動時に明確なエラーで停止 |
SendMessageもself-hosted-runnerも、v2.1.224で広げた運用の幅を、v2.1.225が実運用に耐える形へ整えています。機能を広げた直後に足場を締め直すリリースが続く並びは、この2バージョンに限った話ではありません。v2.1.224から見て一つ前のv2.1.223も、bypassPermissionsの権限判定の抜け穴をふさぐ側でした。
まとめ
Claude Code v2.1.225は14項目の更新です(Added 2件、Fixed 9件、Improved 1件、ラベルなし2件)。新機能は2つです。Claude appsゲートウェイの利用上限の警告と、claude agentsのワークスペース信頼を確認するプロンプト。残りは認証・クロスセッションメッセージング・Remote Control・self-hosted-runnerまわりの不具合修正です。
ヘッドレス・CI環境でOAuthトークンを使っている運用と、Remote Controlを常用している利用形態には明確な恩恵があります。どちらも、再起動するまで気づけない種類の不具合が解消したためです。残る5つの利用形態は、条件次第です。macOSでMCPサーバーを使う場合、Claude appsゲートウェイ経由で運用している組織、Team・Enterpriseでself-hosted-runnerを運用する場合、VS Code拡張を使う場合、claude agentsでマルチセッションを管理する場合が当てはまります。ローカルCLIで短い対話を回すだけなら、体感の変化は小さめです。
自分の利用形態が早見表のどこに当たるかを確かめてから、更新の要否を判断できます。なお、同日には次のバージョンであるClaude Code v2.1.226も公開されています。こちらはバグ修正と信頼性向上のみのリリースです。
関連ガイド
このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Code完全ガイドでまとめて確認できます。
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