Claude Code v2.1.316 — Opus 4.8のfast mode廃止予告とeffort設定
Claude Code v2.1.316は、Opus 4.8のfast modeを11月30日に廃止すると予告し、サブエージェントの既定effortを環境変数で指定できるようにしました。gatewayのポリシー合成も加わっています。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.316で動きが変わる中心は、fast modeの廃止予告、サブエージェントのeffort指定、Claude apps gatewayの管理機能の3点です。残りは修正と細かな改善です。
v2.1.316で影響が大きい3つの変更
Opus 4.8のfast modeが11月30日に廃止
10月30日付で非推奨になりました。廃止後のリクエストはエラーになり、通常のOpus 4.8へは落ちません。
サブエージェントの既定effortを環境変数で指定
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORTが加わりました。設定すると、何も指定のないサブエージェントはセッションの値を引き継がず、この値で動きます。gatewayで予算とポリシーの重ね掛け
グループ共有の月額予算
pooled_budgetと、該当する全ポリシーを重ねるlayeredが使えます。
あなたの開発フローはどう変わるか
使い方によって、効き方が大きく分かれます。
| 使い方 | 影響 | 何が変わるか |
|---|---|---|
| Opus 4.8でfast modeを常用している | 影響対応が必要(期限あり) | 何が変わるか11月30日以降はエラーになる。Opus 5.5へ移る |
| サブエージェントを多用し、セッションのeffortが高い | 影響条件次第 | 何が変わるか環境変数でサブエージェント側だけ下げられる |
ultrathink を意図せず拾ってしまう運用 | 影響条件次第 | 何が変わるか環境変数でキーワード自体を無効にできる |
| Claude apps gatewayを運用する管理者 | 影響明確な恩恵あり | 何が変わるか予算の共有、ポリシーの合成、Bedrockガードレール対応が増える |
Vertex AI・Bedrockで sonnet opus haiku を指定 | 影響条件次第 | 何が変わるか最新モデルが未提供のとき、エラーでなく旧モデルへ切り替わる |
| 手元のターミナルでの通常利用 | 影響小さな改善が中心 | 何が変わるか設定変更は要らない |
Opus 4.8のfast modeは11月30日に消える
changelogは、Opus 4.8のfast modeを2026年10月30日付で非推奨にし、2026年11月30日に削除すると記しています。削除後にOpus 4.8でfast modeを要求するとエラーが返り、標準のOpus 4.8へ自動では戻りません。速度を保つ移行先として挙がっているのはOpus 5.5です。
fast modeのドキュメントでは、現時点の対応モデルはOpus 5.5、Opus 5、Opus 4.8の3つです。Opus 4.7は2026年6月25日に非推奨になり、7月24日に削除されたと書かれています。今回の動きは、同じ手順の2例目にあたります。
単価も違います。ドキュメントのfast mode料金は、Opus 5.5が入力/出力それぞれ100万トークンあたり$8/$40、Opus 5とOpus 4.8が$10/$50です。Opus 5.5は既定のfast modeモデルでもあり、v2.1.280以降が対象です。fast modeはBedrock、Agent Platform、Foundry、Claude Platform on AWSでは使えません。Consoleの組織では、Opus 5.5のfast modeは組織のusage tierにも左右されます。
Opus 4.8を固定して使っているスクリプトや設定がある場合、期限までに洗い出す対象はこの2つです。
/modelやモデル指定でOpus 4.8を選んだままfast modeを使っている箇所- 管理設定やゲートウェイ側でOpus 4.8だけを許可している箇所
ゲートウェイ経由ではfast modeが使えない構成もあります。その場合の切り分けはfast modeがゲートウェイ経由で使えない原因にまとめています。
サブエージェントの既定effortを環境変数で決める
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORT は、サブエージェントに他の指定が無いとき、そのeffortを決める環境変数です。設定しなければ、従来どおり親セッションの値を引き継ぎます。
サブエージェントのeffortは、定義ファイルの effort フィールドや、Claudeが呼び出し時に渡す effort パラメータでも指定できます。ドキュメントでは、effort フィールドは親セッションのeffortを上書きしますが、CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL 環境変数は上書きしないとされています。この環境変数が優先順位のどこに入るかは、サブエージェントのページにまだ載っていません。個別指定との優先関係は、手元で動かして確かめてください。
使い道は単純です。メインのセッションを xhigh で回しつつ、調査や整形を担う軽いサブエージェントは中程度に抑えたいときに、定義ファイルを1つずつ直さず一括で効かせられます。
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORT=medium claude個別のサブエージェントへeffortを渡す方法は、サブエージェントをeffort指定で走らせる方法で扱っています。
ultrathinkを環境変数で無効にできる
CLAUDE_CODE_DISABLE_ULTRATHINK を設定すると、ultrathink キーワードが働かなくなります。ドキュメントによれば、ultrathink はプロンプトのどこかに書くだけで、その1ターンだけ深い推論を求めるキーワードです。
v2.1.311では、対話ターミナルでOpus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5、Fable 5.1をAnthropicのAPI経由で使うとき、ultrathink がそのターンを xhigh に引き上げるようになり、虹色表示も実際に効く場所だけに絞られました。v2.1.316ではVS Codeの拡張も同じ挙動に揃い、チャット欄で虹色になります。深い推論はトークン消費にも響くので、コードやログに ultrathink という語が混ざりやすい環境では、無効化の選択肢が意味を持ちます。
v2.1.311の変更はv2.1.311のリリースノートにあります。
Claude apps gatewayの3つの設定と1つの修正
4つの変更のうち3つは設定キーの追加で、4つ目は検査漏れの修正です。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| プール型グループ予算 | 中身グループのメンバーが共有する月額予算を1つ持てる。各メンバー自身の上限に加えて効く。支出上限の管理APIで pooled_budget を指定する |
managed.policy_mode: layered | 中身開発者に該当する全ポリシーを適用する。下に並んだものの上に、順に重ねて統合する。従来のように最初の1つだけではない |
guardrail.input_tagging | 中身Bedrockの上流で、プロンプトを入力タグで包む。Bedrockガードレールのプロンプト攻撃フィルターが必要とするタグ。all_messages_and_system を選ぶとシステムプロンプトにも付く |
availableModels などの検査 | 中身リクエストが挙げる全モデルを、availableModels、deniedModels、models と照合する。ブロック対象なら400で、該当フィールド名が返る |
プール予算の運用面は、Claude Enterpriseのプール型グループ予算が詳しく扱っています。Bedrockのガードレール設定はassume_roleとguardrailの設定記事の続きとして読めます。
以前は、リクエストが複数のモデルを挙げても、すべては検査されていませんでした。許可リストでモデルを絞っている環境では、ここで挙動が変わります。
主な変更点
追加・変更
CLAUDE_CODE_DISABLE_LOOPED_CROSS_CERT_DROP: 互いを認証して輪になっているシステムのクロス証明書を、捨てずに残す。プライベートCAを使うサーバー向け- サーバー管理設定(Team・Enterpriseのログイン): AnthropicのAPIから取得した設定が、承認プロンプトなしで適用される。保存済みのコピーが検証に通らなければ拒否される
- autoモードの
autoMode.allowが"$defaults"を含まないとき、スケジュールタスクのプロンプトに対する組み込みルールを消さなくなった - [Cloud sessions] MCPサーバーが求めたフォームに、入力か辞退かを選べるカードが出る。以前は気づかないまま要求が取り消されていた
- [Cloud sessions] Enterpriseのメンバーが、自分のクラウド環境でネットワークシークレットを追加・削除できる
- [Code Review]分析ページに重大度別の検出カード。期間内の総数、重大度で積み上げた日次グラフ、重大度ごとの件数が出る
- [Claude Tag] Slackチャンネルの「Respond automatically」が、「How Claude participates」の選択に変わった
- [Cloud sessions]切り替えて戻ったクラウドまたはRemote Controlのセッションが、メッセージに追いつくまでの間、「Catching up…」の行が出る
- [Cloud sessions] Changesペインで、リストが省いたものについての注記が、diffの上の行からブランチ名の横のバッジに変わった
修正(権限・セキュリティ寄り)
--restrictedセッションが、Readの許可ルールに覆われた作業ディレクトリ外のファイルをアップロードしていた問題- 管理側の
autoMode.allowが"$defaults"を含まないのに、ホストアプリの--settings、/permissionsでの最初のルール追加、/auto-mode-setupによって組み込み例外が戻ってきた問題 - PowerShellのhookが、コマンドが型キャスト、
param、using、属性で始まるときに、終了コード2でブロックしなかった問題 - 不可視文字を含むプロンプトが、送信に2回目のEnterを要していた問題。通常のプロンプトは最初のEnterで、不可視文字を取り除いた形で送られる。コマンドは従来どおり確認を待つ
修正(シェルとプロセス)
- 認証が拒否された場合やクラウドセッションがアーカイブされた場合など、Claude Codeが自力で終了するとき、macOSとLinuxでシェルコマンドが残り続けた問題
- 改行を含むbashのエイリアスと、名前がダッシュで始まる関数が、BashツールのシェルでGit Bashを除いて壊れていた問題
SHELLOPTSをexportしていると、Bashツールから起動したスクリプトが最初のコマンドで止まる問題- 圧縮された応答が途中で切れたり壊れたりしたとき、ネットワークリクエストが固まる問題
- Windows: Git Bashのrcファイルがerrexitとpipefailを設定し、winptyのエイリアスだけか、何も定義しないとき、エイリアスと関数が失われる問題
- Windows: 検索プロセスがタイムアウトで終了させられても終わらず、GrepとGlobが返らなくなる問題
修正(モデルとセッション)
- Vertex AIとAmazon Bedrockで
sonnet、opus、haikuを指定し、最新モデルがアカウントやリージョンでまだ使えないとき、セッション途中でエラーになっていた問題。今後は旧モデルへ切り替わる - 親のサブエージェントのモデルを引き継いだサブエージェントが、バックグラウンドジョブやメッセージで起こされたとき、メインのモデルへ移っていた問題
/model <id>が、このバージョンで認識できないモデルに警告を出さず、自動圧縮が200Kのコンテキストウィンドウを仮定する問題- 会話を再開しても計画が戻らないまれなケース。
/clearか/resumeを、会話の一部を保存している最中に実行した場合 - autoモードが安全判定なしで止まったとき、クラウドセッションとクラウドのスケジュールタスクが失敗扱いにならなかった問題
claude -pのテキスト出力が、バックグラウンドエージェントが残っているときにautoモード停止の理由を述べないことがある問題CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=1が、Claude Desktopなどのホストアプリから、実験ベータを切ったプロキシやLLMゲートウェイの背後で起動したセッションで無視された問題claude auth loginが、管理設定でClaude apps gatewayが必須の環境で動かなかった問題。端末ではgatewayのサインインが出る
修正(プラグイン・SDK・ツール)
- プラグインのMCP
headersHelperスクリプトが、資格情報らしい名前の環境変数に1のようなスイッチ値が入っているとき、壊れたCLAUDE_PLUGIN_ROOTとサーバーURLを受け取った問題 - SDKの
register_repo_root制御リクエストが、CLAUDE_CODE_ADDITIONAL_DIRECTORIES_CLAUDE_MD=1でも作業ディレクトリ外のCLAUDE.mdを読み込まなかった問題 - Artifactツールが、
selfレベルのデータベースアクセスルールを?と表示し、そのルールを落とす再公開を拒否するときにも引用しなかった問題
改善
- Claude DesktopのCodeタブとWebから始めた
/code-reviewが、クラウドとclaude remote-controlのセッションで、検出結果をカードで出す - 大きなリポジトリでの
/diffが、更新のたびのリポジトリ全体に対するgitコマンドを1回減らし、gitが遅いときは更新の間隔を空ける /ultrareview、クラウドセッション、クラウドエージェントがGitHubのリモートを見つけられないときの案内が、リポジトリの作成先を示す文になった。/ultrareviewは、ghが拒否するコマンドを勧めなくなった- SSL証明書のエラーが、中間証明書が欠けたサーバーなどの原因と、それぞれの直し方を挙げる
修正(入力・表示・クラウド・Slack)
- 「hold space to speak」のヒントが、1セッションで3回の表示枠を使い切る問題と、プッシュトゥトークが未設定のときにキーが空で出る問題
- 狭い端末で、初回セットアップがセキュリティの注意書きと端末設定の説明から語を落とす問題
- Enterpriseのアンケートカードが、1か0を打つと少し間を置いて確定していた問題。今後は入力にEnterが要る
- クラウドセッションのFilesペインで、Claudeがディレクトリを移したあとのファイル検索が、フォルダーを
../..形式のパスで出していた問題。結果はプロジェクトのルートからのパスで出る - Self-hosted runner: セッションのプロセスが入れ替わったあと、Claudeの作業中に送ったメッセージが、Stopのあとに答えられていた問題
- Self-hosted runner: セッションが新しいマシンに移るとき、MCPサーバーのオンオフの切り替えが失われることがあった問題
- [Claude Tag] SlackチャンネルでClaudeが作ったキャンバスが、別のチャンネルやDMにも共有されたあと、元のチャンネルから編集・追記を拒まれていた問題
- [Claude Tag]両組織がClaudeを導入したSlack Connectのスレッドで、Slackが相手組織のアプリに返信を届けたとき、タグなしの返信に答えが返らなかった問題
- [Claude Tag]クラウドのスケジュールタスクがSlackに出すライブのステータスチェックリストが、途中のまま止まる問題。実行中に投稿したトップレベルのメッセージを、その実行が編集できるようになった
VS Codeの拡張には、チャットパネルからgatewayへサインインする機能と、ultrathink のxhigh動作が入りました。[1m] タグ付きのモデル設定(opus[1m] など)でEffortスライダー、Ultracodeスイッチ、モデル名が消えていた問題も直りました。保存済みの /btw 質問の履歴が、設定ファイルにエラーがある間に早く消えていた問題も解消されています。「Yes, and manually approve edits」で計画を承認した会話が、再読み込みや再起動のあとにAutoモードで戻る問題も直っています。音声入力のヒントと初回セットアップの欠けは、上の入力・表示の修正にあります。
廃止予告は「期限を決めて動く」型になってきた
Opus 4.7のfast modeは非推奨から削除まで約1か月で、今回のOpus 4.8も10月30日から11月30日までの1か月です。2例続けて1か月の猶予が置かれています。ドキュメントは現在、Opus 4.8とOpus 5を「リサーチプレビュー」、Opus 5.5を提供中と区別しています。
書かれているのは、削除日と、削除後はエラーになるという挙動の2点です。標準のOpus 4.8へ自動では切り替わらない設計なので、気づかずに使い続けても料金が変わるのでなく、リクエストが失敗します。失敗は料金ではなくエラー率に出るため、監視で気づけます。
まとめ
v2.1.316で優先して確認したいのは、Opus 4.8のfast modeを使っているかどうかです。使っているなら、11月30日までにOpus 5.5へ移す作業が発生します。サブエージェントを多用する環境では、CLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORT が費用と速度の調整つまみになります。gatewayの管理者は、layered ポリシーとプール予算が運用設計に関わります。それ以外の人には、シェルまわりの修正と --restricted の修正が中心です。
v2.1.314の変更点はv2.1.314のリリースノートにあります。
関連ガイド
このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Codeとは — できること・料金・使い方でまとめて確認できます。
参照した一次ソース
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