Usage credits required for 1M contextの意味と対処 — Claude Code
Claude Codeで1Mコンテキストのモデルを選ぶと出るUsage credits requiredエラーの原因と、プラン別の対処、途中で出た場合に何もしなくていい理由をまとめます。
Claude Codeで/modelから[1m]付きのモデルを選んだとき、プランがその1Mコンテキストを使用量クレジット経由でしか含んでいないと、次のエラーが出ます。
API Error: Usage credits required for 1M context · run /usage-credits to turn them on, or /model to switch to standard contextクォータ超過ではなく、権限チェックで止まっている
このエラーは利用上限を使い切ったことを示すものではありません。セッション枠にも週次枠にも余裕が残っている状態でも出ます。Claude Codeが/modelでモデルを選んだ瞬間に「このプランでこの1M枠にアクセスできるか」を確認する権限チェックで、通らなければリクエスト自体を送らずに止めます。このチェックが働くのはAnthropic APIに直接接続しているときだけです。ANTHROPIC_BASE_URLでLLMゲートウェイを指している場合、Claude Codeはプラン側の資格を確認できないため/modelでの[1m]選択自体は通り、実際にリクエストが成立するかどうかはゲートウェイ側の判断に委ねられます。v2.1.229より前のバージョンでは挙動が違い、この構成での/model sonnet[1m]は資格を確認できないこと自体を理由に拒否されていました。今の版ではその拒否は撤廃され、選択は常に通ります。
公式のエラーリファレンスは、上限系のメッセージのうち性質が違うものを3つに分けています。サーバー側の一時的なスロットルはプランの枠と無関係、このエラーは枠の消費ではなく資格の有無、そしてFableの利用クレジット同意プロンプトが無回答で閉じるケースは枠を使い切ったかどうかとは別問題です。You've hit your session limitやYou've hit your weekly limitと同じ「上限」の見た目でも、対処が違うのはこのためです。
どのプラン・モデルで出るか
1Mコンテキストの扱いはOpus系とSonnet 4.6で分かれます。
| プラン | Opusの1Mコンテキスト | Sonnet 4.6の1Mコンテキスト |
|---|---|---|
| Max・Team・Enterprise | Opusの1Mコンテキストサブスクリプションに含まれる | Sonnet 4.6の1Mコンテキスト使用量クレジットが必要 |
| Pro | Opusの1Mコンテキスト使用量クレジットが必要 | Sonnet 4.6の1Mコンテキスト使用量クレジットが必要 |
| APIおよび従量課金 | Opusの1Mコンテキストフルアクセス | Sonnet 4.6の1Mコンテキストフルアクセス |
Max・Team・EnterpriseはOpusの1Mが標準で含まれる一方、Sonnet 4.6の1Mだけはどのプランでも使用量クレジットの有効化が条件になります。この扱いはTeam Standard・Team Premiumのどちらの座席でも同じで、上位の座席だからSonnet 4.6の1Mが自動的に含まれる、ということはありません。対応モデル・プラン別の可用性の全体像はClaude 1Mコンテキストの実務活用に整理があります。Sonnet 5はこの対象外です。Anthropic API上のSonnet 5は常に1Mコンテキストで動作し、選べる200K版も[1m]サフィックスも存在せず、どのプランでも使用量クレジットは不要です。
1Mコンテキストの料金体系そのものは、200Kを超えたトークンに追加の単価がかかるわけではありません。標準モデル料金がそのまま適用されます。違うのは請求の経路です。サブスクリプションに1M利用が含まれるプラン(Max・TeamでのOpus等)では、そのぶんの利用は通常どおりサブスクリプションの枠内で処理されます。使用量クレジット経由でしか1Mへアクセスできないプラン・モデルの組み合わせでは、該当するトークンは使用量クレジットの残高に対して課金されます。エラーが指す「クレジットが必要」は、この請求経路を切り替える操作そのものを指しています。
この資格チェックはClaude Code特有 — claude.aiのチャットでは条件が違う
同じ「1Mコンテキスト」でも、使用量クレジットが必要かどうかは面によって変わります。claude.aiのチャット(Claude Codeではない通常の会話)では、Fable 5.1・Opus 5・Sonnet 5がすべての有料プランで1Mコンテキストを使え、使用量クレジットの有効化は要りません。Opus 4.8・4.7・4.6・Sonnet 4.6はチャットでは500Kが上限で、そもそも1Mの対象外です。Claude Coworkでも同様に、Fable 5.1・5・Opus 5・Sonnet 5・Opus 4.8・4.7が1Mに対応し、使用量クレジットの条件は課されていません。
つまりUsage credits required for 1M contextというこのエラー自体は、Claude Code上で[1m]付きのモデルを選んだときに固有の挙動です。同じアカウント・同じプランでも、claude.aiのチャットで同じモデルを使う分には、このエラーに相当する制限にそもそも当たりません。「チャットでは普通に使えているのに、Claude Codeだけクレジットを求められる」という状態は、プランの不具合ではなく面ごとの仕様差です。
対処法
エラーが出たら、まず「今すぐ1Mを使う必要があるか」で分岐します。急ぎでなければ標準コンテキストへ戻すのが最短、1Mが必須ならクレジット有効化に進みます。次の順で確認します。
/modelを実行し、[1m]が付かないバリアントを選んで標準コンテキストへ戻す- メッセージが
/usage-creditsを名指ししている場合は実行する /modelで切り替えても直らない場合、1Mのモデルidが別の場所で固定されている可能性がある。設定の優先順位は「セッション中の/model」→「起動時の--model」→「環境変数ANTHROPIC_MODEL」→「設定ファイルのmodel」→「新規セッションの既定ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL」の順なので、上位から順に確認する- モデルピッカーから1Mバリアントそのものを消したいなら、
CLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT=1を設定する - アカウントが1Mコンテキストに対応しているはずなのに
/modelピッカーに選択肢が出ない場合は、セッションを再起動してみる。最新版のClaude Codeでは、対応アカウントなら選択肢が出るのが正しい状態
[1m]はopus[1m]・sonnet[1m]のようなエイリアスだけでなく、claude-opus-4-8[1m]のようにフルのモデル名に付けても選べます。エラーの直接の対処としては、この[1m]を外したモデル名や、サフィックスなしのエイリアスへ戻すのが最短です。
/usage-creditsはclaude.aiのサブスクリプションで/login済みのときだけ使え、APIキー認証では使えません。開く画面は自分の立場で変わります。Pro・Maxの個人契約者ならclaude.aiのSettings > Usageがブラウザで開き、その場で使用量クレジットのオン/オフと残高、当月の使用額、上限を確認できます。課金権限を持つTeam・Enterpriseメンバーなら組織のAdmin settings > Usageが開きます。課金権限を持たないTeam・Enterpriseメンバーの場合は自分では有効化できず、確認ダイアログのあと組織の管理者へリクエストが送られます(このリクエストの確認ダイアログは対話セッションでだけ出ます。-p実行やRemote Controlからはリクエストが送られず、対話セッションで実行するよう案内されます)。管理者が返答するまでは再実行しても新しいリクエストは重複送信されません。自己導入型のEnterprise・Enterpriseトライアル・AWS Marketplace経由のEnterpriseでは、/usage-credits自体がv2.1.248以降でないとUnknown commandとして拒否される点にも注意します。
/model
/usage-credits会話の途中で出た場合は、何もしなくていい
このエラーは/modelでの明示的な選択時だけでなく、会話が200Kトークンを超えて伸びたタイミングでも出ることがあります。その場合Claude Codeは会話を自動で標準コンテキストの範囲まで圧縮し、以降のセッションもその上限で維持します。追加の対応は不要です。ただしv2.1.172より前のバージョンでは、この圧縮が効かずエラーが/compactを含む以降のすべてのリクエストで繰り返し出ていました。該当バージョンで詰まった場合は/clearで会話をクリアすると復帰します。ここまでの手動の対処手順は、[1m]モデルを自分で明示的に選んでいた場合に当てはまります。
なぜOpusとSonnet 4.6でクレジットの扱いが分かれるのか
Max・Team・Enterpriseの契約はOpusの1M利用を標準機能として含める一方、Sonnet 4.6だけを使用量クレジット側に切り出しているのは、単なる技術的な制約ではなく課金設計上の線引きです。1Mコンテキストのトークン単価そのものは200K超でも上乗せがなく、含まれる枠か・クレジット消費かの違いだけがモデルごとに決まっています。Sonnet系はOpusより単価が低く利用頻度も高いため、無制限に1Mを標準機能へ含めるとクレジット経由の従量収益が立ちにくい構成だった、と見ることもできます。実際、Anthropic APIをネイティブ1Mで動かすSonnet 5ではこの区分自体が撤廃されており、Sonnet 4.6固有の過渡的な線引きだったことがうかがえます。
まとめ
このエラーは在庫切れではなく、プランと1Mコンテキストの間の資格確認です。同じモデルでもチャットとClaude Codeでは条件が違うことを踏まえておくと、混乱せずに切り分けられます。Opusの1Mが標準で使えるMax・Team・Enterpriseのユーザーは、Sonnet 4.6を1Mで使う場面に限って/usage-creditsか/modelでの標準コンテキストへの切り替えを検討します。Proユーザーはどちらのモデルでも使用量クレジットが前提になるため、頻度が高いなら使用量クレジットの有効化手順を先に済ませておくと、都度このエラーで作業が止まらずに済みます。利用上限そのものに当たっているのか、この権限チェックで止まっているのかを取り違えると効かない対処に時間を使うので、Claude Codeの利用上限の6種類のメッセージと合わせて見分け方を押さえておくと、次に似たメッセージを見たときの切り分けが早くなります。