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Claude Codeの利用上限 — 使用量の確認とメッセージの見分け方

Claude Codeの利用上限 — 使用量の確認とメッセージの見分け方

Claude Codeの上限メッセージは、プランの枠が尽きたものと、支出上限・サーバー側スロットル・認証経路の429のように別物のものが混在します。画面の文言から原因を切り分け、待つ・切り替える・追加するを選ぶ手順です。

Claude Codeの利用上限は、契約プランごとに一定期間で使える処理量へ設けられた天井です。ただし画面に出る「上限」系のメッセージは1種類ではありません。プランの枠が尽きたものと、使用量クレジットの支出上限、サーバー側の一時的なスロットル、認証経路の429が似た見た目で並びます。原因を取り違えると、効かない対処に時間を使います。

使用量の確認は、Claude Code内で/usageを開くのが入口です。プランの消費バーと、何が枠を減らしているかの内訳が出ます。常時見たいときはステータスラインのrate_limitsで5時間と7日の消費率を読めます。詳しくは「/usageで何が減っているかを見る」と「上限に当たる前に気づく」に書いています。

429やoverloadedといったエラーコード側の切り分けはClaude rate limitエラーの対処で扱っています。ここではClaude Codeが実際に出す文言を起点に、待つのか、モデルを替えるのか、クレジットを足すのかを決めます。上限に当たりにくくする日々の運用はClaude Codeのトークン節約にまとめています。

画面の文言から原因を引く

次の表は、エラー文言と原因、最初に取る行動の対応です。

メッセージ原因最初の行動
You've hit your session limit · resets 3:45pm原因契約プランのセッション枠が尽きた。全モデル共通最初の行動表示された時刻まで待つ
You've hit your weekly limit · resets Mon 12:00am原因週次枠が尽きた。全モデル共通最初の行動週次のリセットまで待つか、使用量クレジットを足す
You've hit your Opus limit / You've hit your Sonnet limit原因そのモデルファミリーだけの枠が尽きた最初の行動/modelで別のファミリーに切り替える
You've hit your monthly spend limit · raise it at claude.ai/settings/usage原因使用量クレジットの支出上限に達した最初の行動上限を引き上げる。窓の枠が原因ならリセット待ちでも戻る
Server is temporarily limiting requests (not your usage limit)原因プランの枠と無関係な、APIの短時間スロットル最初の行動少し待って再試行する
Request rejected (429)原因APIキー・Bedrock・Google Cloudのプロジェクトに設定されたレート制限最初の行動/statusで使用中の認証を確認する

上の3行(セッション・週次・モデル別)が、プランの枠そのものです。支出上限はクレジットの側の天井で、サーバースロットルと429はどちらもプランの消費とは別の話です。サーバースロットルの文言には(not your usage limit)という注記が最初から含まれています。

セッション枠と週次枠は、claude.ai・Desktopアプリ・Coworkでの利用と同じ枠を共有します。チャットで使った分もClaude Codeの残りを減らします。

会話が長くなるとContext limit reached · /compact or /clear to continueが出ます。これはコンテキストウィンドウの表示で、プランの枠とは関係がありません。圧縮の仕組みはClaude Code compactの発火条件で扱っています。

Claude Codeは、本物のプラン上限の応答に付くunified quotaのヘッダーが無いものを、スロットルとして扱っています。v2.1.199以降は、スロットルは表示する前にバックオフつきで自動再試行されます。

待つのが正解のとき、Claude Codeが代わりに待ってくれる

セッション枠か週次枠に当たったとき、claude.aiのサブスクリプションでサインインした対話セッションでは、v2.1.234以降、待機が既定で有効です。ただしリセットが24時間以上先のときは、自動では始まりません。週次枠ではよくあるケースです。その場合は開いたメニューで「Wait here, then continue automatically」の行を選ぶと待機します。自動で始まる場合は、画面の下部に次の2行が出ます。

Usage limit reached · limit resets 3:45pm
Continuing automatically at 3:45pm · esc to cancel
流れ

自動継続の流れ

  1. 1

    枠が尽きる

    作業の途中で上限に当たると、上の2行が出ます。セッションは開いたままにします。

  2. 2

    リセット時刻に再開する

    時刻になるとUsage limit reset · continuing automaticallyが会話に記録され、中断した作業の続きをClaudeに促します。直前のメッセージを再送するわけではありません。

  3. 3

    止まる場合

    EscかCtrl+Cで取り消せます。自動継続が3回続くと止まって通知が出るので、/rate-limit-optionsで次の動きを選びます。新しいプロンプトを送るか、そのメニューで待機を選ぶと、回数は数え直しです。

再開後の作業も通常のターンと同じで、権限の確認では止まります。席を外している間に確認のプロンプトで止まることがあります。コンピューターが30分ほど以上スリープしてリセットを越えた場合は、自動では進まずPress enter to continueと出ます。

待機の途中で次のどれかをすると、Claude Codeは使用量を再確認します。使えるなら即座に続けます。/usage-creditsでの購入、/upgrade後のサインインし直し、/modelでの切り替えです。ブラウザで自分で購入した場合は再確認されません。opusplanのように計画モードだけ別モデルで動かす設定では、早期の再開はせずリセットまで待ちます。

待機が自動で始まらない、または止めたいときは、/rate-limit-optionsで選べます。この動きは/rate-limit-optionsコマンドの記事で詳しく扱っています。Desktopアプリでは、Codeタブのセッション上限カードに「Auto-continue when limits reset」のチェックがあります。週次上限のカードには無く、CLIの設定とは別々に切る必要があります。

モデルを替えて復帰するのは、モデル別の枠だけ

くらべる

`/model`で切り替えたとき

モデル別の枠

復帰する

OpusやSonnetの枠は、そのファミリーへのリクエストにだけ効きます。ファミリーの外のモデルに切り替えれば続けられます。

セッション・週次

復帰しない

どちらも全モデル共通の枠で、HaikuやSonnetへ替えても通りません。リセットか使用量クレジットが要ります。

モデルを替えるときは、モデルごとにプロンプトキャッシュが別になる点に注意が要ります。切り替え直後のリクエストは、会話全体をキャッシュなしで読み直します。この影響はプロンプトキャッシュはClaude Codeの利用上限をどう軽くするかで仕様から扱っています。

セッションと週次は同時に減ります。ワークフローの一斉ファンアウトのような重い処理を一度に走らせると、セッション枠のリセットより先に週次枠を使い切ることがあります。この場合は5時間待っても復帰せず、メッセージに出ている次の週次リセットまで待つことになります。

使用量クレジットと支出上限の切り分け

上限を越えて続けるには/usage-creditsを使います。以前の名前は/extra-usageでした。役割で動きが変わります。

役割/usage-creditsの動き
Pro / Max / Ultraの個人契約/usage-creditsの動きclaude.aiのSettings > Usageをブラウザで開く
Team / Enterpriseで請求権限あり/usage-creditsの動き組織の使用量設定(Admin settings > Usage)を開く
Team / Enterpriseで請求権限なし/usage-creditsの動き確認のダイアログのあと、管理者へリクエストを送る

APIキー認証ではこのコマンドは使えません。管理者への依頼は対話セッションからだけ送れます。-pの非対話実行とRemote Controlでは送られず、対話セッションで実行するよう案内されます。請求権限のないメンバーが送信済みの状態で再実行しても、重複せず「既にリクエスト済み」と表示されます。管理者が却下したあとなら、再実行で新しいリクエストが送られます(v2.1.222より前は、却下後も新規リクエストをブロックしていました)。

使用量クレジットを有効にしていて支出上限に達した場合の表示は、誰の上限かで文面が変わります。

  • You've hit your monthly spend limit — 自分の月間の上限。Pro・Max・Ultraなら自分で引き上げる
  • You've hit your individual spend limit — 管理者が個人に設定した上限
  • You've hit your org's monthly spend limit — 組織全体の上限
  • You've hit your team's shared budget — 管理者がグループに割り当てた共有予算(v2.1.268より前は個別の上限と同じ文面)
  • You've hit your channel's monthly spend limit — Slackチャンネル単位の予算

組織に使用量ベースの課金を使っている場合は、spend limitがusage limitの文言になります。窓の枠が原因のときは、文末にyour session limit resets 3:45pmのようなリセット時刻も付きます。この場合は上限を上げなくても、時刻になれば戻ります。

Pro・Max・Ultraでは、上限に達した時点でCLIの中から上限を引き上げるか外すかを選べます。サーバーが変更を拒否するとCould not update your spend limit: <理由>と出て、理由付きなら同じ値の再試行は通りません。理由が付かない一般形(Press Enter to retry.付き)なら、再試行で通ることがあります。繰り返し失敗するときは、claude.aiの課金設定からブラウザで変更します。

/usageには、クレジットが有効なあいだ、その月の消費と上限に対する割合の行も出ます。Pro・Max・Ultraでは上限を決めていなければUnlimitedと表示されます。

/usageで何が減っているかを見る

上限に当たる前後は、まず/usageを開きます。/costと/statsは同じコマンドの別名です。

/usage

Pro・Max・Ultra・Team・Enterpriseでは、プランの消費を何が使っているかの内訳が出ます。内訳は2種類です。1つは、スキル・サブエージェント・プラグイン・個別のMCPサーバーへの割り当てを割合で示す「Attribution」です。もう1つは、長いコンテキストやキャッシュミスが直近の使用量の10%以上を占めたときに立つ「Behavior flags」です。dキーで直近24時間、wキーで直近7日に切り替わります。

この数字は、このマシンのローカルなセッション履歴から計算した概算です。他の端末やclaude.aiでの使用量は含みません。そのため、プラン全体の残量は上のバー(プランの使用量)を見て、どの習慣が重いかは内訳を見る、と分けて使います。VS Code拡張でも「Account & usage」ダイアログで同じ内訳を見られます。

/usageの上部にあるSessionのコスト表示は、Claude Codeがトークン数から標準単価でローカルに計算する金額です。サブスクリプションの利用者にとっては、課金とは関係のない数字です。プラン側の消費と取り違えて、/clearをすれば枠が戻ると思い込まないよう注意してください。

使用量の取得に失敗したときは、直近60分以内にこのマシンで取得した最後の使用量バーをShowing last-known usageの注記つきで表示します。rキーで再試行できます。

上限に当たる前に気づく

メッセージが出てから動くより、残りを見て作業の重さを選ぶほうが手戻りが少なく済みます。入口は3つあります。

入口

残量を先に見る3つの入口

  • 警告メッセージ

    枠の大半を使うと、You've used 85% of your session limit · resets 3:45pmのような警告が出ることがあります。

  • ステータスライン

    Pro・Max・Ultraで自作のステータスラインを使っている場合、rate_limitsが渡されます。5時間と7日の消費率とリセット時刻が入ります。

  • Desktopの使用量リング

    Desktopアプリでは、モデルピッカーの隣にある使用量リングで確認できます。

ステータスラインで読めるのは次のフィールドです。

ステータスラインに渡されるrate_limitsフィールドの例
"rate_limits": {
  "five_hour": {
    "used_percentage": 23.5,
    "resets_at": 1738425600
  },
  "seven_day": {
    "used_percentage": 41.2,
    "resets_at": 1738857600
  }
}

used_percentageは0〜100の消費率、resets_atはリセット時刻のUnix epoch秒です。ウィンドウごとに欠落することがあるので、スクリプトは欠落を許容する形で書きます。

jq -r '.rate_limits.five_hour.used_percentage // empty'

このフィールドは、セッション中に最初のAPI応答が返ってから現れます。Team・Enterpriseでは渡されません。ただしClaude appsゲートウェイ経由で支出上限がある場合は渡され、rate_limits.spend_limitで運営者の決めた上限の消費率も分かります。

プラン別・認証経路別に、上限の入れ物を取り違えない

同じ「上限」でも、契約の形で誰が管理しているかが違います。

  • Pro / Max / Ultra(個人): 窓の枠は自分では変えられません。待つ、使用量クレジットを足す、プランを上げるの3つが基本です。短期間の集中作業なら、Claude ConsoleのAPIクレジットに切り替える手もあります(標準のAPI単価で別会計)。仕組みはClaude Pro制限ガイドで扱っています。
  • Team / 座席課金のEnterprise: 座席ごとの窓の枠が、管理者の設定する支出上限や共有予算と重なります。Teamでは、重い作業向けのPremium席が通常席より多くの使用量を持ちます。利用量ベースのEnterprise(セルフサーブを含む)には座席ごとの枠が無く、API単価の従量課金です。天井は管理者の設定する支出上限になります。請求権限が無いと、開発者本人にできるのは/usage-creditsで管理者へ依頼することまでです。プラン全体のコスト試算はClaude Codeの料金にあります。機能そのものがプランで絞られているケースはClaude Codeプラン別機能差一覧にあります。
  • Anthropic APIキー: 窓の枠は無く、Request rejected (429)はキーやワークスペースのレート制限です。/statusで有効な認証を確かめます。このレート制限は組織全体にかかります。他のメンバーが使っていない時間は自分の取り分を超えて使えますが、同時利用が重なると早く当たります。環境に紛れ込んだANTHROPIC_API_KEYが、低ティアのキー経由でリクエストを飛ばすことがあります。続くならCLAUDE_CODE_MAX_TOOL_USE_CONCURRENCYで並列度を下げるか、小さいモデルに替えます。
  • Claude appsゲートウェイ: 運営者が決めた上限に当たると、小文字の文言になります。例はspend limit reached (daily; resets 2026-08-09 00:00 UTC)です。待つか、運営者に引き上げを頼みます。spend limit unavailableは、ゲートウェイが記録を読めなかったための念のための遮断で、自然に戻ることが多いと説明されています。

Credit balance is too lowは、Console組織の前払いクレジットが尽きたか、サブスクリプションのつもりがConsoleのAPIキーで送っていたときに出ます。サブスクリプションの上限とは別会計です。

1Mコンテキストのモデルを[1m]付きで選び、プランが使用量クレジット経由でしか含んでいない場合は、Usage credits required for 1M contextになります。枠の枯渇ではなく利用権のチェックで、セッション枠と週次枠に余裕があっても出ます。/modelで[1m]なしのモデルを選ぶか、/usage-creditsでクレジットを有効にし、Claude Codeを再起動します。v2.1.172以降では、会話が200Kトークンを超えてこのエラーが出たとき、標準のコンテキスト上限まで自動で圧縮されるので操作は不要です。

Fableのように使用量クレジットで課金されるモデルでは、同意のプロンプトが無回答で閉じることがあります。その場合はthe prompt to confirm went unanswered — nothing was sentと表示されます。Remote Controlやバックグラウンドセッションなどで起こるもので、セッションが動いている場所で次のプロンプトを送って答えます。

まとめ

メッセージの頭がYou've hit yourでも、全モデル共通の枠、モデル別の枠、クレジットの上限は別物で、戻る条件が違います。自分の画面の文言を表に当てて、待つか、切り替えるか、足すかを決めてください。Claude Codeの全体像はClaude Code完全ガイドにあります。

参照した一次ソース

この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。

  1. code.claude.com/docs/en/costs
  2. code.claude.com/docs/en/errors
  3. code.claude.com/docs/en/statusline
  4. code.claude.com/docs/en/commands
  5. code.claude.com/docs/en/interactive-mode
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